大阪の本物の木材を追求する材木店のページ
空を見上げて

どこにもない、弊社オリジナル日本の広葉樹、幅広無垢一枚物フローリング作ってます!!

最近、隠れながらも遅れがちな拙記事・・・(汗)

決して遊んでいるわけではありません!じっとパソコンに向かう時間がないだけです(涙)。
季節がよくなり、イベントや講演、そして木材伐採加工のハイシーズンへと向かうこの時期。
なかなかじっとしていられません。

そんな中、時間をかけて乾燥作業に入っていたものも、もうすぐ加工に入ることができるようになりそうです!

日本の広葉樹 無垢一枚物フローリング用原板 3

弊社オリジナルで、丸太から製材し乾燥作業に入っているコレ。
まだまだ秘密ですけども、貴重な日本の広葉樹による無垢一枚物フローリングの原板です!

無垢フローリングの多くは海外の丸太を使用し、外国で生産する輸入材です。
もちろん、弊社が紹介しているものも多くは輸入材ではありますが、その中でも様々な商品があり、国産材の商品をしのぐものもあるため、弊社は国産か輸入材かという単純な基準での判断をすることはないですし、非常に品質管理が厳しい輸入品製材所を知っていれば、かなり低質なものを混在させている国内メーカーも知っています。

それは私が材木屋だから。

材木の質がわかるから。

こんなものを使うのか?!こんな基準で作るのか?!というものも多く存在します。それをずっと素材を扱う材木屋として見てきたから、材木を知らない消費者のみなさんに「商品」としてお渡しすることに抵抗があるから。

だから、一級品の輸入材メーカーのものは、国産材を差し置いてでも紹介しますし、国柄だけで判断することはありません。
しかし、日本の広葉樹のいろいろな現状(お話できるときにまた詳しく・・・)を知っている材木屋としては、やはり、日本の広葉樹のフローリングも紹介したい。
もちろん、今までに「日本の広葉樹シリーズ」としてなら、かば、たもの3種を紹介していますし、そのほかにももうすぐ施工写真を公開するクスノキなどがありますが、輸入材と同じような価格や納期などという条件を満たせるほどの生産をすることができません。

日本の広葉樹 無垢一枚物フローリング用原板 1

様々な要因から、できないという事情を多く抱える中、「少量でもいい、できたときだけでいい。日本の広葉樹を使いたい」というごく限られたお客様に向けて、弊社が選別した特別な日本の広葉樹の中から数種、チャレンジを進めています。
メジャーな樹種とは異なり、量も丸太も限られるために非常に困難ではありますが、他にはない弊社の広葉樹シリーズの新しい仲間となる予定です。

写真を見て、鋭い方は樹種の当てがつくかもしれません(笑)が、まだ秘密。

原木の量、質、そして価格。加工品質と仕上がり量、そして歩留まり。
様々な問題がありますが、少しづつ完成に近づきいよいよこれから製造に入っていきます。
どこにもない、私の想いの詰まった日本の広葉樹無垢一枚物フローリングです。


まずは各樹種10坪〜20坪ができるかどうか・・・
それを仕上げるために、どれくらいのロスがでるか・・・
大きな賭けですが、ほかにはないものに仕上げるために奮起しています。
一棟の住宅を仕上げるには数量不足でしょうが、他にない自分だけの広葉樹を手にするには、この方法しかありません。


無垢のおもちゃといえばこれ!の一品、足触り最高な一品、シルクのような輝きの一品、そして品のある落ち着きの環孔材の一品。
それぞれの良さを活かした一品に期待してください。

あ、どんなものか想像つきますよね・・・

年明けには少しづつ出来上がる予定。
ワインには、商品になる前に購入をしておく先物取引のような「プリムール」という形態がありますが、ワインは熟成するもの。
では木材は?!
熟成はしませんが、貴重な樹種を入手するには今、弊社に投資するしかないかも?(笑)


クラウドファンディングなどの手法がある現在で、自己資金を惜しみなく(涙)どっぷりと投入している弊社の取り組みを応援してくださる消費者の皆さん。
プリムール、とはいきませんが今のうちの購入ご予約?!お待ちしていますよ!!

