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勿体ない・・・柾目によく出る割れ


木材の木取りのうちでとても貴重な製材の仕方である「柾目取り」。
木の年輪の半径部分、つまり中心の芯材部分を含まずに板や角材にとるので、幅などの寸法が丸太の半径よりも更に小さくしか取る事ができません。

木曽桧の柾盤を加工しているところです。
これで20cm強の幅ですが、この幅を綺麗に取るだけでも難しいものです。

木曽桧 1














木曽桧 2




 大きい節が樹齢の高い木曽桧らしいところですね。









弊社にてご用意している杉柾浮造り(すぎまさうづくり)無垢一枚物フローリングを見ていただければ、柾目取りの美しさがよくお分かり頂けると思います。

ショールーム内 杉柾無節浮造り一枚物無垢フローリング





 弊社フローリングショールームにて。

 杉柾浮造り一枚物フローリングの施工例はこちらです。
節あり浮造りもよろしくお願いしますね。節あり施工例もご覧ください。
30mmの幅広厚板浮造りフローリングもありますよ。













さて、その美しい柾目ですが、稀に気がつきにくい欠点が出る事があるのです。
欠点というか、柾目の板になると気がつきにい症状というのか。
実際に見てもらいましょう。

木曽桧柾板


 短く加工した木曽桧柾板。ここに、上記の症状が見られますが、どこかわかりますか?!








木曽桧柾板2


 このあたりにあるのですが、見えませんよね?

 それくらい気がつきにくいから厄介です。







木曽桧柾板4


 同じ個所を拡大すると・・・

 微かに見える一筋の・・・割れです。








木曽桧柾板3



 木口からみて、指で私が押さえているまさにそこに斜めに割れが走っているのですが、ほとんどわかりませんよね。






木曽桧柾板5


 実は裏側にも貫通していました・・・


こっちは少しわかりやすいですが、これでは板材としては使えない。





木曽桧柾板7




 木口だからわかりやすいですが、木材表面に行くと、綺麗に削ってやっと見えてくる程度にしか見えないので、加工してから気がつくケースが多いです。





木曽桧柾板6




 同じ個所を木口から離れたところで見たものです。
こんなのが、寸法切りして出来上がってから見えてきたりします。





木取りする前に気がつけば対処のしようがあるのですが、せっかく寸法を揃えて造ってからだと、替えがきかないケースがありますし、この割れは柾目の場合は板材を斜めに抜けていくので、表面で割れの部分を外して寸法を作りなおしても、裏面には出てくるという場合が殆どです。
そのため、すごく小さな寸法しかとれなくなってしまったりする、柾目取りで注意しないといけない割れです。

決して木材の欠点ではないと思うのですが、有効活用の点から見ても、材の勿体なさを考えても、「なんでここに出てくんの?!」と思ってしまう、恨めしい割れです。
といっても、木も生き物。
生き物相手のことですから、工場生産品の様に思うようにはさせてくれません。
そこも、もどかしながら面白いところなんですけどね・・・

しかし、タケノコ状に木目の出る板目材の乾燥割れの様に、ガバッと開いてくれれば気がつくんですが、ひそかに割れてるもんだからわかりづらい。
とはいえ、このままでは勿体ないお化けが出そうなので、割れを見てほかの使い道を模索する事にします。(もちろん捨てたりしませんよ。)
木曽桧の良い香りがしています。
お箸か、根付けにでもしてみようかな。



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