大阪の本物の木材を追求する材木店のページ
空を見上げて

挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナットを広々リビングへ!!

仕事してますシリーズ、少し空いて第2弾(笑)。

わたし、いつも出張で不在とかおかしな木材とかを追いかけたりして、こいつ仕事してんのか?!と思われて当然なのですが、皆さんの見えないところでせっせと仕事しています(汗)。
冗談ではなく、確かな木材や木材製品をお届けする為にいろいろと駆け回るのも大切な事ですが、肝心のお客様がないことには、商売として成り立ちません。

いや、そうだからこそいつまでたっても走り回っている、と言っても過言ではありません。
決してコマーシャルにはお金をかけず、未だにホームページすら検索対策をまったく講じていない企業など、アホです。
マーケティング的にやる気がないとしか思えません。
私が社外取締役ならば、即刻業務改善!!です。


でも、中には真面目にやっているから声をかけて頂ける、もしくは存在を思い出していただけるときがあります。
今回はそうだったのかどうかわかりませんが、きちんと仕事をしている「成果」を公開しておきます(汗)。


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 5


今回使っていただいたのは、先日のロックメープルに引き続き挽板フローリング S2シリーズブラックウォールナット
明るく白いロックメープルと正反対の、シックな深い色合い。
表面のオイル塗装が、より一層その質感を高めているに違いありません。
ウレタンなどの塗装も綺麗な塗膜が光っていてきれいなのですが、どうしても光るほどに木目が見えづらい様になるために、ちょっともったいなく感じます。
オイル塗装は、少しの艶がしっとりとした質感を出すとともに独特の木質感を高めてくれています。


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 2


無垢材は貼り伸ばした表情ももちろん素敵なのですが、やはり材そのものの表情がはっきりみえる接写もたまらなくいいものですね。
無垢材、といいましたが表面の2mmのお話ですが、その2mmのクオリティーというのは侮りがたいものです。
この写真からも分かるように、ブラックウォールナットそのものの表情がはっきりと映えています。
もちろん、本物なのですが15mm厚の無垢フローリングとは違うもの。
いつもはそう頭ではおもっているものの、この貼り上がりの質感を見てしまうと無垢材との違いをどのように説明しようかと、迷ってしまうほどです・・・


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 1


15mmのレギュラー品無垢フローリングと同じような実嵌合部分のV溝加工。
909mmという長手方向と120mmという巾方向ごとに入る溝ですが、一般的な合板フロアーではこの溝の中にベニヤ板が見えてしまうので、はっきりとは見えないもののどこか違和感を覚えてしまいます。

それがないことも、非常にまとまって見えるポイントだと思います。

また、グレードはセレクショングレードなので適度な白太や軽微な節などを含んでいて、一層樹種の特徴を感じられるのもいいところです。


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 4


近年は、節や色差などが殆どないプルミエグレードよりもセレクショングレード、もしくはネイキッドグレードの方が人気が高く、表情の荒れた部分があるほうが好まれるために、ネイキッドグレードでも節や変色の入り具合が妙に気になってしまうほど。
そう考えてみても、この自然なバラつきはカッコいいですよ。
前回、カフェレストランに合わせて頂いた無垢材のブラックウォールナットのネイキッドグレードの様に、節やパテが混在するものももちろんとても魅力的なのですが、大きな変化がないものの、穏やかな自然のバラつきがある挽板フローリングのセレクショングレードもまたやはり魅力的ですね。

そしてもう一つ、魅力的なのは杢!!


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 7


すべすべとしたくなるほど、はっきりと縮み杢があります。
こんな箇所がいくつか点在。
もちろん、その時の原木の具合にもよるものの、今回はそこかしこにみられるのが杢。
この杢も、見る角度によって光り方が違うのですが、その光り方の深みも表面2mmの挽板のなせる技!
2mmといえども、木の持つ細胞組織が光を乱反射し目に映ることで見える美しい模様。

0.2mmほどの世界では表現することの困難なものが点在する、というのも魅力の一つです。
もちろん、それなのに、非常にフレンドリーでリーズナブルな価格でブラックウォールナットを手に出来るのも、挽板フローリングならではのこと。

無垢材では手にすることの難しいけれども、本物の質感を取り入れたいという場合、挽板フローリングS2シリーズは良い味方になってくれますよ!!

貼り上がりも、909mmの長さを感じさせないほどに自然です。
落ち着いたインテリアを一層引き締めるような貼り上がり。
使っていただいたのはリフォームでしたが、非常に美しい建築の一部分にこの挽板フローリングS2シリーズ ブラックウォールナットが馴染んでくれていてホッとしました。

これからも、お住まいのお施主様とともに良い時間を刻んで経年変化していってくれることを願っています。


挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 6



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無垢材の個性、許せるところと受け入れられないところ・・・

近頃の若者の情報発信や情報取得はインターネット検索から、その他のSNSに移行しているという。
かくいう私も先日、♯(ハッシュタグ、というのか・・・)の真似をして拙記事の表題を試みた。
弊社も会社フェイスブックページなどを通じての情報発信もしていますので、旬な話題や木材についてはそちらを使うことが多くなりました。

対して、こちらのブログは写真ももちろんですが、木材に関してのいろいろな事や話題を掲載することに移行していっています。
今回の話題は、受け入れられない木材の特徴、です。

少し前に南洋材ブナ材スポルテッドを紹介しましたが、一昔前まではそれも「腐れ、ヤケ」といって廃棄処分でした。

兵ぶな(つわものぶな)スポルテッド A-2

しかし、それが自然の描写として受け入れられ、木質部分が脆くなっているものでさえ利用されるようになっているのですから、時代は変わるものです。
しかしながら、今でも変わっていないところもあります。

