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大は小を・・・兼ねない、場合が多い。


むかぁーし、「玉杢(たまもく)」や「縮み杢(ちぢみも)」などの杢(もく)のできる理由を知った時、正直に「すごいなぁ・・・」と思ったものです。
だって、木目といえば樹種によって違いはあれどタケノコのような山形になったものが多く、それ以外でもある程度規則的に並んでいる物が一般的です。

それなのに、突然それらの木目とは全く違った美しい模様を表現するようになる杢は、それこそ生命の不思議というようなイメージでした。

玉杢 1














杢の詳しい話はまたの機会にしますが、この杢だけは「大は小を兼ねる」という言葉が通用しない場合が多いようです。

この木肌。

タモ杢 1














まぁるい玉の様なものがポコポコとついていますね。
そう、これこそ杢の元。
このポコポコの部分を製材するとあのまん丸い玉の様な杢が出るのです。
この写真の板の場合は、板状に製材してありますが元の丸太の状態の形に積み上げられていたので、杢の出方がわかりやすそうですし、これだけポコポコしてればきっとすごい杢が出ているはず・・・・・
と思いますよね。普通は思います。

タモ杢3




 こんな状態で積み上げられていたのが先程の「ポコポコ原木」です。

















でも、杢の場合は大きなポコポコであっても、大きな杢になるとは限らないのです。
上の板の表面を見てみましょう。

タモ杢 5














少しわかりにくいですがこの通り。
あら、あっさりとしてるのね〜。

タモ杢 4





 こんなにポコポコしてるのに・・・







タモ杢7



 まぁ、よくでているところでもこれくらいが関の山。



















私も最初の頃は、ポコポコが大きい方が杢がたくさんでるものだと思っていました。
が、実際のところはあんまりポコポコした部分が大きすぎると、木の内部まで円い模様がついていない場合が多いのです。
実際、今まで見た中でもそんなのが結構ありました。
それに対し、木肌のところではそんなに大したことはないけれども、製材してみると木の奥深くまで円い模様になっているものもあり、杢木に関しては必ずしも「大は小を兼ねない」といえるでしょう。

ちなみに、木肌の部分はあっさりしていても製材すればこの通り、という感じですから、やはりポコポコは浅い方がいい場合が多いのですね。

玉杢 3














更に補足すると、例外?!もあります。

玉杢 2














コレの場合は木肌もポコポコというか、波のうねりの様に「波打って」いますが、綺麗な杢が出ています。
一概には言いにくいですが、昔から木挽きさんが言うようにポコポコは大きくない方が杢が深い(大きい)のは確かなのかもしれません。

木の不思議はたくさんありますが、視覚的にわかりやすい不思議である杢。
もし手に取る機会があれば、この杢木はどんな木肌をしていたんだろうなぁ?!と考えてみるのも楽しいものですよ。

タモ(ケヤキ)杢8









 ケヤキの杢

















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