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木材をつかってるんだ、胸を張ろう!


先日伺った施設(有名なので見ていただいたらわかるかも・・・)で、とても興味深い物を発見!!

突き上げ 2
























おぉー、見事に突き上げている!!!
これはシャッターチャンス!!と、カメラを掲げていると職員の方が申し訳なさそうに「どうしても無垢材なので・・・・」とおっしゃる。
何を申し訳なさそうになさるのです!
私に言わせれば、胸をはって「すごいでしょう、これだけのびのびとしてるんですわぁ!」位言っていただきたいくらいなのですが、私のカメラ小僧姿が「欠点を露呈している部分」に向けられている、と思われたのでしょう。

仕方のない事かも知れません。
確かに、無垢フローリングにおいてここまでなれば具合が悪いですが、壁であり使用に問題ないですし、公共建築物で木材を使うという取り組みの上で使っているわけで、不具合といえば、一般のかたには少し恰好が悪い位ですから、そんなに小さくなる必要はないのです。
しかし、やはり職員の方も「不具合」と捉えられるケースの方が多いのか、ご自身がそう感じていらっしゃるのか、やはり申し訳なさそうになさっていました。

突き上げ 3














が、私はこれを見ただけで、「どう乾燥させたのか、いつ伐ったものか、どこでとれたのか、加工は?!・・・」など、山ほど興味が湧いてくるのです。
それに、これを見てもらえば、木材が如何に動くかがわかっていただけますし、だからこそ、しっかりと管理された木材を使用しましょう、そうでないといけませんよ、というよいお手本の様な気がします。

いいんですいいんです。いいじゃないですか、もっと活用しましょうよ。
そう言って、私はその職員さんに声をかけたのですが、伝わっているかどうか。

いまさらながらですが、木材は生きています。(生命活動ではありません。例えです。)
吸放湿を絶えず繰り返します。
そのため、伸び縮みします。
しかし、その伸び縮みは木材の木目や方向によって様々です。
それに、そこに乾燥しているかどうかや、室内の湿度や温度が関係してきます。
そのため、乾燥をきっちりと施し、木材の性質にあった施工が必要になります。
先の写真の場合は、施設内の湿度の関係と、板同士の施工をひっつけすぎた事によるものだと思います。

木は、下の図の様に乾燥による収縮の力関係が異なります。

突き上げ 4


 へたくそですみません。丸太を切り開いたところだと思ってください。









各方向で収縮率に大きな差があることがわかっていただけると思います。

これがあることにより、木材とした場合に反ったり割れたり、ねじれたりします。
理由も無しに反ったりわれたりするわけではなく、メカニズムがあるのです。

いつも頂く幅広無垢フローリングのお問い合わせでも申し上げますが、幅が広くなると、反りが出る可能性があります。
それは上の図において、最も収縮率の大きい面がフローリングの幅方向にあたる場合が多いからです。
そのため、幅が広くなればなるほど収縮幅も大きくなり、反りやすくなるということです。
これが先の壁ではエアコンや直射日光であり、無垢のフローリングだとエアコンや暖房器具の温風や床暖房の熱などになります。

木材が、どうしてこうなるのかが少しわかるでしょうか。
何も、嫌がらせの様に動いていくのではありません。上記の理由と、育ってきた環境に由来する癖によって自然に動くのです。

自然のものを理解しようと思うと、自分たちの都合による物差しにあてはめてばかりではなく、やはり相手の事をしっかりと理解する必要があるということですね。
有難い事に、弊社にはそれらの事を理解していただいてお問い合わせいただけるのですが、無垢の木材をお探しのお客様全てに浸透すれば、さらに木材は大きく活用できると思います。

突き上げ 1















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コメント
1. Posted by     2013年10月18日 03:39
>壁であり使用に問題ない







2. Posted by muku-mokuzai   2013年10月18日 08:02
確かに、使用には問題なさそうです。背丈よりも上くらいですし。ただ、これを見て、お役所や一般の方が、こんなになるならダメだ、と一方的に思いこまないで頂きたい。そう思うばかりです。
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