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杉の無垢一枚物階段と杉無垢フローリング


無垢の木の家、というキャッチフレーズは広告やその他でもチラホラとみかけますが、そのおうちでも階段まで無垢の一枚物の木材を使っているところはなかなかないでしょう。
無垢のフローリングは、見た目の質感だけではなく踏み心地や経年で変化していく様子を楽しむことが出来るのですが、そこから続く階段は集成材というケースが殆どです。
ですが今回はフローリングはもちろんのこと、階段まで無垢材にこだわったおうちのお話。
階段まで無垢材、というのは以前にも「国産地栂普請の家」にて地栂の美しい木目の階段を紹介したことがありますが、今回は杉の家なので杉の無垢階段です。

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階段を無垢材で拵える。
言葉で聞くと、特段難しくないように思われますが、実はなかなか難しい。
それは踏み板のなかでも幅の広い部材である廻り階段が含まれている場合が多いため、材の調達が難しく高価であるため。
もちろん、無垢のフローリングと同じく踏み鳴りがするとか、やせて隙間が出来る、反りが大きく発生するからとかいったことから避けるという理由もありますが、やはり一枚板で大きな部材をそろえるのは難しいものです。
が、今回はその部分もきっちりと無垢材で仕上げられており、見どころとなっています。

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節を含みますが、正真正銘の杉の無垢材の踏み板です。
こんな大きな節があるということは、もちろんベニヤに薄い単板を貼りつけている、ということはあり得ないのは一目瞭然。
踏み心地も柔らかで、なんだか安心感があり、思いのほか自身の体重の影響を受ける階段の上り下りが楽な様な気がします。
柔らかいので、床や水平面への使用に向かないとされがちな杉ですが、その柔らかさがあるからこそ、クッションのような働きで足にも負担が少ないのでしょう。

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もちろん、フローリングも無垢材で、杉で仕上げられています。
ローカやホールは弊社定番の杉埋め節フローリング、リビングは床暖房を敷設されているため、杉の床暖房用の塗装フローリングです。

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皆さんに愛用していただいている杉埋め節フローリング。
杉埋め節フローリングは加工時や原木にて抜けた節の穴の部分をパテではなく、節で補修された部分が綺麗に仕上がっています。
杉節ありのフローリングというと、パテ埋めがたくさんあるものも見かけますが、節をつかっての補修は勘合部付近も綺麗になる為に、全体の仕上がりも美しくなります。

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ホール以外の部屋部分は床暖房が敷設されており、塗装仕上げです。

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ホール部分のフローリングよりは幅が狭いのは、やはり熱による影響を極力少なくするため。
合板フローリングに慣れた大工さんならば、無垢フローリングの90mm幅を見ただけでも嫌がるところを、この工事を担当された大工さんは、こんなの当たり前やんか・・・と朝飯前の様子でした。
そらぁ、後からの反りとかなんやのことかんがえてるやろしなぁ、と私が説明するまでもなく木の事をしゃべってくださっていましたので、安心して施工を任せる事が出来ました。

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こちらも埋め節が入ります。

杉内装 17


フローリングはどんどんと無垢材が普及していく中で、他の部分にはなかなか無垢を採用されないケースもありますが、お客様からの要望に作り手が合致することができればこういったことも出来るようになる、という例ですね。
無垢材をフローリングやカウンターだけに限定せず、いろんな場面に使っていけるようにしたいものです。
木を使うことが好きな大工さんにより見事に完成した杉階段も、まだまだこれから。
これから数十年にわたり、いろいろな表情をもった家族の足音を伝えていくことでしょう。



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