日本の広葉樹 無垢一枚物フローリング用原板 2

(これが結構時間とお金がかかる・・・メールの返信が遅くなったり、電話の不在、多めにみてくださいね。というアピールです・・・)



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風と光を通す木 天井に! クロスラインフェイス

樹木は自然界で太陽の光を浴び、風にそよぐ枝から陽光をもらし、水を含んで呼吸をし、樹体を維持しています。
その木々は時に木材として私たちのもとへやってきますが、木材となった時には板であったり角材であったり、塊となっていますから、風を通すことはなく光が差すこともありません。

しかし、その木材から光と風を感じることができるのが、ダイヤラインフェイス
板状の木材の表裏に異なる模様を描くラインを作ることで、規則的な光のラインを作り出しながら明かりを通し、その隙間から木の香りを含んだ風を運んでくれるのです。

そのダイヤラインフェイスを、別誂えして今回はクロスラインフェイスとして天井の空調ガラリとして採用していただきました。

クロスラインフェイス スギ5

シャープに納めていただいているために、非常にわかりづらいとは思いますが、写真左の洗面脱衣空間の天井と、正面のトイレスペースの天井に組み込まれた、幅100mmのクロスラインフェイス。
今回は、ダイヤラインとは異なって縦横にクロスするラインを描くように制作。

天井に貼りこまれている赤杉の天井板に並んで、主張することなく当たり前のように自然にすっきりと納まっています。

クロスラインフェイス スギ4


プラスチックでも、このような形状を用いることは非常に容易でしょう。
しかし、木の素材感あふれるスペースには溶け込みにくい。
それもきれいな赤杉が並ぶ天井には・・・

木質感にあふれているものがよいわけではなく、違和感なく調和していること。
時には主張するけども、個性のみが引き立つのではない存在感。

そして、木材という素材に「デザイン」という価値を付加すること。
材木屋としては、もともとの素材を大切にしたい、そして素材の良さだけで十分!と言いたいところですが、無骨なだけでは建築は成り立ちません。
そこにはやはり、ほかの素材や空間と「調和する木」がないといけないのです。

クロスラインフェイス スギ6


今回は、調和する素材の一つとして納めていただいたことに非常にうれしい想いです。

全体を撮影しようとして少し傾いているのはご愛嬌・・・(汗)

そして、この木があふれるおうち、実はマンションです!!
マンションの15階という非常に見晴らしの良い(関係ないけど)環境に、木づくりの戸建て住宅のような空間がある。
その秘密は、今巷で話題の木のマンションリノベーションを日本全国で手掛ける、株式会社マスタープラン一級建築士事務所の小谷和也氏の存在です。

大工さんがこだわるような納まりにも知恵を絞り、木の使い方や素材感なども操るその手法によって、コンクリートの塊であるはずのマンションの一空間が、このような木の香りとやさしさあふれるスペースへと生まれ変わるのです。

クロスラインフェイス スギ2

一室ごとの空調ではなく、全室空調を実現しているその設計から、空気が循環する部分が各所に設けられています。

その空気を取り込むスペースに、弊社のクロスラインフェイスを採用いただいたということです。

クロスラインフェイス スギ1

家具などがまだ設置されていない、お引き渡し直前の状態で見学させていただくことができたのですが、細い部分の取り付け具合までしっかりと気を配り取り付けしていただいた、施工担当の株式会社N.style建築工房様は、きちんと気がかりだった点やよかった点などのお話も聞かせていただき、非常にありがたい施工見学となりました。

写真で遠目に見れば、プラスチックでも木目を再現することはできるかもしれません。
しかし、感覚的に違和感のない仕上がりにするには、やはりさりげなくそこにあること。そしてきちんと機能性をもって素材感の良さを発揮することではないかと思います。

そういう意味では、本当にしっかりとした仕事ができたのではないかと自画自賛!

クロスラインフェイス スギ3

木のマンションリノベーションのスペシャリストの2社の中で活きたクロスラインフェイス。

木の家にこそ、木の機能性を・・・

違和感のない視覚的本物の木質感、そして柔らかくかすかに香るであろう杉の香りをもたらす嗅覚的安心感。
木の持つ良さを体感できる素晴らしいマンションの一室。
今後のお施主様の快適なお住まいが目に見えるようです。

木造住宅を超える木質空間、素晴らしかったです!!