たとえば、オークナラ)の虎斑。
柾目材に顕著に表れる、ブナ科に多くみられる放射組織という木材の組織の模様。
ゆらゆらとした炎のようでもあり、銀色のオーロラのようでもあり、私は非常に魅力的に感じますし、これが沢山あるものが好き(一面ではなく木目との混在が)なのですが、一部の方には「ミミズがいるようだ」というように感じられる様で、敬遠される場面もあります。

カスクオーク(ナラ)幅広無垢一枚物フローリング


その他にも、やモミに特徴的な黒っぽい入り皮や、ブラックチェリーのガムポケット、カバの照りなどの杢の模様も同じくです。
その樹種特有の特徴なのですが、時に「汚い」とか「見苦しい」などと言われることもあり、がっかりすることもしばしば。
もちろん、私自身が木が好きすぎることもあり「あばたもえくぼ」的な考えが強く出すぎることで、欠点などという言葉が見当たらないから、気にならないのかも知れません。

私が好きな芳香を有する木材であるクスノキ日本のひば等の香りが「臭い(くさい)」と言われる場面は多くありましたし、精油に有用な成分を多く含む桧ですら、表面に析出する樹脂成分が「汚い汚れに見える」と言われてしまうこともあります。


木曽桧無垢一枚物フローリングの樹脂析出


確かに、あまりにも脂のきついものは桧の涼やかさをスポイルしているかもしれませんが、このような特徴のあるものが桧。
それに、こんなに樹脂成分が残っていることに感激してほしい場面も多いのですが、現在でも美観上好ましくないと言われてしまいます。

だから、人工乾燥でも樹脂分を取り除き、均一な品質で表面に樹脂などが析出しないものの生産に傾いてしまうのではないかと思います。
昔は、頭上の梁から松の樹脂が落ちてくる、ということはよくありました。
といっても、化粧で梁材が現しの家で且つ、地松材を使っている場合ですが、伐採されても樹脂を有していることは、そんな経験を通して知っていたものです。
まぁ、それも特殊な経験となってしまっていますが、樹脂や水分を含まない木材は、ただの木質材料。
もはや無垢材ではありません。


無垢材を使うということは、その樹種の個性を使うということ。
私もいろいろな個性をご紹介しますので、その個性を理解頂いて使ってもらいたいと思います。


木材の自然な個性である節や変色部分とともに、それ以外の個性も受け止めてもらいたい。
素材としての見た目だけではない本質も理解してほしい。
そう思う、今日この頃です。


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♯葉枯らし ♯天然乾燥 ♯柾目 ♯浮造り ♯一枚物 ♯無垢フローリング あり〼

めちゃアナログな私ですが、かなり頑張って今風のタイトルに挑戦しました(汗)。

ハッシュタグ、というものの真似をしようと思ったのですが、ブログって「ハッシュタグ」と打ち込んでも変換できないのね・・・

昨年から今年にかけて、普段以上にたくさんのお尋ねを頂いているのがタイトルそのもの。
普段、弊社のショールームにお越しいただけるようなお客様には、直接その違いをストーリーと実物とでご説明するのですが、この情報発達社会(なんじゃそそりゃ・・・)においては、インターネット上で同じようにお伝えしていくことは非常に困難です。

言わずもがな、ご存知の通りで弊社のような検索対策には全く費用をかけていない企業は、ブログやホームページの表示が検索にかかりにくい為に、目にしてもらう機会が非常に少ないからです。
しかし、本当に伝えたいことはたくさんあって、山に入り製材所と相談しながら商品づくりをする材木屋だからこそ、原材料となる木の事や作っている人の事、そしてそこにある想いを皆さんに伝える事が出来ます。


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 1


つたえたい事、それは「普通じゃないこと」。
例えば葉枯らし(はがらし)。
一部の銘木や高級材になる原木に用いられる手法ですが、伐採した丸太を枝葉をつけたまま林内に残置し、初期の水分蒸散と色味の安定をはかるもの。

そして天然乾燥。
新築のおうちが、上棟してから1カ月かからないほどの日数で完成してしまう日々。
機械工場生産の自動車でも、そんなに早く納車されることはまれでしょう。
数千万円のおうちが1カ月でできてしまうことに、喜びを感じるかどうかは個人の感覚ですが、木は数十年・数百年生きてきています。
切り倒して数カ月でおうちの部材にする事が出来ないのが今まででしたが、人工乾燥機技術の進歩で数カ月もせずに使えるようになりました。
正確にいうと、人工乾燥が悪いのではなくその特性を活かして使っているかどうか。
弊社でも広葉樹フローリングなどの多くは、乾燥機を使用しています。
でも、ことさら杉に関して未だに弊社が天然乾燥材をお勧めする理由は何だと思いますか?


