大阪の本物の木材を追求する材木店のページ
空を見上げて

材木屋である木材コーディネーターとして

つい先日、私が所属する(一昨年まで修了生の会の会長を務めていた)木材コーディネート基礎講座の、オンライン講座で、修了生の活動例として発表をさせてもらいました。
昨年は出張講座や山でのイベントなども一切できなかったため、オンラインとはいえ久しぶりの発表だったため若干緊張しました。

いつもは、山の事や材木の事や樹木の事など、一般的な考え方を交えてのお話をすることが多いのですが、今回は自身の活動発表ということで「まるごと自分のこと」だけのお話の為、アピール下手の私にとっては若干やりにくい部分もありました。
しかし、今回の発表は木材コーディネート講座修了生を意味する「准木材コーディネーター」から、実際にその経験と知識を活かしてコーディネートを実施していることを証する「認定木材コーディネーター」への、成果発表会でもありました。


今までは・・・


今までも様々な取り組みをしてきましが、今回発表したのは年中行事として実施している「戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業!」でおなじみの赤松の伐採企画のこと。
近年利用される機会の殆どない赤松。
マツクイムシの話題だけで注目される赤松。
スギやヒノキは利用しようといわれるけれど、マツには注目は集まらない。
人知れず、今も「松退治」が行われようとしている。

スギも好きだしヒノキも好き。
でも、マツも好き。
日本の城郭や重要文化財建築、そして農家から一般建築までを支えてきた日本の松。
いや、日本の山々が豊かになった礎の一つとなってきたはずの樹種である松。


そんな赤松を大切に活かすことを主眼に活動し続けた企画を、発表させてもらいました。
限られた時間だったので、考えていることや企画の全体像、そして本当に伝えなければならないことのほんの一部しかお届けできませんでしたが、私が材木屋だからできる事と木材コーディネーターだから考えることの一つの形を見てもらえたことと思います。

発表の中でも言いましたが、山は伐採して終わりじゃない。
そして、木材として利用するだけが山の存在価値じゃない。
材木屋は木材として山を消費するけれど、だからこそ考え見えてくることもあるし感じることもある。

今後も出来るだけ多くの人に会い、山を歩きたくさんの事を感じ取って、正解のないと言われる森林林業と木材産業の中に、自分なりの正解を探していきたいと思っています。


認定木材コーディネーターとなったからと言って私には何の変りもありませんが、いろんな方たちにとってその存在があるからと信頼してもらえることや、おこがましくも、私にも出来る!と思って奮い立ってくれるような後進の若手にとっての存在になれるように、また新たにスタートしたいと思います。

認定木材コーディネーター 戸田昌志を今後もどうぞ応援してくださいね!!


伐採企画


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自然、天然、体が求めているもの・・・ 

人の感じ方はそれぞれだし、好みもそれぞれ。
味わいにも千差万別あるものの、はっきりと美味しい。
ワインによく言われる「当たり年」とか優良な区画の畑とか、そういった蘊蓄ではなくてこれが自然の作物からできていることのおいしさを感じるように思う。

芸能人もお金持ちもみんな大好きな超高級ワインの中だって、実はナチュラルな造りだったりそれに近いことをしている場合がある。
もちろん、高価で稀少性があるということが人間の感覚的な有難い美味しさを演出するところも否めないものの、飲んだ人の中でどこか、そのナチュラルな美味しさを感じる部分があるんじゃないかと思います。
だからこそ、ずっと人気がある。


DRC 1


私は、一般的に人が「クサい!」と嫌う米ヒバ(べいひば)の香りも好きですし、コーンスープは好きだけどトウモロコシそのものは甘すぎて食べられないというおかしな感覚の持ち主なので、個人的な感想であり、舌の感覚も鼻の感覚も人とは全く異なるのだと思います。

そう前置きをしておかないと怒られそうですが、前回お伝えしたナチュラルワインの「クサい」と感じる感覚を、実は初めてあの超高級ワインを飲んだ時にも感じてしまったのです。
なんということでしょう!
超高確率の競争倍率を勝ち抜き、限られた数の有料テイスティングのグラスをゲットした時のお話です。
期待した世界一のワインの香りがこれなのか・・・!?これがあの?!
と思ったのですが、飲みなれていると思しき皆さんが既に飲み終わろうという頃、まだ1口しか飲んでいなかった私のグラスに変化が!!

