大阪の本物の木材を追求する材木店のページ
空を見上げて

久しぶりの投稿の理由と、病床で考えていたこと 

ワインのお話なのか木材なのか、どっちつかずのお話になってしまいましたが、もう少しワインに関連して木材業界の大切なことを書いておきます。

久しぶりに病床から事務所に出て、机上の書類を整理しているととても悲しいお知らせが3通も届いていました。
それは廃業の連絡。
いずれも、特殊材や稀少材を扱っている専門製材所でしたが、3月にて廃業するというお知らせでした。

現在は、単純に言うところの「木材の需要」は決して少なくは無いと思いますが、その中で「良質な材や稀少な材」というものの取り扱いは、一昔前に比べて非常に少なくなりました。
嗜好の変化など様々な要因がありますが、特殊な木材の持つ価値が求められなかったり、単純に木材であれば安価な方がいい、という理由だったり。
中には、苦し紛れで値引き販売を続けている為に正規の価格での流通ができなくなったところ等もあります。

廃業案内


特殊材や稀少材などは、納入までの打ち合わせ期間が長かったり、どうしても価格は高価になります。
その為、特殊な木材使う事ができる機会は多くなく、声がかかったとしても採用になる場面は多くない。
しかしながら、木材は山で伐ってきてすぐに販売、という事ができない為に在庫をもったり、必要になりそうなものを予測して製材したりという先行投資をしなければなりません。
そのため、どんな時も売り上げの見込みを立てにくいにも関わらず、維持費を含めたお金だけはかかるという状況で、苦しくなってしまうのです。

もう一つの理由として、木材を扱うということは商売ですから儲けが無いといけません。
そこで出来るだけ安く仕入れて高く売る、ということで一時の利益は確保できるのかもしれませんが、安く仕入れることによって困るのは仕入れ先です。
自分は儲かっても、仕入先が続かなくなる。そうすれば困るのは自分なのですが、現在ではまだそのような形での仕入れが続いている場面もあるようです。

今回廃業の案内があったところは前者のパターンですが、これを防ぐには私たちのような取り扱いをしているものが頑張って日常販売できるようにしないといけないのですが、なかなか思うようにはいかずに、申し訳ない様な気持ちです。
必要な時だけ無理を言ってしまうような状況に、いつも申し訳なく思ってはいたものの、今回の様に無くなってしまうとなると以降は発注することもできず、今度はお客さまがその木材を手にすることができなくなります。

弊社の取り扱い品は他社に比べて高い、と言われることもしばしばありますが、単純に安いという事には理由があるはずです。
もちろん、高い事にも理由があります。
仕入れ先の利益をなくすような状態で搾取した安さの先には、材料が入手できないという結果が待っています。


そこに共通性を感じるのもワインの世界。
ワインは完全に嗜好品なので、木材の仕入れや販売とは関係が無いように思われるかもしれませんが、現在、私の好きなフランスのブルゴーニュ産ワインが非常に価格高騰しています。
昨日今日の話ではないのですが、件の「氷事件」の時から比べると、購入を躊躇するどころか、よほどのことがない限りは他の地域のワインを購入しています。
欲しいものの、手が出ない。

ブルゴーニュワイン1


しかし、私と同じように「手が出ない」として購入を控える人が増えると、そうこうしているうちに「高くても買う」という購買層のある国と地域にどんどんとそれらのワインが流れます。
そして、需要と供給の市場原理により、日本に入荷するワイン自体の量が減り、一層入手しづらくなる。

そんなことが起きているといいます。
とっても理解できます。

似ていると思いませんか、先の木材の一件と・・・

良いものはきちんと適正に購入しないといけない、そして少しづつでも継続して購入していかないと、敬遠している(購入できない)うちに、優良な木材もワインも、手の届かないところに行ってしまう。

そうならないために、「いかに安く!」ではなく「理由の納得できる安いものと、適正な価格のものを進んで買う」ことで、ワインも木材も少しづつではあるものの、将来につながっていくのではないかと思っています。

手の届かない高級なものばかりを志向する必要はありません。
ワインも、木材も、様々な選択肢があります。
ワインにはソムリエがいる。
そして木材には木のビブリオ・木材コーディネーターの戸田昌志がいる。