*クロスラインフェイスもダイヤラインフェイスも、表面の木目を選択することはできません。

・ダイヤラインフェイスについて、詳しくはこちらから

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仰げば恐ろし・・・ 〜島根県浜田市 常盤山の杉〜


私は夏が苦手である。
暑いから?いや、そうではないのです。
暑さには比較的強い(むしろ寒さの方が強いけど・・・)方なのですが、夏に山に入るのが苦手です。

すがすがしくてとても良い、と思うのですがそれだけではなく、人間が心地いい季節は他の生き物にも心地いいわけで、蜂やヒルなどのお友達になりたくないものがたくさんでてきますから、苦手です。
しかし、もっとも苦手・・・いや、会いたくないものがいるであろうことも、非常に大きな苦手ポイント・・・


冬に巨樹を訪れる苦労は、今までの雪にまみれる記事を見て頂ければご理解いただけるでしょう。
何気なしに雪化粧に佇む私と巨樹、という構図になっているものの、その場に立つまでは携帯電話の電波の届かない山道をひたすら登る、つづら折れの山道を四輪ドリフト状態(FF車ですけど〜)の横滑りで駆け上がったりなどしながら辿りついているわけです。
寒そうに見えるダウンジャケットの下が汗だく、ということも珍しくありません(汗)。

それからすれば、夏に訪れる巨樹など心地の良いもの・・・と思うなかれ。
今回訪れたのは日本海側に細長く続く島根県。
高速道路がつながっていないために、東西に長い県の両端への行き来に数時間かかってしまうという、侮りがたい県なのですが、県民性はとってもフレンドリー且つ嘘偽りのない人たちばかりで、私の中での「癒し県」の一つでもあります
(笑)。

そんな島根県の西部、山間の金城(かなぎ)町に常盤山の八幡宮があります。
金城は、地元の水を販売するほどに自然の豊かなところ。
好き嫌いはあるものの、少し甘さと柔らかさのある「金城町の水」はお気に入りです。

巨樹巨木の事前情報によると、幹回り8mを超える杉が存在し、他にも杉の巨木があるとのこと。
幹回り10mを超えると相当なスケールですので、その姿に期待が高まります。

到着後の社殿迄にはすでに一本の太い杉がお出迎え。

常盤山のスギ 3

なかなか立派な杉!!とここで時間をとられてはいけません。
なにせ、この社殿の奥にはさらに大きな杉がいるのです。
早々にお参りを済ませて、どの「奥」にお目当てがあるのかを確かめます。

常盤山のスギ 10

もしや、あの社殿右後ろの??
いや、たぶんそうだ。
針葉樹の濃い緑の新緑!
あそこにめがけていくぞ!!、の前にありがたい事前情報。
これがないと、背が低いものは結構探すことになる場合もあるんですね〜。
ありがたや。


常盤山のスギ 2

掲示によると、社殿前を含む5本の杉巨樹があるとのこと。
巨樹や樹木に明るい方は、表記の「アシオスギ」に注目されることと思いますが、ここではその表記については、掲示板に倣うことにします。

もちろん、目指すはA株。

案内図通りに進むと、境内左奥に裏山へと昇るけものみちらしきものが・・・

常盤山のスギ 9

まぁ、道なんだろうけど普通に竹やら雑木やらで通れない・・・

うぅ〜・・・どれくらい進むのか。見る限り近いけど・・・と思いながらも進み始めると早速Cの杉に。
なかなか立派ではあるものの、意外と傾斜のきついけものみちで、しかも三脚を立てるにも良いアングルが取りにくい・・・ということで、写真なしで通過。
後で気が付くのですが、ここでもし「その痕跡」に気が付いていれば、もしかするとここで引き返していたかもしれません。


歩を進めると、気負う心とは全く異なり意外とあっさりとお目当ての杉に到着。

常盤山のスギ 4

手前と奥。
2本が適度なスペースを維持しながら立っています。
広葉樹の若木もちょろちょろと芽を見せる中、「一時代」を主張するような2本の杉。

ご丁寧に足元には「アシオスギ」の表記。

確かに、西日本とはいえ島根県の山間部は非常に豪雪。
数メートルの積雪も珍しくありません。
その地で生き抜くには、やはりアシオスギでないといけないのでしょう。

常盤山のスギ 1

アシオスギの例に倣って、異様な樹形か?!と思いきや意外とスラッとしていて礼儀正しい(笑)。
素直に伸びた、という印象を受けるそのままに、とても優等生的なアシオスギと感じます。

常盤山のスギ 6

人工林施業の上で、まず淘汰するべき対象として「暴れ木」があげられます。
詳細は割愛しますが、まっすぐ伸びているとはいえ、枝のつき方や成長度合いを見ると、巨木の多くは暴れ木であることが多いです。
失礼な話、巨木を木材にするならば樹齢を重ねているために、成長による癖は非常にマイルドではあると思いますが、林業で言うところの優等生ではありません。

