大阪の本物の木材を追求する材木店のページ
空を見上げて

臨時試験! 無垢フローリングのお手入れ 番外編

無垢の木材=天然素材。
できる限り、自然のまま使ってほしい。

実験9


どうしても、漠然とした「木の良さ」という事を考えると、そんな風に思ってしまいます。
私の様に、異常に木が好きな性格だから余計なのかもしれませんが、基本的に塗装せずに使いたいですし、多少汚れようがキズがつこうが自然の風合いが第一!と思ってしまうのですが、無垢の木材を求める人の万人に、その考えが共通するわけはありません。

昔から、無垢材のキズの修繕方法や汚れについては、必ず「問題」になるところでしたし、フローリングの塗装についても風合いを優先するべきか、それとも美観を保つための塗装をするべきか?ということを今でも質問されます。

塗装については、普段から浸透性の天然成分主剤の塗料を使って下さい、とお伝えしていますが、今回はその浸透性の塗料であるオイル塗装を施しているフローリングを、殺菌作用のある洗剤類で清掃しても良いかどうかというお問い合わせを頂きました。


難しい質問です。
いや、難しくないのですが決めつけることができません。
本当のところは、天然成分オイルで保護されている無垢一枚物フローリングに、殺菌作用のある洗剤を使うとなると「殺菌」の言葉のイメージが耳に着くからなのか、「使ってもいいですよ」とは言いにくくて困る。

えぇ〜、天然素材に殺菌?!ってなるわけです(汗)。


折角天然素材なのに(涙)、、、、と、もう「殺菌」という言葉に異常に反応してしまう。

しかし、今回は少し事情があってその「殺菌」をしたい環境であることと、殺菌効果のある液体を薄めた状態で使用する、ということで、お話をしているうちに私もそれがどの程度の影響があるのかを知りたくなってきました。

言葉尻ではなく、実際にその洗剤の影響がどの程度あるのか。
もうこれは、試してみるしかない!!
ということで、先の曖昧な回答から一転!緊急試験と相成ったわけです。

お客様の物とは同じではないものの、成分が同等の商品を使い「殺菌」がどの程度無垢フローリングの仕上げに影響するのか、ちょっと見てみる事にしました。
俄然やる気になってきた。

実験1



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13年後のハードウッドデッキ材

急激に温かくなった2018年春。
気候が良くなってくると、寒いからと控えていた建築工事のほうでも少しづつ、動きが出てくるものですが、実際の気候には関係ないものの、温かくなると使いたくなる場所を綺麗にしておこう!という気持ちはでてくるようで・・・

近日続けて納品予定の木材の中に、「ハードウッド材のデッキ」があります。
ハードウッド材というのは、デッキ材の場合は一般的にいうと「硬くて耐久性の高い木材」を指します。
広葉樹も、針葉樹と対比してハードウッドと言いますが、それとは別。
主に、南半球や熱帯性気候の地方の木材の中で、非常に硬質であったり樹脂を多く含んでいたりして、屋外使用においても腐朽のスピードの緩やかなものです。
全てに触れると、非常にお話がながくなるので割愛しますが、代表的には「バツイペ・ウリン・マニルカラ」等々があります。
それぞれの樹種について触れていくのは次の機会にして、今回は材木屋サンがすすめる「腐りにくい木材」は、どれくらい腐りにくいのか?!の写真を見てもらおうと思います。

屋外のデッキというのは、とてもイメージ的にはいいものの実際は施工に意外と費用がかかるので、材料を安く済ませるケースが多く見られます。
よくあるのが、どこでも入手できる白っぽい木材に塗装をしているケース。
この場合は、手入れをきちんとしていれば、ある程度の年月使い続けることができますが、どうしても面倒な手入れを怠ると、数年うちにすぐに腐って原型をとどめなくなってしまいます。
その為、上記のハードウッドと言われる木材があるわけですが、もちろん、若干お高い・・・
では、その価格差の分耐久性は高いのか?!そう思うあなた!
今回は、高耐久の代名詞「ウリン材」の新品とその13年後を見てみる事にしましょう。

デッキ

綺麗な赤茶色。
施工仕立てです。
この色合いと風合いが一体どうなるのか。

13年後です。

デッキ8


ちょっとアングルは異なりますが、同じデッキ材の劣化の様子です。
これは、無塗装の状態ですので、正味木材の性質だけでどれ位の劣化になるのかというのがみてとれると思います。
色合いがシルバーグレイに変化しているのは、木材全てに共通するところ。
通常は、最も劣化が早くなるであろうと思われる木口部分も、腐朽などはみられませんし、劣化するとよく見られる「角が無くなって、木部が丸くなってくる」という様な事もありません。
強いて言うならば、ビスの方が早く劣化している様子・・・