なんと、先ほどまでクサかったあの香りのその奥に、何かわからない良い香りが!!
そこで少しわかったような気がしました。
多分、一般的に抱くワインの味わいじゃなくて、本当に貴重なブドウを自然な方法でそのものの素材を活かすことをすればこうなるんだ、と。
もちろん、その後は飲んだことないんだけど・・・

DRC 2


自然そのものからできるもの、無垢なものの天然の魅力。
どこか木の素材にも似ているところがあると思います。
クサかったりしてちょっと受け入れ態勢が必要なのも、きちんと無垢の木材に向き合うために知っておくべきことと同じ。

無垢材の木目を眺めているとどこかなごむ。
視覚的に揺らぎが心地よい。

バーチの杢

そんなのも、その木目のどの部分が心地よいとかではなくて、感覚的に心地よいもの。
ナチュラルワインも、感覚的に心地よく美味しいのと同じようなもの。
そう感じます。
もちろん、金属的な美しさや石の素材感、そしてコンクリートの質実剛健な感じなど、それぞれの素材が持つ質感はあるものの、それでもやはり体が求めているものは自然で天然、ナチュラルなものなのかな。
そう思ったりします。


赤ワインなのにどこか、梅の様な味がする。
梅を舐めているとその中からしその葉が出てきて、それらを一緒に咀嚼した香り。
飲み込むとホワッとキノコの様な、ちょっと菌のような味。
少しすると、ちょっと湿気た和室みたいな雰囲気に・・・
そんなとんでもない自己流表現が出てきてしまう不思議なワイン。
ナチュラルワインにはそんなところもあります。


おかげで、お正月の仕事づけも楽しく乗り切れましたとさ。
結局、たくさん呑んだことの正当化をしてまた明日も呑むのでしたとさ(汗)。
自然素材、万歳!


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自然、天然、体が求めているもの・・・ 

前回、ナチュラルワインがいい!ということをつらつらと書きましたが、そんなナチュラルワインも万人受けするものではありません。
それは、ナチュラルワインの多くが製法において濾過をしていないとか、風味の調整をしていないなどの理由からなのか、一種特有の芳香や印象を持っているから。

私は良い意味で「くさい」という言葉を使っていますが、なんのことや分かりませんよね。
前々回で、「しっかり熟したイチゴのニュアンスやラズベリーの香り」というような表現がありましたが、そんな美しいものではなくて、もっともっと生ものというか・・・ちょっと煙たい様に感じるものや鼻が異臭では?!と感じるような独特の香りを放つもの、そして土のついた野菜を口に入れた時の様な、普段の味覚では感じることのない様な味覚を刺激されるというか。
そんなものをひっくるめて「くさい」と感じる。

醸造やブドウ栽培の専門家でもなく、単なるワイン好きだから細かなことは分かりませんが、どうも自然のままに作られたものに宿る、土地そのものの味であったり、ブドウ本来の味であったり、そしてそこにワインという液体にするという人が少しだけ関わることでできあがる味や香りなのだと思います。


ナチュラルワイン2


ナチュラルワインの中では、一般的には赤ワインなどで見られる澱(おり)と言われるものだったりする、浮遊物のようなものが見られるものもあります。
これも、特有の香りや味わいの要因の一つであることは、視覚的に感じる以上に関係していることでしょう。
もしかしたら、これを見て「汚い」と思うかもしれません。
特にその後の香りが特有の「くさい」ものだったとしたらなおさらです。
私のイカレタ鼻では、どぶ臭いとすら感じたものもあります。
しかし、それが飲んでみるともう!めちゃくちゃ美味しい!沁みわたる。


ナチュラルワイン1


もちろん、テレビで目にするような有名なワインも美味しいし、最近ではスーパーで売られているワインでも十分に美味しい。
でも、ナチュラルワインの美味しさはそれらの持つ美味しいとは少し違った美味しさだと感じるのです。
抽象的な表現になりますけど、甘かったり苦かったり、ちょっとすっぱかったりするけどうま味を感じる。
もちろん、ハチミツみたいだとかハワイにあるような熱帯の植物のようなにおいとか、ブドウの皮をかんだ時の様な少しざらっとしているけどもジューシーな感じとか、そんなのもあるんです。
そんな印象をまとめると、水ではまったくないけれども気持ちいい、スルスルと流れてくる液体としてのワインの様に感じるんです。
アルコールだけどもアルコーリックでないというか・・・

