大阪の本物の木材を追求する材木店のページ
空を見上げて

神話受け継ぐ奇し姿 〜クスノキ・樟 その六〜


一般的にはなじみがない樹種であるクスノキも、一度その香りを知れば忘れることはないでしょう。
そんなクスノキですが、いざ樹種名を漢字で書け!と言われると戸惑うかもしれません。
予備知識があれば、もちろん迷いなく「楠」をあてるでしょう。
しかし前回お伝えした通り、その字は正確ではありません。
その一般に知られる「楠」と「樟」の漢字の違いに、クスノキのルーツがある模様です。

クスノキは、日当たりが良く適度に湿潤な環境で肥沃な土地を好みます。
もともとが熱帯〜亜熱帯に多く分布する種族なので、寒冷地ではほかの樹種との競争に負けてしまうので、温かい地方に集中して見られる樹種。
暑い地方では、その大きな樹冠で影を作ってくれるので有難いです。
暖かな南国から渡来したという意味で、木に南と書くと聞きました。


それでは、私が常用している樟は、というと「木に章」というのは、大きな木材を意味するそうです。
クスノキは巨木が非常に多いですし、この連載の初回の序章でも紹介した「加茂の大クス」を見てもわかるように、現在でも非常に立派な巨木を多く残している樹種です。
大きなしゃもじともみじ饅頭で有名な広島県安芸の宮島の海中の大鳥居も、あれはクスノキ材です。


鳥居

(私が訪問中は、修繕工事中でその姿を拝むことが出来ず・・・・・無念。)


次回の造営の際に、あれだけの巨木が入手できるかが心配されているそうですが、不謹慎ながらも市町村単位の巨木を伐採すれば、ヒノキの巨木を探すよりは簡単だと思ったりもするほど、クスノキの巨木は多くあるものですね。
宮島の鳥居自体は、樟脳パワーを活用した海中での腐りにくさと、クスの魔除け効果を持たせていると聞きました。
もちろん、クスノキの樹木の利用はそれだけではありません。

社寺や仏具と関係するところでは仏壇や木魚(音がこもってまろやかになり、最上級とされているそうです。)、仏像彫刻があります。
その他には、大木特有の木目を活かした床柱(とこばしら)や床の間材、天井板、鏡板。そして和風の内装材、富山の井波欄間の素材として活躍しています。


樟脳の香りを活用した内装材といえば、化学防虫材剤が普及するまでは衣服の虫除けを兼ねて、タンスの内部板に使用されたりしていましたので、タンスを開けると樟脳の香り、という記憶のある方もいらっしゃるのでは?
タンスに限らず、重要な書物の保管書庫などにも使われていたそうです。
今ではクスノキの力に頼らずとも、化学防虫剤の袋を転がしておけばよいことなので、樟脳=タンスの香りという図式もなくなっているように思います。

防虫剤


それ以外だと、水周りフローリングとして、特にお手洗いや洗面スペースには以前からクスノキが使われてきました。
ここでもやはり樟脳の貢献度は大きく、現在では芳香剤を使うのですがクスノキフローリングにすることで、樟脳のスーッとした香りが穏やかに香るので、天然の消臭芳香剤となってくれるのです。
その辺りは、後日に紹介する予定の弊社オリジナルの「兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング」にてご紹介しますのでお楽しみに。


おっと・・・
どうしても樟脳のお話に戻ってしまいますが、クスノキのルーツのお話をもう少し続けましょう。
以前に驚きの写真でご紹介した神代樟(じんだいくす)を覚えていらっしゃるでしょうか。
トラックよりも遥かに大きく、流水にもまれることで非常に奇異な形状となった皮、そして現在でも稀に見る・・・いや、現在ではないほどの見事な杢を躰中にまとっていたその姿。
忘れられるはずがありません。

樹齢はゆうに1000年以上、埋もれていた時間も1000年以上と言われているものが、現在でもその独特な香りを漂わせながら存在することを考えると、少なくとも2000年以上前にはすでに親木となるクスノキが日本列島に存在していて、その種子が発芽して神代樟となったのであろう、と想像するのです。

