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無垢調(むくちょう)


最近多いです。増えているのか、流行っているのか・・・
あんまり好きな言葉ではありません。

「無垢調」

「むくちょう」と読む様です。
さて問題です。
皆さんは、「むくちょう」といわれて、どんなものを想像しますか?!
まず、その意味すらわからないという場合もあるでしょうが、まぁ、私たちの世界なりに受け止めると、「無垢の木材のような感じ」のもの、というのが一番近い表現かと思います。
と言いながらも、これもいい加減な表現であって、無垢の木材の様な感じとは一体どんなものなのか?!
フローリング材や壁板、天板に至るまで、「無垢調」という言葉を聞きます。

人それぞれにイメージというものがあるのは言うまでもないのですが、私なりの解釈ですと、上記の場合は以下の様に分類される場合が殆どです。

・無垢の木の外観や宣伝された良いイメージのみが情報として残っている
・無垢一枚物の木材の価格をみて驚き、その木材のイメージに近い安価なものを探している
・無垢の木の個性や特徴を知らない、若しくは知っているからこそ受け入れがたい

などです。
これらの理由が「無垢調」という言葉になり探し始めるのではないかと思います。
実際に弊社にお問い合わせいただくお客様の中にもいらっしゃいますし、無垢の木の個性や特徴を「欠点」としてお話になる場合もあるので、仕方がないのかなとも思ってしまいますが、やはり材木屋としては本当の木の良さを知っていただくためにも、曖昧でよさそうに感じる様な言葉は使いたくないものです。

無垢調は無垢ではありません。
似せているだけです。似せているのは見た目で、実際とは全く異なります。
当然、価格も異なりますし、性質も異なります。その代わり、「無垢」にしか出せない、個性をたくさん秘めている部分に目をつむる事になります。

外観やイメージのみが無垢に見えてもダメなんです。
「無垢っぽい」ものは無垢ではありません。月日がたって「っぽい」がとれて無垢になれる日がくるわけでもありません。
無垢は月日とともに深まるものを持っています。しかし無垢調は月日が経つとともに無垢という言葉が薄くなり、しまいには「調」という部分しかなくなります。

今まで多くの住宅改修や床の張り替え、無垢調の家具というものを見てきましたが、購入金額は安いかもしれませんが、廃棄時期が早いことと無垢調の時間経過は美観を損なっていくことが改修や買い替えの大きな要因であり、床の場合にはその役割を果たせなくなる場合も多くあります。

無垢調









 無垢調キャビネットの扉。最初すごくきれいなのですが、こんな感じではがれてきちゃいます。











購入時に出費するお金と労力、廃棄費用や廃棄にかかるエネルギー(無垢調は製作にも大きなエネルギーが必要です。)などを考えると、まったく安い買い物ではないとおもいますが、私たちの説明不足もあるのでしょう、未だに無垢っぽいものが多く流通しています。

一部の売りやすさを求める「無垢調」流行りからの脱却を、お客様の為に切に願います。


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