もちろん、割れが入っていたり「ささくれ」があったりしますが、耐久性という意味では13年経過しても腐朽はありません。

デッキ4


木材は、入手した当初から経年変化が始まります。
無垢フローリングでも同じことですが、色合いの変化や表情の変化はお客様にはなかなかわかりづらいところ。
今回はちょっと極端な例ですが、屋外使用の木材がどの様に変化するのかを見てもらいました。

これを考えると、一般的な安価な木材を10年未満で劣化交換するとなると、書記と同じ木材費と再施工費(解体費とも)がかかりますので、初期の木材費は少し高くなるかもしれませんが、ハードウッドの選択肢も持ってもいいのではないかと思います。
もちろん、弊社取扱の杉正赤身デッキ材赤身勝ち日本のひばもいいと思いますけどね(笑)。

なかなか見ることのできない、木材の経年変化。
ハードウッド編、でした。



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もう少し地松 皮むきの理由

前回は少し気味の悪い写真で終わってしまいましたが、先ずは現実を見ること。
それが大切。

今回、わざわざとこの時期に皮むきの為だけに山まで出向くことには理由があります。
それは、写真の様な「虫害」を防ぐため、です。

皮の下1


丁度倉庫に転がっていた過去のものですが、この様に孔があいてしまうほどに材を喰われてしまいます。
雨の滴のようにウネウネと筋がついていますが、こんな状態になっているともう木材自体も相当食害を受けています。

皮の下2

完全に貫通しています。
これは広葉樹の写真で、このようなケースばかりではないですが、原木を皮がついたまま放置していると様々な食害虫にやられてしまいます。
小さなものから大きなものまで、大小はあれども、大切な木材を穴だらけにしてしまうのですから、賤しくも商売上お金になるもの食い荒らされると非常に困るのです。
特に、今回の場合は長い時間の中で伐採から自然乾燥を経て、そのままの姿で住宅に納まるまで、を追う大きな企画ですから、こんな無残な姿にするわけにはいかないのです。


そしてそれとは別にもう一つ理由があり、これからどんどん温かくなるとともに雨が降るシーズンになってきます。
そうすると、温かくて湿度が高い状態が維持されますので「菌」の繁殖が盛んになるのです。
菌=カビです。

最近では、乾燥材の普及でほとんど心配はなくなりましたが、昔の材木屋はカビとの戦いでした。
今伐ってきたばかりやろ?!と言われるほどの生材(乾燥していない材料)の扱いが多く、気温が上がる今くらいから湿気も高まる梅雨から夏にかけては、在庫の材料にカビがつかないかどうか、出荷するわけでもないのに場所を移動させたり、通風させたりするために多くの時間をかけていました。

今では乾燥材が主流になり、一部を除き保管の上でのカビの心配など皆無に近くなりましたが、今回の地松の場合は、乾燥機に入れるわけでもないので、虫害とカビの両方から守らないといけません。
その為には、4月でこれだけ温かいと時間の猶予も無いわけです。

それに、根本的な理由としては皮と木質部分の間の部分(白太を含む場合もある)は、樹木の中で最も活発に活動している部分です。

皮むき2


成長の真っ最中であり、自分が生きていくための要素がたくさん詰まっているのが、皮のすぐ下の部分なのです。
樹木にすれば、菌や虫といったエイリアン達にとっても大切な部分を狙われているわけです。
(この部分、皮をはいだ直後はフレッシュな樹種特有のめっちゃいいにおいなんですけどね!!やっぱり、美味しいのかな?!)


自然界の生存競争は激しいのです。

とはいえ、立木である樹木を最終的に伐採して利用するのは人間。
そう言う意味で言えば、最大のエイリアンかもしれません。
そう考えると、かなり複雑な気分ですが100年かけて育った木材。きちんと寿命以上に使いきれるように、心がけていきますからね!!


皮むき1


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もう少し地松 皮むきのシーズン

少し前までは、山が雪で染まる「銀色のシーズン」の最終追い込みだったのですが、今年は記録的に早く桜が咲くほどの温かさのせいで、一日に10cm以上の勢いでスキー場の積雪量が減っていた為、今年は少し早目のシーズンオフということになりました。
本当に趣味のシーズンは短い!