赤ワインも白ワインも、ブドウ!!!!っていう感じがするんですよね。
これは、ブドウからできたんだ!!って(笑)。

子供の時に、純粋に覚えたブドウという果実の味。
それが連想される、そこから生まれた液体だという感覚。
それが、私がナチュラルワインに感じること。


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自然、天然、体が求めているもの・・・ 

しかし、今年のお正月はじっくりと呑めました。
いや、量を毎日浴びるほど・・・というようなものじゃなくて、ゆっくりと少しづつ堪能できた、というイメージです。
外出に規制はなかったものの、年末までで終わらなかった仕事を片付ける必要もあり、ずっと一人で仕事にいそしんでいたため、夕方からチビチビと呑み進めていたのです。
(4日までスマホ断捨離?!もしましたしね・・・)

そのチビチビですが、お酒はブランデーや焼酎などの様なものでなければ、数日数週間かけて飲むには風味が悪くなってしまいます。
それはワインでも同じこと。
皆さんご存知のように、一度開けると飲み切ってしまわなければいけない。
だから、そうそう抜栓することができない・・・そう思っておられませんか?

しかし、私がチビチビとすすめていたのはほとんどがワインでした。


ナチュラルワイン 1


年末から開け続けて並行して5本が抜栓されたまま。
普通では考えられません。
でも、その5本の中から「今日はこれとあれにしようかな・・・」と選べる幸せ。
もちろん、そんなに高価なものではありません。
4000円ほどの物もありますが、他は1000円〜2000円台です。
そんな楽しみ方ができるのは、それらがナチュラル(自然派)ワインと呼ばれるものたちだから。

最近は、スーパーなどでもオーガニックと銘打ったワインが販売されています。
ナチュラルワインとオーガニックは全く同義ではないようですが、一般的なイメージでいうと、オーガニックな農法で作られたブドウをなるべく人為的な作業を経ずにワインとする、もしくは自然の作用や自然の中にあるもののみでワインにするのがナチュラルワイン、という感じなのだと思います。


ナチュラルワイン 3


人間、自然とかナチュラルというイメージには弱いのではないかと感じます。
なにより、普段から自然素材とか無垢材というものを扱っている私も、その言葉には敏感です。
しかし、自然だからすべて良いものではないですし、ナチュラルワインだからと言って抜栓してからも風味が落ちない、というわけではありません。

では、どうして私が抜栓したまま楽しめる、と感じるのか。
それは、風味が落ちると感じるのではなく変化すると感じるから、です。
ワインを開けると飲み切ったほうがいい、と言われるのは風味が落ちて美味しいと感じる味に変化が出るからでしょう。
しかし、私が気に入っているナチュラルワインの銘柄は短くても2週間、永いと1か月くらいかけて呑んでいる場合もあります。
その中で、開けたてからの風味の変化はあるものの、その変化が楽しく美味しく魅力的だと感じるからです。

単純に、開けた時の風味が持続するというものではないので誤解なく。
私にとっては、開けた時のワクワクから数日後の成長、そしてどこまでその変化が続いていくのかが楽しみなのです。
酸っぱくなるとか苦くなるとか、そんなイメージではないのです。
だからついつい、たくさん抜栓して変化を見たくなる。
それが私にとってのナチュラルワインです。


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自然、天然、体が求めているもの・・・ 

まずは前置き。

私、ワインが好きです。
もちろん、日本酒も好きだし焼酎だって好きだし、ビールもブランデーもウィスキーも・・・・
って、ただの呑み助みたいですけど、アルコール量を摂取するのが好きなのではなく(それも好きか・・・?!)、それらが出来る過程や味の違い、その理由などを知って飲むのが大好きです。

アルコール類の中でも、特にその理由が多いのがワインだから、というのも理由の一つですがもう一つ。
目の前が開ける、とか目から鱗が落ちるとか、そんな感覚・・・仏さまではないですが開眼(かいがん、ね)と言ってもいいくらいに衝撃を受けたアルコール飲料が、実はワインだったからというのも非常に大きな理由です。

しかし、一般的にはちょっととっつきにくいところがあったり分かりにくかったり。
味や雰囲気を伝えるにも、ワイン雑誌のソムリエの様に「ビロードの様な口当たりに、余韻が云々・・・」とか、思いっきり抽象的で分かりづらくなってしまうから、どうしても特殊な飲み物で特殊な人がお金をかけて楽しんでいるもの(これは某格付け番組の影響もあるのかも・・・)と思われがち。

マイルドな厚み、ってなんやねん・・・?!てなると思う(笑)。

ワインの事 2


でも本当は、いろんなことを知らなくても十分に美味しく楽しめるもの。
気取る必要もないし偏見を持つ必要もない。
しかし敢えてちょっと難しいところを好きになる。それがハマるということでしょうね。
で、木の事もそうですがワインにもハマってしまいました。