それぞれの専門家と相談して、これからもずっと美味しいワインと優良な木材の供給が続くように、そんな状態にしていきたい。
病み上がりに非常に強い危機感と決意を新たにしたことを、皆さんに報告して病床からの復帰報告としておきたいと思います。


(ほらね、ちゃんと手の届くものを早速2本も買っちゃった・・・(;'∀'))

ブルゴーニュワイン2



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久しぶりの投稿の理由と、病床で考えていたこと 

ここからが、木材を交えた本題です(汗)。


ワインが素敵なものであるように、木材もとっても素敵で魅力にあふれていると思います。
趣味の木工で何かを作ろうとする時、家具などの木製品を購入する時、もっとも大きな買い物である木造住宅の構造材や無垢フローリング、装飾材などを検討するとき。
いろんな場面で、木材の多様性や美しさ、そして優しさなどの特徴を知ることになるでしょう。

でもこの時、多くの場合木材の持つ性質や特徴までしっかりと伝えられていることは少なく思います。
近年は浸透してきたとはいえ、前回の私のワインの実体験の様におよそ20年ほどまえでは、わざわざ木材の性質を伝えるということは無く、「知っていてあたり前」の共通認識だったと思います。


ワインと木材というのは、とっても似ていると感じます。
大きな観点から言うと、ワインはブドウの木になるものを醸造していますが、土地や気候によって同じ品種でも味わいがことなりますし、生産者による違いも大きく出ます。
同じ様に木材も、産する土地や気候で同じ樹種でも異なるものになります(例:屋久杉や木曽桧など)し、その原木を木材として製材し乾燥させる人によっても、木材としての質は異なります。
だから、いつも森林ツアーの引率をさせてもらう時にも、少しだけ土の話とか土地柄による違いなどをお話します。

コート・ドール


そういった違いがあるのに、商品アピールはしているけれど性質的な事や扱い方(木材の場合は割れや反り、変色など・・・)については詳細な情報がありませんでした。
それによって、ワインを液漏れさせてしまった私と、発生事情を知らずに度々相談に来るお客さんの対応に怒れる店主の様に、お互いがすっきりとしない状況になってしまう。
木材の美しい色合いの写真を見て購入されたものの、経年変化で色合いが変わってしまってクレーム。
節ありフローリングの節にストッキングがひっかかって破れてクレーム。
無垢材の施工後に伸縮によって隙間ができたりすることでのクレーム・・・

建築業界は「クレーム」と言う言葉をよく聞きますが、上の一例は無垢の木材であれば起こり得ること。
だから、無垢材がどのような取り扱いが必要か、どのような性質を持っているのか、という事をお客さまと一緒に情報を共有する必要がある。
それでも完璧ではありませんが、それはワインも木材も自然の産物ですから・・・(逃げ口上・・・)


前回登場の酒屋さんには、自身の無知による事乍も衝撃的な店主の態度に驚き、その時以来行ってはいないのですが、実はこの後に通うことになるお店では夏場のワイン販売のためにお客さまに「発泡スチロールのケース」を配布していました。
もちろん、ワインの取り扱い周知の一環で一度だけですが、購入のワインを出来る限り健全に持って帰ってもらう為の工夫。
私の様な人間がいることに対しての、情報提供とともに発生する問題を未然に防ごうとする努力に感心し、それからというもの、その発泡スチロールケースは車での買い物のおともになったことは言うまでもありません。


販売する側も使う(飲む)側も情報共有していくこと。共通点が多くあります。
記事で公開している無垢フローリングや木材については、出来る限りの特徴や性質をお伝えしているつもりですが、まだまだ足りない部分もあります。
良いものを、喜んで使ってもらう為に、お気づきの点や気になることはどんどんおっしゃってくださいね。


リフリーオーク ネイキッド 6


今後も19年前の私の様な、無知による残念を減らす為に木について多くの事を語っていきたいと思っています。


あ、次回もう少し続きます・・・


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久しぶりの投稿の理由と、病床で考えていたこと 

前回の一件は、酒屋さん(かなりの高級ワインも扱う、かなり有名なお店)で記念日にと、少し頑張って高級なワインを購入した日の事。
休日の朝、開店と同時に入店してワインを選び購入しました。
当時はよく家内と二人で買い物に廻っていましたので、その日も楽しみにしていたワインを購入し、その後近くのお店で食料品の買い出しをしました。
1時間程で食料品の買い物を済ませて荷物を積もうとトランクを開けると、たまたま目についたワインの袋の水染みの様なもの。
あれ?いつ濡れたのかな?と思いながら手に取ってみるとなんと、ワインボトルの首のあたりから液体が滴っているではないですか!しっかりとおいしそうなにおいをさせて・・・