神代クス


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神話受け継ぐ奇し姿 〜クスノキ・樟 その伍〜

クスノキの葉は、除草や他の植物を寄せ付けない力があると書きましたが、そんなクスノキの葉を食べるのがアオスジアゲハ。
クスノキの新葉に産卵し、幼虫はその葉を食べて成長するそうです。

前回後半でお話したように、樟脳成分を持つクスノキは昆虫や他の植物への影響があるにもかかわらず、その葉を食べるなんて何故なのか?!
不思議な感じがしますが、動物の体は不思議がいっぱい。
葉っぱを食べるものといえば、小さいところではテグス蚕の飼料として、かわいい動物ではパンダやコアラも、毒性や精油を多く含む葉を食べているにも関わらず、元気に生きている。
コアラは長い盲腸をもっているために、普通では脂分に負けてしまうユーカリの葉を消化することが出来るのだそうです。
かわいい顔してたくましいもんです。

クスノキ 9


さて、葉っぱにもその香りが強く残る樟脳。
香りは目で見ることが出来ませんが、違った形で樟脳をみることができるのが「セルロイド」。
高価で希少な象牙の代用品などとして、アメリカでニトロセルロースとの合成で商用化されたそうですが、私にとっては若干不気味にさえ見える「セルロイド人形」のイメージになるのは歳のせいでしょうか?
といってもそんな歳でもないんですけども、成形しやすい為に広く普及流通し需要を伸ばした歴史を持っています。


クスノキ9


ただ、燃えやすいことなどが影響し、のちの石油系合成樹脂に代替えされるようになっていくのです。
いつの時代も、木材製品は代替え材料との比較競争の歴史がつきもの。
クスノキはその影響が大きかった樹種の一つかもしれません。

世界的に、そんな一大需要を作り上げていたクスノキ。
日本でも比較的温暖な地域の広い範囲でみかける上、前回までの様に神話にも登場し巨木も多く残るために、当然日本の自生種だと思ってしまいますが、どうもはっきりとはしていないようです。

ご覧いただいている私の記事では、以前からクスノキの漢字表記を樟と表記することとしてきましたが、それに詳しく触れる時がやって来ました!
シリーズの第一回でも書いたように、樟脳を感じる今回話題にしているクスノキを含むニッケイ属を、中国では樟属と分類し、クスノキと似てはいるものの樟脳の香りを発しないタブノキを中国では潤楠属に、そして一般的に日本で用いられている楠という漢字を充てる楠属の樹種は、日本には存在せず中国では Phoebe 属に分類されている(一部にタブノキの仲間を含むこともあったらしい)ので、表記を混同されやすいのです。

漢字表記の違いは、日本と中国で様々ありますが最後に出た Phoebe 属はクスノキ科の中でも別格扱いをされてきたそうです。
中国の大工棟梁のお話では、その樹種は大木も存在していたらしく、高貴な人物の利用する建物や宮殿建築、墳墓の材として非常に大切にされていたということで、耐久性も高いといいますから日本で言うところのヒノキの様な扱いに思います。

私が今まで聞いてきた話と重ね合わせると、日本には存在しないその樹種名はおそらく「楠木(なんぎ)」。
四川省にはその楠木の巨木があったそうですが、海南島などにも分布していたとも聞いています。
そしてそれらは香楠や金糸楠などと呼ばれ一般には使うことが出来なかったといいます。
香りも非常に特徴的で、樟脳の香りとは全く異なるもの。
やはり高貴な樹木なのでしょう。

クスノキ11


それらを含むクスノキの仲間はやはり中国の方が豊富なことも踏まえると、もしかすると日本のクスノキのルーツは中国を含む大陸なのかもしれない、と思う理由が他にも存在するのです。
果たしてクスノキの正体とは・・・・