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 4


柾目。
正しい木の目と書きます。
通常、木目の見える状態は板目(いため)と言いますが、「反る木の目」と書きます。
そのとおり、柾目の方が寸法安定性が良いことや「ゆらぎ」といわれる、人が無意識に落ち着く不規則なリズムを感じるその整ったまっすぐな木目が、昔の日本の人たちも癒されたのかもしれません。
しかし、ゆっくりと歳を重ねた(最低樹齢100年)大きな原木からしか作り出す事が出来ないので、非常に貴重。

こだわりの浮造り。
浮造り(うづくり)加工は建築材料のいろいろなところで目にしますが、弊社工場で手掛けている浮造りはとても手間のかかる浮造り。
端的にいうと、急がずゆっくりと加工しているもの。
ショールームで一般的な浮造りと比較してもらうと、その違いがよくわかると思います。

その上、弊社こだわりの一枚物の無塗装フローリングです。


高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 5



ただ、これらの伝えたいことは数値では表しにくく、人によって感じ方の差があるので敢えて強くはアピールしていません。
私は、実際の工程や原木の様子、そして乾燥の大変さや管理の方法、そして作ってくれている人の人柄(長の選別がめちゃ厳しくて周囲が少し引いているとか・・・でも品質ピカイチ)を伝えるだけです。


もちろん、樹種の持つ効用や成分のデータなどはありますが、そんな説得に用いる理論よりも重要なのは、もっと異なると思います。
販売している人が、その樹種以外の事も知っているかどうか!
特に、他社比較としてのお尋ねを多くいただきますので、他とは全く異なる商品となるように仕上げていますので、いくらでもどのような違いがあるかをお伝え出来ます。
全国の木を扱う材木屋ですからね!


どうしても、2つ以上の物事を考える時に「どちらが(どれが)よいか」という選択になりがちです。
そうではなくて、おすすめされる以外の物についても非常に詳しく知っておられたら、間違いないと思います。
私は木材も樹木もとても好きですので、おすすめするものはあるものの、それ以外の物もお勧めしたくなりますし、そうではなくても最低限、他のお会社の商品と自社商品との違いや商品の差を自分が理解しています。
その違いが、タイトルに表れています。


単なる宣伝のための「ハッシュタグ」ではありません。
愚直だけどマイナーな材木屋が発する、正直なメッセージ。
それが答えです。
お話を聞いてもらえる方はぜひ、ショールームの方へ!



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高樹齢杉 百年杉柾浮造り一枚物フローリング 3


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邸宅にて羽を伸ばす、白粉(おしろい)のメープル 〜挽板フローリング ロックメープルの貼り上がり〜

先日の巨樹巡りの記事以上に出せていなかったもの、それは無垢フローリング施工写真。
実は意外と?!大事なもので、弊社の商品をお伝えする機会ですので本来は積極的にお伝えすべきなのですが、熱中した樹種紹介記事が長引いたおかげですっかりとその機会を逃していました・・・

今回施工して頂いたのは、挽板フローリング。
合板やランバー材を基材にし、表面に2mmや3mm(時には1mm)といった挽板と呼ばれる、製材により作り出された薄い板材を貼ったもの。
無垢材を使う場合の伸縮による隙間や膨れを心配される設計士さん物件や、工務店さんでも床暖房仕上げの場合のほか、一枚物の無垢材を貼り上げたように見えることが人気の秘密。

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 4


乳白のような部分と若干褐色がかった白系部分の色差が、ランダムな自然素材の印象を感じます。
通常、無垢フローリングで同じような仕上がりを求める場合、一枚物のプルミエグレードやセレクショングレードを使ってもらうことになりますが、仕上がりが良い分それなりに良いお値段になることもあり・・・

予算の事情を鑑みても、仕上がりとの両立が出来るという意味では、現在無垢フローリングをしのぐ勢いの人気と言えるかもしれません。

その上、無垢フローリングの場合の多くは UNI (ユニ)という長さ方向につなぎ目があるタイプが殆ど。
もちろん、弊社が力を入れてお勧めしている各種一枚物フローリングがあるものの、いつもそうとはいきませんから、つなぎ目の無い一枚物仕上がりは非常に魅力的。

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 5


特に今回は広々としたリビングと、敷地面積に由来するゆったりとした間取りもあって、一枚物の伸びやかな木目が非常に印象的に目に飛び込んできます。
設計士さんだからこその、空間の使い方というか見せ方というか、、、
純木造住宅なのに木が主張していないところがさすがというか、若干ムヅガユイというかもっと無垢材の質感が欲しいと思ってしまうのは、私の悪い癖なんでしょう。
そう思ってしまうくらいにさりげない使い方なんですけども、だからこそ木目の主張が強くないメープルの挽板フローリングが活きてくるのかもしれません。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 3


近くで見ると、以外にもはっきりと見えるロックメープルの木目。
いつも思うのですが、まるでホイップクリームの底に沈むコーヒーをかき混ぜたラテアート的な、ゆらぎが感じられるような木目がすごく好きな樹種です。

そんな特徴がはっきりでるのは、挽板フローリングならでは。
合板フローリングでももちろん木目は見えるのですが、その奥行きというか、挽板を使っているという先入観をともなった視線が一層魅力的に見せているのかもしれませんが、合板とは異なる1820mm×150mmの一枚物という存在感が見る人を感嘆させるのだと思います。

挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 7


今回は通常のオイルクリヤーではなく、ホワイトオイル仕上げでしたので少し乳白色がはっきりとしているのと、クリヤーオイルよりも少し優しく見えるのは親心?!でしょうか。

どちらにせよ、メープルは剛ではなく柔。
そんなイメージを持ってしまいます。

今回の施工で頑張ったのは、実はフローリングではなくて各所にひそかに使われている、無垢の造作材。
特に、フローリングと重なる部分はメープルの無垢材を使用していて、上がり框や各種見切り材を無垢材で製作したのですが、その何気なくある部材でもっとも注力したのがこの敷居!