これに驚き、購入のお店に戻って液体が漏れ出ている、というお話をした時の一部始終が前回のやり取りです。
ワイン好きの方はお察しの通り、この一件のあった日は8月の天気の良い真夏日。
それも大衆スポーティーカー(=内装も断熱材も薄い!!)の車内で、ワインクーラーから出してきたワインを放置していたのですから、今から考えると自分でも「アホか、お前は!!」と思いますし、先の酒屋さんの店主のお怒りもごもっともの様な状況を作り出していたのですね。

ワインセラー1


長期間適正な一定温度で保管されていたワインが、急激に真夏の車内で熱せられるとコルクから液体がにじむことくらいはわかりそうなもんです。
今考えれば・・・

しかし、その時はワインは好きでも、そんな状況を考えてもいなかったしその時まで他のボトルでは起こらなかった。
だから異常だ、と決めつけてしまったのですね・・・お恥ずかしや。
おそらく、ひと夏に何人もが経験しそのたびに「不良品を購入した」という顔で店舗に来られては、そりゃ店主も頭にくるでしょう。
氷でも入れてやれ!、の気持ちもわかります。反省。
現在ではもちろん認識していますが、当時の酒屋さん(いや、正確にはワインショップか・・・)にしてみれば、真夏にワインを購入し車に1時間も置きっぱなしにするなんてこと、ありえないわけですよね。
それも、そこそこ良い銘柄のものでワインセラーから出してもらっているんだから、まさかそんな持ち帰り方しているとは思わないし、ワインが好きならそんなことしないと思っている。(今は絶対できません・・・汗)

しかし、、、、
しかしワインだけではなく、そのものが好きだからといって全ての情報に精通しているとは限らない。
興味のあるものの情報というのは、商品についても自分にとっても良いものばかりを集めてしまいがちです。
特に、商品については販売する方も特徴や利点、よさげな雰囲気は伝えますが、注意するべきことや取り扱いについてなどは、よほど自分から気にかけないと知る機会がありません。

私のワイン熱もそうでした。
ワイン雑誌を読んだり、特集記事をみて「産地や味の特徴、どんな料理に合うかや作り手の歴史」などの情報は、とても多く入手しましたが、肝心の保管方法や夏場は1時間すら車内に放置できない(考えればわかるけど・・・)というようなことは、どの本も語ってはいませんでした。
保管方法は、夏が近くなるとワインセラーメーカーなどのちょうちん広告(というらしい)とともに、ワインセラーでの保管がベストであることと、熟成させる喜びは多く語られていましたが、それでもワインセラーなぞおいそれとは購入できない身。


ワインセラー2

(写真のワインセラーと本文は関係ありませんよ。)


そのため、今でもにわかに信じられている「北側の納戸保管」が精一杯でした。
住宅の北側は比較的涼しく、納戸であれば日光もあたらない。そんな理由でそれが限界。
興味をそそったり、購入意欲をかきたてはするものの、現実的な保存方法などの情報は入手できていませんでした。

そんな、好きなものに対する正しい情報の無い中で、不注意で起こしてしまったワインの液漏れ。

でも、この状況ってよく考えると無垢の木材と非常によく似ている。
材木屋が「そんなことあたり前」と思っている、「色違いや反り、節や特有の表情から経年変化」まで、様々な状況も「木が好き」だからといって、全ての人が知っているわけはない。
いや、ほとんどの人が知らないはず。
現在は件の私の様に情報不足ではなく、インターネットから多くの失敗談も見ることもできますから、木材の特徴についても浸透してきた様に思いますが、やはりまだまだわからないことが多いはずです。

そう、あの時の私の様に「知らずに起きてしまう事」に対するがっかりを減らしたい、なくしたい。
ワインでは、現在ワインセラーも普及価格のものが多くなっていますし、ネット通販等の普及で「購入ボトルの車内放置」という現象はもうない?のかもしれません。
それに対して木材製品は、というと・・・

