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無垢フローリング選びのこと


いきなりですが、私が弊社の記事を書くようになってからあと半年ほどで3年になります。
とにかく、木材や無垢フローリングに関する正しい知識をお届けしたいという想いで書き綴ってきましたが、まだまだ私の認知度も低く(笑)、迷っていらっしゃるお客様が相当数いらっしゃるようです。

私は何度かお伝えしている様に、至極アナログ好きですので決してパソコンやインターネットに詳しいわけでもなく、ただただ必死で記事を更新してきましたが、木材やフローリングについての検索には、やはりそれなりに検索対策をされているお店のホームページには太刀打ちできません。
そのため、たまに聞きつけた情報をインターネットで検索すると、「これはお客様が見るとわかりにくいよなぁ・・・」と思う事もしばしば。
もっとわかりやすく伝えたいなぁ・・・こちらの方がいいのになぁ・・・とついつい思ってしまいます。

当然、私の知っている事が全て正しいというわけではないのですが、それでも明らかに「木を知っている人なら当然わかる事」を、平然と間違えて掲載している場合もあり、歯がゆく感じる時もあります。
ほとんどが、営業するのみで木を知らない人が木材を販売しているケースです。
木を知る材木屋さんが販売する無垢フローリングと、営業トークしか知らない木には興味のない営業さんが販売する無垢フローリング。
あなたなら、どちらを選びますか?!・・・

また「営業さん」の場合は聞こえの良い営業トークを並べているパターンが多く、短所というものはほぼ掲載されていません。
どこに、私のように自分の販売するフローリングが反るかもしれません、色違いや揃わない部分があります、と欠点をあげて販売する営業さんがいるでしょうか。
人間にも長所と短所がある様に、木材にも当然長所と短所があります。
それが長所のみをクローズアップしていくことから誤解が生じる事もあります。
また、当然、その原材料となる木材の情報も「かたい・高級な」といったような形容がほとんどで、木の性質や表情、その特性などは全く加味されていません。
それなら、硬くて高級感の出る印刷でもいいんじゃない?!と思うのですが・・・

3年も続けてきて、なぜいまさらそんな事を感じるかというと、迷っていらっしゃるお客様の声を聞くからです。
または、インターネット上でも無垢のフローリング選びについてのことや、フローリングの樹種ごとの違いやその特徴による選び方がわからないという事をよく目にします。

たとえば、はフローリングには向かないのか?!


杉柾浮造り一枚物無垢フローリング施工写真拡大2




 いいえ。その用途と、杉の特徴を理解すれば、こんなに素晴らしい杉の持ち味を楽しめます。






じゃぁ、ブラックウォールナットのフローリング、いろいろあるけど何が違うの?!

ブラックウォールナット幅広無垢フローリング施工カフェ3

 本物の、ブラックウォールナットです。黒っぽい木材や、黒く塗装している物とは違います。

 色合いからは想像しにくいですが、クルミ(胡桃)の仲間だけに、温かな足触りが特徴です。 





お客様にとって、その木の持つ色目や外観は確かに大きな判断材料だと思いますし、私も木材ごとの色合いの違いは見ていて飽きないところがあります。
ですが、色だけで選ぶなら合板フローリング、または印刷フローリングで十分です。
では、無垢のフローリングの判断材料は何でしょう?

いろいろと情報が多すぎる上に、判断材料の目安となるものが少ないので、迷ってしまいますね。
樹種の違いがわからない、同じ樹種でもお店によっての違いがわからない、あっちの店とこっちの店では同じ様に見える商品がまったく異なって表示されている、似たような名前があって違いがわからない・・・・
私でも混乱する位です。


フローリングに適した材については、「床(フローリング)にもっとも適した材とは・・・」という連載記事でとりあげていますので、是非参照いただきたいところですが、その記事に書いているような木の性質による選び方を掲載している記事は限られていると思います。

それでは木が同じ種類の場合の違いは何があるのか?!
実はそこが大きな違いの一つであったりします。

まずは木材の選別。
手当たり次第に製材していく方法もありますが、それではその木の持つ良さを表現しにくい場合がありますし、「なんでも込み」のような商品になってしまいがちです。
それに対して、原木の時点でどの様な寸法の商品で、どの様なグレードを製材するのかを見極めて選別している場合は、丸太自体の歩留まり(ぶどまり)といわれる活用率も上がりますし、無駄なく良いものが製材できます。
これがなされているかどうかで、後の加工や商品におおきな違いが生まれます。


ホワイトアッシュ原木 1



 この時点であらかじめ選別作業に入ります。

 一枚物がたくさんとれるように、よい表情が出ます様に。






工場内視察チェック 2



 ぜーんぶフローリング加工待ち丸太です。

 良材丸太からジャンジャン一枚物がでるように丸太チェック。






そして選別以外に木材にとって大切なのが、乾燥です。
乾燥と一口に言っても、なんでも乾燥機に入れておけばよいというものではありません。


工場内視察チェック 1


 乾燥機内部です。積み上げられたフローリング原板。










割れが起きにくい様に、反りにくい様に、含水率が安定するように。
いろいろと考えていかないといけない上に、樹種ごとの違いもあるため、一定ではなくとてもシビアな作業です。