しかし、その個性がまた、人を引き付けるのかもしれません。

この常盤山の杉も、想像よりもやはりスケール感はないものの、その立地であったりその姿のみせる雰囲気は、巨樹そのものです。

常盤山のスギ 5


写真映りを考えると、開けた場所にドカーンと構えているのが望ましいものの、「裏山に主」よろしく仲間とともにひっそりとたたずんでいるその姿は、応援したくなるような気持にさせます。

期待より大きくない、といっても実はこれくらいはありますよ。

常盤山のスギ 7


はい、十分大きい。太い(笑)。
足元の「アシウスギ」ではない「アシオスギ」看板がほんと、妙に気になる(笑)。

杉の巨樹、と考えるとまだまだその称号を得るには若造である、と言えるかもしれません。
それでも、ある程度まとまって生えていることや鎮守の森であることなどを考えると、非常に価値があると思います。

いつもなら、いろんな角度から撮影するものを、雑木と竹に阻まれて、一定のアングルしかありません。
ちょっと物足りなさを感じつつも、別れの挨拶を済ませ杉を後にします。

先程来た道を戻りながら、もう一度巨木たちの写真をとっていると、先程の杉への曲がり道に立っている看板表記Cの杉の幹に、なにやらキズが付いている。

常盤山のスギ 12

むむー!
なかなか人が入っていないのかと思いきや、こんな傷をつける人間がきてるのかしら?!
鎮守の森の樹木を傷つけるとは何事か!!っと、思いながらもう一度Cの大木を眺めました。

そしてそのまま無事帰路についたわけですが、その後にこのキズについて聞いてみると「あぁ、クマでしょうね。クマ。上にいませんでしたかね?!」との返事・・・
ん?クマ?!
熊?!

よく聞いてみると、クマは木のぼりし「クマ棚」を作るとのこと。
その際に登った跡であろうというお話で、聞いてすぐビックリ!
山の野生動物苦手な身にとっては、クマやイノシシは本当に会いたくないものたち。
それも、もしかすると頭上いたかもしれないとは・・・・・

ひえぇ〜。
思い出すだけでも恐ろしい。
見上げる恐ろしさを覚えた杉探訪。忘れられない場所になりました。


常盤山の杉所在地

島根県浜田市金城町波佐545付近 常盤山八幡宮の裏山内

駐車可能



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ピュアラーチ無垢一枚物フローリングとオークD・Dウォールのおうち、完成! 


前回オーク乱尺D・Dウォールはいかがでしたか?

本来様々な表情をもっている木材の個性を最大限に活かす、とでもいえるような、板の一つ一つに厚みの違いを持たせることで、より一層立体的に木のもつ個性を引き立たせ、壁面を浮き立たせる役目を果たすものでした。

今回は、そのD・Dウォールとともに採用いただいたピュアラーチ無垢一枚物フローリングの、セレクショングレード(オイル塗装)をご紹介します。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング セレクショングレード 施工 4


針葉樹特有の、伸びやかにつながる木目を楽しむことができるピュアラーチ。
一般的には、針葉樹フローリングといえば杉を採用されることが多い近年ですが、杉よりもしっかり感がありより一層木目もくっきりと表れるのがピュアラーチ。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング セレクショングレード 施工 3

今回は90mm幅の一枚物セレクショングレードを使って頂いているので、ちらほらと「小指の先」位の小さな節や軽微な節補修が見られますが、その節の存在が気にならないほどに気持ちよく木目が伸びています。
その上に、オイル塗装をかけて仕上げてある為に、「金色の木目」とも称されるピュアラーチの個性的な木目が引き立っていることは言うまでもありません。

今回は当初、弊社の定番であるロシアンバーチのUNIタイプとノルデストウォールナットのUNIタイプも含め、3種で提案をさせてもらいました。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング セレクショングレード 施工 2


インテリアの流行の一つとして、オークなどの広葉樹材の節を表現したり、パイン材の古木感を表現した印刷シートのフローリングがあります。
それも時代の傾向の一つかと思いますが、そのような傾向も含めてバーチやウォールナットも見てもらおうと思っていてところ、早々に決定いただいたのが、ピュアラーチでした。
杉や桧などの針葉樹野見せる節の表情もたしかに「無垢の表情」ではあるものの、「節であればなんでもあり」というようなグレードもあったりしますので、それに比べると、このすっきりと木目の通るピュアラーチの特別さが、お施主さまにも伝わったことだと思います。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング セレクショングレード 施工 6