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神話受け継ぐ奇し姿 〜クスノキ・樟 その四〜

もう少し、樟脳がらみのお話を。

クスノキの材の用途として有名なものに彫刻があります。
硬すぎないこととともに、樟脳の香りがあることから仏像彫刻などにも古くから用いられてきました。
仏さまというと、社寺と同じようにヒノキが使われているのかというイメージをお持ちかも知れませんが、渡来した仏像の多くはビャクダンなどの香りがする木が使われていました。
その為に、日本で香りが強い木ということで、ヒノキ等のほかにクスノキが使われていたようです。
彫刻された材に、精油成分が数百年以上たっても持続していることも樟脳のパワー。
彫刻に使用される理由はそれらだけではありませんが、仏像を含めて彫刻ができるくらいの適度な硬さで、しかもいくつかの木を合わせるのではなく、一本の木から大きな作品を作ることが出来る点でも、非常に重宝されたことだと思います。


クスノキ 6

樟脳のパワーをご存知の方には、香りの印象が強いと思います。
アロマの世界でも、発汗をやわらげ抑うつ症状を和らげる効果があるととされていることからも、その通りかもしれません。
しかし、そのパワーはなにも香りだけではありません。
医薬の世界では、強い抗菌作用や消炎作用、鎮痛・血行促進の作用があるとされ、その溶液は強心作用が見られるということ。
実際、強心剤のことをカンフル剤なんて言いますが、この語源はカンファ―=クスノキなのですから。


前回にも少し出ましたが、同じクスノキでも同じ量の樟脳が採集できるわけではなく、その含有量の違いでアカ(グス)・アオ・ボケ・サンショウなどと区別されているそうです。
木材の世界で材を比較される場合には、「アカ=良質・アオ=劣る」として材名に関する場合がありますが、ボケというのは「味がボケている」というような具合で採集量が少ないという意味なんだろうか、確認はできていません。

また、薩摩地方では採油上で上質なものから順にメアサ・ドべ・マイロという区別があるらしい。
大阪の方言だとおもうのですが、ドべというのは「最下位」という意味を持つために、私としては中間にドべがいるのがしっくりこないところです(笑)。
樟脳を分留後の液体は樟脳油として、香料や防虫材料、溶剤や選鉱材として再分類されます。
精留された油は沸点の違いから低い順に、白油(防臭やテレピン脂の代替材)、赤油(バニリン、農薬原料・石鹸・アルボース防腐剤)、藍油(らんゆ。殺虫・シロアリ予防・医薬品)に分類されるそうです。
日本国語大辞典によると、その量は再生樟脳が50%に対して、白油20%・赤油22%・藍油2%が得られるとのこと。

樟脳の力は材だけではなく、その葉にも含まれています。

クスノキ 7


暑い夏の日には、緑に光るクスノキの葉を少し拝借して手で揉みこむと、非常に爽やかな香りがします。
暑さを少し忘れるような、すっきりとした香り。
材から感じるのと同じ香りです。
常緑樹であるクスノキは、春に次の世代の葉が出来てから古い葉を落とす「譲り葉」のような性質を持っていますが、その落ち葉が周囲の植物を抑制することが分かっています。
雑草が生えることを抑制したりする効果もあるということですが、全ての植物に効果があるわけではなく、双子葉植物への除草効果があることが実験されているとのこと。

それらを身をもって教えてくれたのが、ウチで飼育していたカブトムシたち
自宅のクスノキカウンターの上で育てていたために、異常行動となり生育不全になった可能性がありました。
そんな力も、樟脳のパワー。

巨大なその姿にたがわぬ目に見えない強大な力です。


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神話受け継ぐ奇し姿 〜クスノキ・樟 その参〜

クスノキが船に適していることは、神話からも樹木という性状からもよくわかるのですが、船というものの素材としての木材の質からしても、非常に適しているということを示している一つの点が、クスノキのお話をするときには避けては通れない樟脳です。

それは、樟脳のおかげで船が腐りにくくなることと、水をはじくことで進水効果が高いということ。
クスノキは、材中に樟脳をためる組織を持っているといわれます。

記事をご覧の皆さんは樟脳をご存知ですか?
私がクスノキを紹介するときは、先ず必ずその香りを体験してもらいます。
木材からも強烈に発するその香りこそが、樟脳の香りだからです。
木材を選びに来られたお客様への、他の優等生木材からの「変わり種」として紹介すると、非常に効果的(笑)。