依然、販売する方の考え方が旧態依然のところも多くて困ることもあります。



 
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久しぶりの投稿の理由と、病床で考えていたこと 

皆さま、お久しぶりです。
担当、戸田昌志です。

前回のレッドオーク記事の最終投稿から、大分時間が経っての新規投稿になります。
それも、レッドオークの締めの記事を書きかけて投稿できずじまいという形のままですので、非常に申し訳なく、それ以上に普段の業務もお休みをいただいていたので、多くの皆さまにご迷惑をおかけしておりました。

本日より、職場復帰しております!!(汗)

そもそも、お休みをいただいていた理由は、情けないことに怪我をしてしまいまして、軽度ではありますが人生初の手術というものを経験してきました。
そのため、現在復帰はしておりますが、あと数カ月は左腕を動かしたり物を持つ事ができないという状態が続くので、会社にいる、というだけの状態ですがとりあえずは戻ってくることができましたので、久しぶりに御報告を・・・

1月末から御連絡を頂いていて皆様には少しづつではありますが、回答差し上げていきますので、少々お時間下さいませ。


そして、お休みをいただいている間記事の投稿もお休みさせて頂いていたのですが、少しづつこちらも再開していきます。
そうです、レッドオークの記事のまとめもしないといけないのですが、入院中の病床での読書にて感じたことを、今回の一件の自身の回顧録(悔顧録?!・・・)として記しておこうと思います。
それは、木材を取り巻くお話なのですが、それと共に少し趣味の世界のお話が関連してきます。
今回から数回、復帰の悔顧録(やっぱりこっちですね・・・)として記しておくことにします。





「なんだ、ホントに!!もう、氷でも放り込んでやれ!!!!(怒)」




これは今から19年前に私が、ある酒屋さんでワインを購入した(正確にはのちほど・・・)時の酒屋さんの店長の怒声です。

私の記事とホームページをご覧の皆さまは御存じのことと思いますが、私は少しワインが好きです。いや、結構好きです。
高級ワインを飲むとか、そういったことではなく「木材との共通性があること」というたてまえを持って(汗・・・)、いろいろな地域の個性やブドウの違いを考えたりしながら飲むのが好きです。
とはいえ、19年前はワインに関する知識も情報も乏しく、もちろん飲むことに苦労はありませんが、「扱い方や保存方法」までは、注意を払ってはいませんでした。


そこで先程の怒声です。

場面はこうです。


私 :すみません、先程購入したワインが液漏れしてきたのですが・・・

店員:あ〜・・・。お待ちください・・・(店長に相談に行く。)

店長:はぁ?!馬鹿野郎!・・・なんだ、ホントに!!もう、氷でも放り込んでやれ!!!!(怒。店内に響く)

店員:(私のところへ戻ってきて)ご購入のあと、どのようにされていたのか分かりませんが、
   これはこの時期どうしても発生する現象です。温度差によって起こります。
   申し訳ありませんが、こういった対処しか出来かねるのです。

私 :わかりました。


という言葉のやり取りで、氷のびっしりと詰まったビニール袋に入れ替えられたワインを持って帰宅しました。
ワインを御存じの方なら、どういったことが原因でのやり取りかは想像ができると思います。そして、この場合の非は私にあります。


ワイン

(写真のワインと本文は関係ありません)

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ご案内

この度、担当者加療のため不在になりますので、少しの間ご迷惑をかけます。

頂きました問い合わせやご連絡は順次回答させていただきますので、

ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願い致します。



木ぃクンmuku_mokuzai  at 18:15  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! ご案内・ご連絡  

赤茶けた影のヒーロー、表舞台に 〜これからの主役か?! レッドオーク ぁ

いよいよ表舞台に上がる時代に入ってきたレッドオーク。
巷で見かけるようになってきた製品類にも、少しづつ見かけるようになってきましたが、やはりわざわざ「レッドオーク」と表記されることはありません。
今、一般消費者にとっては単純にオークという表記で十分なのでしょう。精密な加工や材の特性を生かしたものの場合の制作者にとっての名称の情報は大切でも、プロダクトアウトされたものにはそこまでは求められないからでしょう。

