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与作は山守るぅ〜 立ちあがった与作会長に会いに・・・


前回少しプロローグ的にお伝えした山への訪問と、ある人物に会いに・・・

少し前、大阪府も森林環境税を導入する、というお話のところで「与作さん」に会ったことをお伝えしましたね。
今回訪れた場所は、メインテーマである森林環境税のお話よりも100倍インパクトがあり、自分の置かれている立場のみの意見に終始する、会場にいる誰もを黙らせてしまった重みのある現実をお話された、あの与作さんの山です。

たぶん、会場で与作さんの話に首をぐいぐいと縦に振って納得していたのは私一人ではなかったかと思います。
私も同じ意見を持ってはいますが、やはり自身がその重みのある現実の現場にいる当事者ではないだけに、主張を控えていたところに、事実身を置く方からの言葉が聞けて、とても嬉しかったのです。
会議終了後に即「近いうちに山に伺います!!」とお話ししアポイントを取っていたその日が、ついこの間でした。
行ってきました、与作さんの山に。

今回は、その会議の場でも同席していた大阪でもとても意識の高い先輩材木屋さん達(了解得てないのでお名前伏せときます)と共に伺ったのですが、到着すると大講堂でも借りないといけないのでは?!!と思ってしまう様なテーマを掲げていただいた黒板が置かれていました。

岡兵様3

いやぁ、テンションあがるなぁ。
訪れたのは、和泉市にて林業製材をされている岡兵木材工業株式会社さん。

岡兵様4

お話をうかがった与作さんこそ、会長である岡本寛史さん。

失礼を承知で申しあげると、御歳からは想像もできないほどに覇気のある方です。
それは若者には負けん!、というような意地ではなく、本当に自分が喫緊で直面している状況を伝えたい、改善したい、この森を、地元をほおっておけない。そんな想いが、会長を突き動かしていたのでした。
会議会場でもおっしゃっていた、「山の仕事はひきあわん」(採算があわない)というお話の詳しい事情から始まり、自分がしている事、しながら思っている事、そして地元の廻りの現状など、自分の山や自分の材木屋という仕事ですら大変なのに、自身の商売の中だけにとどまらずに、大きな視点と視野を持っておられることに、改めて納得するとともに、自身の活動の足りなさを痛感するのでした。

おそらく、というよりも絶対的に森や山から離れている材木屋さんや工務店さんほど、そんな視点も危機感も無いものです。
仕方ないです。知らないんだもの。または、関係ないんだもの。
責めるものでもありません。
だからこそ、事情を知っている私たちが必要になってくるのです。

岡兵様2


弊社も、建築用のベニヤ板類や集成材、そしてとかく悪者にされがちなホワイトウッドも多く扱っています。
その中にいると、いつも私が口にしている日本の山のお話や木材の流通の事、林業のお話などは、ほぼ全くと言っていいほど関係がありません。
強いていえば、過年度の木材利用ポイント制度の時に、プチバブル需要があったために供給不足になった事を思い出される位のものです。
当たり前の様に製品の状態で梱包されて並んでいる木材に慣れていると、木材が不足しても、「今度いつできんの?!」、「もう作ってるやろ?!」というような工場生産品の納期を待つようなやり取りをするだけで、そういったことになっている理由や、木材生産の実情を知ることはありません。

そこが「国産木材」が普及しづらい大きな理由の一つだと思っています。
木材も、たんなる流通するモノになっているから。

できれば、木材を使う人や木造住宅を考えている人は、今回の様に与作会長のお話を聞いてほしい、山に入って立木を見てほしい、そう思いますが、全てにそれは不可能。
だからこそ、街に私たちの様な材木屋がいるのです。
ただ、「材木を売る」だけではなく、伝えるべきことをもって木という素材を木材として販売するのです。
すくなくとも、関わる人たちには出来る限り現実を伝えたい。
リアルワインガイド誌に、無関係と思われる広告を出しているのもその為です。
与作会長が声を上げているのです。
様々な手法で、取り組まないといけません。

だってだって、こんなに綺麗な桧がバイオマス発電の燃料として燃やされてしまう丸太から生まれるんですよ。

バイオマス行

幅30僂鰺祥気把兇┐討い泙后どう思いますか?!
モッタイナイ以外の何物でもない。
それ以前に、こんなに幅が広くて綺麗な桧が生産出来るのに、大型トレーラーに山の様に積み込んでバイオマス燃料になるなんて・・・
これをみれば、少しは皆さんにも実感してもらえるのではないでしょうか・・・


私の他に共に伺った大阪の材木屋さん仲間との意見交換を通じて、会長の長年の経験を元にした将来の展望や現在材木屋がすべきこと、そして山に対する熱い想いを、年代格差のある材木屋という共通項で話し合う。とても楽しくも刺激的な意見交換会になりました。
事務所だけではなく、もちろん山での実習作業見学(内容は・・・秘密です・・・笑)を経て、とても短い訪問時間は終わってしまったのですが、最後に残った一言が・・・

今までいろんなところに出ていって人におぅたり(会ったり)話したりしたけんども、初めてや。山が見たい、ゆーてこないして来てくれたんは・・・

この言葉が、今の材木屋と木材流通を端的にあらわしているかな・・・とよくも悪くも納得した会長の一言。
これからも、木を使いたい方に木の事を知ってもらうべく、山も含めて色々な手を打っていきたいと思っています。
与作会長、その時にはまた覇気のあるお言葉をお願いします!!

岡兵様1



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