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米杉(レッドシダー)幅広無垢一枚物羽目板(定尺材) 施工できました


先日、その優れた材質とともに、屋外使用されるケースの多い針葉樹として紹介しました米杉(レッドシダー)幅広無垢一枚物羽目板が施工されましたので、近くを通った時に見てきました。
レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 1
































まだ資材が残った状態でしたので、一部のみですが米杉(レッドシダー。以下米杉)独特の赤茶色い色合いが、建物に良いアクセントとなっています。
前回も色々と米杉材の特徴をお話しましたが、米杉材も木材であるからにはやはり癖もあり、伸縮もしてきます。
しかし、他の樹種に比べれば比較的安定していますし、南洋の硬木のように施工した直後から表面が乾燥でバリバリ割れる、という事が少ないと思います。

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 7




 そういった点も、この米杉材が屋外木部に専ら使われる理由の一部であることは確かだと思います。

 もちろん、室内でもその美しい木目や落ち着いた色合いは映えるんでしょうけれども、この樹種の場合はやはり針葉樹の中ではトップクラスの耐朽性に注目される方が多いですね。












ただひとつ、その素直さと細かく美しい年輪から織りなす木目も、屋外木部に使用された場合は、建て物から少し離れると年輪が細かすぎて綺麗な木目が見えづらいことが残念なところではありますが・・・

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 3




 これは、結構近づいている方ですが、それでも写真で木目がはっきり見えますか?!

 近づきすぎると羽目板が数枚しか映らないし、離れると木目が写らないしでカメラマン泣かせなヤツです。













羽目板の仕上げは目透かしという方法になっています。
つまり、上の様に壁や天井に貼っていった場合に、材料同士が付き合わさるところに溝が出来るような形、透かしているということで目透かしになります。

レッドシダー (米杉)羽目板 2


 断面でいうとこんな感じです。






リズミカルでデザインのいいポイントになりますね。

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 4











さてこの米杉材、意外なところにも使われていることを御存じではないと思います。
外装材として有名な米杉が、実は室内でも結構使われている。
どこかというと、化粧単板貼りの集成材の芯材として使われているのです。
といっても、ピンとこないと思います。

米杉芯材



 和室廻り縁(天井と壁の合わさる部分に取り付ける部材)の米杉芯材




それもそのはず、だって普通は、「芯材」だから施工してしまうと見えないからです。
化粧単板貼りというのは、米杉(その他)の貼り合わせ集成材の上に、0.2mm位の薄ーく仕立てられた紙の様な木材を表面仕上げ材として貼りつけるものですが、なぜ、米杉が好まれていたのでしょうか?
きちんと理由がありまして、どうも「軽くて狂いが少なくて接着性が良い」という事で多く用いられてきたようです。
表面にとっても薄いモノを接着するのですから、当然、曲がりなどは極力防ぎたいし、取扱上軽いにこしたことはない、また、接着性がよければ生産性が上がる、ということはコストにも反映できる・・・といったところでしょうね。

ただ、その一大用途も、米杉特有の濃く赤茶色い色合いがあまりにも薄い表面仕上げ材から透き通って見える、いわゆる「下地の色をひろう」という形で表に出てくる場合があり、敬遠されている場合もあります。

まぁ、勝手なもんですね。
工業製品というのは画一性が大切ですからそんなものでしょうか。

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 2










しかしながら、耐朽性の高い木材にとって一つ避けて通れないものがあります。
それは樹脂の流出や他の材との接触による反応で出てくる灰汁などです。
熱帯広葉樹材で一時多く使われた「ウリン」というとっても硬く重く耐朽性の高い樹種があるのですが、そのウリン材も、コンクリート面や石の上に建てた束(つか。短い柱の様なもの)などに施工後赤茶色い樹液を流し、着色してしまうので、コンクリート面が汚れた、という声も出ていました。
それと同じように、雨の後などには米杉にも少なからず樹液が流れ出ることがありますので、あらかじめ知っておいていただきたいところです。

もちろん、耐朽性の高い樹種というのは彼ら(彼女ら?!)自身の中に、腐朽や虫害などに対する抵抗性を備えているから長持ちするわけで、なにも理由なしに秀でているわけではありません。
それらの事に関しては、「木の勉強会」とともに後にお話しないといけませんが、耐朽性を得る為の木材の性質として考えてくださると良いかと思います。

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 5
 材質に関しては、殆ど節のない原板にて製作していますが、どうしても加工中に表面に現れる部分があります。
完全無節ではありませんので、見つけたらラッキー?!位に見ていただければ・・・



一般的には乱尺といって、指定寸法ではなく一つの梱包の中に色々な長さが入っていて「●○崙り」という扱いの多い米杉ですが、今回の材は4mと1.8mの定尺材です。
つまり同じ長さのものばかりということです。
そのため、施工の途中でつなぐことなく貼りとおせるのが大きな特徴。
米杉の細かな木目が流れるところを十分に楽しめます。

レッドシダー(米杉)定尺無垢羽目板 6
































因みに写真の中にちらちらと浮かんでいるのは、大木になる米杉らしく近くに大きな節があった部分の木目に変化を生じて、ある種杢のような柄に見えるものでしょう。これも面白い。

屋外に木材を使っていただくと、やっぱり温かい感じがすることと、家の中にも入ってみたくなりますね。
もちろん、いくら耐朽性が高いとはいえ、コンクリートや金属だって永遠ではありませんから、木材もメンテナンスが必要です。
塗装をするなり、定期的に洗うなどというメンテナンスで少しでも建て物とともに材の寿命も延ばしていってもらいたいものです。


*本商品は単体での防火性能を有している物ではありませんので、屋外などにご使用の場合はご注意下さい。

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