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次世代繊維の旗手たりえるか?! 木材生まれのナノセルロース


いきなりですが、車に興味はありますか?!
私は昔から何故か車が好きで、自分で運転するようになってからは色々とこだわっているところがあるのですが、その車を構成する様々な部品で現在注目を集めている素材を御存じですか?!

それは「カーボンファイバー」、いわゆる炭素繊維です。
この場合正確には、CFRP(カーボン・ファイバー・リインフォースド・プラスティック)。
日本が世界に誇る生産技術とシェアをもつものです。

比強度が鉄の約10倍!、比重は約4分の1!といわれる「軽くて強い」性質を持つカーボンファイバー。
元は細い繊維ですが、それを高温処理等する事により強靭で軽い素材に生まれ変わるのです。
実際のところでは、かなり以前からレーシングカーや一部の超高級車、そして話題になった某旅客機の機体にも利用されてきたこの素材。
それ以外となると思い浮かぶのは、やはりチューニングカーなどのボンネットや屋根(ルーフ)、トランクスポイラー、そしてシートの骨格部などがありますが、問題なのはその価格で、製造方法や繊維の種類によりけりですが、とっても高価です。

しかし、近い将来そのカーボンファイバーを凌駕するかもしれない素材の実用化に向けて、国と業種を超えたメーカーさん達が連携し始めているそうです。
その素材とは「ナノセルロース」。

ナノファイバー 1

テレビ、「夢の扉」でも取り上げられていた注目の素材。
鋭い方はすぐに気がつくことと思いますが、そう、この素材は木材を構成する要素の一つである「セルロース」という繊維が原料であるということ。

繊維


菌類によって分解されつつある木材の断面を見ると、なんとなく細い繊維が集まっている状態であることがわかるのではないでしょうか?!
これの更にもっともっと細い繊維が原料です。

そして、そのセルロースを科学的に処理し髪の毛の太さの約10万分の一の大きさのナノレベルまで解きほぐして加工した素材でありながらも、「軽さと強度」を兼ね備えていて、熱による変形が少ないという特徴を持っているそうです。
更に植物由来なので環境負荷が少なく、また製品化する際には他の物質と組み合わせるために腐食の心配も無いそうです。

今まで、木の繊維にプラスティックなどを含浸させて強度や硬度をます「WPC」というものはありましたが、ナノ繊維レベルとなると話が全く異なりますね。
因みに鉄と比べると重さは5分の1なのに約5倍の強度(広義の・・)を持つということですので、まさしくカーボンファイバーに変わる次世代の切り札になりそうな雰囲気ですね!!
様々なメーカーさんおよそ100社が集結して今後の普及に取り組むそうですよ。

ナノファイバー 2


その利用範囲は自動車や飛行機に限らず、携帯電話の外装材や建材、人工血管という用途まで視野に入れているそうですから、産業だけに恩恵があるものではないようで、波及効果は大きそう。
しかし、実用化していくには実際に利用価値の大きなものを量産することが出来るかどうかですから、今後に期待が膨らみます。

私の中では、車の車体の軽量化と剛性確保の夢の素材で、あの独特の黒く光る織目を見るだけで萌えるカーボンファイバーですが、それがやっと実用的にエコロジックな用途で使われ始め、またそれに追いつき追い越そうとする素材が日本で先駆けて造られると思うとワクワクしてきます。

カーボン


ナノセルロースの現在は、透明にすることで液晶に代わるパネルの役割などの展開も模索されているそうですが、透明でないものは出来る事なら、その軽さと強度を活かす素材の外観も、カーボンファイバーに負けない位、視覚的にもワクワクさせてくれるものだと更にいいんですけどね。
メーカーさん、性能だけでなく織目などでの視覚的販売効果、どうでしょう?!
素材はやっぱり憧れるほどかっこよくなくっちゃね!
近い将来、うちの愛車のボンネットもセルロースナノファイバーで軽量化できるかな?!


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