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木材は割れて大丈夫?


木造住宅の入居者から、昔から心配ごととしてきかれるのが「パシパシ、バリっと音がするけど、大丈夫ですか?!」とか、「急にピシッとかいう音がするんですけど、家に影響ないんですか?!」などといったこと。
それは気になることでしょう。小さな床鳴りすら許容しなくなり始めていたころからですから、いきなり家のどこからかそんな音が聞こえるとしたら、「柱が割れてる?!梁にひびが入ってきた?!」と心配するのも無理はありません。
因みに、私は「鴬張りの廊下に、お化け屋敷のような音のする階段」の家で育ってきましたから、始めは床鳴りや木材の割れの音の何が気になるのかということすら理解できませんでした。

木材の割れ 1


特にマンションから一戸建ての木造住宅を購入された方は、「その音」にとても敏感で心配になるとおっしゃっていたっけな・・・

近年記憶に新しいのは、新築の木造住宅に使われた梁材が割れたことで補修をすることとなった住宅会社が、納材した木材会社を訴えたという訴訟があったこと。

木材割れで訴訟?!

材木屋や木を知るものにとっては「木材が割れること」が自然なことであっても、その理由や作用を知らず、割れるとどういったことになるのかという事をお伝えしていなければ、やはり心配なのは無理もないことなのだろうと思います。
いや、実際のところは材木屋でもよっぽどの事がない限り「木は割れるもんや!」位の事しか知らず、「仕方ない」でかたづけてしまってはいないだろうか?!

ふた昔前までは、冒頭のようなお話があったときには「木は割れるもんやから、そのうち落ち着きますわ。」とか、「乾くと仕方ないんですわ。大丈夫、潰れへんから。」というような、どうも納得しにくいような回答も聞かれていましたし、ちょっと小ましな回答(?!)になると「割れていって強なるさかい、大丈夫ですわ。」という事も聞かれました。
「割れて強くなる?!なんで?」、「割れたらあかんやん!!」
まったく心配を払拭する答えにはなっていなかったと思います。

柱材に施されている「背割り(背割れ)」という事に関しても、割れにくく狂いにくい集成材全盛期においては、正確に説明できる人は少なくなってきていることでしょう。

木材の割れ 2

だからこそ、木材を利用する方が知らなくても当然で、むしろ事前も事後も、正確に説明してあげることが必要であり、木材を使う上では利用者もそれを理解する必要があることはわかっていただけることだと思います。

では、その気になる「割れ」はどうして起こるのか?!
パシィーー、と裂けるような音が聞こえても、家自体に問題はないのか?!(少し語弊がありますが・・・)
その疑問を理解していくには、木材の根本的な性質に迫っていく必要があります。
実際のところ、水分を多く含んでいる木材(生木・なまき)よりも、程よく乾燥させた木材は強度が高くなることは知られていますし、それを踏まえてもやはり割れは伴うもの。
それでも強度が高くなるというのはどういうことなのか?!
木材と水分の関係や木材を小さな視点で見た時の変化のお話、また、木材の中の水分が移動することによって起こる現象の関係。
最近、少しむつかしい話ばかりで申し訳ないのですが、できるだけ平易に進めたいと思いますので、次回の「割れる木材は強くなる!」を読んでみてくださいね。




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