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なんでそこに木が?!・・・ 


先日、じっくり読めていなかった新聞をとりだしてきて眺めていると、「公園100選」木々伐採も、という見出しがありました。
小さな表題には、根が遺構一部破損、となっています。

気になって読み進めると、大阪府枚方市が計画する国特別史跡・百済寺跡の再整備を巡り、約1700本ある木々のうちで遺構に関係するものを伐採する必要があり、景観が変わってしまう、という市民の声に直面しているとのこと。

問題の跡地は、1967年に史跡公園第一号として整備された際に、府教委があらかし2200本などを植栽した後に、市が松や桜なども植えていて、約1760本が現存しているそうです。
2006年に「日本の歴史公園100選」にも選ばれていて、市民の方の憩いの場になっているという話。
それが、今年度再整備の為の市教委の調査の際に、西塔跡に植えた直径約1mに育っているクスノキ2本の根が、塔の土台(基壇)を壊していることがわかったらしく、他講堂跡にも直径50cmに育った松が遺構に影響しているということもあるそう。

市教委文化財課は、「整備当初は、樹木が遺跡に悪影響を与える認識が薄かった。保存に影響する樹木は伐採するしかない」として、「処分」する樹木の選定を進めているそうな。
文化庁記念物課は、「遺跡の重要性を考慮すれば、やむを得ない」としているそうですが、いかがなものでしょうか・・・

現在は、花見を楽しめる桜はできうる限り残す方針だそうですが、その他殆どは伐採になる見込みだそう。

ん〜、納得できんなぁ・・・・
が正直な感想。

確かに、遺跡遺構と樹木の天秤ならば、一般的には前者を優先する方が歴史的重要性は保存されるかもしれない。
けれど、市教委のおっしゃるように「認識が甘かった」のか、いや明らかに樹木の事を考えていなかったか、邪魔になれば伐採すればいい、という事で植えられたのではないかと邪推したくなってしまう。

話は大きく膨らんでしまうけれども、巨樹巨木を巡っていると「寿命でもなく立派なのに伐採されている」物を多く見かけるようになります。

長沼神社のケヤキ伐根

それらの殆どは、「枝が落ちてくるから」や「根が本堂の基礎を割って侵入し、建物が持ち上がってしまっている」とか「基壇をこわしてしまった」と言ったものが殆どです。
もちろん、寿命を全うし倒れることを予期し伐採されることもありますが、殆どが今回のお話と同じように、社殿や境内石段などの近くの巨木が人間の建てた物に干渉するという事で伐採されます。

四ツ屋伊勢社の伐採ケヤキ1


四ツ屋伊勢社の伐採ケヤキ2


極論、木を伐採するのが悪いというわけではないのです。
建て物の近くにある巨樹は、木の方が先か、若しくは実生ではなく何らかの目的(神木として、門の代わりとして等)で植えられたもののはず。
それが邪魔になって伐採するというのは、聞くたびに辛いです。


特に、今回の場合は何百年の巨樹というわけではないので、「想像以上に大きくなった」わけでもないはずですから、明らかに樹木と自然の成長を考えていなかったものだと思ってしまいます。

もちろん、人間目測を誤ることがありますので責めるようなことはできませんが、これからはどこであれ、植えた樹木が百年単位以上で寿命を全うできるような植生計画にしてもらいたいものです。

伐採してしまうならば、1m程の直径の材となるクスノキ・・・
第二の生を受けて活躍できる場所をさがしたいですね。
他の樹木もできる限り次の生を受けることを祈る事にしましょう。




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