空を見上げて
トップページ » 屋敷内の樟

屋敷内の樟


車は便利だけど、本当にいろんな事を見落としてしまいますね。
運転のことではなく、街の情報やお店であったり、そこにある風景などです。
移動手段としてはとても便利で素早く、意図したところにピンポイントで行けることの優位性は言うまでもありませんが、やはり、たまにはゆっくりと廻りを見渡してみる事も必要な様です。

その日は、朝からの業務を終わらせて帰社する途中でした。

「むむ!?あの大きな緑は・・・」

ふと、以前吹田市の弥栄の樟を見かけたときの状況を思い出しました。
あの時も電車で移動中、普段は目をあげないところで何気なく見つめたその先に、しかもしょっちゅう車で通っている道から一本入ったところに堂々と立っている姿を見た時の事です。

「なんでこんなに大きいのにわからんかったんやろ・・・」

その時に痛感してからは、安全には当然気を配りながらも、出来る限り周囲の街にも目を向けるようにしているのですが、今回もずうぅっと昔から通っている道なのに知らなかった大木らしきもの(?!)を発見しました。


三国の樟 3














道路からの風景です。
主要道から一本中の道に生えているようですが、枝ぶりからして相当な「大物」であると胸躍らせ、安全確認の後道路に車を停車させ撮影をして、いざ現地確認!に向かう事にしました。


三国の樟 2
























中に入ると予想以上に道が狭い!
しかも、大木はすぐソコなのにずっと塀が続いていて、その体躯を拝む事が出来ない。
神社かなぁ・・・と思いながらその周辺を一周しかけたのですが、途中に門らしきものがあり、しっかりと住居表示が出ています。
どうやら個人宅の様です。

個人宅でここまでの(といっても、肝心の主幹は見えませんが・・・)大木は、稗島の樟以来です。
ますます拝んでみたくなったのですが、そこまで無理はできず・・・
もしかすると、数十年後?!に薫蓋樟(くんがいしょう)の様に大阪府の緑の百選などに選ばれているやもしれませんので、その時までのお楽しみとして枝ぶりを眺める事にしましょうか・・・

樟は神社や屋敷の大木として多く見られますが、自身の街の近くにこんなにも個人宅に立派な木があるとは想像もしていませんでした。
それで思い出しました!!
もう20年ほど前に、茨木の旧家の新築(といっても、本宅の隣に・・・です。)をした時にその庭に直径1mを優に超える、樟の大木が生えていたのを思い出しました。
その当時の私でも、立派だなぁ・・・と感じたのですが、まだ世間知らず。その大きさを計る自身の体内物差しが無かったもので、写真も証拠も今となってはありませんが、残念ながら、上棟前に伐採されてしまい、大型レッカー車で運び出された事が今鮮明に蘇ってきました。
その切り株で大工さんが座って弁当を食べていたのですが、まるで畳の上であるかのように大きく見えたのが記憶に新しいです。
すっかりと頭の奥にしまいこんでいました・・・

それくらい、旧家には樟の大木が多いですね。
といっても、迷信かもしれませんが私の聞いた話では、「樟は樹勢が強いので、庭には植えてはいけない」という話もあります。
神社やお屋敷にしかないのは、樟の樹勢に家運が負けるからだと聞きました。
言い伝えだと言われればそうかもしれませんし、樟のあるお宅には失礼かもしれませんが、樹木にはそういった言い伝えもあるというお話です。


三国の樟 1














この樟、所在地は大阪府の西三国(にしみくに)というところですが、本当に住宅街ですので、「見られる」ものではありません。
道路からの眺めのみですから、その雄姿を現すまで、しばしのお楽しみとしていてくださいね。
私が生きているうちに市か府に登録されるかな?!
されたら正式に会いに行きたいと思います。

やっぱり、いつでも広い視野を持たないといけませんね。(木材や木だけにかぎったことではなく・・・ですね。)



トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星