セレクショングレードには、節のほとんどない白太(辺材部分)や小さな節を含みますが、適度な「無垢の存在感」があって、私はお気に入りです。
施工当初のインパクトでは、広葉樹の華やかな色合いや優しい木目が目立つかもしれません。

しかし、歳を経ていくにつれて変化する無垢材においては、当初の風合いと共に大切なのは経年での変化。
だんだんと色濃くなり、一層木目が光るであろうその姿を想像すると、今から楽しみになります。
人間の成長と共に家の表情も変わる。
共に変わっていくのが無垢材の家。
少しづつ変化していく様を楽しみに見続けてもらいたいものです。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング セレクショングレード 施工 1



今回紹介のピュアラーチ(カラマツ)フローリングのそのほかの施工例は、下記のリンクからご覧になれます。
黄金の輝き!見てくださいね!



・ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリング、135mm幅セレクショングレード施工写真はこちらから
・ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)無垢UNIフローリング、90mm幅ネイキッドグレードオイル塗装、施工写真はこちらから
・ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリング、90mm幅プルミエグレードオイル塗装の保育園施工写真はこちらから
・ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)無垢一枚物フローリング、135mm幅セレクショングレードオイル塗装、民家改修施工写真はこちらから


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表情の特徴

表面への脂の析出

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング セレクショングレード 施工 8


・色目の差

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング セレクショングレード 施工 7


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ピュアラーチ無垢一枚物フローリングとオークD・Dウォールのおうち、完成!

想像以上、というのもいいものですが、想像通りというのも良いものです。
今回の想像どおりは、その施工場所と見栄え!

建築当初から、玄関ホール正面の壁に何か変化をつけられるようにしたい、と要望を頂いていました。
店舗や木の雰囲気を強く出す場合だと、以前に紹介していますアンティーク加工を施したヴィンテージエベヌやミルキーゼブラ羽目板をお勧めするのですが、今回はそれとは違う住宅です。

いろいろな方法がある中で、今回提案したのはこちら。

オーク乱尺 D・Dウォール 6


はい、ご紹介済のオーク乱尺D・Dウォールです。

小幅なオーク材が積み上げられたように貼られている壁。
玄関に入るとまず目に飛び込んできます。

しかもただのオークの壁材ではありません。
見てのとおり、厚みの違うオーク材をランダムに積み上げていくように施工されることで、凹凸を演出し光の陰影を出しています。

オーク乱尺 D・Dウォール 1

フローリングでも壁用の羽目板でも、表面の仕上げは平滑で、均一な厚み仕上げが基本と思われているところ、あえて大きく厚みの差をつけて不規則なリズムを演出する。

フローリングなどの平面は、ある程度の面積を眺めるために、節や色違いなどの表情での差を感じやすいですと思います。
それに対して壁の場合は節の出方などももちろん表情にはなりますが、その他でいうと底目地仕上げと呼ばれる「溝をつける」という方法もありますが、視覚的な奥行を出すことは非常に困難。

オーク乱尺 D・Dウォール 5

それに対して、厚みに差をつけて凹凸に陰影をださせることで、木目や色の差のほかに「奥行き」という観点がでるために、リズミカルでいながら且つ、重硬な雰囲気を醸し出しています。

オーク乱尺 D・Dウォール 3

床に無垢フローリングを使うことで、部屋の雰囲気は様々に変化しますが、壁の選択肢は意外と少ないもの。
また、費用の面からも無垢フローリングを採用しても、壁はビニールクロス一面になることも多いもの。

もちろん、一番には生活上にもっとも多くの時間体が触れているフローリングから、無垢材にしてもらうのは希望なのですが、だからといって壁や天井に木を使うことができないのはさみしいものです。

床にも壁にも、そして天井にも無垢材を・・・

オーク乱尺 D・Dウォール 2

そんな思いからお勧めする一つの方法。
それがオーク乱尺D・Dウォールです。

左官壁も塗装壁も良い選択です。
しかし、無垢材で変化を設けられる壁材の選択肢。

視線を集めるワンポイントとして、テレビ背面や玄関スペースなど、様々な場所へ使ってみてください。


オーク乱尺D・Dウォールの記事はこちらから 


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そこに人は関わっているか?!

