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ひばの故郷で見たヒバの活躍 復元見事な金沢城


先月末、いろんなタイミングが重なって出張できることになり、私の好きな木材の故郷である石川県に行ってきました。
もちろん、石川県の木「能登あて」に会いに行ってきたわけですが(あ、このお話もしなければなりませんね・・・)、石川にいくなら絶対に寄っておきたいと思う場所がありました。
それは、有名な兼六園と金沢城。
あ、もちろん仕事で行っているわけで、しっかりと大先輩材木屋さんにも会い、薫陶を受けてきたわけですが、なにせ大先輩のお会社から先の2つが物凄く近く、寄らないわけにはいかないでしょう。(決まってないけど・・・)

兼六園

兼六園と金沢城は道路を挟んですぐ隣同士。
私が宿泊した旅館もそのすぐ近くということもあり、無理矢理予定に組み込んだのでした。
しかしながら北陸人気恐るべし。
私の行動が遅かったのもあると思いますが、出発予定日の3週間前にはどの宿泊施設も満室で、何とかとることができたものの最後の一室という状況だったのには驚きました。
それでも、必死に宿泊施設を調べているうちに「夏季期間は兼六園の早朝無料開放がある」ということがわかり、昼の移動時間に影響が出ない早朝の予定が大歓迎の私は朝の4時から兼六園を楽しんだのでした。

やっぱり観光かって?!違います。
それもありますが、仕事として見たかったのは金沢城の方。
というのは、復元の際に石川県の木である「能登あて」を使用されたという話を聞いていたからで、やはり好きな樹種の雄姿を一目見たくなるのが木のファンというものです。
石川県も、ちゃんと地元の有用樹種使うなんてやるなぁ・・・と思って入ってみました。
すると・・・

金沢城1


現在復元された金沢城、実はちょっと前までここには大学があったんですって!!
知っている方は普通だと思いますが、目の前の立派な城郭や門構えを見ると、大学というイメージは持てません。
昔の写真を見せてもらってやっと納得したのですが、もちろん、現在の様な立派な建造物はなく、わずかに残る城の遺物とともに、大きな施設棟が整然と立ち並んでいる姿は、よくここまで城を再現したな・・・と思わせるに十分なものでした。

そんな金沢城の見どころのメインはやはり木材の香り漂う「五十間長屋」。
そう、ここから多くの木材が間近で見られる場所。
ワクワクしながら中へ入ると、あるある・・・能登あて=ひばと思われる黄色い木材。
私も販売させてもらいますし、木材として十分見たことがあるものですが、それでもこんなに大きな建造物に採用されているのは初めて。
やはり断面寸法が大きいと迫力があるなぁ…・・・・ん?!んん?!
この能登あて、めっちゃ木目が細かくてきれいなやなぁ・・・ちょっと節が黒っぽいのがイメージとちがうなぁ・・・・と近づいてみると、これは「米ヒバ」ちゃんでした。

金沢城5

ひばはひばでも「ベイヒバ」。いや、この場合「ひばではないのにひば」と言った方が正しいか。色や特有の香りを放つことからひばによく似ているという理由で木材業界の慣例に倣い、「ベイヒバ」と呼ばれている樹種ですが、実際のところは桧の仲間。
ですから、正確にはひばではないのですが、一般の方にはそんな事わからないでしょう。
少し行くとちゃんと「ベイヒバ」の表記がありましたが、その違いを気にする声を耳にすることはありませんでした。

さぁ、気を取り直して次の注目ポイントは床板!!
何とも素晴らしい、巾広の無垢一枚板。

金沢城2


普通なら感激するところですが、床板を見ていると妙に落ち着く。
何故だろう?と考えるとすぐに分かりました。
うちの自宅の床にそっくりだからです。
色も木目も全部。だからしっくりくるんだなぁ・・・なるほど!
と思っていましたが待てよ、一部の大きな柱や梁を除いて県産木材を使用してるんじゃなかったっけ?!
私の目が節穴なのか、どうも自宅の米ヒバのフローリングにそっくりです。自宅も60mmの厚みで200mmほどの幅の板を使ったりしているもので、どうしてもそれに見えてしまう。
やっぱり、私も樹種を見る修業が足りないのか・・・匂いも米ヒバだけど・・・
金沢市さん、どうなんでしょう?立派なことに変わりはないですけどね。

中にはこんなに立派な柾目の板もあります。
およそ300mm幅ほど。すごい貴重なものです。これは「ひば」ですね。さすがに綺麗な木目です。


金沢城4

どこへ行っても解説も見ずにそんなことばかりしているもんだから、ゆっくりと見るべきところを見れたもんではありません。
困ったものです。

しかぁーし!!!、一点、職業病でなくともがっかりとしたことがあります。

いや、職業病だからびっくりしたといった方がいいのかもしれません。
その驚き様というと、まるで夢から醒めたようです。




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