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その物には違いありませんが・・・15cmのカットサンプルでわかること

カットサンプルが至急欲しい!!

このパターンの時は、ちょっと身構えてしまいます。
「至急」とある様に、時間の無いことは一目瞭然。
連絡主がお施主様の場合は、まだお話する時間をとれる場合がありますが、工務店さんの場合は「そんな話よりも先ずはサンプル」という要望になるので、どちらにせよ身構えるのです。

ご存知の通り、無垢の木材や無垢フローリングには様々な特徴があったり、伸縮するなどの特性を知ってもらう必要もあり、さらには自然の産物ゆえに在庫が切れている場合があり、すぐにお届け出来ないこともしばしば。
それなのに急ぐ急ぐと・・・

稀に、用事があって近くに来たから、といった理由その他で連絡なしにカットサンプルのみを持ちかえることを希望されることもあります。
基本的には、先の様にお伝えしたいことなどがたくさんありますから、きちんとお話ができる状態、もしくはメールなどで連絡を頂いたうえでお渡ししていますが、お急ぎだからと断るわけではありません。
その代わり、折角おみえになってるんだから、カットサンプルだけではなくショールームにて、実物を見ていっていただこうとお誘いするのですが、それがやはり身構えてしまう。

ショールーム


ショールームへご案内すると、様々な樹種で色々な幅広バリエーションで、中には浮造りやウールアッシュの様に特別な表面加工が施されているものなどもあるので、「普通は」色とりどりでキャラクター豊かなそれらの木材達に感心されるハズなのですが、「至急カットサンプル」のお客様は「あ、これね。はいはい。わかりました。それじゃ、また。」と、10秒ほどで事足りてしまうのです!!

身構えてしまいます。
何考えてんねやろ?!、なんでウチにきはったんやろ?!・・・

真剣に採用を考えておられるなら、木材や無垢フローリングの実物を見れば少なくても質感や表情の差、それよりも自分が考えていたものとの違いなどの想いが言葉になるのですが、あきらかに「カットサンプルだけあればいい」という状況がヒシヒシと伝わってくるんです。
だから身構えてしまう。
そんな場合はいつも決まって、納期はどうか?間に合うか?いつできるか?といった、木材自身のことよりも納入することが大事であるかのようなやり取りが待っている場合が殆どなので、もう頭の中でそれらの質問への回答シミュレーションが自動的に始まってしまうのです。
あれを伝えて、こう答えて、これだけは言っておかないと・・・・的な感じです。

だって、カットサンプルからどれだけの情報が得られますか?!

カットサンプル1


販売している本人の私ですら、樹種こそわかれどグレード間の差が曖昧なカットサンプルなどは、並べて整理する時に気をつけないと間違えてしまうこともあります。
それほどに、無垢の表情をカットサンプルに込めるのは難しい事なのです。
基本的に、カットサンプルにもグレード表記していますが、必ずしもグレードの表情が出ているわけではないのが申し訳ないところです。
無垢フローリングの場合は、そのグレードの実物をまさしくカットしてはいますが、どうしても他のグレードの表情に似た部分も出てきます。
特に、人気のつなぎ目V溝フローリングなどは、1820長さで多くても2個所しかV溝が無いので、カットしても2枚しかサンプルにできないということになる。
えぇっとぉ、つなぎ目V溝フローリングで最もお求めやすいネイキッドグレードでも、一枚およそ1800円位しますから、サンプルが一枚あたり900円!!ということになる。
最低でもそうですから、必ずしもV溝の部分をお送りすることができない場合もありますし、尚且つ、グレードの表情がうまく含まれるかというと、無論難しいのですね。


無垢の木材ですので、カットした全てにその特徴を同じ様に含めろ!という方が無理なのですが、やはり「カットサンプル」として受け取った方は、これと同じものが入荷する!!と思ってしまうのです。

恐るべしカットサンプル・・・


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コメント
1. Posted by 白鳥林工協業組合   2017年02月20日 13:56
サンプルの件は、同じ様に感じております。
弊社の場合、30cm×30cm位でお送りしていますが、その中に、節と木目と色と赤身・白太を程よく入れないといけません。

商品を作るよりも、カットサンプルを作る方が難しいくらいです。
2. Posted by 白鳥林工さま   2017年02月20日 14:47
カットサンプルの方が難しい・・・
おっしゃる通り。カットサンプルの行き来だけでは、物が飛んでいっているだけ。
そこに如何にコミュニケーションと意思疎通を乗せられるか?!ですね。
関係者だけではなく、一般的にそれを理解してもらえるように、発信し続けましょう!!
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