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神代割ってまた神代 −神代栂との出会い−


さてお待ちかね(?!)の新・神代の樹種紹介です。
先日のこれ。


新・神代







 良い木目ですねぇ。

















ぱっと見た感じはやはり神代杉に似ているでしょうか。
中央の2本は割れ止めを塗布されているため色合いが濃く写っています。

さてさて、杉に似ているけども杉ではないんです。
私の今までの神代木記事でも紹介していなかった樹種。
しかも、私も今まで見た事のなかった神代です。
その正体は「神代栂(じんだいつが・じんだいとが)」でした。


神代栂 2














どおりで針葉樹なのに重さを感じる(生木だからというのも手伝ってですが)し、とてもよい木目です。
この栂という樹種については、国産地栂(じつが)幅広無垢一枚物フローリングの記事の時にいろいろと書いていますので、是非そちらも参照していただきたいところです。

この栂という木は、読んで字のごとく。
その字の由来が、「木の中のおかぁさん」だから、なんです。
というのも、木偏に母(はは)という字を書いて栂(つが)と読みますが、母=おかぁさんは子供にお乳を与えますよね。
だから、母という漢字の真ん中の「ちょんちょん」(なんていうんだろう・・・)という点は、乳房を意味しているそうなので、これを続け字で書いてしまうと正式にはいけないのだとか、聞いた事があります。
その乳を意味する漢字を用いている母という字が木偏とともに用いられている栂は、木の幹を傷つけると「お乳のような白っぽい樹液がでる」ことから、木偏に母の字をあてて「栂」となったそうです。

良い話ですよね。

そんな日本の栂の木ですが、植林という事がされていないことで天然林からの木材が基本になるのですが、現在では入荷が少なく安定しないこともあり、なかなか見る事の出来ない貴重な樹種になってしまっています。
普通の栂でもそんな状態なのに、今回は「神代(じんだい)の栂(つが・とが)」です。

どれだけ珍しいか・・・
私も初耳でした。

栂普請といえば、関西では桧普請よりも立派だとされ、古くから愛され使われてきたのですが、その理由もわかります。
前回ご紹介した、構造材や階段他の化粧仕上げ材に栂を使用した「現代版栂普請の家」を思い出せば・・・


さすがに神代栂普請とまではいきませんが、薄板から框材、その他が入手できましたので、栂普請の中に神代栂をあしらうという「現在と神代の粋な栂使い」は可能かと思います。


神代栂 1






 厚みのある栂らしい節板もあり、短い杢板もあり。

















こりゃ、栂だ!というしっかりとした大きな節ですね。

神代栂 3














良材とはいっても、神代。やはり少し傷や割れはあります。
いたしかたないところです。
余すことなく有効に使いたいもんです。

神代栂 6















神代栂 4














この神代栂ですが、まだまだ製材したてですので、残念ながら?これからじっくりと弊社倉庫で寝てもらう事にします。
神代(かみよ)からの眠気をとるために、しばしの休息です。
数千年単位の時間を過ごしてきた神代栂へのしばしの休息時間です。

数年後にお渡しできるようにしっかりと乾燥をしてもらわねばなりません。
いつご案内できるか・・・気長に待っていてくださいね!!
乾燥期間中にも神代栂をご覧いただけますので、お問い合わせをくださいませ。


神代栂 5


























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