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香気すなわち高貴なるは高級なり・・・


一般紙に記事が載ることと言えば、先ずお決まりの正倉院展の展示物の中に含まれている時くらいのもの・・・
とはいえ、何気なしに毎日触れているであろうモノがあるんですが、さて何でしょう?

毎日お仏壇に手を合わせていらっしゃる方は多いと思いますが、そうした中で使われるお線香や、ただ宗教的なものとは関係なくとも香りを楽しむ目的で焚くお香につかう、その「香」の元が、俎上にあげようとしているモノなのです。

先日の紙面に掲載されていた記事に「線香値上げ」とありました。
副題には中国中東需要で香木高騰、とあります。
そう、香をもたらしている物は、「香木(こうぼく)」といわれる香気を発する樹木です。
お線香として有名なのは白檀(びゃくだん)

白檀切り丸太3

お線香メーカーの「白檀の香り」というフレーズを何気なく聞いていた人も多いはず。
弊社でもたびたび紹介していますが、白檀が宗教儀式に使用される場面としてはお線香はかなり最終的な形。
白檀の木質部をそのままの形で香気を発する使い方としては、扇子や数珠があります。
それらを製作する時に、白檀の塊を削り取っていくわけですが、この削り取る過程で出る木くずや粉が、最終的に線香などに加工されるのです。
しかしながら、白檀の線香といっても100%白檀というわけではありません。
よーく見てみると、白檀の香り、や白檀配合などになっているかもしれません。
羽毛布団や牛肉でもそうですが、そのもの100%というものは意外と少ないものです。

100%ではないにしろ、やはり白檀が配合されていると値上がりするのでしょうね。なにせ、かつてない値上がり、とあります。
とはいえ、私が知る限りでは急激ではないにしろ、貴重になる一方で価格が高騰し続けていることを認識していましたから、今になって?!という気がしますが、ちょっと様相が違うのかもしれません。

記事によると、値上がりは中国や中東での香木の需要が急増しているからだそうで、宗教儀式や文化的な背景の他に、収入増で余裕の出来た中間層が買い求めているそう。
しかも、日本にくれば、品質がいいものがあるため買い付けにもくるのだそう。
とはいえ、私見ながら一般的に流通する白檀の木材の質は必ずしもいいものばかりではない様にも思いますから、一概には言えないと思いますが、それほどに追い求めているということですね。

私にとっての白檀は、子どものころの「おばぁちゃんの臭っさい扇子」というイメージが根強く残っていますが、お線香の値上がりを伝える記事に登場するほど貴重になってきた香木。
高貴な香りがますます高級品になっていきます。
少しでも多くの方にその香りを知って欲しいから、あんまり高嶺の花にならない様に祈るばかりです。

白檀切り丸太1



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