ツアー2


ヒノキやスギの様に「木のいい香り!!」ではなくて、「なにこれ!?すごい!」というある意味特殊な香りといいますか。
非常に好き嫌いが分かれる、刺激的な香り。
その香りを私は「古い箪笥のひきだしの香り」とか「メン○レータムの香り」と説明したりしますが、とっても爽やかであり、少し刺激のある香りです。
精油成分を含む樹種の少ない広葉樹の中で、珍しい存在でもあります。

私は学生のころから理科がめっぽう苦手なので、こういったときに悔しい思いをするのですが、分かる方には非常に分かりやすいであろう元素記号で表すと、 C10H16O 。
この結びつきが、すごいパワーを持った樟脳という素材になるわけですが、実は私がいつも香りを試してもらっている材には、5〜10%ほどしか含まれていません。
それなのに、非常に強烈な香りに感じるということはそれだけ成分が強いということか。
いや、よく考えてみるとあのシロアリに対して忌避効果があるといわれる「ひば」ですら、以前紹介したように材中には1〜2.5%しか含まれていないのですから、比較すると驚異の含油量なのかもしれません。

青森ひば油

しかし、それを採集しようとするとどんなクスノキでもいいわけではありません。
若木は採集するほどの樟脳を含んでいないようで、大正時代の国有林ではおよそ50年を樟脳採集のための伐期としていたとのこと。
熟成するまでに時間を要するのは、人も植物も同じ、ということでしょうね!
ただし一般的に、樟脳が安定して採集できるようになる連年の成長量が最大になる頃が樹齢75〜80年といわれていますし、材によっては偏りがあるといいます。まさしく自然の産物。

後述する樟脳の有用性は、資源量に乏しいといわれる日本にとっては非常に重要だったようで、煙草や塩、アルコールなどと同様に明治36年には専売制になり造林された歴史があります。
そのもとで個々の樹も管理されていたというほど。
どれほど有用だったかがうかがい知れます。

樟脳と船の関係は非常に重要だったようですが、現在ではあまり語られる声を聞きません。
スギの方が一般的な木材だからなのか?!
いや、それにも樟脳が関係しているようです。
というのは、精油成分に共通することですが、あまりにも強い化学成分は良い効果を持つ反面、成分が強すぎるために、マイナスの効果を及ぼすこともあります。
木材として使用するときには釘などの鉄製部材を使用します。
しかし、精油成分はその轍を腐らせることもあるため、特に船材の場合は水に触れることもあり腐食は大敵となることで、精油成分の強いクスノキは次第に使われなくなったともいわれます。

木製船の製造には釘はそうそうは使われないのではないかとも思いますが、そんな面もあるようです。
もちろん、丸木船の必要がない船製作になると、割りやすく加工もしやすいスギの方が適材とされたのかもしれません。

海に挑む巨木船よりも、コンパクトな実用船が必要になった時代の変化なのかもしれませんね。


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神話受け継ぐ奇し姿 〜クスノキ・樟 その弐〜

そうです、当地大阪にもクスノキに関する古いお話がいろいろと残っています。
その証拠に、大阪府にはクスノキの一般漢字として広く使われている「楠」の字を関する地名が多くあります。
楠葉(樟葉)や楠根、楠町などです。
その数は鹿児島県、和歌山県に次ぐ数だといいます。

古事記(仁徳記)にある現在の大阪府高石市富木の伝承に、一本の巨木を伐って船にしたというお話が残っているそうです。
お話にでてくる巨木があったのは兔寸河(とのきかわ)=富木でその地方を流れていた河のほとりらしく、その巨木は朝日があたるとその影がなんと、淡路島に達したというのです。
淡路島までの距離は、直線距離で単純にみてもおよそ40km以上。