ちょっと脱線しますけども、今年のお正月の某格付け番組のワインも、超高級品(年代物)と一般品(1990年)の比較でしたが、一般品でも5000円!
5000円といえば、超美味しいワインです。
普段おいそれと購入できる価格帯ではありません。
それに、高級品は「当たり年」と称されるワインの出来の良い年とされている1982年物に対して、もう一方も1990年!
21年前の物ですよ!!!
普通の安物では21年の熟成には耐えられない。
お酢の様になってきつつあるはず。
なのに、超高級ワインと飲み比べられるほどに熟成できるものだとすると、もしかして、発売当初が5000円だとしてそれが熟成されていたとすれば、美味しいに決まっている!!!

いや、そうに決まってる!
もし1990年製のボルドーワインが5000円で、手が届かないほど高級なワインと分かりづらいほどの味わいならば、みんな買いにいきますよね。
たとえ5000円でも・・・


そんなうがった見方をしたのは私だけでしょうか・・・

ワインの事 1


どちらにせよそんなことを考えたり、あーだこーだと様々な解釈を口にする楽しみがあるのがワインなのかもしれません。
もちろん、番組中の楽器にしろ食材にしろ、それらの持つ魅力的な質が心をとらえるから魅力的でハマってしまうのだと思うんですけれども。


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日本の広葉樹シリーズ、清涼たもの記事を更新しました!

弊社では、未だにホームページに掲載されていない商品が多数あります。
威張っていうことではなく、追いついていないだけなんですが(汗)。

そんな中でも、拙ブログ記事でのみご紹介している商品にお問い合わせをいただくときがあります。
昨年あった「チ祭り」も、始めは拙記事で控えめに紹介していたチリ杉の記事を見つけられてからでしたし、今回更新をお知らせする清涼たもも、ホームページにはないものの、記事をご覧になっていただいての問い合わせですから、本当に有難い限り。

というのも、弊社は広告宣伝には費用をかけていません。
特に、インターネット広告やSEO対策と言われるものには一銭もかけていません。
不特定多数にアピールするのではなく、本当にこだわった無垢材を探していて、私が思う無垢材に対しての想いを共有して頂ける方にのみ、見つけて頂ければ・・・と思っているからです。
特に、特殊な木材に関しては大量に供給する事が出来ませんし、一度に複数のご注文を頂いてもお断りすることになることが心苦しいからです。


そんな検索では出てきにくい(と思っている)弊社を見つけて頂いてお尋ねいただく商品の中で、今回はじわじわと人気を頂いている日本の広葉樹シリーズの、清涼たもの記事を更新したことをお知らせします。

更新したのは、清涼たも無垢一枚物羽目板の記事。

清涼たも一枚物羽目板 1


大きな更新点は、長さ910mmを追加したこと。
たも材は広葉樹の中では比較的容易に長さの長い商品を生み出しやすい樹種です。
それを活かして、一枚物フローリングや羽目板を製作していますが、材の有効活用としてやはり短いものもできてくる。
それを活かすために、新たに910mm品を追加したのです。

実はこの長さ、羽目板の用途の一つである「腰壁」に使われるサイズなのです。

壁の長く広い面積に貼り延ばすのではなく、床から900mm位の高さまで縦向きにはる。それが腰壁。
以前からある用途ながら、近年改めて無垢材での腰壁製作するご希望を頂く場面が多く、広葉樹を望まれる場合も多くあるため、せっかくの長物をカットするのではなく短いものを有効活用するという観点で使える長さを追加した、というわけです。


清涼たも無垢一枚物羽目板

腰壁の上を塗り壁で仕上げる。
無垢材と左官塗り。
非常に相性の良い組み合わせですから、そんな楽しみ方もおすすめです。

そうです、弊社はその塗り壁材である珪藻土系建材も販売しています。
まだ記事にはしていませんが、化学物質によるものではない天然素材のみで構成された珪藻土左官材。
それを使っていただくのが非常に良いでしょう!!(笑)。
リーズナブルな価格で左官塗り壁仕上げが実現でき、非常に吸放湿性能も高いという優れもの!!
おっと、そのアピールは後日します。

日本の広葉樹の活用以上に、インテリアのアクセントに出来る清涼たもの羽目板の追加サイズ。
是非、活用してみてくださいね。
貴重な柾目も!、ありますよ。


・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング(板目)はこちらから

・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)幅広柾目!無垢一枚物フローリングはこちらから

・日本の広葉樹シリーズ 清涼たも(せいりょうたも)無垢一枚物羽目板はこちらから

日本の広葉樹シリーズ、以前にご紹介の清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから。
清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらからご覧ください。


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無垢材には貼らないで!!