木材製品。
それは、機械や人の手で加工された木材が、製品となってやってくるもの。

製品、というとオートメーションで工場加工されているもの、という想像をしてしまいますがそういうものもあれば、そうでないものもある。
特に弊社の扱っている商品では・・・

私がこだわりを持ってお届けしている無垢フローリングもそうです。
一部の工場では、流れ作業において木材の表情などを細かくわけることなく、どんどんと作られていく。
価格競争が必要な商品では、無駄な工程はなるべく省かねばなりません。

しかし、本当に良いものを作ろうと思えば、途中にどうしても製品としてそぐわないものも出てくるし、グレーディングを変更しないといけないものも出る。
そういったものをしっかりと検品できるかどうか、そこに人が関わった作業があるかどうか、その違いがあります。

人の手の証

縁起の良い数字が書かれています。
暗号ですが(笑)、こうやって、しっかりと人の手で一枚ずつ選別されている証拠です。
人でなければ、こんなに上手に鉛筆書きできません(笑)。

選別に携わった人がいれたサイン(しるし)です。

きちんと人の手が入っている証拠。

製品として出来上がってしまっては殆ど認識できるような差はありません。
もちろん、私の様に原木からかかわったり、もしくは製造の工場のラインに並んで立たせてもらって、削り加工や検品の様子、そしてその検品で不合格になったものの理由やグレーディングの基準まで、工場と意思疎通しているからこそ、そのかかわってくれた人の事がわかるのです。
もちろん、製品の最終的な貼り上がりや精度をみればわかる事ですが、お客様はそこまでの違いが分かりません。

ましてや、こんな画面の中では・・・

そんな皆さんの代わりに、私がいつも遊びに行っていると誤解される出張検品を繰り返しているのです!!(汗)

どんな人が作っているか、どんな行程なのか、管理方法は?ということも分からないようでは、本当の意味でただの「製品」。
私は木材製品を扱っています。
木にかかわる人の気持ちが少しでも反映できるものを紹介していきたいものです。


なかなかお伝えすることのない、製造の裏話、でした!


それでもたまに、見落としもあるんだけどね。人だから・・・(汗)




梱包前


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公私混同?!なんとかまだ趣味の世界です(汗)・・・

先日、楽しみにしていた企画展に行ってきました。
阪急百貨店梅田において行われている、「工芸ピクニック展」です。


イベント広場に並べられた数々の一品。
木材製品だけではなく、竹細工や布、車の展示もあったりして盛りだくさん。
しかし、今回楽しみにしていたのは一つ。
購入してしまいました(汗)。

シナの木 ぐいのみ 4

しなの木のぐい呑みです。

今までは、ただでさえ木が好きなのに職人さんの作ったものとして目の前にある木製品は、目の保養どころか毒のような存在でした。
美女が隣にいながらも話しかけることすらできない、というような・・・?!
基、とにかく見て見ぬふりをしていたのです。
しかし、一年前にこの作り手さんと知り合い、そのときお手持ちだった作品にて一献いただいたときの感触が忘れられず、今回大阪での企画展出品に合わせて我慢に我慢を重ねて、一つだけ、購入したのでした。

この指物技術と、私の好きなしなの木のコンビネーション。
即決でした(笑)。

だって、私のこだわりの純木製名刺の樹種は「しな」!

シナの木 ぐいのみ 1

はっきりした木目もなければ香りもない、そして木材のざらっとした触感もないために、木でできていると認識してもらえないという私の名刺ですが、同じようにこの酒器も・・・
会場で並んでいるのは、ブラックウォールナットや桜など、その色や木目などを主張して美しいものばかり。
しかし、私にはこの「しな」なのです。

しなの木は、人と人の縁を結んでくれる木。
結びつなぐ、そんな縁起のある木です。
今回の作品を作られた、工房今昔堂の五十嵐誠さんともそうだと思います。
私が参加したセミナーに作品をもって来られていたところに、偶然ご縁をいただきました。
その時から、ずっと購入したかったものだったのです。

シナの木 ぐいのみ 3

もちろん、この酒器だけが作品ではありません。
大きな作品も多いですし、とってもきれいなつくりをされているものばかりですが、前述のように私にはある意味「毒」なのです。

もう、材料としてみているのか、それとも趣味の世界なのか、いや仕事として関わりたいのか、ぎりぎりの攻防。

木の作品、本当にアブナイ(汗)。

シナの木 ぐいのみ 2

アクセントで使われているだけ、のように見える色味の異なる木材も、実はきっちりと仕事をしていて薄い板同士を接合してくれる部材なのです。
それをきれいに正確な角度で見せてくれるところ。
それに、写真ではわかりにくいのですが、七角形という奇数面の形であるものの隣り合う面の木目が連続しているのです!

