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古い地松(国産松・日本松)の梁


弊社で御紹介している商品の中で、日本の松である黒松・雄松を原材料とした無垢のフローリングがあります。
日本の住宅の主要部材である米松(べいまつ・ダグラスファー)ではなく、国産の松ですが、近年は一部の例外を除いては、ほぼ使われていないのが現状です。

それは、国産黒松・雄松無垢一枚物フローリングの記事でも御紹介した「松くい虫」の影響によるところと、安定供給の難しさや価格面での米松との競争(実際は比べるものではないものです。)、超ハイスピード建築と、少しの反りや曲がりも許容しない一般的な日本の住宅に対応できる乾燥工程が難しい点などがあげられると想像します。


自国の木材を使用できない、それも優れた木材を、です。
米松も優れた材料です。強度もあり、大きな材背(断面)の木材をとることが可能な貴重な樹種です。

が、日本の松は良いものです。
あの艶といい、杢といい・・・


国産黒松(雄松)無垢一枚物フローリング無節 拡大国産黒松(雄松)無垢一枚物フローリング無節 光る表面








勿体ないと思います。


現在、改築中の旧家にも当然地松(国産松)の大きな梁が何本も通っています。
その内の一本を切った部分がこれです。


地松梁 1















何年経ているのか詳しくは不明ですが、変色し年月を感じさせる外観とは違い、まだ今だに樹脂分が滲みでています。
老木で樹脂分がその松の組織の多くにわたっている物を、「肥松(こえまつ)」といって、昔から銘木として扱われています。
また余談ですが、その肥松の中でも木質部が見られないくらいにまで樹脂が入っている物を「神(じん)」と呼ぶこともあります。


地松梁 2















切り口の松ヤニの香りもとてもよく香ります。

地松梁 3















地松の梁は米松とは違い、これが変色などがない状態では、一般の方ならば乾燥していないのではないかと勘違いしてしまう位にずっしりと重たいです。

木は伐られてからも生きているとはいいますが、立木から伐採された時点で、生命活動はしていない状態なのにもかかわらず、ヤニを吹いたり伸縮したり、香りを発するところを目の当たりにすると、まさしく今だにしっかりと生きているかのような錯覚を感じます。


木は年月を経ても強度を保ち、使い続けることのできる材料です。
自分の生命活動を止めてからでも、人間に様々な豊かさを与えてくれます。
新築住宅が20年〜30年で老朽化するというのでは、構造を担う木材がかわいそうです。

少なくとも、その木材が成長してきた年月、50年なら50年以上は有効に利用していきたいものです。
そのためにも、それらを活かせる家造りがますます重要になってきているのではないか、と感じている日々です。

皆さんの今お住まいの御自宅の梁は、何年育ってきたのでしょう?!
その樹齢以上は大切に住んでいきましょうね。





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