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 2


間仕切りの引戸が入っているのですが、3枚引き込み戸というものでほぼ4mのメープル材の一枚物を使用しているのです!!
広葉樹の4m材、それも節なしがどれだけ貴重か、分かる人にはわかる!
ここだけの話、製材した後に「挽曲がり」という状態になり、その材をあきらめてもう一回別の材で作り直すという事態になったんですが、上手に納まってくれて本当に涙が出そう・・・
乾燥材の広葉樹で気を付けねばならないことの一つなのですが、製材しないわけにはいかないし、難しい問題。
数万円が消えてしまった瞬間は、脳裏に刻まれています(涙)。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 6


さて、ここまではこの住宅の1階部分。
ここからは2階を紹介します。
というのも、実は1階部分は15mm厚の150mm幅の1820mmというS3シリーズを使っていただいていました。
そして2階はというと、12mm厚の120mm幅の909mm長さのS2シリーズを使っていただいているのです。


挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 4


そう説明しても、これくらいの写真では全く違いが判らないと思います。
もちろんのことながら、グレードは1階部分と同じですから写真で見る表情は基本的に同じなのです。
本当は、もう少し離れて撮影をしたいのですがどうしても、メープルのこのゆらゆらと儚いような木目をカメラに収めたくなり、ついつい接写が多くなってしまうのです!


挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 1


それでもやはり全体写真をとらえておきたいし、普及品の合板フロアーとの大事な違いとして、この120mm幅の一枚物フローリングであることを物語る幅方向と長さ方向の継手部分を見てもらいたいのです。
一枚物フローリングだからこそできる、このズラシ貼り施工。
長さの半分ずつ継手をずらして貼っていくわけですが、リズミカルに続くこの継手部分がとっても心地よい質感を刻んでくれます。

と言いながらもやっぱり接写しちゃいます(笑)。

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 5


このアングル、とっても好きです。
お施主様のおうちですが、このアングルの時だけはフローリングにべったりと座り込み、一流カメラマンよろしくピントとアングルのずれを合せるのです!!

微妙に見えるロックメープルの木目とモノトーンの壁。
自己満足です(^_-)-☆

そんな接写が多くなってしまうのですが、少しは全体像も。

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 3


こうしてみると、意外と長さが909mmであるということを感じさせないと思います。
継手はできるものの、もともとが無垢材の適度な色の差があるためにバラつきとなって、自然なランダムさを生んでいるところが違和感を感じさせないのかもしれません。

はっきり言って、一般のお客さんでは言われなければ1階の床と2階の床の差は気が付かないのではと思ってしまったりします。
実はここの住宅は、フローリング以外にも多くの木材を納めているのですが、中にはなかなか苦戦したもののあり、その部分も取り上げたいところですが、今回はフローリングのお話しのみにしておきましょう。

白く美しいロックメープル挽板フローリングを上手に活かす空間と色使い。
さすがは建築士さんが手掛けただけありました。
これから、どのような変化をしていくのか楽しみですが、日が傾くにつれて表情を変えてくる目の前の空間に、ずっと見ていたくなるような気持ちになってしまいました。


挽板フローリング S3シリーズ ロックメープル 1


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原材料の違いはこだわりの違い 〜見えないところにこそ、差が生まれる〜

皆さんは一年のうちで決まったこの日に、必ず同じものを食べるということはありますか?!
私のところは、毎年9月4日に「串カツをたべる」と決まっています。
実は最近知ったのですが、うちの末っ子は日本全国でその日は全員が串カツを食べていると思っていたそうな・・・・(汗)
まぁ、それくらい、うちでは恒例だということです。

物の価値と差 4


かれこれ20年はこの行事(笑)をしているので、串カツ自体は美味しいものの、さすがに若いときほどは量が食べられなくなってきました。
もともと胃の調子が優れないので、油ものを多くとることはできないのですが、一時期から急激に食べる本数が減りました。
体が変わっていく時期なんだろうか?!、そう思っていたある年。
家内が「この前、これ見つけてん!」と出してきたのは写真奥にある米油のボトル。


物の価値と差 1


私の家は、伯父が米油関係の仕事をしていたこともあり、小さな時から米油をつかった料理で育ちました。
それが普通だったのですが、伯父も業界を引退してからは知らない間に米油を使わなくなっていたそうで、その油の違いもあって量を食べられなくなっていた様子。

そんなに違うのか?!と思われそうですが、まず違うのは値段!
他の食用油に比してかなり高い!うちも、米油で育っていなければ買わないでしょう・・・
でも、確かにコロッケも串カツも、油を使う料理は断然おいしくて色もいい様に感じます。

個人差はありますが、私はそう感じる。
もしかしたら、ずっとそれで育ったからかもしれません。
でも、良し悪し以外の違いというものがあります。

木材や建築材料でもそうですが、同じ用途になるものでもいろいろと差があり違いがあり、もちろん価格も異なります。
でも、それを知らなければ選択肢がありません。
私は米油の方が油気も少なく美味しいと思うから、それを選ぶ。価格が高くても。
木材の場合も、同じ樹種や同じように見える企画の商品でも、選ぶための判断材料が無ければ違いが分かりません。
とっても大切な材料選びにはたくさんの判断材料を持っていてほしい。


私にできるのは、木材や無垢フローリングに関しての判断材料となるお話をお伝えすること。

食材なら産地にこだわるように、木材も産地による性質の差や違いにこだわる。
そして、製品となって手にするものには加工場の品質基準や同一商品とのこだわりの違いを知る。
同じバーチ無垢フローリング同士のどこが違うのか・・・同じに見えて違うところ・・・

ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング プルミエグレード


油は食材と一緒になって調理されますが、目に見えませんし明らかな違いがすぐに出るわけではありません。
木材の差も、木目や色味、樹種が同一であると乾燥方法や製材方法、そして品質管理でどのように選別されたものなのかというのは、目に見えないところ。

