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割れは許容されないか?! 現実には・・・

つい先日、木材組合の勉強会にてこの業界ではとても有名な弁護士さんを講師に迎えた勉強会に参加してきました。

弁護士さん?!とちょっと壁を作ってしまいそうになるのは私だけではなく、やはり参加者の方もそうだったようですが、弁護士さんというとどうしても「即裁判!」というイメージを持ってしまうからだと思うのですが、昨今は木材や木造住宅をめぐる裁判も耳にするので、できればお世話になりたくないものだ、と思ってしまいます・・・

少し前には、木造住宅の構造材(梁や桁)が割れたことを巡っての法廷論争が報じられたのですが、現在マンションや非木造住宅にお住まいの方が木造新築住宅へ移られた場合や、木造住宅からの住み替えでも若い世代の方にはその「割れ」とそれに伴う現象には理解をしてもらいにくい場面が多々あります。

割れ1

以前に背割り柱のことを書いたことがありますが、表面に割れが生じないように施すのが背割りだというお話でしたね。
しかし、今の住宅の建築現場を見てくださいよ。背割りのある柱を目にすることがありますか?!
まぁ、ほとんど無いですねぇ。
ヒノキの柱はあっても、背割りの柱というのはないですね。
弊社の在庫の背割り柱が動くことも、年に一回もないくらいになりました。人工乾燥材が普及するより昔は、ちょっといいお宅といえば背割りの柱でしたし、和室の現しになる化粧柱にはもちろん背割り柱でした。
節の無い和室の柱に割れがあると、さすがに驚きますが背割りを入れて乾燥させることによって表面に割れが出てこないように木の力を逃がしてあげるわけですから、それはあらかじめ施す「理由のある割れ」だったわけです。

背割り

しかし、その割れを逃がしてあげる「背割り」も、現在の大工さんや住宅にしてみればかすかであても「背割りが開くことでクロスが割れる」とか、「ドアや引き戸などの角度が悪くなって開閉や取り付けがむつかしくなる」などの理由で敬遠されてしまいます。
ご存じのとおり、それらの「欠点」(と、あえて言おう)を解決するのがEW(エンジニアリングウッド)と言われる集成材や、KD(キルンドライド)と言われる人工的に乾燥させた木材です。

木材が乾燥することによって生じる割れや、木材の癖によって生じる曲がりやねじれが起こりにくい材として、現在はほとんどがこれらの木材になっています。
そのために、木材が割れることや曲がること、それぞれに癖があることや割れによって生じる「音」はなかなか理解されにくくなっています。

そう、割れることも意外と知られていないのですが、未乾燥の木材が割れた時の「ピシッ、パシィー」という破裂音は、聞きなれない人にとってはとても「恐ろしい」音に感じてしまうようで・・・

割れ2




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