いや、すごい。
もちろん、そこが指物師さんの腕なんですけど、これがもううれしくてうれしくて・・・
無垢フローリングの貼上がりで、大工さんが全く異なる丸太からのフローリングの接合部の木目を、まるで一つの連続した木材であるかのように貼ってくれた時の高揚感。
それに似ています。

あかん、あきません。

これで今日から飲みすぎ確定(嬉し涙)・・・

おいしい飲み食いでこれ以上太ったら、責任とってもらいますからね。五十嵐さん(笑)。

シナの木 ぐいのみ 5


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茨木市のお客様の要望を茨木市の大工さんが、茨木市の材木屋の無垢材で!!

弊社は創業からおよそ70年、実店舗を構え営業を続けています。
古くは現代の様に通信機器も進歩していない中で、店舗周辺の皆さんとのお仕事で業務を続けていました。
しかし、この10年ほどの時代の変化で、今までではありえない様な遠方のお客様に喜んでいただけるような木材の商いをできるようになりました。

そんな中だからこそ、反対に少なくなった店舗周辺でのお仕事。
建築様式の変化やハウスメーカーによる建築の増加で、意外と周辺の大工さんや工務店さんが、本物の木を使ってお仕事をされる機会が減っていました。

ですが今回、地元茨木市のお客様のために、茨木市に在住の若手こだわり大工さんが、茨木市に本拠をおく材木屋の無垢材を使っての仕事をしてもらいました!

タモ製作テレビ台 3

むちゃんこカッコいい!!
テレビ台だそうです。

今時は量販店の家具屋さんに行けば、遠目で見るとこれと同じようなフォルムの木目調素材製品があると思います。
しかもお値段もお手頃で・・・

それをわざわざ大工さんが本物の木材で作る!!
ものすごく贅沢な事です。
近年は機械化が進み、このような本物の木材を使って大工さんが手で作るものを目にする機会が非常に少なくなっています。

手で造ろうが機械で加工しようが、材料が同じであれば同じものができる。
そう思うところですが、大工さんの手で造られたものには想いがあります。細部に気持ちがこもり工夫を施し、木材の癖や木目を見て組み上げていくことができます。
手で作るからこそ、作る人の温かさと想いがこもるのだと思います。

タモ製作テレビ台 1

このようなフォルムもそう。
何気ないようなところに、木を活かし技術を活かし、本物をしっかりとカッコよく見せてくれています。
カウンターの木口。
年輪がしっかりと見えますよね。
本物の木が持つ、成長の証。

自然がはぐくんだ木材は、温かみのある人の手で、喜んでいただける人のもとへ届けたい。
今回使っていただいた木材は、弊社に20年以上出番を待っていたタモ材とナラ材。

活かしていただける大工さんの手によって、素晴らしい形になり次の何十年もいきていくことでしょう。

どんな無垢材のお仕事もありがたく楽しく嬉しいものですが、今回は使う方も作る方も、そして材料をだすものも茨木市の人間、ということでものすごく近い地域に良いものができた喜びを感じます。

もちろん、近くに限らず様々なところでいろいろな木材を使っていただけるべく、これからも良質な木材を探していきたいと思っています。

今回、とっておきの材を素晴らしい形に生まれ変わらせてくれた「井上建築 井上さん」、ありがとうございました!!
うちも、騒がしい息子たちが巣立っていったら作ってもらおうかしら・・・・・・(笑)

タモ製作テレビ台 2


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人が守るべきものとは・・・松林と天橋立 


松とその風景を守るために「雑木」とされる広葉樹を伐採する。
景観を守っていくには大切な事なのかもしれませんが、一方で自然の流れも知っておきたいと思いながら新聞記事を見ていました。

見出し通りに、「青松を守る事」が主眼なのですがやはりそれだけをクローズアップするだけではなく、見えていない他の部分にも注目したいと思います。
そのために、私が継続して行っている伐採授業

天橋立 14

使われることなく廃棄されようとする状況が多い松を活用することの意味、そして松が森林で果たしている役割や他の樹種との関係、そして松をはじめとした樹木が木材としてどのように利用され、可能性を持っているかを座学と実地研修を通じて学んでもらっています。

