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木のまち・木のいえリレーフォーラムに参加 ~内容は如何に~


前回からの続きでの木のまち・木のいえリレーフォーラムのお話ですが、寄り道の後、やっと?!大阪中央公会堂に到着です。

カメラを持って行っていなかったことと、場内撮影禁止だったこともあるので、雰囲気満点の中央公会堂の写真は残念ながらありません。
写真撮りに行っているわけでもないですから仕方ないんですが・・・


さて、気になる内容ですが、考えさせられるところの大きいものだったように私は感じました。

その理由は、フォーラムの最後に聞かれた出席者の言葉が私に一番響いたからです。

『木を建築に使うことは良い事だということがよくわかりましたが、それ以外のところは専門的なこともあり、合板とか集成材とかのお話はよく理解できませんでした。ですが、孫の通う学校で改修工事の後、建築材の影響と思われる体調不良を訴えました。』
(聞き取りなので、正確なお言葉や内容とは若干違います。)


これは、森林所有者や建築業界、メーカーの方のお話ではなく、主婦の方のご意見でした。
これに対して、業界の方がたは苦笑いの様な状況だったと記憶しています。

私はこのフォーラムは一般の方に木を届けるためのもののはずが、木を扱う者と建築業界の人間だけが理解し満足する内容のものになってしまっていたのではないかと、感じました。

こういう集まりはどうしても、意見が偏ってしまいがちです。
木がどれだけ健康的か(それも抽象的に)とか、集成材の強度その他での優位性の説明というような事ばかりを取り上げて、その他に「本当に使う側=お客様」に対して伝えなければいけないことは、いつも後回し、若しくは伝えていません。

上記の一般の方の様に、木の良さや素晴らしさはおそらくすぐに伝わるでしょう。
ですが、その良さばかりを強調された木製品を手にしたお客様が、予備知識のない「割れ・反り・香り・退色・腐れ・灰汁・目隙・・・など」を見られると、どう思うでしょう。
木製品である建材を使っているはずなのに体調不良が起きるとどう感じるでしょう。
良い点ばかり聞いて購入したのに、どうしてこんな事になるんだろう?!と思うでしょう。
木の欠点ではなく、吸放湿による収縮や年月による経過などの「特徴」を伝えないですし、木を元にしたものであれば接着剤がついていても加工を施してあっても木そのものと同じようなイメージで伝えられてしまっているからだと思います。

だから、良いことはわかるけれども、どうしてこんなことになるの?!という疑問等が浮かんでくるんではないだろうか。

木を使った住宅や施設は確かに良いものです。
落ち着く気がしますし、香りも良いし視覚的にも優しく感じます。(これも、表面にウレタン塗装をしていて、香りがいいのかどうか?薄い単板を貼り付けた集成材でもよいのか?!という細かいところは抜きにしてです・・・)
が、それで健康的だというのはちょっと言い過ぎかもしれません。

確かに、杉などの様々な樹種の持っているいろいろな作用は科学的にも証明されているので、嘘ではないんですが、たとえそれらの材料をふんだんに使っていたとしても、必ずしも健康的だとは言えないのではないかと思います。
私の自宅も木造で、自社倉庫の在庫品(つまりねじれたり、反ったりして普通ではお客様に渡せないもの・・・)を使っていますので、木が満載ですが、風邪もひきますし昨年などは新型インフルエンザに家族全員重度にかかってしまいましたし、安眠効果を実証されていても、寝られない日もあります(悩みもあるんですよぉ、笑)。


また、杉や桧などの国産木材をふんだんに使っているから偉い!!という主張。
お客様には自慢できないとおもうんだけどなぁ・・・

とても大きな材積(材木の量ですね)を消費していたとしても、それらが接着剤でコテコテと接着され、表面のみ「あたかも一本の木」であるかのように、薄い単板を貼り付けたものは、果たして健康的で落ち着けるものなんでしょうか?!

極端かもしれませんが、どうしても木の業界はお客様に対して、良い部分しか紹介しない傾向にあります。
そりゃ誤解も生じます。
木を正当化しすぎるのかなぁ。

だから、今回の主婦の方の意見はフォーラムと木の業界の現状をとてもよく現したご意見だったと思います。
お客様には何も伝わらないですよ、専門的な事ばかり言ってよいところを紹介して・・・・

木材関係でもそうでなくとも、地道に説明しお客様に木や木製品の事をお伝えしていらっしゃるところは少ないですが、存在します。
だから、そういった事業所を増やすことが、お客様へ木を届けるための今一番の近道ではないかと思います。
まだまだ少ないこの事業所。
求めている方は大勢いらっしゃるに違いありません。
業界人だけの話し合いではなく、お客様にきちんと伝えることのできる町の事業所の一つが、弊社である様にしなければならない。いつもながらにそう思った、実に考えさせられるフォーラムとなりました。





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