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「たたり」はもらってないけど・・・(^_^;)


表題から想像する様な、おどろおどろしい話題ではないんだけども、題名をつけるのならそんな感じ。

昨年末から、在庫品の入荷に備えて少しづつ倉庫を片付けていってるんだけれども、前から触っていないところって結構あるもので・・・
今回は壁沿いを整理していったわけですが、途中でこんな棒がたくさん出てきました。

間竿1

細い、2.5cm〜3cm程の角材です。長さは3〜4mあります。
それが10本どころじゃなく立ってます。
何だと思います?!
もちろん、木造建築に使うものなんですけどね。


地方によって呼び方は異なるでしょうが、当社では「間竿(けんざお)」とか「尺杖(しゃくづえ)」とか呼んでいました。
なんのこっちゃわからんでしょうが、これはいわば大工さんの「スケール(定規)」です。
それも、結構便利な定規。
現在は、住宅も含めた木造建築の新築工事は、ほとんどが工場にて継ぎ手や仕口という接合部分を機械加工されて現場に運ばれますが、10数年前までは大工さんが材木屋サンの作業場で加工機械を使って自分で加工されていたわけですね。
その時に、梁や土台などに加工する目安の「墨(すみ)」をつけるわけですが、その墨をつけるための定規なんですね。

それも結構便利。
角材なもんで、グルっと4面ありますので、1本で4つの部分の寸法を表示することができるのですよ。
だから、天井の高さと1階〜2階の高さはココ、梁の加工する部分のココは溝をつくる、なんていうことが「間竿」をあてるだけで一瞬でわかるのです。
いちいちメジャーを出してきて測るということをしなくてもいいんですね。

その光景が普通だった時は何とも思わなかったですが、めっきりそんな光景見なくなってしまうと、やたらとすごい「道具」のような気がしてきます。
大工さんそれぞれによっても印の仕方や表記にクセがあって、久しぶりに加工にくる大工さんに、たまに他人の間竿を渡したりすると「わしのんとちゃうぞ!(怒)」と即座に返される位個性のある「道具」です。


しかし、そんなすごい道具も使われなくなってはただの細い角材。
その他に用途といっても、こればかりを使うこともなく淋しげに林立しているのみ。
道具にしても、材料にしても、技法にしてもそうですが、伝わらなくなったり知られなくなるというのは淋しいものです。
偉そうにいう当社でも、手刻みが殆どなくなってから入社したスタッフは、やはりこの間竿のことを知りません。
「なんか、細長ぁ〜いのが立ってるところあるじゃないですか…」と説明されて、ちょっと恥ずかしくなりましたが、それも時代の流れ。彼が悪いわけではないんだけれど・・・


少し前にも「●曜ロード●ョ−」で、数週間連続でジブリ作品を放送していましたが、いつもそれらの作品の中のメッセージ性の様なものを感じて止みません。
そんなこと考えながら見てる人、自分だけかもしれないし、ましてや自分が想像する様なメッセージなどないのかもしれないけれど、自分が何かを考えるきっかけになっていることは確か。

特に、今回の様に時代の流れによって、優れたものが次第に「利便性と対コストの上での必要の無さの波」にのまれて知られなくなっていく淋しさは、私にジブリ作品のもののけ姫における「乙事主(おっことぬし)」のセリフを想起させます。
そう、迫力満点。あの巨大なイノシシ神である「鎮西(ちんぜい)の乙事主」です。(この響きが妙にかっこよくて好きです。)

乙事主 1


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