シーズンオフ・・・


さて、ここでお伝えするのはそれではなく、もう一つこの時期に大切なことがあるのです。
それは、丸太の皮むき。
去る1月に行った伐採授業において伐り出した丸太を、綺麗な状態に皮をむいてあげるのです。


しかし、スキーネタを引っ張るわけではありませんが、今年は寒波で積雪が多かったので、スキー場では嬉しかったのですが、伐採授業近辺も大雪で、今回も皮むきに行く直前までは「暑いくらい」の陽気だったのに、直前に北関東中心に積雪のニュース。
どうも、今年は雪に好かれてるようです。
基、そんな気まぐれな気候に左右されながらも、先日伐採丸太の皮むき手入れに行ってきました。


皮むき3


皆さんの中には、木は伐採さえしてしまったら後は比較的簡単に木材になりそうだ、というイメージをお持ちの方はおられませんか?!
実は私、山に関わる前は漠然とですが、このイメージに近かったんです。
もちろん、勝手に木材になるわけが無いんですが、ある意味「流れ作業的」に製材に運ばれて製品になっていくようなイメージだったのですね。
木材市場に、製品が並んでいるのが当たり前の様に。

しかし、実際はそうではなく様々な経路を経て木材になっているということは、多くの見えない人の関わりがあるからです。
伐採をすれば搬出してこないといけません。搬出をすると運搬しないといけません。運搬すると保管しないといけません。
こんな感じで、たくさんの行程があるのですが、通常は一度にたくさんの木材を扱う事で各作業が効率的に流れているので、なんとなくいつも木材として身近にある様な気になるのではないかと感じます。

しかし、本当は今回のような皮むき一つにしても、20年ほど前は弊社の作業場にても大工さんが手作業で皮むきをしていたものです。
そう思うと、やはり普通に木材市場に並んでいる木材は手間がかかっているなぁ、と感じます。
とはいえ、今回はその手間を感じる為ではなく、この時期にしておかなければいけない理由があるのです。
それは、皮をつけたまま置いておくと、こんなことになるからです。


皮の下3


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出張にて留守になります。

ちょっと急なことですが、3/30(金)1(日)の3日間は担当出張の為留守になります。
桜の咲く時期に山へ行ければ良いんですが、今回は久しぶりに都会への出張です。

山の空気が吸える出張もいいものですが、車移動がメインなので自由度は高いものの運転時間に多くを費やさないといけません。
その反面、今回の新幹線移動は移動時間が有効に使える(本も読める!)ので、ウキウキしながら読む書籍の選定をしています(笑)。

ということで、少しの間不在になりますので、その間に頂いたお問い合わせなどには帰社次第順にお応えしていきますので、申し訳ありませんがよろしくお願いいたします。



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この艶に勝るもの無し 〜石山赤松幅広無垢一枚物フローリング 施工編〜

前回の国産黒松無垢一枚物フローリングの貼り上りはいかがでしたか?!

広い面積を貼り伸ばしていただいたので、広く写真に映したいと思うのですが、そうすると木目や艶が映りにくくなるし、近いと折角広く使ってもらっている全体が映らない。
そんなジレンマに襲われながらの撮影だったのですが、そう言う意味で言えば
今回のフローリングは同じ松ではありますが、前回とは幅が大きく異なるので、近寄りたくてもちょっと引き気味でないと、迫力が伝わりきらないというところがある、違った難しさでした。


今回紹介するのは、前回の黒松に対して赤松です。その名も石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリング


石山赤松幅広無垢一枚物フローリング施工2


石山赤松フローリングの一番の特徴は、先にも書いたとおりの幅寸法です。
なんと、180mm仕上がり!!
通常の無垢フローリングは90mmですから、その差は倍!!
私のスマートフォンで比較するとこんな感じ。

石山赤松幅広無垢一枚物フローリング施工7


そして、弊社が通常扱う幅広フローリングも多くは130mmや150mmですから、それをも超える超幅広。
松という樹種の特徴は、その力強さです。
オークやケヤキと言った様な、広葉樹の木目とはまた違って、ずっしりとした重硬感のある力強さなのですが、しかしながら木材の色合いは黄白色から桃色の様な着色芯材色なので、どこかやさしさも感じるのが広葉樹フローリングとの大きな違いですね。

