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あちらへ行こうか行くまいか・・・ 木の根橋の大ケヤキ


昨年から縁あって、よく兵庫県に行くことがありました。
その中の主な機会は丹波市への訪問だったのですが、ずっと行きたかった場所のすごく近くまでは行くものの、他の用事優先でその行きたい場所にはなかなか行けない事ってありますよね?!
そのなかなか行けていなかった場所のうちの一つが、今回の記事のメインの場所。

丹波市周辺は、実は巨樹があちこちにあり、以前に紹介した常瀧寺の大イチョウを始め、日本一を誇るモミの木である「追手神社のモミ」(これは時期を見て又記事にします。)などがあり、とてもではないですが、一日では堪能しきれない魅力あふれる?!地です。
もちろん、巨樹だけではなく地元産品の魅力を発信されていたり、田舎暮らしで人気のある土地柄ということもあるのですが、やっぱり私にとっては巨樹の宝庫というイメージです。

今回のお話の舞台は、丹波市の柏原という駅にほど近い場所。
駅のすぐ前を、私の生活にも身近な国道176号線が走っていますが、ここまでくると馴染みの道路という印象はなく、山間をつなぐ一本道!というイメージ。
そんな道路から一筋入ると雰囲気はかわり、きれいに舗装された商店街(!?)が並び、一気に観光地っぽい雰囲気になります。
実は、訪問前の写真のイメージでは、結構雰囲気のある街並みなのかな?と思っていたのですが、やはり写真のイメージというのは実物とは違うもの。
ある意味、ギャップに納得し、街並みの撮影が無い分、目的に集中できたのですが・・・

その名で想像できる巨樹というと「夫婦杉」とか「三本杉」とかいうその姿を現す言葉が、そのまま名称になっている場合だと思いますが、今回はちょっと特別な「想像できる」名称です。
その名も「木の根橋(大けやき)」。

木の根橋1


これ以上に説明不要な巨樹も珍しいでしょう。
その名の通りですよ、木の根っこが橋になったように、川を渡って向こう岸(?)へ伸びているんです。
よっこらせ、ってなもんですな。

木の根橋2


はい、今回は樹種に注目というよりも、やはりその名称の由来となる「木の根」。
いや、樹種はケヤキで立派なその姿なのですが、実はこのケヤキは道路から普通に眺めるのではなく、違うアングルから楽しむのが一番です。

そう、下からのぞく!!

橋なんですよ、橋。
そう、橋だからこそ下が見える。というか、川にかかっている上に、いぃ感じに川面に飛び石があるもんだから、川の底の方からのアングルやケヤキの根が川に露出しているところなんかもばっちり見えます。

木の根橋4

よくここまで見事に跨いだもんだなぁ、と感心してしまうのですが、巨樹に「なぜそんな形になったのか?!」と問うのは愚問で、ただその存在を認めその木が過ごしてきた時間を味わうのみ。
丁度新緑を感じる(実際には夏)様な太陽に照らされて緑が映える樹体と、すぐそばに立つ洋館(丹波市役所の柏原支所らしい)の雰囲気がなんともいえずいい。

あぁ、そうか。
すごく雰囲気がいいと思った写真の要因は、どうしてもみなさんがこの洋館と一緒に木の根橋を撮影されているからで、どうしても双方の醸し出すイメージが頭に先入観を与えるんだということが理解できました。

木の根橋8


しかしながらやはり見事な跨ぎ方です。
人が作った橋が先か、木の根橋のケヤキが先かの解説はなかった様に思いますが、人が作ろうとしても、ここまでまっすぐにはいかないだろうというくらいに、見事な跨ぎ方。
生き物の生命のすごさか・・・
驚くばかりです。

木の根橋7


まぁしかし、木の根橋目当てかたまたま見つけて寄っていくのかは定かではありませんが、ここには結構な人数に人が訪れます。
私の居る間でも10人位は眺めたり写真を撮ったりしておられました。
超ド級の巨樹!というわけではないですが、やはりその独特の風体は人を惹きつけるに十分な魅力があり、ちょっとした観光名所の様な感じなのかもしれません。
もちろん、それだけ人が来ても、私の様に「根はどの様になっているのか見えるだろうか?!」と降りていく人はいませんでしたが・・・ふふふ・・・

木の根橋6

無理矢理に言うわけではありませんが、やはり物事全て、一つの方向からだけ眺めていたのでは、見えない部分というのは多く存在します。
別の立場、違うアングルから見てこそわかる事の多さというのは、とても大事。
巨樹もそうです。
勿論のことながら、写真映えするアングルというのもあるとは思いますが、自分の感性に響くところというと大袈裟かもしれませんが、気づきが多くある事も事実です。
その一つに、皆さんが川を跨いでいる根ばかりに気をとられているのに対し、川面まで降りてみると、ケヤキのしっかりとした根を見る事ができますし、そこから見上げる緑多きケヤキは、やはり木材として銘木たりえる風格を備えているのもうなづけると思う様な質実剛健な美しさです。

木の根橋5


そうか、もしかしたら向こうに行こうかというのではなく、向こう岸に恋しいもう一本のケヤキがあって、そこへ手を伸ばしていたとか・・・そんなことないのかな。
そうやって考えるのも一つロマンチックでいいなぁ・・・と一人考えながらの下からのアングル。
見上げた幹は・・・ご自身で見てみてください。
また違う印象があるはずです。
ただ「すごいモノを見に来た」というのではなく、そういう楽しみを持って接すると違う何かが見えてくると思います。

最後に昌志スケールで大きさを測っておきましょう。

木の根橋9

驚くほどの大きさではないことがお分かりかと思います。
しかしながら、橋の欄干が続いている後ろの建て物まで根が伸びているのを、ここからだと手に触れる距離で確認できるので、皆さんこちらに留まられますが、思いっきり車道ですので、車の往来には注意が必要。
気をつけてください。

それにしても、360度という角度を超えて、3次元的に根の下側からのアングルも楽しめるという木の根橋のケヤキ。
案内板に会った「樹齢1000年」というくらいのドデカさはないものの、その名の通りの風貌は、一度訪れておくべき巨樹であることに違いありません。

ぜひ、この機会に「魅惑の丹波巨樹ツアー」に詣でてみませんか?!
(あ、これいいな。そのうちやろうかな・・・・ほんとに。)




木の根橋3


大ケヤキ(木の根橋)所在地

兵庫県丹波市柏原町柏原5−1

おみやげ物屋さん前に駐車可能。すぐそばです。



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