工場内視察チェック 3


 乾燥機から出てからも安定させるためにまた自然乾燥。

 私もきちんと原板チェックです。







これらにかかる手間や時間によって出来上がるフローリングに大きな差が生まれます。
表面の仕上がりや、寸法安定性には特に差が出てきます。

しかし、これらの作業を経ている商品と、そうでない商品の差は語られることは本当に少ないです。
販売される方もそこまでしらない場合もあります。
そのため、単純な「値段」と「外観」だけが判断材料となってしまうのではないかと思います。
カタログを見ればわかる機械商品、例えば家電などでも値段と外観だけで判断出来る場合は少ないですよね。
店員さんのアドバイスや、その商品についての機能や特徴を聞き自分に合った商品を選ぶのに、木材や無垢フローリングはいつまでたってもその木に関する情報までお伝えして販売できる例は少ない様に感じます。

当然、木についての違いや長所短所を説明するにはその木とその木からできる商品についての事を理解していないといけません。
そのため、弊社では商品写真と値段を掲載して買い物カゴに入れてもらうような販売はいたしません。
フローリングや、木製品になっても元は木です。
やはりそれぞれの特徴をもっています。

皆さんがいろんな情報で迷うことのない様に、自分の扱う木についての情報はきっちりとお伝えし、喜ばれる木材を販売したいと思っています。
価格は大事な要素ですが、その価格の基となる情報を知っていただき、笑顔をつくれる材木屋でありたいものです。
日常から、ネット上から、少しでも木材や無垢フローリングのお悩みが少なくなる事を願って。


こだわりの無垢フローリング各種は下記からご覧ください。

板屋楓(いたやかえで・ペインテッドメープル)幅広無垢一枚物フローリング
ノルデストウォールナット(胡桃・くるみ)幅広無垢一枚物フローリング
欧州楓(ヨーロピアンメープル)幅広無垢一枚物フローリング
ブラックウォールナット幅広無垢一枚物フローリング
ブラックチェリー幅広無垢一枚物フローリング
ロシアンバーチ(樺・かば)幅広無垢一枚物フローリング
ホワイトアッシュ幅広無垢一枚物フローリング
イースタンアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング
百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング
高野槙無垢一枚物フローリング
青森ひば無垢一枚物フローリング
古希杉板目節あり浮造り(うづくり)無垢フローリング
国産地栂(じとが・じつが)幅広無垢一枚物フローリング
国産黒松(雄松・男松)無垢一枚物フローリング
ウールアッシュ(タモ)幅広無垢一枚物フローリング
カスクオーク(ナラ)幅広無垢一枚物フローリング
ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリング
ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物羽目板
北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物フローリング
北洋赤松(レッドパイン)無垢一枚物羽目板
ロックメープル(カエデ)幅広無垢一枚物フローリング
・尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物フローリング
尾州桧(木曽桧・きそひのき)節あり幅広無垢一枚物羽目板
米杉(レッドシダー)無垢一枚物羽目板(定尺材)
杉埋め節幅広無垢一枚物フローリング
低光沢塗装 リフリーバーチ(樺・かば)無垢フローリング
低光沢塗装 リフリーオーク(楢・なら)無垢フローリング
能登あて(ひば・ひのきあすなろ)幅広無垢一枚物フローリング
能登あて(ひば・ひのきあすなろ)幅広無垢一枚物羽目板
オークハーテイド、バーチハーテイド幅広無垢一枚物フローリング
エインシェントオーク(ナラ)幅広無垢一枚物フローリング
日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリング
日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリング 
ネシアンチーク幅広無垢一枚物フローリング
桐(きり)幅広無垢一枚物フローリング
施工しない無垢フローリング 〜Shikiyuka ヒノキ〜


ロシアンバーチ(樺・かば)






























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コメント
1. Posted by m131   2016年07月02日 17:43
新築に際し無垢フローリングを予定しています。
設計士さんにはウォールナットを勧めていただいており好きな風合いではあるのですが、こちらのブログでニレの存在を知り悪くないのではとも思いました。と言いますのは、中型犬2匹と猫3匹と暮らしていますので正直傷がついても平気な価格帯が精神的に楽ではないか、又、ネットの画像で ニレの風合いがナチュラルな感じに見えますのでこれも自分の好みに合っていそうなのです。
ただあまり普及していないためかフローリング材として合っているのかどうかの判断がつけ辛く迷うところです。
アドバイスいただけたら嬉しく思います。
2. Posted by 戸田材木店より   2016年07月04日 18:54
こんにちは、コメント頂き有難うございます。
先ずは新築決定おめでとうございます。とても大きな決断お疲れ様です。
無垢のフローリングを採用されるとの事。良いと思います。長くなりますので、無垢材についてのお話は割愛させていただき、以降は短刀なおこたえをさせていただくことにします。

ニレは劣等木扱いです。
乾燥は難しい、木が暴れる(捩れや反り、割れ)、大きく優れる特徴が無い、といった理由から、その他の樹種の代用材という扱いだったので、木材!という形での正式な流通は殆どありません。(完全ではなく・・・)
しかも、寸法精度や暴れの無い事が求められるフローリングには不向きなことは上記からも想像できると思いますので、一般的には製作されていないのです。
売れない、ということですね・・・・・残念ながら。

といった感じです。
ウォールナット(クルミですね?!)もいいですよ。
また、愛犬愛猫の事を考えるキズが気にならないか、よりも柔らかなフローリングの方がいいのではと邪推いたします。
答えになっていますでしょうか・・・?!
さて、これからもたくさん決めごとや手続きなどが煩雑になるかと思いますが、最後まで体調を崩さずにいかれる事を祈念いたします。

戸田材木店
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