石山赤松幅広無垢一枚物フローリング施工4


もちろん、広葉樹フローリングほどの表面硬度は無いのですがそのかわり、しっとりとした針葉樹特有の柔らかさの片鱗が感じられるのも、ポイントではないでしょうか。

石山赤松幅広無垢一枚物フローリング施工5


また、フローリングの幅が広いということは、その樹種の木目をはっきりと見る事ができますから、今では貴重な存在となっている赤松そのものの木目を、一枚一枚楽しむことができます。
杉の様にくっきりとしているわけでもなく、桧ほど清廉ではない、ゆったりとした木目とでも言うのでしょうか。
とっても綺麗だと思います。



赤松は、黒松に対して女松と言われたりしますが、優しい木目の部分は女性的な柔らかさだと思いますが、大断面の梁などの部材になると、たちまち逞しい姿になりますので、そこも赤松材の魅力だと思っています。

石山赤松幅広無垢一枚物フローリング施工3


写真でもお分かりの通り、材の中には一面黄白色の部分もあれば、桃色をおびた様な部分もありますね。
黒松でも同じことですが、松類樹種は芯材(赤身)と辺材(白太)の差が不明瞭なので、材によっては黄白色ばかりの時もありますし、桃色系の赤身が入っているものもあります。
これは松という樹種の特徴の一つでもあるのですが、写真の一部やカットサンプルの一部、否現物で数枚見ても黄白色ばかりの時があるのですから、知っておいてもらわないと、施工も綺麗に納まりません。

そうです。他の樹種でも同じことではありますが、特にこの様に色差や木目の差が大きい樹種の場合は施工前の仮並べによる、貼り上りのバランスチェックは必ず行ってもらいたいものです。

さて、赤松のお楽しみはもちろん幅広だけではありません。
こちらも、丁寧に超仕上げが施されたツルピカの仕上げが誇らしげです!

石山赤松幅広無垢一枚物フローリング施工1


ツルピカといっても、塗装が光る様なものではないですよ。
もちろん、無塗装です。
無塗装ですが、松の脂分の艶で光るのですよ!むふふ。

そして、ポイントは超仕上げという加工工程で仕上げられているということ。
地松の持つ、本来の艶と木目の美しさを表現するには、やはり丁寧に仕上げる事が大切です。
以前のラオス松を使ってもらった大工さんは、加工仕上がり済だったにもかかわらず、再度丁寧に鉋をかけておられました。
こうやって仕上げてこそ、時間立って違いが出てくんにねや!!とおっしゃってましたね。

石山赤松幅広無垢一枚物フローリング施工8

私もそう思います。
というのは、貼り上り当初はわかりませんが、生活を始めると埃やちょっとしたゴミ、汚れが少しづつたまっていきます。
それが、表面の仕上げをきっちりされていないと経年の変化に差が出るのです。
もちろん、そんなこと比べないとわからないことですし、私はそれを見てきたから言えることですが、だからこそ、お施主様にはいつまでも地松のツルピカを味わってもらいたく、こだわりの超仕上げでお届けをしているのです!!

ただ、表面に塗装仕上げをする場合はこの限りではないので、ケースバイケース。
といっても、脂分が豊富な地松材を使う方が、塗装をされることは大変稀なんですけどね。

石山赤松幅広無垢一枚物フローリング施工9


そんなこだわりの石山赤松幅広無垢一枚物フローリング。
何気も無い様にお伝えしていますが、やはり黒松と同じく稀少になりつつある樹種です。
それも、節の少ないプルミエグレード(軽微な節跡やヤニたまりを含む)です。
地松という樹種を御存じであれば、節なしで長さが1820mmの一枚物を安定的に確保することの難しさはわかると思いますが、これも杉や桧の様に、枝打ちをされていたり人の手によって無節材を得ることのできる状態に育てられたものではないために、非常に稀少なものなのです。

普通にできるようで、実は普通ではないのがこの石山赤松幅広無垢一枚物フローリングです。
この様に稀少な地松材無垢フローリングですが現在のところは、頑張って安定的にお届けできる状態を確保しています。

古くから日本人の傍にあった地松の艶を味わってみたい、稀少な超幅広針葉樹の国産材フローリングを手に入れたい、他の家には無い無垢フローリングで仕上げたい、と言った要望に近いものであると思います。

フローリングと一緒に、地松の梁材もお届けできますので、日本の赤松のおうちを目指して見るのもいいのかもしれませんね!




