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日本第4位の巨樹 〜野間の大けやき〜


巨樹シリーズ!?です。
今回は茨木市の巨樹ではなく、一気に全国的なレベルの物になります。
それは、日本第4位の巨樹、「野間の大けやき」です。

野間という、大阪の方でも聞きなれないであろう地名は、能勢の山あいにあります。
茨木市から数山?!超えて、兵庫県方面に向かうと道路端に綺麗に整備された憩いの場が目につきます。
こんな看板があるのですぐにわかります。


野間の大けやき 1


 大阪方面からみた看板です。











かなり昔は、私も車だと通り過ぎてしまっていた位、道路から少し奥まっているので気がつきにくかったのですが、近年、駐車場から資料館まで整備され道の駅ほどではないですが、ドライブやツーリングを楽しむ方々の休憩にも使われています。


さて、日本第4位というのは全国での話です。
もちろん、大阪府下のケヤキでは第1位です。
樹齢1000年以上、幹回り14m、樹高30m、枝張り南北38m東西42mという、立派なものです。
大阪で有名なもう一つの巨樹、門真の薫蓋樟(くんがいしょう)という大クスの木に次ぐ幹回りです。
現在は数少ない西日本のけやきの巨樹です。
巨樹でありながらもとても美しい樹形で、どこかが偏って大きいというところがないのが、このけやきの素晴らしいところの一つだと思います。

見ると相当なスケールです。
早速ご覧ください。


野間の大けやき 2















どうです?!
見事な枝ぶりでしょ?!

実は、以前樹勢が弱り始めていたそうです。
そこを樹木医さんにお願いして、少しづつ治療をしてきた甲斐あっての枝ぶりの維持だそうです。
因みに、樹高はそんなに高くありません。(といっても十分大きいですが。)
それは、日本の巨樹に共通する特徴の一つです。
台風の影響で上に伸びることができないことと、落雷などを受けやすくなるため巨樹の樹高が伸びないんですね。


さて、この大けやきもこれだけ整備されているだけあって、近くには行けません。
ちゃんと囲いがしてあるので、ある程度離れてみることになりますが、根を踏んだり、土の踏み固めによるけやきへの悪影響を考えると当然のことです。
かえって私は近寄れるよりも良い事だと思います。
本当は触ってみたいけど・・・・・・・

一時期、屋久島の縄文杉もそのものに触れ、感じることができたのですが、登山靴で踏まれることでの影響で根が弱り、また、その樹皮を剥いで帰る輩(そんなことする人たちは、過激ながら「やから」です!絶対にいけません。)が続出!
ついに展望デッキが設置され、遠く離れたところから眺める方式になりました。
私が訪れた時には既にその状態でした。

話はそれますが、樹木は皮を剥がれるとダメなんです。
私は樹木医でも博士でもありませんが、少しだけ木の学術的な話を・・・
通常、木は皮の裏側部分が活発に生命活動をしています。
幹全体でみると、ほとんどの部分は活躍していません。(生命活動には。自身を直立させていることには貢献していますが。)
そのため、大事な活動部分の皮に近い部分をはがされると、急激に弱ってしまい、場合によっては枯れてしまうこともあるのです。

山において、シカなどの樹皮の食害が問題になるのはこのことの様です。
シカが樹皮を食べるくらいどうってことない、と思いがちですが意外とそうではないんです。

だから、天然記念物や、保存樹には近づけないんですね。

もっと人間のモラルや道徳心、そしてその物に接するときの知識が向上することを願ってやみません。


さて、ボヤキみたいになりましたが、元に戻って野間の大けやきです。


野間の大けやき 3

























立派な!?石碑が立っています。
天然記念物の文字がみえます。


野間の大けやき 4



 そばに立つ由緒書き。











昔から蟻無宮という社殿があったそうです。
社庭の砂を授かり家や畑に撒くと、蟻がよらないといわれていたそうです。


野間の大けやき 7









 石碑裏にもそのことが刻まれています。














野間の大けやき 5















斜めから見たところです。枝分かれしていますが、立派な幹です。


野間の大けやき 6









 こちらは、あまりみられていないであろう、道路裏側から見たところです。

 緑のあおさがよくわかります。










野間の大けやき 8






 ここがおそらく、天然記念物に一番近寄れるところだと思います。

 ロープいっぱいにバックして撮影。それでも3m位はなれているでしょうか・・・












ひととおりけやきの廻りを散策してから向かっていただきたいのが、資料館です。
駐車場側に建っている綺麗な建て物です。

野間の大けやき 10















中には地域に関する情報誌や、野間の大けやきの歴史がわかる資料などが展示されています。

こんなのも展示中でした。


野間の大けやき 9















以前に切除された旧枯主幹。
単体で1.7tあるそうです。
これは接近できますので、是非じろじろ眺めてください!!
といっても、触ってはいけないことになっていますけど。
樹齢1000年以上の天然記念物の一部です。なかなか真近では見られませんからね。
是非。


おそらく、現状は管理状態が素晴らしいので、良い状態のまま皆さんが見られることと思います。
こんな状態を後世にも伝えていきたいものです。
大阪近辺にお越しの際は、少し不便ですが、この天然記念物「野間の大けやき」に会いにきてくださいね。


野間の大けやき所在地(最近は地図やナビにも表示されていると思います。)

大阪府豊能群能勢町野間稲地

資料館の奥に駐車スペースあり

2014年の補足記事はこちらから



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