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木材シンポジウムを経て・・・


先日、お伝えしていた木材シンポジウムに参加してきました。
歴史ある、大阪は中之島の中央公会堂にて行われた「木の健康ルネッサンス」と銘打ったシンポジウムですが、とりあえず、いつ行っても風格のある建て物です。
川沿いにある事も手伝ってか、その佇まいは流石の一言。

中央公会堂 1











中央公会堂 4




 重要文化財指定です。そんな言葉を聞くのは、「国指定天然記念物」という言葉の方がピンとくるのですが、佇まいからして重要文化財のは納得。














中に入っても、木の建築とは全く違った趣ですが、独特な重硬感とどこか異国を感じさせるような雰囲気が、なんともいえません。
装飾の妙というのか、そういった「見せる」建築なのかなぁ・・・と素人目線でいつも眺めながらも御世話になっています。

中央公会堂 3






























さて、肝心のシンポジウムですが結論からいいましょう。
「時間が足らない!!」

今回は著名な先生方御三人のお話を聞く機会があったのですが、なにぶん先生おひとりでも2時間は聞きたいようなお話なのに、各先生方が20分程の持ち時間ですので、スピードは早いわ、聞き足りんわで先の様な感想になってしまいました。

実際のところ、内容としては表題通りの「木と木がもたらす健康な環境」についてのお話だったように理解していますが、こればっかりは私たち実務で木を触っていても実証することのできない分野ですし、ある程度の専門知識が必要ですので、先生方のお話と実験結果などが大いに参考になるとともに、お客様にお伝えする手掛かりとなるものです。

中央公会堂 2






























本当のところは、材木屋はそれらを理解し伝える事ができ、お客様もそれらの効果をご存じの上で依頼するという流れが欲しいところ。
現在は伝える側の知識もなく、お客様もイメージでしか木を選べないというパターンが増えています。
会場でも漏れていたのは、これからは「木だからいいんですよ」ではなく、「木の持つ効能がこれだけ実証されていますので、木を使うことをお勧めします。」というお話をしないといけない、ということ。

優美な杢や、稀少な材だとして手放しで売っていた時代はおわりました。
それらの栄華を引きずっているような雰囲気を打破するべく、木の持つ効能とさらなる木の可能性を見出すことのできるシンポジウムだったように思います。

それにしても、あれだけの先生方なのに、時間とって欲しいなぁ・・・・・
あぁ、勿体ない。

帰り際、先日の台風の影響を伝えるニュースにて「なぎ倒された木」として用いられていたと思われる、「せんだんの木橋」の栴檀を見に行ってみました。
場所の特定はしていませんでしたが、ニュースを見る限り、またその折れた木口の色をみると「以前に撮影した、その橋の名にもなっていたあの栴檀か?!」と頭に浮かび、会場のすぐ目前ですので、いってみたところ・・・

中央公会堂 7




 あぁ、やっぱり。何もない。というよりも、きっちりと後始末されています。

 丁度この場所から以前にも撮影した時には、しっかりと根を張っていたのですが、残念です。橋の名を見て、木を眺めることのできるものだっただけに悔やまれます。
















少し見えづらいですが、ほら、栴檀木橋と・・・

中央公会堂 6











そんなこと、道行く人たちの幾人が気にかけるのかはわかりませんが、私一人でも、その折れた栴檀を想い橋を渡る人間がいてもいいのではないかな・・・
少し淋しくなった橋の情景を見ながら、大阪を後にした木のシンポジウムでした。
これからも、もっと木について話そう、材木屋さん!!

中央公会堂 5





























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