そういったこだわりや違いを伝え、なぜこちらの方が高価なのか。
そして、その価値はあるものなのか。ある場合に、それを選ぶための基準をどのように考えるべきか。
多くの材料と工場を見て、その場の職人さんと話をするからこそ分かる事や違いを、判断材料としてお伝えする。
それが私に出来ることです。

単なる価格表示では伝えられない、カタログ写真でもわからない、そういったお話を伝え続けています。
油一つで食材の味が変化するように、選別や乾燥方法一つで木材や無垢フローリングも大きく変化します。
少しでもその違いを伝えたい!
見えない、わからない部分の差。そのこだわりを伝えていきます。

9月4日の米油を見て、そう思うのです。

因みに、この日は用意から揚げて、その揚げたてを家族にふるまうのが私の仕事!
この日ばかりは、家内もテーブルにつき食事を待つことのできる日。
火加減を見ながら、丁寧に揚げていきます!

ふと見ると、米油に浸かったお菜箸のナラ材がすごくいい色になっていました(笑)。
無垢フローリングしてもそうですが、やはり油との相性もいい森の王様。
しばし見とれてしまいました。

美味しい串カツもまた、来年までお預け・・・
今日から、油の違いと木材の違い、どんどんしゃべりますよ!

物の価値と差 3


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スポルテッド材、久しぶり入荷! 〜ぶな編〜

前回、珍しい南洋材のスポルテッドを紹介しましたが今回は日本のぶなです。

以前に入荷していたのも、ぶなと栃でしたが今回も日本のぶなをご紹介します。
ただ前回と異なる点は、先日の南洋材スポルテッドと同じく「木質部分がしっかりとしていること」です。
つまり、菌糸は入っているのですが、腐朽を進めるところの手前でとまっているので、模様も前回ほど激しくない上に木質部分が残っているので、加工して作品を作ることが容易だと想像できます。

兵ぶな(つわものぶな)スポルテッド B-1


前回の物は手に持ってもその木質部分がボロボロと崩れるところがあったほどですが、今回は木材としての用途に耐えるようなしっかりとした木質感があります。
手に抱えてみても、ずっしりと木の重みを感じることで実感できます。

とはいえ、ネガティブにいえば「腐れ」ている状態ですので正常材ではありません。

今回も、たまたま多くのぶな材を加工する途上で出てきたもの。
まさしく自然の産物。
狙って作ったわけではないので、材によっての表情も様々。


兵ぶな(つわものぶな)スポルテッド B-12


特に、木口部分は比較的菌糸が入りやすいので、黒っぽい模様になるのですが木の中心部分に向かうにつれて、黒っぽい菌糸が少なくなり業界用語で「ヤケ」などと言われるような変色した状態になっているものが多くあります。

全体的に均質に模様がかっているものも見事ではありますが、このようにみる部分によって表情をかえるものも本物の証。
見せ方によって変幻自在な魅力を発揮してくれるように思います。

そういう意味でいえば、近年の建築や家具、小物作家の方は非常に柔軟な考えの方が多いので、住宅から店舗まで幅広く使ってもらえるのではと思っています。


兵ぶな(つわものぶな)スポルテッド C-2


スポルテッド材自体は、一般的な木材流通からすると「出来損ない」。
一部の人には好かれるかもしれませんが、やはり大部分の方には刺激が強すぎます(汗)。
私の様な変わった材木屋では扱いがありますが、普通は流通するものではありませんし、これが出来るということは通常の製材品が出来なかったということなので、本来はへこむところなのです・・・

しかし、中にはこのような自然の造形を好まれる方もおられるため、そのご希望にこたえるべくせっせと集めることになる、変わった材木屋。

兵ぶな(つわものぶな)スポルテッド A-2


黒っぽい筋ばかりが強調されがちなスポルテッドですが、今回のものはそれがメインではありません。
ある意味脱色されたような、淡く薄い色合いになっている部分がところどころに見られます。
それも味わいとして活かしてもらえると嬉しいポイント。

今回も表情が様々で一様ではなく、少量入荷ではありますが変わった樹木がお好きな方々のご期待に応えられればと思いますので、木になる方はお尋ねを下さいませ!
いつもながらに売り切れの際には、何卒ご容赦くださいませ・・・


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スポルテッド材、久しぶり入荷! 〜南洋材編〜

最近とっても心苦しい状況だったのが、ずっとお問い合わせに答えられなかったこと。
それは、スポルテッド材についてです。

今まで何度か取り扱っている記事を見て頂きお尋ねをいただくのですが、入荷の度に瞬く間に売り切れてしまう(大人買い)為、ご要望にお応えすることが出来ない場合が多く、非常に心苦しい思いをしていました。
やっとのことで今回、スポルテッド新入荷!です。

今回の入荷第一弾(次回、第二弾!)は海外材料!
珍しい、南洋広葉樹のスポルテッドです。

南洋スポルト 2


前回までの投稿をご覧になっていただいていると、むむ?!スポルテッドの割には模様が薄いような・・・と思われるかもしれません。
確かにその通りです。
前回はがっつりと菌糸の模様がはいり、木質部分がボロボロになっているくらいの仕上がり(?!)でしたが、今回は木質部分は比較的しっかりとしています。

もちろん、菌糸が入っている為に強度的には落ちていることでしょうけども、手で触れても崩れ落ちそうだった前回までのぶなや栃とは違います。


南洋スポルト 3


うっすらと軽く炭を流したような感じ、とでもいうのでしょうか。
幾何学的と言えばいいのか、不可思議な方向に模様が伸びているところなどが、自然の産物であることを強調しているようです。

