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天竜林業 弾丸珍道中


以前に巨樹の記事にて紹介した「歴史の証人」。
あの証人がおよそ400歳ですから、文明年間当初だと今からおよそ500年以上前。

もちろん、吉野林業も証人が生まれるよりも以前から植林は行われていたのでしょうけども、100年も違うとなると、こりゃ天竜の植林の歴史が日本一なのか?!!?
ちょっと驚きの事実・・・

という感じがしますが、実はちょっと様相が違うのです。

確かに、「秋葉杉」と固有名称がついているだけあって、ものすごく立派な巨木となっている杉たちですが、その姿をみても現在想像する「植林」というものとは異なる形で植えられていたの様なのです。

秋葉杉2

日本人には古くから浸透している山岳信仰。
山そのものがご神体だったり、そこにある巨木がご神体となっているようなことは多くありますが、この秋葉杉たちはそんな山への信仰の念と様々な祈りを伴っての植林ではなく植樹だったのではないかと推測しています。
もちろん、貴重な木材利用という観点からの植樹もあったのでしょうけども、現在考える様な「林業の為の植林」ではなかったことは確かなような気がします。

山の神様への祈願であり、もしかすると水難除けや厄除け、そして戦勝祈願だったのかもしれません。
海外でも、人は様々な祈願のために木々に祈りをかけますが、この山深い春野では自然の力は一層顕著だったからなのかもしれません。
どちらにせよ、こんなに険しい山中への植樹は大きな苦労があったものと察するに十分です。

今となっては、春野町も天竜林業の一角で立派な材を生産する地域ですが、秋葉杉の所在する場所は一味違った巨木の森なのです。

秋葉杉1


無造作に、いや、計画的にそこに横たわっている秋葉杉の大木。
山頂付近で自動車道がないために、運び出す方法としてはヘリコプターしかないからでしょうか。
もう結構前に伐採されたのだと思うのですが、2〜3本ほどが放置されています。
誠にもったいない、といえば感動的でもないですが、このまま放っておくのは、本当に忍びない。
肩に担いで降りられないものか?!?と思ってしまうほど。

この秋葉杉があったからこそ、春野を中心とした天竜の人々は植林というものに対しての抵抗がなく、現在に残る見事なほどの人工美林の天竜林業を残すことが出来たのかもしれない。
そんな気がしてきます。


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