ものすごく簡単なことだけどもできないこと。

それが、無垢材にはテープを貼らないこと。

どういうことでしょうか・・・

一例としては、弊社の無垢フローリングを施工する際の説明書に記載をしてありますが、無垢フローリングを施工した後は必ず「養生(ようじょう)」という作業に入ります。
この養生という作業はフローリングを守るためのカバーをする作業ですが、そのカバー材を固定する為に粘着性のテープを貼ります。

そのテープを固定するのは壁際等のフローリング表面の場合が殆どです。
これが、厚い塗膜のあるようなフローリングであれば問題ない場合もありますが、無垢フローリングの場合は非常に問題です。
以前にもそれについては触れていますが、フローリングの表面の繊維がめくれ上がるということ以外に、日焼け跡が残るということや粘着の糊成分が表面に残ってしまうのです。
もちろん、それは塗膜の薄い普及品合板フローリングでも同じことなのですけども。

粘着性の糊が残るということは、その部分にホコリなどがついてしまうということ。
そしてこんな感じになります。


無垢材に養生テープを・・・2


写真はフローリングではありませんが、くっきりと跡が見えています。
この部分に細長い粘着テープと四角い粘着テープが張られていました。
今回はテープに理由がありまして、実はこれ試作品なのです。
数種類頼んでいた他の製作物と見分けられるように、番号が書かれていた部分と違いが表示されていた部分です。
で、こんな感じになるであろうことを想像していたから、ネタになっていい感じ(笑)なんですけど、本来お客様に届ける仕上げ品ではこのようなわけにはいきません。


無垢材に養生テープを・・・3


糊のつき方によりどのような模様(?!)が出るのかは異なりますが、今回は粘着が弱かったので木目のめくれは起きていません。
しかし、粘着性が強いにしろ弱いにしろ、無垢材の表面には粘着テープを貼ってはいけません。
無垢フローリングの場合は、壁際にそってこのような跡がずっと続くことになります。
もちろん、粘着性の弱いものの場合はテープを剥がした瞬間は、このような跡が見えません。
しかし、少しづつ後からホコリを取り込みながら目立つようになってくる。

フローリングの場合は施工者さんが気をつける必要がありますが、普段から無垢材を使うことに気を付けておられる方以外では、なかなかお伝えしても伝わらない場合が多くあります。
そのため、弊社から購入いただくお施主様が施工者様にもご説明とお願いをしていただくことをおすすめします。

せっかく選んで楽しみにしていた無垢材製品が、美しく仕上がるように。
改めてのご案内です。




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いつまでたっても疑問は尽きない

ある日、使わなくなった木切れを整理していた時のこと。


105mm×30mmほどの木材に、乾燥によるひび割れが多数入っていることに気が付いた私。
よほどストレスが溜まっているのか(笑)なんなのか、急にその割れの部分を自分の手で割ってみたくなりました。
ただ純粋に、割るという動作を撮りたかったのだと思うのですが、その結果生まれたのは、新しい疑問でした。


中から、虫のさなぎ・・・4


パックリと割れると気持ちいい!という割れ目を割ってみました。
空手の名手が瓦割りするのを見ていて、なぜか気持ちいいのと同じようなそんな感じ!

ミシミシ、メキメキ!
という音とともにパックリと割れた中身に、ギョギョ!!・・・いや、これだとサカナクンなのでモクモク?!・・・
で見えたのは・・・

中から、虫のさなぎ・・・5

見えるでしょうか?
焦げ茶色の物体。

なにも欠点(穴や腐れ)のない木材の中から、しかも純白の木材(ホワイトウッド)の中から焦げ茶色の小さなものが出てくる。
びっくりしませんか?
私だけですかね。
あるはずのないものがそこにあった、という驚き。

それは何かの虫の蛹・・・
繭みたいな、クモの糸みたいなものがついてます・・・

いやぁ〜!
私、虫好きじゃないんです。
でも。でも、木の事に関しては見てしまう。

よく見ると、普通は目立つ孔がない。
虫が入ってくる、もしくは産卵してから幼虫が蛹になる迄に食害していった部分の孔がない。

もちろん、木口にもない。


中から、虫のさなぎ・・・1

念のため、反対のこちらにもない。

中から、虫のさなぎ・・・2


どこから入って、何を食料にしてこのさなぎになったのか・・・
というか、本体もいない?!様な感じなのでどこから出ていったのか・・・・

ぐるぐると回転させながら、虫がついていた木をなめるように眺めている私に、「虫がいたことより、虫がどうやってここにいたかに興味があるほうがおかしい」と言われましたが、これは気になる!