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この艶に勝るもの無し 〜国産黒松(雄松・男松)無垢一枚物フローリング 施工編〜

前回はなんだか少し暗いお話になってしまいましたが、今回は稀少な樹種を贅沢に使った、現在の新築住宅では他にはなかなか無いであろう、光り輝く明るい施工写真を見ていただきましょう。

黒松無垢一枚物フローリング施工10


普段、無垢フローリングの施工写真としてお伝えするには、やはりその木材特有の木目であったり、色合いを気にするところが多いのですが、今回に限ってはそれ以上に重要なファクターである「艶」に注目です。

黒松無垢一枚物フローリング施工2


どうしても艶感を目で見たままお伝えしようとすると、木材の色調や木目が見えにくくなるのは、カメラマン(私・・・)のウデの無さなのですが、とにかく今回はこの輝く様な艶をもつ国産黒松(雄松・男松)無垢一枚物フローリングの魅力を見ていただきたいのです。
前回もお伝えした通りに、すっかり稀少な樹種になってしまった黒松。
昔は直径1mを優に超えるような巨木が出ていたと言います。


そりゃそうですよね。
城郭材として今も残るものは、それ以上のスケールがありますし、数百年以上の樹齢をもつとなれば、自ずと大きさも備えて当然。
しかし、近年はめっきりと減ってしまった資源量を思うとやはり淋しくなります。
おっと、今回は明るくでした。

黒松無垢一枚物フローリング施工8


木材の艶、といっても色々とありますが黒松から出る艶は他の樹種とは一線を画していて、「光る様に綺麗」という形容が似合うと思います。

黒松無垢一枚物フローリング施工1


こんなに広い面積を無節の一枚物の黒松で仕上げる贅沢。
今後数年、いやどれくらい待てば次にこれくらいの面積を埋めるだけの黒松の一枚物無節材ができるのかわかりません。
それだけ稀少なのです。

そして、以前に紹介したことのあるラオス松柾目縁甲板もそうですが、この黒松無垢フローリングも現在の艶もさることながら、経年変化した時の艶もとても素敵です。
先日ショールームに来ていただいた女性も、「黒松、とっても素敵ですね!!」と、他にある木目や色合いが主張する広葉樹ではなく、黒松の、それもショールームにて飴色に変化しつつあるフローリングを見て、そう言ってもらえたのです。

黒松無垢一枚物フローリング施工6

艶というのは、ただ単にピカッと光る塗装とは異なります。
光るのですが、テカテカという光り方ではない優しい光なのですね。
塗装のテカリは眩しいですが、黒松無垢フローリングの輝きはわざわざ見つめて痛くなるような、そんな光沢を持っています。
これは、樹脂分の多いチークなどとは全く違う点です。

黒松無垢一枚物フローリング施工9


そうですね、チークも木材として優秀すぎるがゆえに優良材が少なくなっている樹種ですが、同じ様に桧の中の天然桧として称される木曽桧もいつまで天然材がお届けできるか不安なほど、とても量が少なくなっていますし、この黒松もそうです。
しかし、黒松はムシの影響を克服し人と共生していくことによって、これからまだ育ってくれる余地があると思いますから、大切に使いながら持続させていきたいと強く思います。

黒松無垢一枚物フローリング施工5


さて地松フローリングシリーズの次回は、地松としてはこちらの方が有名な赤松を紹介します。
超幅広でお届けする「石山赤松幅広無垢一枚物フローリング」の施工例です。
お楽しみに。



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減りゆくことは、遷移か自然の摂理なのか・・・ 国産黒松、石山赤松を想う

数年前から、本格的にいろいろと私との関わりが大きくなった樹種である地松(じまつ)。
「地松」と言っているのは、「地=日本の」という意味があるからで、輸入される松類(日本で普及している建築構造木材である米松・べいまつなどの松ではないが、松と称しているものも含む)の木材と区別するために用いているものですが、その地松の現状については、マツクイムシ(マツノザイセンチュウ)の事を含め特集もしながら紹介してきました。
しかし、実際に日頃色々な樹種を扱っているものを、地松という特定の樹種に限って山側の事情を覗いてみると、言葉で言うよりももっと現実は厳しいものだということを、ヒシヒシと感じています。

昨年も、地松の注文材の検品を兼ねて生産地とその周辺の山に何度か行っていましたが、自分の目で見る光景は、想像していた以上の驚きでした。

先ずは山。

現実5

見ての通り、信じられないくらい集中的に常緑である松の葉が全体的に茶色に変わり、多くのものはすでに葉もありません。
写真のすべてが松ではないですが、このような状態が見渡す山の多くに広がっていたのです。