BlogPaint

40kmもの影を落とす巨木って、どんなんやねん・・・
いくら朝日の照らす角度が低いといっても40kmは・・・・・

古い書物は事実を書き残している、という解釈でみてはいけないと聞いたことがありますから、それくらい大きかった、という例えを自ら想像する手がかりとすればよいのかもしれません。
そんな時代から、クスノキは巨木だったという事実が分かるんですね。
このお話は等乃伎神社の由緒にも語り継がれているものです。

クスノキの巨木伝説はそれだけにとどまらず、山口県には雲を突き抜けるほどの巨木が存在していたそうです。
その枝張りは二里四方(およそ8km)に及ぶとの伝承!
前々回に紹介した、見事な枝ぶりを誇る加茂の大クスでさえ、その枝張りは40m強。
二里四方って・・・・
しかも、あまりにも巨きかった為にその巨木の北側の地には、まったく日の光が当たらずに、その地方の地名が万倉になったらしい・・・
どう読むかわかりますよね・・・
洒落かっ!!って突っ込んでもつっこみきれないこの地名。

真っ暗だったから万倉、、、、まっくら・・・・

さらに続くのが、そのクスノキ伝説が残る地は楠町船木。
なぜなら、その雲をも突き抜ける巨木で船を作ったというのです。
だから船木・・・
もうなんでもありの様な伝説ですが、船を作る、というのは先の富木も同じ。

クスノキ 2

古事記には、鳥石楠船(とりのいわくすぶね)という名の船が登場し、日本書記にはスサノオノミコトが眉毛を抜いて撒くとクスノキとなり、スギとクスノキは浮き宝=船にせよ、という言葉通り、古くからクスノキは船としての利用が根づいていたようです。

昨年だったか、日本人のルーツをたどるために木舟で海を渡ってくることができるかどうかの実証実験が「おこなわれていましたが、大陸から日本人の祖先が渡ってきた船は果たして、クスノキだったのでしょうか・・・・

クスノキが船とされたのは、なにも神々のお告げばかりではなくて、やはり伝説の通り昔から巨木が多く存在したからだと推測します。
船を組んで作るという手法がなかったころは、丸木舟で木を刳り貫いて作ることができる素材が必要だった。
それができる上に、船に最適な要素を備えていたのはクスノキだった、ということかもしれません。


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神話受け継ぐ奇し姿 〜クスノキ・樟 その壱〜

前回紹介した加茂の大クスは、そのスケールを感じて頂けたでしょうか。
私の好きな巨樹の中の一つですし、クスノキという樹種を語る上でのお手本として紹介しておきたいものの一つでもありました。

今までに巨樹としてクスノキの記事を書いてきたことはあったものの、クスノキという樹種の詳細をまとめていなかったことに、昨年の末頃になってようやく気が付きました。
というのも、別件で古事記に関する本を読んでいた時にふと、「木材業界でよく使う、スサノオノミコトが●●の毛を抜くと○○の木に・・・、という件があるのに、そこに出てくるクスノキをとりあげてないぞ!!」となったから。

確かに、私の本業(?!)である建築資材としてのクスノキというのは、現在ではほとんど表舞台に出てくることはありません。
あるとしてもおそらく、太く大きくなりやすい性質から幅の広い一枚板として流通する場合、テーブル用材としてやカウンターとして使われるくらいでしょうか。
建築以外では、彫刻その他の用途があるものの、やはり木材としての流通は決して多くはないと思います。

だからこそ、私の記事にも出番が遅れたのかもしれません。
自分のなかでは、かなりお勧めしたい樹種ではあり、自宅ではお手洗いのカウンターとしても使用していますが、使う理由の大きな要素である「特有の香り」から、敬遠されることが多いのも流通量の少ない理由の一つなのかもしれません。

クスのカウンター


そこで、今回から大いにクスノキを掘り下げてみよう!と思うわけです。

和名:クスノキ・樟
英名: camphor tree
学名: Cinnamomum camphora
分類:クスノキ科 ニッケイ属(書籍によってはクスノキ属)


