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「施工しない」無垢フローリング 〜Shikiyuka ヒノキ〜

固定観念。
これにとらわれると、意外とよいものも見落としてしまいがちです。

建築工事において、無垢フローリングの施工には必ず接着材と釘止めをしっかりとしてください、とお願いしているので、フローリングとなると必ずその工程があるものだと思ってしまいます。
しかし今日紹介する無垢フローリングは、そんな接着や釘止めの必要の無い無垢フローリングです。

Shikiyuka ヒノキ1

論より証拠といいますが、写真を見れば一目瞭然なこの商品。面白い並びだと思いませんか?!
そうです、ヒノキの板を30cm角の一枚のタイル状にし、それを並べていく無垢フローリングです。
洋風建築などでは、古くからモザイクフローリングやパーケットフローリングという名で、建築業界には親しまれてきたものがあります。
市松模様などとも言われて、一時は合板フローリングにも多く採用されたりしていたものもあります。
(写真は弊社事務所の30年?!以上前に施工のオーク市松合板フローリング。合板ながら、えぇ感じに枯れている?!やはり湿気もなく太陽のあたりも少ない上に、2階施工というのもあるだろうなぁ。)

市松フロアー

これと同じように、30cm角のヒノキのブロックを順に「並べていくだけ」のフローリングです。
市松模様のフローリングなどは、大抵広葉樹であるナラやカバが殆どです。
しかし、今回は日本人になじみの深いヒノキを用いて味わいのある市松模様を作ることができるのです。
また、施工に関して最初に触れた「ボンドと釘を使わない」というのがとっても大きなポイントです。

Shikiyuka ヒノキ3

「Shikiyuka ヒノキ」の材の裏面は、この様にクッション材がはってあり、このクッション材によって小幅なヒノキが連結された状態になっています。
このクッションがポイントです。
今までも、この様なクッションがあるフローリングが無かったわけではありません。
いや、むしろ古くからあったと言った方がいいかもしれません。
主に、商業施設の店舗向けのフローリングなどは、一般的に木造ではなくRC(鉄筋コンクリート)造やS(鉄骨)造などの場合が多いので、木質のフローリングをコンクリート面に直接接着できるようにクッション材がついており、それを接着して仕上げていたので、広葉樹を中心にこのような模様は特段珍しいものではありませんでした。

しかしながら、今回の様に「接着剤を使わず敷きこむ」というような発想の転換は無かったのですね。
冒頭の「接着必然!」という施工のイメージがあったのでしょうか。私もそうですが無垢フローリングを敷きこんでいくだけというイメージはありませんでしたからね。
そして敷きこみに容易に対応できるように、ある程度サイズがコンパクトで尚且つ印象深いインテリアの一部分になることができるもの、それがこの30cm角サイズだったんですね。
ただ、敷きこめるだけでカッコいいインテリアの一部分になる無垢材。
そういうカテゴリーに入る事が出来たんだと思います。

Shikiyuka ヒノキ4

接着なしのメリットは手間がかからないだけではありません。
施主様自身が必要な部分に必要なだけ敷きこんでいくことや、敷いてあっても場合によっては簡単に移動することができることで、スペースや部屋の使い方を制限されないことが、とても大きな利点!!
さらにいえば、近年注目の「リノベーション」。
リノベーション工事においても、既存の床を活かした上に敷きこんでいくことや、賃貸住宅や賃貸アパートに敷きこんであっても、入居者が退去された後の修繕の際には、不要であれば下地を傷めずに撤去出来ますし、一部分のみを新品と入れ替えることも可能です。
壁際や、寸法が中途になる部分は、1ピース毎にシートごとカッターで切り取れば、簡単に75mm幅単位での寸法調整が可能なので、家具などの見えない部分を少し残して調整するか、意図的に一部分だけの印象を与えられるように周辺部分から一段上がった様な敷きこみ方にするか・・・
自由に、そして何度でも敷き変えてください!!

8Shikiyuka ヒノキ

私はこんな感じも好きです。
ずらし、です。
他にも色々と並べ方を編み出す楽しみもあるはずですよ!

そして忘れてはいけません。この Shikiyuka の素材は無垢のヒノキですよ!
無垢材は高い、施工が面倒、伸縮によるクレームがある、入居者が変わると好みがわかれる、キズがついても修繕しにくい、等などで私の廻りの工務店さんレベルの賃貸アパートなどへの採用は殆ど見られません。
そりゃそうでしょうね。
無垢材はいわば嗜好品。
木の質感や香り、性質を重んじる方もいらっしゃれば、入居当初はピカピカで汚れがつきにくい合板フローリングを好む方もいらっしゃいますから、かなりの少数派である前者の為に、無垢フローリングを採用するオーナーさんはなかなかいないでしょう。
近頃は、大手住宅メーカーさんがこぞって賃貸住宅にも無垢の木材と無垢フローリングの採用をアピールし始めましたが、やはり捉え方は善かれ悪かれ、無垢材の需要があるということでしょう。