明らかにマツクイムシによる被害だと推測されますが、こんなに広範囲で全体に広がっているとは思っていませんでしたので、はっきり言ってショックでした。
いくら被害があるとはいえ、健全なもの中にいくつかの被害があるのかと思っていましたが、期待は大きく外れていました。

しかし、驚くのはまだ早かったのです。
別の場所で、訪問を楽しみにしていたところの一つである、海岸沿いの松林。
さぞかし立派な白砂青松を拝めるのだろうと思っていたものの、そこにあったのは無残な光景でした。

とても松林と言えるようなスケールの無い場所ながら、確かに地図にも有名な地名を冠して紹介されている場所に、涙のでるような光景が広がっていました。

現実4


現実2

あちこちに燻蒸処理されたのかと思われる、ビニールシートをかぶせられた松の無残な姿が。
そのそばには立ち枯れた立派な切り株がいくつも見られます。
松林だったことは、今ではそこからしか知る由がありません。



こんなにやられてるのか・・・・

小学生の頃見た、「風の谷のナウシカ」。

高度な文明社会が破綻した後の世界において、少数の人間と毒の胞子を出す植物が繁茂する自然界の対比に、大きなショックを受けましたが、その中の一場面で毒(と思われている)胞子の影響を受けた樹木を調べる谷の住人が、樹木に斧を入れた時の一言が「ここも・・・」。

ナウシカ1


写真の光景を見た時に、一番最初に思いだしたのがその場面でした。

アニメ版の「ナウシカ」においては、毒の胞子を出す植物は人間に有害だと考えられていたものの、澄んだ水と土で育てた植物は毒を出さないことを、主人公ナウシカはつきとめます。
そして思うのです。
人間が汚してしまった世界を、植物たちが長い年月をかけて浄化してくれているのだ、と。
そこにそのまま重ねることはできませんが、これほどまでに進むマツクイムシやナラ枯れのキクイムシの影響は、自然の摂理として働いているのかそれとも、人間のかかわるものではない森林の遷移の途上であるのか。

ナウシカ2


ナラ枯れになってしまった樹木から萌芽して更新したというお話や、マツクイムシに抵抗性のある松の生産などの取り組みも聞きますが、現在は両「ムシ」を有効に防ぐことができていません。


どんどんと貴重な存在になりつつある地松。
もちろん、現在は代替樹種があることで、建築意外でも出番の無い事も原因となり「ムシ」が広がっているのかもしれませんから、使えるところで使える人にはきちんと届けられるようにしたいのです。
特に、国産黒松は驚く様な減少を見せています。

どうにかして有効活用していきたい。
そう考えている時に頂いたお話が、次回に紹介する国産黒松一枚物フローリングと、石山赤松幅広無垢一枚物フローリングなのです。
伐らずに枯れるのではなく、伐って活用して山の次の世代にバトンタッチできるようにする。
山においては地松自体が、荒れた土地にも最初に根付く先駆種と言われる樹種ですから、もしかすると次の世代に場所を譲っているのかもしれません。
どちらにせよ、入手が難しくなってくる樹種。
大切に使っていきたいものです。

現実3



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個人の力と神仏の御加護 縁(ゆかり)を感じる、諭鶴羽神社(ゆづるはじんじゃ)の親子杉とアカガシ群落

その社名と個人の偉業達成によって、今まで以上にファンの信心を募らせるであろう「諭鶴羽神社」。
そこにまた巨樹があるのだから、私とも少しはつながりがある(?!)・・・と勝手に思いこんで、親子杉を眺めた後の、早朝誰もいない社殿を歩いていました。

それは、最初に駐車場についた時に気になっていた「アカガシ群落」を探すためです。
木材としても珍しい存在になりつつあるアカガシ。
ましてや、それが淡路島という地で「群落」という形で存在するというのが、一体どのようなものかが気になり、不審者並みに歩きまわるのです。
*)たまにあることですが、本当に不審者に間違われますのでみなさんは、それなりの行動をとる様にしましょうね。

親子杉から少し奥、緑の映える場所にそこそこの大きさの広葉樹林が見えます。
境内から山中に続く道の様ですが、朝日を受けてとても美しく光っていました。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落26

広葉樹特有の太い腕をしならせる様な枝が、頭上に迫る様な高さにあり針葉樹林の社叢とは大きく異なった印象を与えます。
これは、この先に何かあるはず。
間違いなく、アカガシのニオイ・・・


そう思いながら歩をすすめると、来た!!