それでも世界の銘木「オーク」ですから、蓄積資源量が多く安定供給できる広葉樹としての存在は材木屋にとってもありがたいものです。
アメリカ広葉樹協会の公表データによると、世界最大の広葉樹製材の生産量を誇り、数年前のデータ上ではこの半世紀近くかけて、生産量が伐採量を上回ってきているという、まるで「どこぞの国」の人工林データのような理想的な森林環境を保っているとのこと。

硬質で木目も美しく、枠材のようなモール材などへの加工性がよい(海外ではこの用途が多く重宝される)素材が安定供給できるという性質は、これから求められる木材利用の旗艦広葉樹になるかもしれません。
肝心の材質としては、衝撃に耐えスチーム曲げに適するという性質から、日本でもホワイトオーク同様に椅子の部材としてやテーブルなどに使われ始めています。

BlogPaint

写真にたくさん積まれた板材をよく見ると、板の片方に「耳」とよばれる丸みがついているのがわかるででょうか。
片耳付き、と呼ばれる形状ですが、たまたまこの形になっているのではありませんよ。
丸い丸太を製材するわけですから、片方にこの丸みが残るということは、丸太の半分、つまりは直径方向にのこぎりを通した状態ではなく、さらにその半分の半径方向になるようにしているから、片方のみ丸い部分が残っているのです。

この状態の木材の表面は「柾目」という状態になります。
年輪の筋がまっすぐに並んだ状態ですね。
オークの場合は、板目と呼ばれる年輪がはっきりと見える状態に製材したものも多く使われますが、その場合は乾燥による割れや反り、曲がりに特に注意が必要です。
しかし柾目ではそのリスクを比較的減らすことができる上に、なによりオーク特有の「虎斑(とらふ)」が現れるために、このような製材にされるのです。
もちろん、割れや反りなどのリスクが低いというのは材質的に安定する製材方法ということになるのですが、そのうえで虎斑を楽しむことができるので、一石二鳥?!というところです。


レッドオーク13


毎度の比較になりますが、レッドオークはこの虎斑模様の元となる「放射組織」と呼ばれる組織の長さが短いために、私のような「木材マニア」にとってはホワイトオークやナラなどに比べて、模様が大人しい印象を受けますが反対にこの模様が「ミミズが這っているようだ」としオーク類を敬遠される方にとっては、ちょうどいいくらいなのかもしれません。
塗装性のよいレッドオークにとっては、この大人しい虎斑が塗装によって適度に浮き立ち、板目材にはない広葉樹特有の魅力を見せてくれます。

補足的に言うと、日本で製材されるナラ材の多くは標準的には柾目製材です。
用途他、いろいろな理由はありますが、やはり柾目材のほうが木材の性質的におとなしいために、割れや反りなどによる無駄を少なくできるから(というよりも、割れがとても出やすいため)です。
先の写真のトラックも、レッドオーク材を日本で製材したものですから、すべて柾目材になっています(^_-)-☆


前回までにお伝えしたように、数種以上の仲間が混在するレッドオークですから材による色の差が大きかったりしますので、比較的均一性を求められる日本においては、塗装用家具の素材としてのポテンシャルはとても高く感じます。(家具の場合は種類間で物理特性も若干異なるので、用途によって分けられている場合もあるらしい。)


今回入荷のレッドオーク柾目材は、すべて家具用材や枠用材として使っていただける予定です。
近いうちに、キッチンなのか家具なのか、それともドア枠材なのかで生まれ変わった姿に出会える予定です!

レッドオーク10

 
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赤茶けた影のヒーロー、表舞台に 〜これからの主役か?! レッドオーク 〜

現在よりももっと木材資源が豊か?!というか、豊富に取引されていたころは、用途に適したものの中でも「杢や木目、色合いのよりよいもの」を選別して使うことができたからでしょうか。
レッドオークの用途としては、一つを除いては他のオーク材と変わらないのですが、それでも今まであまり使われてこなかった(特に日本で?!)理由の一つに、ナラやホワイトオークに比べて年輪様の木目が「若干黒っぽく見えるところ」が、妙な押し出しの強さを感じさせるからなのか?と邪推します。