人によっては、あまりにも強いスポルテッド模様は好まれないかもしれませんから、ある意味万人に受け入れられるスポルテッドなのかもしれません。


南洋スポルト 4


今回の南洋材スポルテッドの最大の特徴というのは、長さが4mであるということ。
均一に変色しているわけではありませんが、模様のある部分とない部分の木目がつながるような、そんな使い方をしてもらうと、非常に魅力的ではないかと思います。

印刷のシートであれば模様をつなげることもできるかもしれませんが、無垢材での4mスポルテッドというのはなかなかないであろうと思いますから、上手に見せてもらいたいものです。


南洋スポルト 1


南洋スポルト 5


普通じゃない、何かを感じる雰囲気を作る時。
作為的ではない、自然の産物を見せたい時。
魅力的な部分として、でもさりげなく飾りたいとき。

そんな時にしっくりと馴染むスポルテッドになるのかもしれません。

できれば、4mそのままの木目を眺めることが出来るような使い方を望みますが、いろいろな感性でいろいろな使い方を模索してもらいたい、そんなスポルテッドです。

次回紹介のぶなスポルテッドと併せて、新入荷ですのでお早めにどうぞ!!

南洋スポルト 6



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茂みかきわけ袂まで 〜沢田の大杉〜


自分でも意外なほどに、超々長期掲載となってしまった「樺(カバ)を知る!」シリーズ。
書き出すと止まらない樺への想い・・・
カバザクラとの誤解解消も含めて、ため込んできた想いが爆発したシリーズとなりました。
その影響?!で、ずっと掲載できていなかった巨樹の記事を久しぶりに更新したいと思います!

私が巨樹をめぐる時には、巨樹の書籍やネット記事を参考に予習をしていくのですが、情報があるからこそ助かるメリットと、知っているつもりで油断してしまうデメリットを感じることがあります。
今回でいうと、油断。

今から紹介する場所もそうですが、同日に廻った場所でことごとく油断によるちょっとした後悔をしてしまいます。
例えば、社寺の境内にある巨樹と認識して向かうと「裏山」に位置している為、10分ほどの間を暗い林間を進まなければならず、挙句到着すると「熊!出没注意!!」と、ご丁寧に熊が襲い掛かろうとする実写写真を付けた看板があってチビリそうになり、護身用ストックの不携帯をくやむこと。
又は、道路からすぐの位置にあると確認し向かった現地では、今年の長雨の影響もあってか雑草が生い茂り、足を踏み入れ難い状態になっているものの、巨樹はもうその目の前。登山靴でも履いていればまだ向かうつもりになるものの、普通の靴では当日降っていた雨の影響でズブズブになってしまう上、あちこちに「マムシ注意!!」の看板も・・・
もう、えぇ加減にしてくれよ・・・とげんなりするのですが、自然の生き物の中に入るのは私の方なので、上記の状況を確認するべきなのです。

さて、そんな油断とともに訪れたのは島根県吉賀町指定の天然記念物である、「沢田の大杉」。


沢田の大杉 1


大杉手前の道路にある解説板。
樹齢800年とありますが、胸高周囲が7.2m。
巨樹を目の当たりにして大きさに圧倒されるものの多くは、経験上では胸高周囲10m以上のもの。

それからすれば、そこそこだな・・・・
そんな考えが先入観となり、この大杉を目にした時の驚きをさらに大きくしたのかもしれません。

大杉までは道路から小道を少し歩き、視界が開けた先にあるのは墓地。
そして、その背後に驚く樹形を呈しているのが、沢田の大杉でした。


沢田の大杉 3


この日は、しとしとと降る雨で空はどんより、そしてその影響で大杉の背後の林は吸い込まれるように暗い状態。
その条件が、異形の杉の存在感を非常に高めていたのは言うまでもありません。
対面して先ず、先ほどの胸高周囲のデータのみで判断できないことを実感。
太さだけではない存在感。
それが巨樹を印象付ける大きな要因であることはわかっているつもりですが、数字に左右されるのは人の常・・・

離れた場所からその見事な樹形を眺めるのももちろん良いのですが、やはり近くでその姿をつぶさに観察したいと思うのも人の常・・・

しかしながら上の写真の様に、大杉の周囲には膝上に達しようかという高さの茂みがあり、近づくための道がない。
いや、もしかすると違う場所から入られるのかもしれないものの、ムシ暑さと雨で探す気力がない・・・

悶々としながらカメラのズーム機能を使って、撮影をする。


沢田の大杉 4


写せば写すほどに近くに行きたい。
けれども目の前にはグリーンの壁・・・

雑草の中がどうなっているか分からないこと、そしてなによりもここに来る前に訪れていた場所に「草むら、マムシいるぞ!」の看板があり、自然の生き物大嫌い(出会いたくない)な私にとっては、目の前の雑草がマムシの巣窟に見えて仕方ないことが、足踏みをさせる理由でもあるのです。

とはいえ、もう少し近づきたい・・・えぇーい、かき分けて行ってやる!!
そう決心し、手持ちの傘(こんな時に限って、よそ行きの傘・・・)をたたんで除草棒代わりにし、足で踏み固めながら草の中を進んでいくことにしました。
そしてやっとたどり着くことが出来たその姿は、遠くから眺めるのとはまた異なる印象的な姿でした。


沢田の大杉 7


年月を経た暴れ杉というのか、神秘的な異形というのか。
幹の上部で横方向へ張り出した後に天に枝先を向ける姿は以前紹介した、岩倉の乳房杉と重なります。
そしてその乳房杉も、離島ではあるものの島根県。
乳房杉には近づくことが出来ませんが、沢田の大杉はその傍まで来ることが出来ました。

