空を見上げて
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木材は本当に浮かぶのか?!否、救命具たり得るのかの実証(エピローグ) 〜バルサの力 Α繊

さて、木材が救命用具としてその役目を果たすことができるのか?!という壮大なテーマ(?!)でお伝えした前回までのお話はいかがでしたか?!

実際、木が浮かぶことやもちろん沈む木もあることなどは、「戸田先生の木材授業」の時にも盛り上がるテーマなのですが、浮かぶ木に大人がつかまっても沈まないのか?!ということを実証する機会はそうはありませんでした。
実際、結果は見えてはいたのですがやはり、皆さんに見える形にすることにこだわって行った実験であり、迫力や見た目でいうならば「もっと大きくて乗ることができる様なもの」にすればいいのですが、「救命用具」とするには大きすぎるために、あえてあの大きさにしたのです。

バルサ板(ばん)2


バルサの軽さを御存じであれば、ある程度結果を想像できる今回の実験ですが、実際にバルサで8000キロを航行した例によって、日本の国立科学博物館などの研究チームが今夏に同じように、日本人の祖先はどのような方法で海を渡ったのか、という謎に挑もうとしたのだというではありませんか。
何とも魅力的。
そのプロジェクトは2016年に最初の航海実験をし、その時は草を束ねた船だったそうですが今年材料として選ばれたのはなんと「竹」!!

普通、世界のバルサとくれば、日本では押しも押されもせぬ有名軽量級木材(あえて無名には触れない・・・)の「桐(きり)」に白羽の矢がたつところだと思うのですが、なんとまぁ、実際使われたのは「竹」だったそうです。
材木屋からすれば、なんで竹?!と思うのですがそれもそのはず。
先ず、当初試験的に作られたのが草であることからして、3万年前に大陸から日本人の祖先が渡って来たであろうことを証明しようというプロジェクトですから、その時代の船を再現する時、やはり素材となるものが実際に使われていたということの根拠が無くてはならない。
そこから、木彫りの船は木をくりぬく道具が発見されていないことから、初年度は現地(実験の舞台は与那国島)にて材料調達の可能な「ヒメガマ」という草で作ることになったそうで、その次に竹が使われたということのようです。

なるほど、確かに単純に「軽いから」という理由では材料は選べないですね。

今のところ、結果としてはそれらでの洋上航行は成功に至っていないようですから、私たちの祖先はどの様に海洋を移動したのか、という現代版の実証実験はこれからも続くようです。
バルサでの実験を経て、やはり自分で体験するということの大切さを再認識しましたが、できることならば「木育」と称される活動の中に、古くは木材がこの様に生活の中に密着していた道具だったのだ、ということを楽しく体験できるようなこともしていかなければいけませんね。
海で浮かぶイベントでもやるか?!
若しくは、樹種違いでの浮力体験とか・・・・
面白そうで夢は膨らむけども、大変そうやなぁ・・・・


やりたいことはたくさんあるので、少しづつやっていきますね(笑)。
とりあえず、今回のバルーサ板の実験は大成功ということで、幕を閉じたいと思います。

バルサ板(ばん)8jpg



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