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人がいない!!


そう、人がいない。
周りを見渡せば、どこにでも人はいるのに、肝心な人がいない。
私たちの建築業界では、建築に関わる人だけでもかなり多くの職種があります。
私の様な材木屋もその一人ですが、それ以外にも左官屋さんや屋根屋さん、板金屋さんに基礎屋さんなどなど。
今言う「人がいない」というのは、その職種の人がいない、ということです。

前々から、繁忙期になると職人さんへの依頼の集中で廻りきれないこともあるにはありますが、以前のようにどんどん住宅建設などがあるわけではないにも関わらず、職人さんが手配できない。
忙しい時期でもあるのかもしれませんが、それよりも一番の理由は「廃業や倒産による」人手の少なさです。

人間というのはかしこい生き物ですから、どんどん物事を簡単に、安く、早くこなすようにする素晴らしい能力を持っています。
住宅でも強くて素早く仕上がる合板や、人工乾燥材の普及とそれにともなう機械加工「プレカット加工」の普及、その他材木屋さん以外の業種でも様々な材料が改良されて、工程が縮まり熟練職人の技術に似たものが簡単に表現できるような物が出てきたりして、外観の質は上がったと思いますし工期が短い分、お金のまわりも早くなっていきました。

しかし、その発展のなかで無くなっていくものもあります。
良しあしで判断すべきものではないものですが、先にもあげたような熟練職人の技や、経験がものをいう見えない部分を見越しての作業や部材のひろい出し、加工技術や材料の配合などなどやはり生きた人間が経験し苦労してきたからこそ活かせる技術や工程があるところを、早く安く簡単に誰でもどこでもできるようになった分、前記の職人さん達はどんどん行き場が無くなったともいえます。

もちろん、今でも真面目に仕事をこなし、そしてそれが評判になり永いスパンに渡って仕事を続けていらっしゃる方が当然おられますが、それでも、その道の職人仕事をできる人は、相対して減少しています。
もちろん、仕事量が減っている事もありますから一概にはいえませんが、いざ頼もうと思う時にその人はいない、という状況が近年本当に多く見られます。

やはり、「何事もあるうちに尊べ」で、いざ無くなってから慌ててもどうしようもありません。
そんな波に飲み込まれるのは材木屋も同じ。
世間のおかしな狂想曲に惑わされることのない様、残っていける選ばれる材木屋になるべし!!と、改めて思う日の多い今日この頃。

皆さんは、頼もうと思っていたお店が無くなってしまった・・・みたいなこと、ありませんか?!



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