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河内の財産、流谷八幡神社の銀杏(いちょう)


いつも注釈が必要になりますが、決して拙記事は巨樹ブログではありません(笑)。
ただ、そこに巨樹があるから・・・それだけで引き寄せられるのです。

あんまり書くと、入れ込み具合が半端でない事がバレてしまいますので、この辺にしておきますが、今回はたまたま行きつく事が出来た見事な木を紹介したいと思います。(それよりもっと商品である木を紹介しないといけないんだけど・・・・)

先日、所用で大阪の南、和歌山にほど近い河内長野市に出かけていました。
出かけるまでは思いだせなかったのですが、河内長野の看板を見てふと、「そうや、木あったんちゃうかな・・」と頭に以前に見た写真がふわふわと浮かんできたもんですから、こりゃ向かわないと損!!
大阪とはいえ、私の街茨木市からはかなり南下し、山の中へと続く道を走らないといけない場所にお目当てはあるので、逃してなるものか!!と奮起して向かう事にしたのです。
実は今回向かった事にはもう一つ理由があったのですが、それは後の写真でわかります。

はっきりいって、ほとんどどこ走ってるのかわからない状態であったくらいに私には不案内な場所である河内長野。
ホントにええ加減な地図だけで到着できるのか、結構不安でしたがわかりやすい場所だった為に、すぐに到着できました。
大阪の北摂方面からだと高速か、国道170号線をどんどん南下し先ずは河内長野市に入ります。
途中、河内長野駅の辺りで国道371号線(高野街道)に乗り換え、更に南下。
美加の台駅を過ぎたあたりで本線から外れ?!て右折し天見川沿いのルートに入ります。そこから少し走ると天見駅近辺にでます。
そうすると、そこには「八幡神社」の看板が立っています。少し細く見える進入路を入りすぐ左折して川を上っていくと、眼前に大きな紅い端が見えます。
そう、そこが目的地の流谷八幡さんでした。

流谷八幡神社 8














流谷八幡神社 14






 とても緩やかに時間が流れるように感じられる風景です。

 心なしか、風が気持ち良く感じられるのも、こういった場所ならではでしょうね。











とはいいつつも、仕事の加減もあり、夕方に到着したので焦りまくって車を停め目的の巨樹に向かいます・・・と思ったら、すぐ目の前にも聳えてた。

流谷八幡神社 19







 駐車スペースのすぐ前に聳える杉の木。

 枝ぶりも立派に参拝者を出迎えているようです。












流谷八幡神社 18








 境内の資料によると、この杉と川を隔てた柿の木にしめ縄が永く保たれるとその年は豊年だと伝えられているそうです。











道路際からのアングルでは普通に素直に伸びた杉ですが、これが生い茂った葉をのけてみると2株の様にみえるので、隣の株と合体しているのか、はたまた分岐したのか、道路から下り、川の方に出ないと見えないため確認はできませんでしたが、やはり道路からの眺めからは想像できないくらいのあの杉独特の「畏怖を覚える」枝と皮の荒々しさが目に飛び込んできますので、木は不思議です。

流谷八幡神社 15







 葉が囲んでいて暗くて巧く写りませんが、道路からは想像もできないのアラクレぶりです。













流谷八幡神社 20
























携帯のカメラをいろいろといじるも、やはり綺麗には撮影できずで残念ながら、こんな時に限ってカメラを携帯していなかった自分に無念な苛立ちを感じつつ、そそくさと夕刻のお参りに向かうのでした。

いきなりの杉に気をとられていましたが、朱の橋の渡り始めに境内の由緒書きが整備されています。

流谷八幡神社 16



 綺麗に保たれています。地元の方々が手入れしてくださっているのでしょう。








時間を気にしながら朱の橋を渡り境内を目指すとまた、私の眼前に被写体が立ちふさがるではありませんか!!

流谷八幡神社 13







 樟でしょう。
写真では伝えにくいですが、結構な大きさです。
巨樹とは言いにくいまでも、立派な幹は直に触れられる幸せがあります。











流谷八幡神社 12




 傾斜している石垣に生えています。

 どうしてこんなところに生えたのか?!当然、種が芽生えたからですが、やはり植物が生きていく環境は厳しいですね。

 人間なら、こんな踏ん張り続けないといけない場所は、きっと選ばないだろうな。








念の為、大きさを確認しておきましょう。

流谷八幡神社10






 因みに、ジャンパーを私だと思って下さい。
 太さわかります?!ふかふかの温かい樹皮でした。














流谷八幡さん、なかなか先には進ませてはくれませぬ(笑)。

さて、第二関門を突破し、いよいよボスのお出ましです。


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のはずが、「んん!?」どこやろか?見当たらん。そんな巨樹ならわかるはずやろし、何せこの時期「色」ですぐ見つけられるはずやのになぁ・・・
と思っていると、地域の方が奥から歩いてこられる。
こういうところでは、話しかけないと損!しっかり挨拶し、「ところで○●巨樹はどこでしょう?!」と尋ねると意気消沈なこんな答えが返ってきました。

おっちゃん「あそこやんか、ほれ。あの奥・・・それ。みえてるやろ?」
私「見えん・・・」
おっちゃん「けど、もうあかんでぇ。みな散ってしもうとるわ」
私「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、え、そうなの?!」

はい、散ってました。
周辺の山は紅く色づいていたというのに、見事に散ってました。
そう、私がこの日に訪れておきたかった理由は「黄葉」を拝むためだったのです。

流谷八幡神社 7
























これが、樹齢400年と言われる銀杏です。
大阪府指定天然記念物の文字が見えます。

流谷八幡神社 1














金色の絨毯の様に、私の足元を覆う銀杏の葉。
あぁ、もう少し早ければ・・・・悔やまれるその想いを時間は待ってはくれず、しかしながら、その落ち葉の間から覗く異様なまでの根に目を奪われるまではそうは時間がかかりませんでした。

流谷八幡神社 4














流谷八幡神社 5
























崖、と言えるくらいの斜面に根を張り巨躯を支えるその姿は、もし葉があったなら、相当な景観だったことと容易に想像できる位に素晴らしいものでした。
綺麗に葉を落としたその姿は、次の季節を静かに待つ僧のような威厳を持っていたように感じました。

流谷八幡神社 3
























銀杏はシーラカンスの様に「生きた化石」と言われます。
一度は絶滅したと思われていたものが、再発見されたことと古代に繁栄していた17種の仲間のうち、イチョウ綱イチョウ科イチョウ属という植物上の分類を通して唯一つの、原生する種類であり氷河期をも乗り越えて、ルーツを守り続けてきている樹種だからです。
今では大阪においては特に良く目にする銀杏ですが、実はとても永い時間を生き抜いてきた種であるのです。
大先輩ですね。
その銀杏の見事な巨樹が大阪府河内長野市にあります。
例のごとく、根の保護のためきちんと周りを囲まれていますが、これからも元気に、また、次は黄葉を楽しめる時期に会える事を楽しみに、惜別のあいさつを交わし、河内の地をあとにするのでした・・・・

流谷八幡神社 4














流谷八幡神社の銀杏他所在地

大阪府河内長野市天見2211

参拝用駐車スペース若干あり



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