和名の語源は、奇し木(くすしき、またはくすしきき)に由来するという説や、特徴的な香りに由来する「臭木(くさのき)」や「薫木(くすのき)」と聞いています。

学名の Cinnamomum は「ニッケイを思わせる」、 camphora はアラビア語の樟脳を意味する言葉が語源とされています。
英名の camphor も、梵語の純白である kapur またはアラビア語の kaful に由来するということなので、歴史の香りがプンプンしますね。

そう、クスノキは特有の香りがプンプンする木です。
それは木材となる幹からもそうですが、その葉っぱからも同じようにスーッと鼻に抜ける香りを感じます。
その香りこそ、学名の中にもある「樟脳」の香り。
クスノキがクスノキである所以ともいうべき香りですね。

私の自宅のトイレに使っている材も、20年近く経とうとしているにもかかわらず未だに仄かに香りますから、爽やかなトイレ空間としてくれています。
私は暑い夏に街中を歩いているとき、少しリフレッシュするために街路樹になっているクスノキの葉っぱを一つ拝借します。

小さなその葉をプチっとちぎると、そこからはすっきりとした樟脳の香りが漂ってきます。

クス 2

その香りを嗅いでいると、汗が流れることを一瞬忘れて清涼感のある気持ちにしてくれます。
もちろん、体感温度が下がるわけではないので涼しくはないのですが、街中で樹木の魅力を感じる瞬間の一つでもあります。
公害に強く、本州南部から四国、九州・沖縄までの主に暖かい地方によく育つため、私の住む大阪にも巨樹が多く、その出で立ちを誇らしげに表す名称で有名な薫蓋樟を筆頭に、とても身近な樹種なのです。

それを表すように、兵庫県・佐賀県・熊本県の県木に指定されていますが元来、自生していたと考えられている場合もあるものの、はっきりとはしない部分もあるようです。
ただ分布としては、日本一の巨樹であり日本で最大のクスノキである蒲生のクスを有する鹿児島県にもっとも多くみられ、宮崎県や熊本県が続くなど、温暖な九州にまとまっているようです。


街の樹としてのクスノキに話を戻しましょう。

成長が早く長命で、しかも公害にも強いという特徴をもちさらに樹高も高く、緑の葉を年中茂らせる枝の広がりもあることで、街路樹のほか公園木としても各所に植えられています。
樹高は30m以上、直径5m以上にもなる巨樹の卵の素質を持つクスノキですから、夏の強烈な日差しを免れるために樹下に涼を求める、という光景も見られます。
もっとも、そこに集まる人たちはクスノキのことなど微塵も知らないことと思いますが・・・


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初めての遠征で初めての感激 〜加茂の大クス〜

さて、皆さん。
本日1月7日より、弊社の令和2年の通常営業を開始いたしますので、本年も一年よろしくお願い致します。

毎年年始の営業初日の記事は、巨樹巨木の日本一を紹介してきているのですが、さすがに日本一ばかりを追うこともできませんし、今年はこの後に紹介する記事の都合もあって、「日本一だと思っていた」巨樹を紹介することにします。


現在、各地方からもいろいろとお問い合わせをいただくほどに、全国の木材を扱うようになり各地を訪問する機会も増え、木のことも一般の材木屋さんよりはある程度分かるようになったと自負してはいますが、正直つい20年ほど前までは、恥ずかしいくらいに無知なものでした。
もちろん、ある程度業務に差し支えない知識は持っていましたし、それなりの事は知ってはいましたが、インターネット検索も普及しておらず、知識を得るソースが少なかった時代ですから、求められることも少なかったこともあり、自身の周りのことしか見えておらず他の地域の事は殆ど知らないも同然でした。

そんな時期、初めて遠方にでる機会があり、無知だった私でもその名を聞いていた木に逢いたい、と思った一本の巨樹がありました。
それが今回紹介する、加茂の大クスです。

加茂の大クス 2
(右に移っているのは外国人旅行者。老夫婦がクスを目当てに来られたらしい・・・)


