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天竜林業 弾丸珍道中

思い込みというのは、現実を見る時に障壁になる場合もあるもので、天竜に対しての私のイメージというのは、大径木生産と枝打ちをはじめとした植林林業だと思っていましたが、実際はもう少し身近、というか極端に高級材を目指しているというものとは違い、近寄りやすいブランド材であることが分かりました。

もちろん、山の方向性や山主さんによっても異なるので、一概にはいえませんが大径木生産ばかりを目指しているのとは異なり、「ちょうどよい大きさ」=適寸(てきすん)と呼ばれる丸太が生産される資源量の多さが印象的でした。

第二の森2

それとともに、太さや大きさの均一なものをそろえた森ばかりではなく、樹齢の異なる大きさの木を適度に混ぜて育てている部分もあり、規則的すぎる画一的な森ではないという印象を受けました。

そういった取り組みも、そして土壌や動物の影響もあるようですが、下草の植生なども一つ目の山とは異なるところですし、ここでは杉や桧の植林木の他に隙間に生えてきた「サカキ」や「馬酔木」を出荷用に残していたりと、木材生産以外の林業も視野に入れておられました。

第二の森3

そう、木材以外の林業といえば、天竜では山に入る時期以外の大事な仕事があって、そちらにも注力されているという事。

それはお茶。
考えても見れば、天竜は静岡県。
どうしても山と木材に気が向いてしまう私以外は、静岡といえばお茶ではないでしょうか。

実際、ものすごく奥地っぽい雰囲気を醸し出す林道を駆け上がり、完全に人里は無いだろう、と思ったところで急に景色が開けたと思ったら、そこは一面のお茶畑という光景を何度も目撃しました。

お茶

今回お世話になった山主さんもお茶を手掛けてらっしゃるといいますし、あちこちに見かける畑は、やはりその栽培面積の多さをうかがわせます。
もしかすると、これほど山深い場所であれば通常の農業に取り組んでも、獣害がひどいでしょうし、実際林道を走っていてもシカや猿、人里近くでは昼間にたぬきにも遭遇しましたので、そういう意味では動物に荒らされにくいお茶という選択肢は正解なのでしょう。


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