レッドオーク 2


塗装を施しても、一層はっきりと色を感じさせる木目が、家具やそのほかの作品の出来栄えよりもめだってしまうからなのだろうか、と思ってしまいます。
もちろん、これは個人的な感想ですがそれでも、文献にも「他のオーク類よりも劣る木目」としていたりします。
材質や色合い、木目などを選別できる状態ではわざわざ「劣る」とされる木材を使う必要がなかった、ということでしょうか。
やはり「影の存在感」が否めませんねぇ・・・

そういったことからか、ホワイトオークやヨーロピアンオークが家具や樽材として賞用される中で、レッドオークはまさしく黒子となって活躍している場がありました。

全身を真っ黒に染めて活躍する場所。
それは枕木。
枕木というと、国産樹種ではクリが思い浮かびますが、ひと昔前の外国産材ではケンパスというカチンコチンな材がつかわれていましたが、そんな特殊用途にもオークが使われているなんて意外ではありませんか?

レッドオーク14


樽用材としては不向きなレッドオークですが、防腐注入などの加工をするにはかえって都合が良いようで、そんな使われ方もある様子。
また、硬質でもあるのでカシ類などと同じように、産地では農具や柄の材料となっていたようですから、やはり表舞台ではなく裏方としての活躍が多かったみたいですね。

特殊用途といえば、「棺桶」というのもあるみたい。
そういえば、日本のナラも100年ほど前に輸出されるときには、最高級の棺桶材として出されていたと聞いていますから、これも仲間の樹種での共通用途なんでしょうね。
オーク(なら)の棺桶なんて、贅沢というか豪華というか・・・

しかし古い書物のレッドオークの項には、「きれいではない単調な木目」という言葉や「材色の差が大きすぎる」などの表記がありますが、その文面からもあまり好まれなかったのかと推測することができますよね。


ただ、そんな表記も今は昔。
統計上の若干の強度の差や、木目の微妙な違いというものをさほど気にかけない(もしくは、そこまではわからない)消費者にとっては、レッドオークはとってもフレンドリーな存在で、入手しやすく高騰していない樹種でありながらも、しっかりと「オーク」であるその材は、まさに今からが旬!!

職人さんには大切な性質上の問題も、家具を購入したりその木目を楽しむ工芸品などにおいては、完成してしまえばホワイトもレッドもない「オーク材」として流通しています。
わざわざ完成品を眺めて、「これ、レッドオークやな?!」なんていう人間なんて、私の知っている中でもほんの一握りのマニアのみ・・・・・


これからは、レッドオークもその「赤」のイメージから解放されて、いよいよ表舞台に上がるときなのかもしれません。

レッドオーク15



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赤茶けた影のヒーロー、表舞台に 〜これからの主役か?! レッドオーク ◆

さて、レッドオークという木材ですが、その名前の通り材色も芯材部分がレッドなオークです。

レッドオーク7

レッド、といっても写真のように相当赤いわけではなく、材によってのバラつきがありますし、淡い赤色っぽいのもあればアカガシのようにしっかりと赤っぽいのもあったり、かと思えばホワイトオークっぽい灰褐色っぽいものもあったりしますが、全体的にはやはり赤っぽい色合いです。(ホワイトオークは白くはないですしね・・・)
レッドオークの中には「ブラックオーク」と呼ばれる種も混ざっているそうですから、この「カラー」を関するネーミングはどうも、突っ込みたくなってしまいます。
黒くないやん!!ってね、

そうそう、アカガシと名前をだしましたがレッドオークの木材関係の和名はどうも「アカガシワ」の様です。
私はその名の前に既にレッドオークでインプットされていたのですが、木材関係の書物にはアカガシワと記載されています。
あれ?!、オークはカシの木ではない、という事を散々言ってきたのに、ここにきてまた「オーク・ナラ」の仲間の樹種であるカシワの登場。
通称樹種名と言うのは、本当にややこしいものです。

とはいっても、レッドオークという言葉自体が正確な一つの樹種を表しているのではありません。
これは、ホワイトオークも同じことですが、数種あるいは100を数えるともいわれる近縁の樹種を大別したグループ(大きな差が少ない)を、総称しての呼び名です。
想像して下さい、SPFという3つの樹種が混在する名前を、正式な樹種名だと思う方もおられるような呼称があるくらいなので、レッドオーク位のくくりはかわいいもんかもしれません。
ホワイトオークやレッドオークを多く産するアメリカでは、そのような大別で木材が扱われるシーンが少なからずあります。