淡路島を経由し鳴門方面から東西に走る徳島自動車道を西へ向かい、北も南も険しい山に囲まれた徳島県三好郡へ。

当時は初めて、と言ってもいいほどに自身で企画をして山や製材を回るということを行動に移したその時に、日本一の巨樹に逢ってみたい、と思ったのはある意味当然でした。
外の世界を知らないカエルが、ぴょんと外へ飛び出すと未知の世界が大きく広がり、想像してもしきれない巨樹という存在にあこがれていた時期。

特別巨樹ばかりを巡っていたわけでもなく、今の様にネット検索をするわけでもなかった当時、「かもうの大クス」なる巨樹があるようだ、ということしか知らず、しかもそれが訪れる予定の徳島県にあるらしい、ということで期待に胸を膨らませて向かったことを、今でも覚えています。

因みに紹介する写真は近年撮影のもの。
当時はデジカメの性能も良くない上に、写真になれていなかったもので、掲載できるようなものではありませんでしたので、あしからず。


徳島県での用事を済ませて、人づてに聞いた通りに向かった先にあったのが、開けた土地に孤高にたたずむその姿でした。

加茂の大クス 1


何とも雄大で美しい樹形。
解説板の「一樹、森を成す・・・」というのも大げさではなく、立派であることを森と例えたくなる気持ちも理解できます。
樹齢1000年以上、幹回り13m、枝張り東西46m。
日本一であるとの表記。

巨樹としての迫力では、様々な樹種の上でカツラが印象に残るものが多いのですが、カツラの巨樹の場合は「ひこばえ」が多く、1本の巨大な幹という印象ではなくて異様に大きな剣山という状態なので、単幹での幹周り13mは立派です。
また、その雄大な枝ぶりは、「この木何の木」のモンキーポッドを彷彿とさせます。

その大きさと見事な枝ぶりで、数少ない「国指定特別天然記念物」に指定されています。
以前にも杉の大杉でお伝えしたように、天然記念物の中でも「特別」がつくものは非常に珍しく如何にこのクスが貴重なものかということが分かります。

加茂の大クス 7


巨樹巨木にはつきものではありますが、一時期樹勢が弱った時期があったそうです。
広大な広さを確保されている当地も、昭和に入り農地や宅地の開発が進んだ時期があり、その時期に弱りが見えたそう。
しかし、周辺の農地を公園化し(それでこんなに広々としているんだ…)、治療も施して樹勢が回復。
驚くべきことに、東みよし町の産業課のホームページによると、樹勢回復後には解説版記載の幹周りからさらに太くなり、2007年には16.72mになったというのですから、なんとも素晴らしい回復力

幹回りの表記や計測にはいろいろな基準や計測がありますから、一概には何とも言いにくいところですが、数字に納得できる迫力と生命力は十二分に感じることが出来ます。

特別、という冠のつく巨樹は珍しいのですが、それは日本一なんだから当たり前!と当時の私は思っていました。
だって、「かもうの大クス」が日本一だと聞いていたんだから。

それは間違いではありません。たしかに「かもうのクス」は日本一なのです。
しかし、そのクスは当地のクスではありませんでした。
なんと!、「かもう」違いならぬ「かもう」と「かも」の勘違いで、当地のクスではなく正しい日本一は以前にも紹介している「蒲生のクス」だったのです!!


加茂の大クス 10


無知というのは恐ろしいもんですね。
解説版にも書いてあるものだからてっきり、これが日本最大の巨樹であるクスノキだと思い込んでいました。
情報をもたないということは、情けない話です。
しかし、双方ともに「特別」天然記念物にしていされていますから、当地のクスも数ある日本のクスの巨樹のなかでも非常に希少な存在として認知されているという証拠。

幹周りでは、当地よりも巨大なものは多く存在しています。
クスノキの場合は特にですが、我が大阪府の誇る「野間の大ケヤキ」と比較しても、幹回りは大きく変わらず。
それでも、筋肉質で武骨な太さを見せるくびれではなく、「女性特有の美しいくびれ」を想像させる加茂の大クスは、やはり特別天然記念物にたる姿を私たちに見せてくれるのです。

