空を見上げて
トップページ » 材木屋が鉄骨を運ぶ?! 重硬材 イペ

材木屋が鉄骨を運ぶ?! 重硬材 イペ


大阪人はいらんとこに突っ込みたくなるのがたまにきず、なのかもしれません。

いまから一昔以上前。
まだまだ家の外に木を使ったものを作る、つまりフェンスやデッキ、外装材などに木材を使う流れが出る前のこと。
木材製材業の方に、とても硬くて耐久性の高い優秀な木ですよ、と薦められたのが東南アジア産の重硬材である「バツ(バトゥ)」でした。
その名を聞いてウチの社長、「バツ?!×(バツ・・・)かいな。優秀かもしれんけど名前があかんなぁ」、とかしょうもない事をゆーてはった事がありましたな・・・

重硬材 1





















現在は木材利用ポイントにもある様に、木材を外壁に使うパターンや、もちろんウッドデッキもかなり受け入れられるようになりました。
受け入れられる、というのは劣化を含めて、の事です。
木の外装材やデッキを好まれる方は昔から多いですが、何せ外で日光と雨と風と汚れを受け続けるわけですから、割れや変・退色、腐れは避けて通れないにもかかわらず、メンテナンスしなくても長持ちして施工した時の色合いが変わらず綺麗な木材・・・という要望がひっついてくるため、それらを満たしたうえで木を薦めるということはできませんでした。

もちろん、今だからその要望を満たせる、というわけではなくお客様にも少しは木材の劣化や変化、メンテナンスの必要性が浸透してきたように思いますから、これからが流行りではない、本当の外装の木製品の出番になってきそうです。

さて、劣化や変化を理解したうえとはいえ、やはり長持ちするに越したことはありません。
少しでも耐久性の高い材を使用する場合の選択肢としては、やはり重硬な熱帯産の木材に焦点が集まります。
もちろん、以前に紹介の針葉樹である米杉(レッドシダー)も選択肢に入りますが、ことウッドデッキや外構材としては、より重厚な熱帯産の重硬木材が利用される場面が多いです。

重硬材 5





















前置きが無茶苦茶長くなりましたが、最初の名前が少し気の毒なバツ材をはじめ、様々な木材が外装用として利用されていますが、そのなかでもバツと並んで有名なのがイペではないでしょうか。

バツとかイペとか、おもろい名前やなぁ・・・と思うのはやっぱり関西人だけ?!
いやいや、これくらいではまだまだです。
熱帯産の木材には関西人にとっては面白い名前が多くあります。スペースの都合で割愛しますが、私が一番驚いたのは「重硬な木材」という見出しで書かれている書籍の中のしょっぱなに出てきた木材の名前です。

「重硬な木材   カナリー」・・・


どんだけ重いねん!!!!!!
読んだ瞬間、新喜劇並みにひっくり返るところでした。

二度と忘れることはありません。

基、関西人にはたまらない(?!)そんな熱帯産の木材達ですが、注目されるのはその耐久性。
少し前の記事で木材の耐朽性について書いていますが、普通の環境下では木材はどうしても腐ります。
普通の環境下、というのは適度な温度や湿度、酸素が供給される環境です。
まぁいえば、我々の生活環境ですね。だから普通の環境では腐れをはじめとする劣化が起こります。
しかし、劣化しては折角作ったデッキや外壁がダメになってしまう。
だから、少しでも耐久性の高い木材を使いたい、となった時の熱帯産重硬材です。

元々はそんな用途ばかりではないものもありますが、やはり多くは古くからその耐久性をかわれて、港湾材や重用途の床材などに使用されてきたそうですから、その歴史が材の用途を証明していますね。
様々ある重硬木材ですが、今回はイペに照準を合わせます。


イペ 別名をラパチョ、タブベイヤ、グアヤカン、グリーンハート等など。
ノウゼンカズラ科 学名 Tabebuia spp.

いつもながらのなんのこっちゃという表記ですが、特に熱帯産材を語る時には後ほど必要な情報です。

イペ(この記事ではこう呼びましょう)は熱帯アメリカに多い重硬な木材。
木材の重さを測る基準の比重は大まかに0.9〜1.2と言われています。
水の比重が1で、それを上回るとほぼ水に沈みますから、水に浮かない木であるシンカーです。
それにしても1.2というのは、商業材中でもっとも重い木材として有名なリグナムバイタに匹敵するものです。

どんな重さかって?!
んー、ちょっとした板になると、子どもでは持ちあがらない程の重さ、という感じでしょうか。

イペを納材する時に大工さんに言われるのが「なんや、鉄骨やんけコレ。材木屋が鉄骨売るなよなぁ、ほんま・・・重いぃぃーーーー。」です。
加工仕上げする大工さんの身になれば、愚痴るのもわかります。

これら重硬木材を総称して「鉄木=アイアンウッド」といったりしますが、やっぱり世界は違っても感じる事は同じなんですね。

イペの詳細については次回にまた難しい名前の羅列とともにお伝えすることとしましょう。
頭整理しておいてくださいね(笑)。

重硬材 3























トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星