レッドオーク12
レッドオーク12


レッドオークの主なものの学名は Quercus rubra とされています。
しかしもちろん上記の様に、この他にも数種をふくんでいます。
主にはアメリカ東部や中部、カナダ東南部から産するといわれています。

オークの中では、日本のナラをはじめホワイトオークやヨーロピアンオークなど、いろいろな仲間がありますが、やはり影の存在。
その中でも評価は決して高くはありません。
同じオークと称され、木目ももちろん同程度ですが、上記の仲間よりも若干低めの評価が一般的です。
家具としての定番であるホワイトオークに比べてやや軽軟(とはいえ比重平均0,63)とされ、細かな細工部分に対する強度が劣るといわれることから、前者ほどの評価が得られないことが大きな原因かもしれません。

また、特徴的な赤っぽい色が受け入れにくいということなのかもしれません。
いや、色合いだけではなくて木目もやはりそれぞれに若干の違いがありますから、家具作家さんや木工家として感じる差は、材木屋が思うよりも意外と大きいのかもしれません。

レッドオーク11


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赤茶けた影のヒーロー、表舞台に 〜これからの主役か?! レッドオーク  


どんな世の中にも、表のヒーローがいれば裏のヒーローもいる・・・
平成の仮面ライダーシリーズに、主役ライダー以外のライダーが登場していたように・・・
(違うかな?!・・・なんで、ライダーが2人以上もでてくるの?!とか、悪ものっぽいのもいるやん!!と時代の変化に驚いていました。)


おかしな例えは置いておきまして、木材の世の中にも「同じ仲間なのに、有名ではないもの」や「ほぼ同じ樹種なのに、厳密な用途の違いと特徴の違いがあり、有名ではないもの」、または「有用材ににているものの、劣るものとして代用材という扱いをされているもの」が存在します。
そう、普段は光の当たらない影のヒーローの様に・・・

上記の中でも、もっとも私の業界で想像しやすいものはやはり「代用材」です。
有用で美しい、等という木材には需要が集中し資源量が減少したり、そうでなくとも価格が高騰したりすることはいつの時代も同じ事だと思います。
色合いや多少の見た目が近いことから、チークに対してのアサメラ、カリンに対してのブビンガなどは銘木業界では一時期の華だったでしょうし、それ以上に特徴を知らなければわからない「同科」での代用である「ケヤキニレ」や「タモホワイトアッシュ」などの代用もありました。
もちろん、同科でもないですが見た目が似ているものであれば「クワとキハダ」、「クリとタモ」などなど・・・


私が残念な理由で木材に目覚めることになったのも、この「ケヤキとニレ事件」でしたから、この似た者同士や代用材というのはいつまでたっても、とても気になるのです。
そんな前置きで始める今回の樹種は「レッドオーク」。
このレッドオークこそ、冒頭の「ほぼ同じ樹種なのに、厳密な用途の違いと特徴の違いがあり、有名ではないもの」にあたります。


レッドオーク 1


オークという名は、いろんなところで耳にすることでしょうし、世界中でも長年愛されてきた樹種であるし日本でも、家具やフローリングなどで大変ポピュラーな樹種です。
弊社でもカスクオーク幅広無垢一枚物フローリングを始め、清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚フローリング低光沢ウレタン塗装のリフリーオークフローリングなどを紹介していますから、印象深い方もおられることだと思います。

カスクオーク幅広無垢つなぎ目V溝フローリング施工11


ただ、それらは日本の楢(なら)であったり、種類を細かく分類すればホワイトオークだったりと、今回の本題のレッドオークではないのです。
フローリングのお話はもう少し後の回でするとして、オークという樹種に触れる上で先にしておかなければならないのはやはり、洋酒やワインの樽との関係でしょう!!
私にとって、その話題は避けては通れません。何度もこの話題は取り上げてますけども・・・

もっとも好きな木は何ですか?!と訊かれても困ってしまいますが、気になる木は何ですか?!と訊かれるとすれば、輸入材ならばオークと答えるでしょうね。(因みに、日本の木なら。近年自身が多く関わっていますからね・・・)
木目や材としての優位性はもちろんですが、そんなことはどうでもよくなってしまうくらいにワインや洋酒を想起させる香りは、それだけで心惑わされそうです(笑)