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落23

完全にミスショットです・・・
私、木の右側にいるのですが、隠れています。

それでも、その立派な大きさがわかるでしょうか。
この個体は裏側には洞が激しく、葉も殆ど確認できないのでアカガシと断定はできませんが、おそらくそのはず。
樹高は針葉樹程のものはありませんが、広葉樹でこの様に立派な太さの個体が見られるというのは、そうはありませんから、貴重な存在。

踏みしめる地面をみても、針葉樹の森とは違い落葉した枯れ葉の堆積した土になっていて、この先にもきっとまだアカガシが続いている!と確信させるに十分な一本目。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落24


実は、ココは社殿からはそう遠くは無いのですが、広葉樹の森の早朝です。
写真では明るいものの若干うす暗く、自分の足音と風が揺らす木々のざわめきがあるのみですので、山の独り歩きが大っきらい(つまり怖い。)な私にとっては、どこまで進めば「群落」があるのか、案内板が欲しい気分。
とはいえ、そんなに距離はないんですけど、上の写真の様な捩じりきった旋回木目に洞があると、もう吸い込まれていきそうな感覚で・・・・

そんな事を考えながらそのまま歩みをすすめると、期待通り「ぼっこぼこ」とありましたよ!!
お目当ての群落到着。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落25

先程から言うように、スギやヒノキの数百年生というと驚く様な大きさなのですが、広葉樹の場合はその太さや大きさよりも、年数を重ねた風格というか異形が目につくのです。

それも数本も並んで立っていると、そりゃもう迫力満点。
もしかしたら、私だけが「うぉ〜!」と萌えているために、感動が大きいのかもしれませんが、それでも、これだけ広葉樹がかたまって茂っている様は見事なものです。

先にも書いたように、木材としてのアカガシをはじめとした樫材の流通は殆ど無いのですが、この群落は植生がこれ以上大きく変化しないであろうと言われる「極相林」ですので、いずれはこの巨木達も枯死の時が来る。
その時、どの様な形になるのかはわかりませんが、珍しく「材として利用したい」と思ってしまう見事さでした。
実は、淡路島は以前に紹介した様に「ホルトノキ」という珍しい樹種を始めタブノキなどの広葉樹が見られるところです。
島に特殊な植生と樹種が生まれる浪漫。
それだけでワクワクしませんか?!

さて、ここまでは良いのです。楽しめます。
否、本当はここまで来るには大変なのです。
何が大変かって、諭鶴羽神社までの道程は巨樹探訪では稀にあることですが、「道が狭い!」のです。
それも中途半端ではなく、標高はさほどではないとはいえ山を登っていきますので、つづらおれの道。
そう、あの怖ろしい道のりの「切越の夫婦ヒノキ」を思いだします・・・・ワナワナ・・・・
自車のすぐ脇はこんな感じ。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落28

生易しいものではありません。
ガードレールなしです。
もちろん、退避場などほぼなし。
道幅は、広いところでもこれくらい。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落29

この道を、そうですねぇ・・・普通に走っていって15分?位登ります。
社の前には広い駐車場がありますが、おそらく通常は車の往来は殆ど無いと思われるものの、やはり運転に自身の無い方は自前の足で登山にての参拝をおすすめします。

タイヤ、はまらないかなぁ・・・・
そんな不安に駆られても、自車をみまもるのは薄暗い森に目を光らせるシカのみ・・・
特に、羽生選手ファンの女性の皆さま(男性も含む)は、気合いを入れて向かわれるますように。


諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落2




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個人の力と神仏の御加護 縁(ゆかり)を感じる、諭鶴羽神社(ゆづるはじんじゃ)の親子杉とアカガシ群落

前回までの冬季五輪の備忘録は、かなり圧縮した部分があり書き切れない想いは多くあるのですが、最後に紹介しておきたいのが、多くの注目を集めたフィギュアスケートの羽生選手と、彼にゆかりのある場所と「木」の事です。


どうしても私、気になるんですね。テレビなど見てても。
木に関すること。
例えば、先日も実家を訪れた時に流れていた某国のドラマ。
日本の場合だと、サスペンスの終盤の「ネタばらし」の場面を除き背景に松が映ることは稀だと思う(あらぶる海岸で撮影しているシーンが多いから・・・)のですが、彼の国では松が多い事もあり、恋人たちの逢瀬の場面にも関わらず背景は松林でしたね。
もちろん、演技はいいんですけど、「あぁ、やっぱり彼の国では松林か!日本なら杉か桧林やろうなぁ・・・」と考えるのです。

