空を見上げて
トップページ » 都会の厄介者あれば山の厄介者あり 〜ミツマタ〜

都会の厄介者あれば山の厄介者あり 〜ミツマタ〜

少し前に、都市の厄介者、否「都市鉱山」のお話をしましたが、都市だけではなく山でも厄介者?!とされるものがありますが、中には逆手にとって「特産品」として出荷しようという試みもあるようで・・・

少し前の新聞記事に、綺麗なカラー写真で映っていたのはこの様子。
(新聞記事とは写真が異なります。)

ミツマタ1

綺麗な色だとおもいませんか?!
植物は、それらが決まった時期に一斉に花を咲かせたり、あるいは発色を強めたりするものですが、これも綺麗に一斉に、ですね。
この植物、「ミツマタ」です。

植物好きの方はご存知でしょうが、そうでなければ聞き慣れないと思います。

皆さんが日常に使用する「紙」。
紙が木々などを原料とするパルプで出来ていることはご存知ですね?
実はこのミツマタ、貴重な紙の原料となる植物なのです。
貴重な、というのは、このミツマタとともに和紙の原料となる「楮(コウゾ)や雁皮(ガンピ)」とともに、紙幣用にも賞用されている植物だからです。

しかしながらそんなミツマタが、実は山の中では厄介者だったりするんです。
最初の写真は兵庫県の100年生の木々を擁する山中にて撮影したもの。
本当にきれいな光景で、空の青と木々の緑、それに土の茶色が交わる中に鮮やかな黄色が映えるのですから、光景は今でも目に浮かぶよう。
ですが、その美しい黄色を添えるミツマタは、現在では増えすぎて困る植生になってきているようです。
この写真を撮影した時にも林家さんから聞いていましたし、今回の新聞記事でも納得するのですが、毒性のあるものや棘の鋭いものと同じく「鹿も食べない」ために、山に美しい黄色を作り出すくらいに増えすぎて困っているというのです。

増えてきているといわれる鹿の食害の影響で植えた苗木が育てられない、または広葉樹でも萌芽してきた目が食べられてしまい枯れてしまうなどで、伐採された山をもう一度造林するには厳しい状況がある中で増え続ける厄介者の一つであったミツマタ。
しかし、実のところは必要とされている場面があったのです。
それが、先にあげた「紙幣」という用途です。

私も知りませんでしたが、現在の日本の紙幣用の原料は90%を中国などからの輸入に依存しているというのです。
日本のお札は日本の原料じゃなかったんや・・・
あんなに優秀な印刷技術と、外国紙幣に比べての質感の高さもすでに、外国産の紙原料だったんですね・・・
まぁ、よく考えれば当然なのだけど・・・・・

紙幣2



木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 http://trackback.blogsys.jp/livedoor/muku_mokuzai/1611916

・戸田材木店・セルバのホームページ
http://selva-mukumokuzai.jp



これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。



トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星