基、その私を惑わせる樽の材料としてのオークも、実はレッドオークは使われていないと言われています。
私は製作に携わっているわけではありませんが、これはきちんとした理由があってのことなので周知の事実です。
その理由というのがチロースという物質。

風船のようなこのチロースという物質が、オークの細胞の穴の様になっている部分を塞ぐことで、液体を貯蔵する用途である樽から、内容物が漏れることが無い為にオークが使われるとされています。
もちろん、それとは別の大きな理由の一つにオーク材のもつ独特の香りが、ワインや洋酒に芳しい香りづけをする、ということも忘れてはいけません。
これについては、いくら同じような木目と材色の木材であるクリであっても、日本の木材の雄であるケヤキであってもいけません。(日本のお酒の樽のお話はこちらを参照しましょう!)
もちろん、英名のオークを誤訳されている「樫(カシ)」でもダメです。
オークでないといけないのです。

レッドオーク 6

そしてその場合の「オーク」というのは、レッドオークを含んではいないのです。
というのも、レッドオークは先のチロースの発達が顕著ではないために、ワインや洋酒などの内容物が液漏れしてしまうそうなのです。
それに、私の個人的な経験上、レッドオークの中には同じオークなのか?!と思うような芳香とは言い難い香りのする材もあるために、やはり樽には向かないように思います。

こんな理由から、「オーク」という木材であるにもかかわらずオークの用途の中に含められていないものがレッドオークだったりするのです。
木材好き、そしてマイナー広葉樹応援団の私が、そんな影のヒーローを表舞台に立たせるべく、次回から数回に分けて特集をしていきたいと思いますので、ご期待くださいませ!



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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 本物の無垢木材 | 木まぐれコラム 

リンクがみられません・・・(;_;)

少し前から、おかしいなぁ・・・一時的か自分のパソコンがふるいからのなのか?!、と思っていたのですが、どうやら違うようで・・・

 弊社ホームページ内の一部の記事ページへのリンクと、拙ブログ内の2017年以前のほとんどと2018年前半の、一部のリンクが機能しなくなっており、リンクページを閲覧頂けない状態になっています。

たとえば、無垢フローリングの施工関連の記事から元のフローリング材の記事を見てもらう時や、弊社取り扱い一覧を見て頂くもの、または、以前に掲載した関連記事に対してのリンク等、とにかく大部分が表示されなくなっています。

たとえばこんな風です。

2リンク不良

 上記、ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)無垢フローリングの施工をして頂いたお宅の完成記事ですが、カーソルを合わせて「ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリング」と表示されている部分をクリックすると、通常は該当の記事が表示されるようになっているはずなのですが、クリックしてみても以下の様な画面に・・・・

リンク不良1


おいおい、どないなっとんねん!!

リンク、非常に大切で、以前の記事の解説を引用できるようにしていたり、もちろん該当木材製品の異なる記事を表示できるようにしていたりと、いろいろな使い方をしているのに、表示できないって。
見つかりません、じゃなくて記事探せば存在するのに「リンクを表示することができません」にしといてよ!!
弊社の記事が存在しないのか消去されたみたいに感じるじゃないの。


これ、おそらく今まで行ってきたリンクの表示方法では、該当記事を表示できなくなった模様。
別の方法ではきちんと表示できるのに。

これは非常に困る。
2008年に拙ブログを始めてからずっと同じ方法でリンクさせてきたのです。
ということは、気がついてから以降のもの以外は10年間分、全部表示できない様子・・・・・

 livedoor blog さん、ちょっとなんとかして下さいよ(涙)。
今までの全てのリンクを新しい方法にやり替えるなんて、時間的にも労力的にもできません。
お願いですから、旧来のものくらいは元通り表示させてください。

私も困るし、何より愛読して下さっている方や初訪問の方に非常にご迷惑をおかけすることになります。
頼みます、 livedoor blog さん、なんとか対処してもらえませんでしょうか・・・・


困ったなぁ・・・・
皆さま、ご迷惑をおかけしますが、リンクが表示されない場合はページ内の記事検索でキーワード検索してもらうかにてご覧ください。

あ、今気がついた。
下記の無垢フローリング一覧のリンクもだ・・・・
とほほ…


 
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