基、そんな感じで気になるのでやはり、ゆかりのあるものや場所というのが樹木と結びついていたりすると、目に見えない何かと感じたりするのです。
それも、今回は怪我の末に五輪連覇を達成した羽生選手ゆかりの場所。今回とりあげないでどうするんだ!、ということでのご紹介です。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落11


その場所は、兵庫県の淡路島。
日本列島の国産み神話では、日本で最初に創造された島だとされていることから、以外にも神秘な流れがある島です。
実際、今回の舞台になる「諭鶴羽神社」のある諭鶴羽山にも、その言い伝えが残されているようですが、紙面の関係上そこは割愛・・・・

で、既にお分かりでしょうが肝心なのはこの山と神社の社名です。
「諭鶴羽」=「ゆづるは」!!!
羽生選手の名、「ゆづる」、社名も「ゆづる」!
そうです、漢字こそ違えど同名の神社なのです。そのため、羽生選手本人も参拝に見えたということですし、それ以上に羽生選手のファンの方にとってはある意味「聖地化」している様な場所。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落6


そんなゆかりの諭鶴羽神社に何があるのか。
もちろん、巨樹ですよ。

海岸沿いの道からその「ゆかり」を求めて山道を登っていくと、山頂にほど近い場所に諭鶴羽神社はあります。
そこにあるのは、「親子杉」と呼ばれるスギです。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落12

2本の幹が、太い方と細い方でつながっていて寄り添って立っている様から、親子杉と呼ばれる様です.
杉が特産である日本においては、二本杉や三本杉、八房杉など幹分かれや合体木による幹の本数が名称になっているものが多くありますが、数字ではなく「親子」となっているところに、親しみを感じるのはやはり言葉の印象が大きいですね。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落15

推定樹齢500年といいますが、その姿からはそれほどの年月は感じません。
というのも、そのサイズが巨樹というには若干スケールが小さい様に感じられるからです。
早計に、だから悪い、ということではないんですよ。
少しづつ少しづつ、ゆっくりと親子で成長したのかと思うと感慨深いところもありますし、穿った材木屋としての視点でいえば、樹齢の割にこれほどすらりとしているということは、どれほど木目が細かいんだろうか・・・!!と、ご神木に対して失礼なことを考えてしまうのです。

木材とするならば、一般的にはゆっくりと育った年輪の細かな材が良質とされますので、昔ながらの癖で、そんな事を考えてしまったふとどきモノな私。

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落19

そんな話は抜きにしても、山の頂きにあり謂れも古く、さらに羽生選手も参拝しているとなれば、私の様な巨樹巡りよりもファンの方の「聖地」としての方が有名な様です。
実は、同じ神戸市にも字は違いますが「弓弦羽神社」が存在します。
というより、そちらの方が有名なようでメディアもそちらを取り上げることはありますが、由緒あるこちらの「ゆづるは」はクローズアップされることは稀なのでしょう。
とはいっても、同じ兵庫県に二つも「ゆづる」の名を冠する社があるというのは、とっても稀少ですね。

そこに巨樹があるから、わたしにとっては余計に特別なのはやはりこちらの方。
しかも、案内板にあるように元熊野ですからね。その由緒たるや推して知るべし!!

諭鶴羽神社の親子杉とアカガシ群落20


いつもの昌志メーターでみてみても、やはり迫力という点では少し足りないのですが、参拝の方々の信仰を一身に浴びたその姿は、ことのほか立派に見えました。

しかし、やはりそのサイズには巨樹の名前がついていないのか、インターネットの巨樹サイトでは、こちらを見ることはほぼありません。
殆どは地元のページか、羽生選手絡みのページです。
そう考えると、羽生選手の影響力はやはり大きいですね!
しかし、少なからず実際に同名の神社からのご加護を受けることによって、怪我をおしての金メダル獲得に結び付けた羽生選手。
己を追求しその道を進む個人の力と、それを支える神仏の加護。

それをはっきりと見ることが出来た、今回の冬季五輪だったのかもしれません。
ひとり、そんなことを考えながらテレビの中継を見ていた冬の一日でした。

さて、親子杉のお話はここまでですが、実はこの「ゆづるは」神社のすごいのはそれだけではないんです。
「ゆづる」と「親子杉」の他にも実は、大きな特徴を持っているこの場所。
次回はその特徴とともに、参拝の「ポイント」もおさえておくことにしましょう。


諭鶴羽神社の親子杉所在地

兵庫県南あわじ市灘黒岩4

広い駐車スペースありですが、車で行くには相当の決心が必要です。その理由は次回以降に・・・

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