見あげる枝は、自然というよりも野性的と形容したくなるような様相。
しかしながら、よく見ると枝が剪定された跡があります。
折れたのではなく、人為的に切られています。
先端が枯れたのか、理由はわかりませんが管理の手が入れられているようです。

ということは、私が訪問した時がタイミングが悪かっただけで、普段はきちんと整備されているのかもしれません。
草むらも刈りこんであるのかもしれません。
そう信じよう。

沢田の大杉 10


大杉の周囲は完全に開けていて、空を見ても空間の占有率は100%と言っていいくらい。
周囲の竹に取り囲まれているのか、もしくは竹が入り込めないのか、見事なほどに独立した占有空間なのです。
そんな状況なので、天に伸びる枝の外側に向かって小枝が伸びて、そしてその小枝からまた枝が伸びる形で広がっていることが、異形を増幅させているとも感じます。

大杉に手が入れられているのは、墓地から見た大杉の奥に回れば分かります。


沢田の大杉 11


巨木を振興している状態でわかりやすいのは注連縄ですが、ここでは祭祀の跡でしょうか、写真の様な御幣様の飾り物がありました。
この手前には、竹と縄で造られた手製の簡易鳥居のようなものも・・・
先の様に、大杉の周囲は開けていてちょっとした「広場」の様になっているのですが、もしかすると祭礼というか地域の祀りごとがこの場所で行われているのかもしれません。

そういった事情は地域の方に聞くことが一番なのですが、この日は雨の中草むらをかき分けたことと、蒸し暑い上にマムシの恐怖。
そして写真からは決して伝えることのできないもう一つの原因によって、撮影後は一刻も早く車に戻りたい心境でしたので、情報収集する気にはなれませんでした。


沢田の大杉 14


左に立つ私と比べると、大杉のサイズが分かってもらいやすいですね。
幹の太さもさることながら、上部の分岐した大枝の広がりと太さの迫力は圧巻。
扁平であるとはいえ、大枝の一本ずつが通常の幹一本に相当するような太さなので、重力に反して頭上にあることが恐ろしくもなるほどです。


沢田の大杉 8


さて、サイズ感はこの比較で伝わると思われるものの、伝えることのできない早く戻りたい原因。
それは、この状況から想像に難くない「蚊と虻の襲来」です。

どこか余裕で大杉に持たれているように見せていますが、カメラをタイマーセットする時には顔周辺から足元まで、ブンブン・プ〜ンプ〜ンと寄ってくるのです。
大杉の隣に来ても、動くことをやめるといつの間にか吸血されている始末で、一秒たりとも動きを止めたくない状態。
しかし、動いていると雨に濡れているのか汗なのかわからないくらいにびっしょりと濡れてくる自分の汗でべたつく為、写真のアングルや明るさに集中できない。
普段であれば、刻々と変化する状況によって表情の変わる巨樹を前にすると、帰りたくなくなるものですがこの時ばかりは一刻も早く撮影を終えて戻りたい気分。

例えるなら、ラピュタの中心部に到達したムスカが飛行石を手にラピュタを手中にしようとしたとき、彼の周囲に虫が群がってきていたような状態・・・
もう、一心不乱に周囲を払いのけているような、そんな感じです(汗)。

それでも、戻り始めると別れが惜しいもの。


沢田の大杉 13


草むらにカメラをセットし、近づきながら上る時に見上げるようなアングルで一緒にカメラに収まりました。
想像以上に見事な姿と、撮影できた写真のアングルにちょっと自己満足を感じた沢田の大杉。

実際の私は、マムシへの警戒と虫たちの襲来に神経をすり減らしヘトヘト、服は汗でビショビショで満足と同等以上の疲れを感じていました。
その上、時刻は午後5時半。
今からの帰宅には5時間以上の高速道路走行が待っているのです。
事前情報との違いは油断でしたが、帰りの移動時間は巨樹を堪能する為の代償。

双方に疲れを感じながら、それでも心動かされる巨樹との邂逅を止めることはできない。
改めてそう思う、雨の夕暮れとなりました。


沢田の大杉 5


沢田の大杉所在地

島根県鹿足郡吉賀町沢田 指月神社東側
(もしかしたら、神社側から到達できるのかもしれないが検証していません。)

道路広い場所に駐車可能


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

しかしカバに「サクラの花の様なピンク色」のイメージを求めているのは、おそらく日本だけなのかもしれません。

ロシアンバーチ幅広無垢一枚物フローリング ネイキッドグレード


カバの仲間は日本だけではなく世界に広く分布しています。
ホワイトバーチ(欧州白樺)、イエローバーチ(アメリカミネバリ)、シルバーバーチ(シダレカンバ)、ペーパーバーチなどなど。
名称でいうと、レッドバーチ(アメリカクロカンバ)やグレーバーチ(ハイイロカンバ)などカラフルな名称もありますが、シリーズでお伝えした「よく燃える」という点では、ブラックバーチがあらゆる木の中で最もよく燃えると言われるそうです。
並べて比べてみたくなりますが、日本ではつい10年ほど前までそれほど有名ではなかったと思われるカバが、世界では有名であるのには、燃えることだけが理由ではないんです。


カバの仲間の樹皮は、紙がない時代に文字を書いたことから英名でペーパーバーチ、和名で草紙樺といわれますが、紀元前の世では神聖な文章をカバの樹皮に書いたほど、身近で貴重な存在。
和名のカバの語源はアイヌ語のカリンパ( karimpa )だと言われるとしましたが、英名のバーチはサンスクリット語が語源になっているとか、古代のアイルランド神話の女神の名称と由来を同じくするという説もあります。

