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「たたり」を残さず想いを残す・・・(^_^)

巨大なイノシシ神である「鎮西の乙事主」が、人間への一斉蜂起を呼びかける手前の場面。

乙事主 2


「みんな小さく馬鹿になりつつある・・・」


この言い回しの善し悪しではなく、あくまでも一族と森の神々として生きてきた誇りの様なものが無くなっていく淋しさが、悔しさや虚しさとともに現れた言葉なのではないかと思っています。

作品のスケール感と間竿を比べることはできないけれど、自分もこのまま時代に流されていると、小さく馬鹿になっていく様な気がするのです。
だから、貪欲に良いものを取り入れたい、色々なものを見てみたい、木材だけではなく山やそこで生きる人たちと木材を通じて活動したい、また、木材や建築の世界に飛び込んできた後輩に、知る限りの事を伝えたい。
全員がそうでなくてもいい、知りたいことがあるのに知る機会が無い。訊きたいことが訊ける人がいない。
そんな状況を少なくしていきたい。

でも、もしかしたらそんな社会をつくっているのは、私自身かもしれない。

話は急に飛んでしまいますが、私の好きな歌にB'zの「ケムリの世界」というものがあります。

「悪いやつ もちろん悪い でもそれをつくるのは 歪んでる社会です って気づいてみたけど この社会=僕たち」

一部分だけきりとってもいけませんが、「歪んでる社会=僕たち」なんですね。
人のせいにしても、社会のせいにしても、やっぱりそこに生きているのは自分たち。
歪んでいる方が楽なのかもしれない、得なのかもしれない、儲かるのかもしれない。多分そう。
しかし、歪んでいる社会で誰かが得をしても、その歪みの連鎖で、廻り廻って自分が苦しむことになるのかもしれません。
残業を減らせ、勤務時間を短くして休日を増やそう、と大きく絵に描いてみても、実際にそれができる土壌を作らなければならないことに目をつぶっている人たちが旗を振っても意味が無いもの。
みんな頑張っているんだから。

その社会の中で自分たちで良くしていこう、という気持ちが無ければ期待しているだけではダメだという事だと捉えています。
私自身はそうならない様に、稚拙ながらも記事や製品を通じた出会い、イベントを通じて活動を知ってもらう機会を作っていきたいと思っています。

間竿2


昔は板材などを製材して、細い角材が残っても「間竿にするからおいときや」といったものです。
だって、大工さんが加工に来るたびに絶対いるんです。
そのたびに製材機で細い角材作ってたら、勿体ないでしょ。
そんな時代でした。
そういえば、柱の元末(木の向き)を反対に置いて、えらく叱られたこともあったなぁ。今は集成材が多いので、そんなこと言う大工さん自体少なくなったけど・・・
少なくとも、木の事を見て触っていた時代の事です。
しかしそれでは、物事の意味が全くなくなってしまいます。何でもアリ?!な状況です。

手仕事がもたらすものは、目に見えないものが多い。だから、その価値や意味を伝えないといけません。
木材には、機械加工が主になったとはいえ関わる人たちの手が欠かせません。
手をかけずにほおっておかれた山が、現在どの様な状況になっているのかは周知の事だと思います。それが答えです。

手仕事が無くなっても、日本の木材の消費量は増えるでしょう。
国の予定通りに。
しかし、いくら需要と消費量が増えても、そこに手仕事がなくなってしまうなら、この先に日本の木材は「量・質共に使えなくなってしまう」でしょう。
先人が残してくれた森林という財産を、儲かる仕組みを作った大きな企業だけが消費していくんだから。
安易な「国産材利用」や「日本の木材を使うことが一番」というだけではなくて、「歪んだ社会」を変えられる仕組みの中で、木の事を考えてほしいと思っています。
そんな私の考えも歪んでいるのかもしれないので鵜呑みは禁物(汗)。


劇中、とうとう乙事主は「たたり神」への道を進んでいきますが、私は憂うばかりではなく、前向きに!「たたり」が残るのではなく、少しでも多くの想いを残していきたいものです。


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