木表にも木裏にも孔はない。
ホワイトウッドなので、芯材からどれくらいの部分なのかも目視では分かりづらいです。
う〜む。
こいつは何者か。
気にしなくてもいいんでしょうけど、気になってしまう。

虫に、木の虫に詳しい方、教えてください〜(^^♪


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手作業のしるし

無垢フローリングは自然の産物。
様々な表情があります。

もちろん、毎度ショールームなどでご説明をしている木材の伸縮についてや、反りのおこる仕組み、そして木の中の水分が及ぼす影響などの事もそうですが、見えていなくて分からないものもあれば、見えていても分かりにくいこともある。
それが無垢材。

弊社の無垢フローリングの多くが3グレードに仕分けされているのはご存知の通り。
もちろん、節があるかどうかや補修の加減を加味しての事ですが、それらは全て人の手で行われています。
当たり前、と感じるかも知れませんがこれが非常に手間。

私も自身で検品したりするので、よくわかるのです。


自分で検品!


あぁ、コレは寸法仕上がるかなぁ・・・
この、このちょっとが出てきそうやから節ありになってしまいそうやぁ・・・とか。

もちろん、全て私が見ているわけではなく工場の職人さんたちが、厳しい目線で見てくれているわけですが、まぁ、自分で検品する材木屋さんはそうはいないですよ。

そうはいっても、同じ無垢フローリングでもUNI品などでは、あらかじめ欠点を切り落としたものを接合できたりするので、意外とグレーディング基準があいまいなメーカーさんもあったりします。
でも、弊社では一枚物をメインに作っている為に、グレーディングは一枚物もUNIも全て手作業で行っています。

だから、たまにこんな感じで人のぬくもり?!を感じる検品の後が見られたりします。


手作業のしるし


これは何のしるしでしょうか?!(^^♪
八なのか?何なのか?内緒です。

手作業が全て!とは言いませんが、そうだからできるものがあるのも事実。
本日ご来店いただいたお客様も、既にフローリング材については99%(?!)他社の他の樹種で決定していたところ、弊社を見つけて頂き、普通ではないこだわり具合とそのこだわりから生まれる商品の仕上がりの良さに関心を持っていただいて、遠方よりご来店いただきました。

本当に有難いことです。
一般的なフローリングから比べると、選別や加工の特殊性から高価になってしまう商品も、それくらいの価値がある!と言ってもらえること。
私はもちろん、原木を扱っている職人さんも加工を担当してくれる職人さんも、とっても喜んでいます。


手作業のしるし2


弊社の扱っている無垢材はそんなものです。
同じ樹種名なのに何が違うのか、同じサイズなのにどうして幾つも種類があるのか、どうして他社より高いのか(笑)。
こんな手作業が沢山詰まっているんだな。
どんなおっちゃんが作業してくれているんかな?!
そんな想像をしてもらえる、そんな無垢材。

それをお届けしたくて、宣伝広告費ではなく職人さんたちとのコミュニケーションや現地での打ち合わせと検品に、時間と費用を使っている事情を受取っていただけると嬉しいです。

手作業のしるし。
それは弊社で扱う無垢材のしるし、です。



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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 無垢フローリング | 本物の無垢木材 

昨年一番の話題は、もちろんこれ! 〜平湯大ネズコ〜

既に昨年の話題となりましたが「今年の漢字」が12月に発表され、世相や流行を表すものとして毎年話題となります。
それに対して、私の中での「今年の名前」は?と聞かれると迷いなく「ねずこ」です。
いわずもがな、昨年も映画が超話題作となった「鬼滅の刃(きめつのやいば)」に登場する主要キャラクターの名前です。
そして「ねずこ」の名については、わざわざ今さらにストーリーを説明するのは野暮、というものですが巨樹巨木マニアの方の中にはご存じない方もいらっしゃることを考えて、敢えて!!