建築用の木材を生産することに主眼を置いた人工林とは異なって、森林では単一の樹種だけで成り立っているわけではありません。
そして、その礎を作る役割を果たしている樹種の一つが松であること。

天橋立 9


その松が作る環境が、その後の森林を豊かにしていくこと。
その流れを理解すると、森林の見方も変わるし樹種の役割や生育に関する感じ方が変わってきます。
今回、「雑木」とされている広葉樹たちもそれぞれの個性をもって周囲の環境に適応して育ってきている樹種。
松が耕した土壌にやってきた次世代の樹種だったのですが、景色の維持を主眼におくとやはり人がコントロールしていく必要があるということ。
景勝地では保護されるべき松ですが、松くい虫蔓延防止の観点では、各地で松の伐採が多く行われ樹種転換されているようです。
事情により、守るほうにもなり伐られる方にもなる。
複雑な立場の松。


弊社は、森の礎づくりをしてくれた松を、少しづつではありますが無駄にすることの無いように活用すべく、伐採とともに環境としての松のお話を含めた授業と利用を進めています。
それとともに、違う場所では見事な成長をしていても活用先が確定していない広葉樹の利用を促進すべく、日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ(なら・かば・たも・樟他)をはじめ、様々な利用方法を模索しています。


海岸の景勝地保護とそれぞれの樹種の役割のお話。

ひとくくりにすることができませんが、双方のことを知ったうえで見続けていきたい景勝地事情であることには変わりありません。

天橋立 3


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人が守るべきものとは・・・松林と天橋立 


今回の記事でのポイントは「日本三景」。

日本三景の碑


いわずと知れた広島県の「宮島」、宮城県の「松島」、そして今回の京都府「天橋立」です。
いずれも海岸沿いの景色の名勝。
松島には行ったことがないのですが、宮島も天橋立も松林の美しさと海の青があってこその景勝ではないのかと思っています。

そして今回は、その大事な要素である松林を守るために「雑木」を伐採する、というお話でした。
それらが松の生育を阻害しているため、という理由です。
実際に、直近数年前に2年に渡って「雑木」の試験伐採を行ったところ、松林の成長が促されたことが確認された、とのこと。

それを受けて京都府は、2022年までの5年間でおよそ400本ほどを伐採する計画を立てているそうです。
そして松林の景観を守るとともに、のちに天橋立を世界遺産への登録を目指しておられる地元観光団体の方にとっては、良い傾向にあるようです。

天橋立 2

しかし、今回の天橋立が景勝地であることと、日本の海岸景勝地のイメージと実際のその景色を考えた時には、松林の保全はとっても大切ではあるものの、それとともに考えておきたいこともあります。
実際に、私も海水浴などで感じる海岸沿いの松風(αーピネンたっぷり?!)の心地よさと、海風を受けた松特有の樹形が見せる景色の美しさには、目と心を奪われるものがあります。

しかししかし、松林が生み出すものは決して風景だけではありません。

地松特集にてお話しした通り、本来の松という樹種は「海岸沿いや荒廃地」に適応して生きていくことのできる樹種です。
そして、その適応性で荒廃地などに育った松林には、彼らがいることによって次第に形成された良質な土壌に、少しづつ乾燥に強い樹種や日陰に強い樹種、栄養を求める樹種など様々な樹種が根付くようになるといわれます。

そして、それらがさらに土壌を作り動物と共生することで、森林の環境が出来上がっていく。
そういった森林と環境の形成の一環だと思います。
今回広がり始めた雑木も、松林が良質な土壌を形成し「よい土地」になった証拠なのかもしれません。
そして「雑木」としてひとくくりにされている彼らも、本来は広葉樹というオリジナリティーにあふれた樹木たちですが、景色彩る松に比して雑木のくくりにまとめられてしまっていることが少し残念。

天橋立 15

もちろん、松の景色も大切ですが本来の樹木の遷移や植物の世界の流れを考えると、今回の広葉樹の増加は自然なことだろうし、むしろ環境的にはとてもよい循環を見せているということなのかもしれません。

写真のように、松林の間に明るい林床で広葉樹と下層植生の共生が始まっている状態。
これは海岸沿いではなく、森林内でのお話しですが、このような状態から少しづつ多様性のある森になり、水も実りも動物も豊かな山になっていく。
そして海も魚も人も豊かになっていく・・・
そんなサイクルだと思います。

人が維持したいものと自然の成り行き。
簡単な話のようで、そのバランスが非常にむつかしく感じられます。

天橋立 10






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