空を見上げて
トップページ » 木をあきらめないで・・・

木をあきらめないで・・・


今年の夏は異常に暑く、9月の初めに子供をプールに連れて行っても涼しいどころか、温水プールに使っているのかというほど温かいプールでした。


さて、いつもいつも「木は良い、是非使ってほしい」というようなことを記事にしていますが、当然ながら、全てのお客様が望みの木材を手にすることができているわけではありません。

様々な事情で採用できなかったり、採用するとしても寸法など対応することができない部分があったりで樹種を変更したりすることはよくあります。
その中でも、予算オーバーしてしまって採用できない・・・という声を聞くことが多くあります。
そしてその場合の多くは、住宅設備機器の高級化志向での費用や追加工事費が発生したことによるものであります。

非常に残念です。

商売としてではありません。
そりゃ販売量が減るのは残念ですが、そのことではなく、毎日生活の中で多くの時間触れるであろう木材の部分を一番最初に予算から「削っている」のですから住まわれる方の生活にとって残念なことであると感じるのです。

確かに設備機器や工事内容の追加部分も大事なところだと思います。
でも、それが原因で大切に住まう住宅の中の、もっとも体に触れ感じるであろう部分の木材が使われなくなっていくのです。

特に床材はその代表です。
施工面積も大きい上に、合板製のフローリングが安すぎる(ほんと、生産にかかるエネルギーから考えると安すぎると思います。)ことから、その金額を無垢の床のそれと比較されることがあります。

しかし、それら両者は比較検討するものではなく、用途は同じであれ、まったく別のものだと思っています。


冒頭にプールのお話をしましたが、そのプール、子供が楽しめるような設計の為、全体的に水深が浅いのです。ほとんどのところで深くても90cm。
浅いと大人の膝までもありません。
ですからほとんどの時間、泳ぐというよりも浅いプールを子供を引っ張って歩くような状態なわけです。
プールの地面は当然コンクリートの上に防水加工です。
そこを素足で半日歩いていると、なんと足の疲れること。

個人的な感覚なので、全ての人がそうであるわけではないのですが、少なくとも私はプールからあがるころには、足の裏から疲労がたまり、ふくらはぎが痛くなってしまいました。
実現は難しいかもしれませんが、「これが木でできていれば、歩行の衝撃を吸収してくれるのになぁ…」と考えてしまいました。

実際、住宅においても合板のフローリングですと、数枚の板を接着している物ですから、木質フローリングといえど弾力性は乏しく思います。特に表面の傷を嫌うことから、硬い塗装コーティングがあるために余計にそう感じます。
冬は表面が冷たく感じ、夏はコーティングされた表面が呼吸をしないためジメっと感じる。
そして、歩行感が硬く衝撃を吸収しにくい様に感じます。
スリッパが必要な理由ですね。
特に、冬の完成内覧会などでは、足からどんどん体温を奪われているような感覚になることもしばしば。


しかし無垢の床の場合はそうではありません。
造膜性の塗料を使用しない限りは木部は呼吸を続け、湿度を適度にコントロールし、冬は足から熱を奪うことが少なく触れ続けていると冷たさを感じにくくなり、夏は調湿作用で快適な表面湿度を保ちます。
また、無垢の木材は生き物ですから、細胞組織を有しています。
そのため、その組織がいわゆる天然のクッションとなり、足への負担を軽減してくれるというわけです。

事実、無垢の床を採用されている方の住宅は、玄関にスリッパがない事が多いです。
むしろ、素足でどうぞ!と勧められます。

両者はそれくらい異質なものです。
ですから、比べて判断するものではありません。

予算というのは、とても大事な判断材料だと思います。
無い袖は振れぬ・・・・です。

が、おそらく一度きりの買い物になるであろう大切な住まい。
リフォームするとしても、床の場合は荷物の移動や設備機器の取り外し等多くの労力を使いますし、強力な接着剤の威力で張り付いているフローリングをはがそうとすると、下地の木材ごと交換ということにもなりかねません。

それなら、もう少し検討してください。
御自身のなかでの最優先樹種にはならないかもしれません。
が、サイズを変更したり、グレードを検討したり、よりお求めやすいユニタイプにすることで、選択肢は広がりますし、採用しやすくなるはずです。

その判断のお手伝いを担当がさせていただきます。
必ず一度御相談ください。
木をあきらめないで採用できる方法を御一緒に模索いたします。

その為の木を相談できる窓口、戸田材木店です。

「住んでよし、こころ豊かな木の住まい」

木材組合の標語ですが、確かに同感です。
住まい手が、こう感じることができるような住宅のお手伝いを出来ることを願っています。







トラックバックURL
コメントを書く




情報を記憶: 評価:  顔   星