それだけ広い地域でカバが生活や宗教の舞台などで浸透していたということなのかもしれません。
そして一説の中のバーチの語源となった bherg (ベーク)が「輝く白い色」を示す言葉だとされていることからも、やはりカバの真骨頂はその白さ!
もちろん、それらの地域の多くは「メジロ」系や白樺系の樹種が多かったのかもしれないことが推察されますが、「明るく照らす」という樺の木語とも重なるものです。


ロシアンバーチ幅広無垢つなぎ目V溝フローリング プルミエグレード


神話や古語の影響が現代にも残っているのは世界共通で、諸外国で多く信じられるホメオパシーにおいてもバーチは「暗闇に明るさをもたらす」と信じられているようです。
激しい主張のない、バーチの白く美しい材面に抱くイメージとしては至極当然。
冷静さと美を感じる力を強める、とも言われます。


ぜひ今回の超長期シリーズを機に、カバザクラではなく「カバ・バーチ」としてその明るい木材に注目してもらい、家に家族に明るさをもたらす存在として、弊社ロシアンバーチフローリングシリーズをよろしくお願いしますね!(笑)


自社商品のPRで、カバザクラについては一通りの推測をお伝え出来たものの、20年ほど前に一度目にした「カエデカバ」はどう説明すればいいんだろう?
カエデなの?カバなの?それとも、カエデ位に白いカバを使っているの?!
どれにせよ、やはりカバが単独で扱われることのなかった時代を表す言葉として、今でも私の記憶に残っています。
木材の名称の分かりにくさと、それを知る楽しさ。
これからもその二面性を面白く伝えていきたく思います!!

ここで長期の「樺(かば)を知るシリーズ」、ひとまず完結!


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私が苦手な樹種、カバザクラ 〜さらに樺(カバ)を知る〜 

長く続いた樺(カバ)を知るシリーズも、いよいよ着地点が見えてきました(笑)。
今回、このシリーズを始めるきっかけとなったのは、イメージを惑わせる「カバザクラ」という言葉でした。

今から10年も前のロシアンバーチフローリングの記事ですでに、サクラとカバは異なるということを記載していますが、未だにお施主様にも設計者にも、そして大工さんの中にも「カバザクラ」という名称が続いていて、サクラ材との比較として検討されたり、もしくは弊社提案のロシアンバーチフローリングと比較されたりします。
比較と言ってもまったく異なるものなのですが、「カバとサクラ」の両方の名称を冠していることと、日本人が大好きな桜のイメージが先行する場合が多い為、その誤解を解くために多くの時間を要します。

まだまだ私もアピール不足を否めませんが、言葉での説明にプラスして「この記事を見てくださいね」というご案内が出来るように、カバ材をまとめておこう!!と意気込んで始めましたが、入れ込みすぎて超長期企画となってしまいました(汗)。
その長期企画のランディングにはやはり、始めに立ち返りカバザクラにて納めておかねばならないでしょう!


一般的にカバザクラとして流通しているものは、「西南樺」というのが正式商品名であることが多いです。

西南樺


木材を知る人が、カバと言われて通常想像するその材とは少し異なり、本当にサクラっぽくほんのりピンク色がかった材色のカバです。
実は、この西南樺という名称自体はおかしなわけでもなくて、実際に書籍を開いてみても中国名で「西南樺木」というものがあるんです。
学名を B.alnoides とされ、ヒマラヤからタイ北部、そして雲南省や海南省、インドシナに分布するとあります。
本当にこの西南樺木を加工したものかどうかは定かではありませんが、ピンク色に着色されているわけではないカバの仲間が、「カバザクラ」の名称になっている一つの例。
これはこれで、綺麗な材だと思いますからカバの仲間としてきちんとアピールしてほしいくらいです。


西南樺 2


ただ、カバ桜という名称は上記の西南樺というピンク色っぽい材だけに使われているのではなく、場合によっては樺材特有の白さが際立つ辺材部分が多い材にも用いられている場合もあるうえ、芯材と辺材が混在するもの(弊社でいうところのロシアンバーチのネイキッドグレード)にも使われているため、非常に混乱を招いています。
実際に今年も、「カバザクラのサンプルを取り寄せ、綺麗な白色だったのに届いた商品は芯材と辺材の色差が非常に多いものだった」というお話を2つほど聞いています。

無垢フローリングをはじめとする木材は、その一部分だけでは材の特徴を判断することは非常に難しいものですが、こうなると第一に、なにがカバザクラなのか理由がわかりません。
これとは違う例では、『カバザクラの白い部分を「カバ」、赤い部分を「サクラ」としています』という場合もあります。
これも、日本語としての意味がおかしいと思うのですが、弊社にやってくる営業さんもこのように理解している人もいるくらいなので、誤解とイメージの浸透するスピードのなんと早いこと・・・



それから、ことをややこしくしている名称に「西南桜」があります。
おっと、ここでもまた桜が登場!
今度は桜なのか?!と思いきやこちらの場合の多くはカバ材にピンク色っぽい塗装をしたものか、先の西南樺が工場のちがいによって名称が変わっているか、というパターンです。

西南桜?!


カバという材の多くが北国や寒冷地に多いため、広く知られるサクラという樹種に抱くイメージと重ねたこと、そして樹皮や材質が似通っているため、古くから名称や用途において共通性があったために、現在でも混同して用いられることが多いのだと思われる「カバとサクラ」。

そろそろ、本当にその「ピンク色の力」に依存せずとも魅力を感じられる時代になっていると思うのです。



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