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屋外使用の木材の劣化から取り換えまで 〜桧の場合〜

木材の宿命、それは避けて通れません。
割れや曲がり、反りや腐れ・・・

植物=生き物であることを源とする木材は、絶対に先の例を避けることはできません。
樹木から木材になるとどうしても割れや曲がりがでます。ましてやそれを屋外という過酷な環境で使用すると、腐れや反りが出ます。
そう、屋外。

屋内使用でも、その湿度環境や太陽光などにより伸縮などの変化が起こる木材を、雨や断続的な湿気、そして降り注ぐ紫外線などを含む太陽光やほこり、さらにはシロアリ他の木材を食害する虫などの危険のある屋外に使用するのですから、リスクが高すぎる!!!!

ちょっと言いすぎましたが、上記のリスクは本当にあることで、過酷な環境であることに変わりはありません。
あえてリスク、といったのは、その代わりに木材が持っている温かみや視覚的な柔らかさとくつろぎ感などを感じることができるのですから、やはり屋外にも木材を使いたくなるのです。
いや、使ってほしいのです。
もちろん、冒頭のように木材は生き物ですから、永久的にその姿を当初のまま維持できるわけではありません。
しかしながら、私たち人間と同じように年を取ることによって味わいを深めていくことはできるのです。
また、そうやって付き合っていくのが、木材だと思うのです。


一般に、屋外や水かかりの多い場所には桧を使えば大丈夫、というような声が聞かれますが、今までの経験上、桧だから大丈夫ということは決して言えないことをお伝えしておかなければなりません。

屋外使用デッキ材6

解体された材料たち。
これらは屋外の木製デッキとして使用されていた「桧材」です。
もちろん、塗装もされています。
しかしながら、部分によっては激しく腐朽し、且つシロアリの食害を受けているところも散見されます。
そりゃそうです。これだけ腐朽が進む環境だということは、シロアリが活発に活動できる環境だということです。
それに、桧だからといって安心してはいけないのです。いかに桧でも白太といわれる白っぽい部分や湿気にさらされ続けている部分などは、劣化が進んでしまいます。
いかに桧といえども、赤身をつかうこととメンテナンスは欠かせない、ということです。

屋外使用デッキ材7

使用年数はおよそ10年だそうですが、よく頑張ったと思います。
しかし、木材の耐久性や性質をしっていると「10年もよく持ちこたえたね」と思うのですが、お施主様はそうはいきません。
「まだ新しくして10年しかたってないのに、またつくりかえなきゃいけないの?!」というのが本音です。
いや、私でもそう思うかも知れません。
10年といえば永いようで短いもの。
それに、デッキ工事といえど材料費も施工費も決して安くはありませんから、10年ごとにそんな費用が掛かるなんて困る、と思うのが普通でしょう。

難しいところです。

また、今回のデッキ材は一般的に安価に仕上げる場合に使われることの多い通称2×4材ではなく、すべてが桧であったこともポイントでした。
水に強く、1300年も現存している法隆寺にも使われているような木材である桧なのに、10年しかもたないなんて、どうしたらいいの?!(お施主様の気持ちを邪推・・・)
というほどに、次はもっと腐りにくく20年以上は使い続けられるものがいい、というのが希望ということでした。
いや、そうおっしゃるには理由があり、このデッキは地面からおよそ50センチほど離れて設置されているので、足元のデッキが腐ってしまうと、歩いて移動することができなくなってしまうからです。

んん〜。腐りにくい材料ねぇ・・・・・

予算ももちろん考慮しないといけないということで、頭に一番に浮かぶものを提案しました。
それは、ウッドデッキ材としてポピュラーなセランガン・バツと、私の一押しである日本のひばの組み合わせです。
え?!どうしてバツとひば?!
と思われるかもしれませんが、ちゃんと理由があるのです。
その理由は次回の写真でお伝えしましょう。

屋外使用デッキ材8

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