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ちょっとだけ、カヤのお話 

巨樹においては「カヤ」という樹種は意外と多いのですが、木材という形で利用される場合の流通量というのは、決して多いものではありません。
ヒノキやスギと同じ針葉樹なのですが、比較的耐陰性が高いうえ成長速度が遅く寿命が長いことも巨樹の残る理由だと思いますが、木材としては「特別な用途」にのみ使われてきたのです。

カヤ(榧)学名 Torreya nucifera 英名をJapanese torreya
学名の nuciferaは、「堅果を有する」という意味なので、まさしくあのカヤの木になるアーモンドのような状態のものを指しているのでしょうね。

日置のハダカガヤ16

アーモンド、というとおいしそうな気がしますが、実際にカヤの趣旨は脂肪油を多く含み食べる事も出来ます。
実際は、灯火用の油や食用の油をとったようですが、中には頭髪用の油もとっていたという話もあります。
また、種子は漢方で榧子といって寄生虫や子供のおねしょの両方に使われているようですが、はたしてどれほどの効果があるのか?おねしょの記憶がない身としては、検証のしようがありません(笑)

カヤはイチイ科カヤ属の樹木ですが、イチイの赤身は赤、というか朱色ににていますがカヤはというと全く異なって、黄色い赤身(ややこしい・・・)を呈しています。
日本産の樹種の中では、高野槙かひばかカヤの3種位ではなかろうかと思う、特徴的な黄色みを帯びた材色が一つ目の特徴なので、そのきれいな黄色は木象嵌の材料としても使われることがあります

カヤ4

ひばは若干ピンクがかったものもあったりしますが、カヤははっきりと黄色をみてとることができますから、針葉樹材の識別には役立ちます。
しかし、カヤを知るのであれば、もう一つ大きなポイントがあります。

それは、特有の芳香です。

それはもしかすると、好き嫌いの激しく分かれる「ひば」が放つものよりも特徴的では?!と思う、バニラのような、甘ぁ〜い芳香を持っているのです。
人にもよりますが、カラメルやシナモンと形容されることもあることで分かるように、木材なのに「甘い香り」に満ちています。
そして、その香りがあったからこそ使われた特殊用途があります。

それは「仏像彫刻」です。


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