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本物のサクランボから見える、「木の動き」


無垢のフローリングや無垢の板は呼吸をしています、伸び縮みするんです、と声を大きくしていても、やはり自身が実際に体験するか、実際に見てみるかしないとなかなか理解できないところも多いと思います。
だって、カチンカチンの鉄だって、温度が常温から10度上がると1mm伸びるというんですから、植物である木が原料の木材は当然もっと伸び縮みしてしかるべきだと思います。


さて、その伸び縮みですが、実際に見るには自宅に無垢フローリングを施工して、一年の動きを観察してもらうのがいいのですが、その動きによる隙間や反りなどを、無垢フローリングを希望するすべての方が必ずしも理解していただけるとは限らないのが残念なところですので、やはり施工する前に説明する必要があるのです。
といっても、厳しいかもしれませんが、それくらいの事を許容できないのであれば、無垢の木材による住宅やカウンター、無垢フローリングを使う資格は無いのです。
だって、木は自身の体を私たち人間に提供してくれているんだから・・・
飛躍した話と思うかもしれませんが、土や水を浄化してくれる木の役割、そして人間よりも先輩である数十年から数百年の時間を生きてきた物をつかわせてもらうのです。
少なくとも、それらの性質を欠点として否定するのではなく、受け入れて使う位の気持ちは必要であると考えています。


脱線してしまいましたが、木の伸縮です。
見てもらわないとわからない。
これが、面白い事に、伸縮の様子を自宅のお風呂で見れちゃったのです。
我が家のお風呂での子どものおもちゃとして大活躍の「本物のさくらんぼ」が、それを具現化してくれました。


ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング 2
 本物のさくらんぼ、と言っても残念ながらたべられません。

 本物の桜材(本物の、の意味は上記の本物のさくらんぼの記事を参照してください。)で造った桜の玉です。


ブラックチェリー幅広一枚物無垢フローリングの上に乗せて・・・


一昔前は一般の方でも、「木は動く、割れる、反る」ということは、当たり前に話されていました。
私たちより先に口にしてくださる位でした。
以前にも納めた木材が、乾燥等による伸縮で割れが入った事がありました。
結構高価な木材だったので、施工した大工さんが驚いている横で、「これくらいなら、水分吸うたらひっつきよるわ。」と、お施主様がおっしゃっておられました。
これには、私も感心しましたが、このお客様は年配の方でしたが、ずっと木造住宅に住んできて、木が呼吸することはよくわかるとおっしゃっていましたが、その通りでした。

それと同じように、子どもたちにも目の前で本物のさくらんぼが木の動きを実演してくれていました。
その模様です。


お風呂で本物のさくらんぼ1

 これが、乾燥した状態の本物のさくらんぼ。

 右の割れが、ぱっくり開いているのが見えますね?これも最初からではなく、我が家の風呂にて濡れて子どもたちに酷使(笑)され続けた後に乾燥を繰り返した事によるものです。



これを、こうやって・・・・・

お風呂で本物のさくらんぼ2



 ポチャッとつけておいて、体を洗っているうちに、何とも言えない、綺麗な「濡れ色」になるんです。







そして遊びます。


お風呂で本物のさくらんぼ3














遊びます。時には取りあいして・・・


お風呂で本物のさくらんぼ4














すると、ほら。

風呂上がりの本物のさくらんぼ4














さっきまでの割れ、わかります?!
決してすり替えているわけではありません。
一目瞭然、乾燥して割れたところが、風呂の温かい水分を吸って膨らんできて隙間がひっついたのです。

風呂上がりの本物のさくらんぼ2



 どこにも形跡が見えない。私もびっくりです!!









風呂上がりの本物のさくらんぼ3



 実際は私が指さしている部分が割れていた部分です。

 見えませんよね?!







これが水分による伸縮です。
無垢の天板にも、無垢のフローリングにも、住宅の構造材にだって起こっている現象です。
特に無垢フローリングの場合は、一枚一枚が等間隔で大きな面積でピッチリと密着している(厳密には隙間を開けて施工。)ため、この収縮による動きが如実に現れますし、「隙間」として目立つ事になるのです。

でも、この隙間は悪い事でない事がわかっていただけるのではないでしょうか?
本物のさくらんぼと同じように、乾燥させた無垢フローリングでも割れや隙間の生じる事は避けられません。
普通に起こる現象です。
ですが、割れも隙間も、程度によりますが、伸縮によってついたり空いたりを繰り返しますので、ずっとそのままではありません。
それらの変化を感じられるようでないと、木と付き合うことはできません。

人間はどうしても、物に対して自身の支配下に置こうとしがちです。
ですが、そうではなく、柔軟に共存共栄していく精神を持ち、短所を理解する余裕を持つ必要があることも事実です。
お金を払った商品だから思い通り出ないといけないとか、こんなイメージではないとかいうことは論外です。
木とは付き合っていただけません。
それでも、今は知らなくても少しずつ理解できるようになってもらうのが、私たちの仕事の一つです。

食事の時の「いただきます」の精神のように、木を「使わせていただきます」という方が増えてくださる事を願っています。


風呂上がりの本物のさくらんぼ1














その他の無垢木材の特徴は弊社からのメッセージを是非ご覧ください。

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