ねずこ

竹を噛んでいるいる少女が「ねずこ」。
この「鬼化した妹」を人間に戻すべく、主人公である兄と宿敵である鬼を倒しに行く物語。

今回取り上げる巨樹の樹種名が、昨年日本中を虜にした話題作に登場する彼女と名称と同じなのです。
その名は「ネズコ」。

一昨年の紅白○合戦にてすでにその作品の主題歌が取り上げられるほど、以前から話題作であるのですが、私もその作品の内容を知ったのはつい数か月前・・・
ですので、「今更」というのはもしかすると私自身への言葉なのかもしれませんが、一部では私と同じようにご存じない方もいらっしゃるかもしれませんから改めて・・・

話題作の少女と同じ名前の樹木「ネズコ」。
関西では、特に現在の材木屋さんの間では殆ど話題になることもなく知る人も少ないであろうと思われる樹種。

しかし、一部では有名な樹種であることも忘れてはなりません。
が、そのお話は少しずつ進めましょう。


平湯大ネズコ 1


ここは岐阜県の東北部。
地理的には、あの有名な上高地にもほど近い場所に位置する平湯地区。
観光地で有名な高山市から長野県方面に向かう道中にある、有名な温泉地ですがこの地の山に、みごとなネズコの巨樹が「いる」のです。

観光バスも行き交う山道。
そんな道すがらに位置するキャンプ場の奥地に、関西地方では決して認知度の高くないネズコの巨樹が存在することは、巨樹巡りをする身としても、また木が好きなものとしても、そして仕事の都合上岐阜県には頻繁に出入りする者としても以前から認識していました。
しかしながら、なかなか私の足がその場へ向かうことはありませんでした。
私がなかなか訪れることが出来ずにいた理由。それは熊!!
岐阜県、熊怖い。
山が美しく植生も豊かで生態系も素晴らしいものだと理解していますし、とっても好きな県ではあるのですが、その分、私が怖れる熊との遭遇リスクも上がる(汗)。

山道を車で走っていると、あちこちに目につく「熊、出没注意!」の黄色い看板。
基本的に可愛い絵になっていますが、現実はそんなに甘くない。
その恐怖から、出来る限り勇気を振り絞ることができる時でないと行動できないと思っていた場所。
それがこの平湯。(あくまでも、私のイメージ、、、ですよ。)


平湯大ネズコ 12


道路からはこのような登山道チックな道を登っていくことになることを事前情報としてキャッチしていたために、とても身構えていた私。
それでも、逢いたくてしかたなかったネズコへ向けて歩を進めたこの日。

キャンプ場がすぐそこ、というにもかかわらずこの写真の場所では「ホー!」とか「ハイっ!!」とか熊除けの奇声をあげながら歩いていることは、写真なので言わなければわからないこと。
結果的に熊には遭遇しないのですけれど、山中への道のりにおいての私にとってはいつものこと。
戻った際には喉がカラカラ。
ネズコだけに、熊ではなく鬼が出るかと思いきや日中だから大丈夫(汗)。


そうやってのぼってきた先に出逢うのは、期待値にそぐわぬ見事な姿。

平湯大ネズコ 3


雑木林の中をくぐってきて、いきなり現れる巨躯を誇る針葉樹。
これが平湯大ネズコ。

鮮やかな、と言いたくなるような美しい赤茶色の肌は、若々しさすら感じるような力漲るような感覚を与えます。
しかし、その伝承樹齢は1000年!!
その数値は、一本の幹がまっすぐに立ち上がると認識される針葉樹のイメージとは全く異なる、老齢の巨樹ならではの迫力のある佇まい。

ネズコという樹種についてをここで語るにはスペースが不足しますので割愛しますが、樹木の系統としては桧の仲間。
そのため、木の皮や葉っぱはそれらのイメージに似ています。


平湯大ネズコ 6


その特徴を理解していなければ、おそらくヒノキだと思ってしまいそうな、そんな雰囲気のネズコ。
木材好き、もしくは中部地方の木材関係者や里山にお住いの方以外は、樹種自体馴染みのない人も多いのではないかとおもいます。

その名の由来は、一般的には「材色が薄黒く鼠色に近いこと」だと言われていますが、樹齢や育った環境によっての差も大きいようで、薄黒というよりも深い赤茶がかった褐色からスギに薄墨を流したような印象の物までが見られます。
安直なネーミング、と思われるかもしれませんが色合いや木目から名付けられる情報はとても重要ですし、各地の方言その他でも、そういったものを読み取っていくと、もともとその地の人たちが感じていた感覚を追う事が出来る、という場面もありますから、私はこの名がとても好きです。
若干、「ネズコ=ねず子」みたいで女の子っぽいというか(笑)。
そう、冒頭のねずこの様に。