そこに向けて、リノベーションもし易く取り扱いが簡単で、今までにはない発想の温かみのあるヒノキの無垢フローリングを取り入れてほしいものです。

Shikiyuka ヒノキ5

この Shikiyuka ヒノキで私が一押しするポイントは更に二つ。
一つはその寸法。
一枚の大きさが30cm角であるということ。
現在の寸法表記規格のcmであらわしていても、普通は気がつかないとは思いますが、私たち建築の業界の中では気がつく人もいるかもしれません。
30cmというのは、古くから日本で使われてきた寸法規格である「尺貫法」の中の「一尺(いっしゃく)」という規格とほぼ同じサイズです。
ほぼ、というのは正確には30,3cmほどになるのですが、概ね30cmとして理解されています。
この一尺という寸法に近い事で、大きくもなく小さくもない、絶妙な寸法感覚が視覚的な安心感を与えてくれるんだと思います。

一つのピースはこれくらいでも・・・

Shikiyuka ヒノキ7

やはり30cm角の一枚を並べていくと、しっくりと来るのは、やはり一尺という寸法がどこか日本人の感覚にぴったりとはまるからなのかもしれません。

そしてもう一つ、梱包のケースを開けた瞬間に立ち上る「まさしくヒノキ!!」という香り!
これがとっても大切です。
いくら表面の仕上がりが良くても、いくら寸法が揃っていても、やはり人間の感覚に訴えるものの中で木材を感じるのは「香り」という成分を外すわけにはいきません。
特にヒノキの香りはとても爽やかで、気分がすっきりとする若しくは落ち着く作用がある上に、人工的な成分では出すことのできない「精油の香り」を感じる事ができるのです。
実は、この「ヒノキの香り」がしっかりと残っているのは大きなポイントです。

木材を綺麗に見せようとするならば、色の良いところを集めたり表面の仕上げを工夫したり、艶を持たせたりする方法がありますが、本物の香りが残るということは、ヒノキの成分がしっかりと保持されているということを意味しますし、そうするには、むやみやたらな乾燥工程ではなく、しっかりと管理され、ヒノキの香りの事を考えていなければ出来ないことです。
いってしまえば簡単ですが、本当はそんな事関係無く乾燥させた方がコストも安くなりますし、なにより伸縮の心配が少なくなります。
木の成分が残っているということは、伸縮のリスクも残っているということ。
だから、できる限りリスクを減らす乾燥にしたくなる・・・・

という理由で、如何に30cm角の状態といえども通常の無垢フローリングと同じように反りや伸縮などの無垢材の特性を残していますので、無垢材としての取り扱いは必要ですが、それよりも「香りとヒノキの成分」を残すということに注力している、その配慮が嬉しいではありませんか!!

Shikiyuka ヒノキ6

私はこれを見るとちょっと懐かしくなります。
小学校の床、樹種は違えど、こんな感じではなかったですか?!
ちょっと段差ができているところもあったり、不規則な木目になっていたりでしたが、今となればそんな感覚が懐かしくなる、そしてそんな感覚を思い出させてくれる、ほんわかとした「交わるリズム」がある様に思います。

広葉樹ではなく軟らかな針葉樹である為もちろんのこと、足触りは柔らかで、無塗装なので触れているとすぐに冷たさを感じなくなりますから、視覚的温かさとともに無機質なものが多くなりがちなオフィスや、既存の床を傷つけられないクッションフロアーなどの上に敷き詰めていけば、届いた瞬間からヒノキの無垢フローリングでの生活と同じような状態が生まれます。
足元の触れる温かさと、そして心にしみるヒノキの香りでご自身なりの気持ちのいい無垢材の空間を作ってみてください。


・Shikiyuka ヒノキ 施工していない施工例(?!)1はこちらから
・Shikiyuka ヒノキ 施工していない施工例(?!)2はこちらから


Shikiyuka ヒノキ貼り上りイメージ

Shikiyuka ヒノキ1

*)ご注意

*本製品は、固定をしない使用方法ですので、製品の上でとび跳ねたり走ったりしない様にしてください。
また、ヒノキの成分をふんだんに残していますので、敷きっぱなしではなく適度な感覚で下地との通気をしてください。
*ヒノキの成分(油分)が表面に析出することがあります。特に、敷物をした場合や家具を置いたままの部分、また表面に密着する様なものを置いていた場合に油がつきますので、密着する様なものを避け通気をよくしてください。
*使用においては、ピース間への指などの挟まりにご注意ください。

・Shikiyuka ヒノキ以外の無垢フローリングの記事はこちらから

・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ


Shikiyuka ヒノキ無垢フローリング(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×300×300(厚みは裏面シート込み表記)

・形状

一枚物幅方向シート連結

・300角四方面取り、75mm幅毎溝あり

・品番と価格

SH-300N OPC一枚物(シート連結) 無塗装 15×300×300 ネイキッド
¥12,960(税込)/18枚入り(1.62屐

・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

ネイキッド:色むら、節、パテ補修、など強度に問題ないものは全て含みます。

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考

かけ節への埋め木補修(一部にパテ補修とも)

Shikiyuka ヒノキ2


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