平湯大ネズコ 10


ネーミングからは女の子を想像させるところもあると思うネズコ。
しかしながら、この平湯大ネズコにはそのようなイメージはありません。
力強く太く突き出る大枝、天にあるものを全て絡み取ってしまうかの如くあらゆる方向へ向け自由に伸びる細枝、それらを支える武骨な主幹。

これが千年か。
人はもとより樹木においても、特殊な場合を除いて千年という時間を生き続けるものは多くありません。
自然の中で寿命を迎えるものもあれば、人の手によって伐採されていくものも多くあるでしょう。
しかし、この大ネズコは昭和初期の発見以来とても大切にされ、この地の宝として保護されてきた。
ここへ至る道のりが整備されていることも、周囲が木材でステージの様に組み上げられていることも全て、発見以来ずっと守られてきたからに他ならないと思います。

千年の巨樹に運動靴でいくらか歩けば逢えること。
その有難さと、目の前にある歴史を感じる姿に先人への敬意を感じずにはいられません。


平湯大ネズコ 9


大ネズコの周囲は柵で仕切られている為、当然寄り添うことはできません。
それに、写真では分かりにくいものの急斜面にあるために、下側に回り込むとかなり見上げるようなアングルになるので、まるで拝み見るような感覚。
周囲は若い雑木林の様な状態ですがもし、これが昭和初期の山であればどのような感じだったか。
道なきケモノ道を進んだ先に、雑木の中でこの姿を眺めたならば、自分も先人の様に宝として後世に伝えようと思っていたに違いない。そう思います。


平湯大ネズコ 8


根際に表れている幾つもの隆起物。
瘤、というのも一つかもしれませんが、これが大ネズコの生命力の一つではないかと思ってしまうのは私だけでしょうか。
まるで細胞分裂の瞬間を切り取ったような、見つめているまさに今、これらが爆発的に増殖し根を張っていく・・・
動き出すはずのないそのモノを、どれくらい見つめていたかは覚えていませんが、永遠に生き続ける命の源が可視化されている、そう思えてなりません。

厳しい環境がそうさせるのか、それとも数百年数千年という時間の流れこそが作り出す造形なのか、「素直」な印象が多い針葉樹であるにもかかわらず、この地から動くことのできない溜まった力を絞り出すように、鋭く突き上げる枝。


平湯大ネズコ 11


訪れたときは「巨大なクワガタの角」、そう感じた記憶があります。
しかし、この記事を書いている今であればやはりその姿は鬼。
鬼の角。
先の生命力を感じる瘤にしても、そしてこの角にしても永遠の命を持つ鬼の様。

私が訪れた日は、生憎の本降りの雨。
見あげるレンズ、構えるカメラに瞬時に雨粒が張り付き、焦点は合わず濡れるカメラが壊れるのではないかと思うようななかでの撮影で、折角の対面なのに・・・と思ったのですが、その雨がもたらした唯一の感心事は大ネズコを一層美しく彩ってくれたこと。

雨というヴェールをまとって、鮮やかに艶やかに、その赤茶けた巨躯を輝かせてくれたのです。


平湯大ネズコ 4


先に大ネズコを鬼に例えましたが、鬼があらわすものは決してマイナスのものごとだけではありません。
私の故郷、大阪府茨木市には「茨木童子」なる鬼の伝説が残っています。
茨木市から京都南西部方面において、様々な伝説の残る鬼ですが悪者として伝えられるものがある一方、鬼という姿(他者とは異なる)になりながらも内面や行為は善良な人間として描かれているものもあります。
受取り方や考え方、又は自分とは異なった考えや生き方を排除する人の心が生むもの。それが鬼なのかもしれない。
それを、伝説の中から教えられているのかもしれません。

鬼滅の刃の「ねずこ」も鬼になってしまっています。
しかし人を襲うことなく、人を守り兄を信じています。

言葉や風体、そして自分とは異なる考えなどを一方的に否定するだけではなく、認め合い間違いを許しあいながら生きていくこと。
大ネズコの鬼気迫るその姿が、人としての生き方をも説いているのかもしれない。


平湯大ネズコ 7


私もかなり流行の影響を受けている様です(笑)。
しっかりと「キメツ」にはまってしまっているようですが、コロナウィルスが蔓延し「分断化」された世界を目にすることとなった2020年でしたから、もしかするとこの平湯大ネズコを紹介するのも、分断ではなく協調協力し、様々なことを受け入れながら進んでいくことを考える2021年のはじまりだからなのかもしれません。



平湯大ネズコ所在地

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯

キャンプ場から登山道を20分ほど上がると逢える。
車はキャンプ場周辺、登山道脇に止められるが正式に駐車可能かは要確認。


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