加茂の大クス 4


その美しくくびれた幹の上に、「傘を広げたように」と称される見事な枝ぶりをもっている加茂のクスは、近づいて見上げたりじっくりとその幹を観察したりという楽しみももちろんあります。
しかし、それ以上に贅沢な接し方は遠くから、その全体の姿を眺める事だと思います。

先に書いたように、加茂の大クスの周辺は公園化されていて、広場の様な状態です。
そのため、近くにいることで巨樹に圧倒されるような雰囲気も感じられるのと同時に、ほぼ 360° どの角度からでもその見事な姿を一望できる場所になっています。

大クスの為の周辺整備をしていただいていることが、結果的にその美しい姿を十二分に味わうことのできる空間を作ってくれているみたいです。

加茂の大クス 13


私が加茂の大クスに最初に出逢ったときからすると、ある程度は様々な木を見てきましたし、製材所を回ることも普通になり今では、片道数百kmの道のりも日帰りでこなすほどの出張族になりました。
その間、巨樹にも多く出逢ってきましたがやはり、これほど訪れる人にとっての好条件がそろっていて、なおかつ立派な巨樹というのはなかなかあるものではありません。

だからこそ、最近になってもう一度訪ねたい!という思いになったのでしょう。
本来の目的地は、ここからさらに険しい山を越えていかなければならないところにも関わらず、20年ぶりの再会を果たしにやってきたというわけです。

そんな気持ちをもっての訪問は、「また、逢いに来てくれたんだね」と大クスが迎え入れてくれているような、だれもいない広い空間での公然の逢瀬。


加茂の大クス 14


誤解から始まった加茂の大クスとの出逢いは、後の私の巨樹巡りの出発点と言ってもいいのかもしれません。
そこから少しづつ樹木や木々に関する知識を付けて、今回戻ってくることが出来ました。
今眺めても、最初に出逢った感激を忘れることはありません。


激しく変わろうとする木材の業界の波にさらされることになった現在に、まだ若かった自分の記憶をよみがえらせもう一度フレッシュに送り出してくれるような、そんな気持ちになりました。

次の予定には十分すぎる滞在時間を見込んでいたものの、時間の経過をすっかりと忘れてしまっていました。
去るに惜しい気持ちで振り返った時に見せる大クスの姿は、別れる涙の雨の中で傘をさす恋人の様な姿に見え、人生の限りある時間の中でここに2度も来ることが出来た幸せを、再度感じさせるのでした。

地域のみなさんと、いつまでもその美しい姿を維持してほしい。
そう願って、私はまなざしを目的地である山向こうにうつすのでした。



加茂の大クス 15


加茂の大クス所在地

徳島県三好郡東みよし町加茂1482

駐車場あり、トイレあり


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お正月の仕事で思うのは、比較の必要性と伝え方。

ここ数年の担当のお正月の過ごし方はというとほぼ決まっいて、たまっている書類の整理や原稿の仕上げ、データの保存と撮りためている写真の整理(これが非常に時間がかかる・・・)です。
そして、それらをこなしながらも奥様より「たまってるテレビの録画、いつ見るの?!」とのご意見がお決まり。

数年前の大河ドラマを、昨年のお正月にやっと見終わった(ので、以降は録画していない・・・)というような状態なので、録画する番組は厳選(?!)しているのですが、それでも全く見る時間がないために、どんどんとレコーダーにたまっていくのです。
それらの処理もお正月の大事な任務なのですが、消化していく中にも「これは!!」という場面や「ネタ」が出てきたりすると、この映像は残しておきたい!となってしまうために、いっこうに消去が進まないのが毎年のこと・・・
今年も、この記事を書く直前までは順調に録画を消化していたのですが・・・


同じではない性能比較 2


私の車ではありません。もちろん(汗)。
自動車関連のテレビ映像ですが、車に興味のない方はこれを見ても「すごいのかどうなのか、何を伝えたいのか」ということがピンと来ないかもしれません。
4000ccの排気量にターボを2つも組み合わせた、「凄いエンジン」をもっている車だという説明なのは少し伝わるでしょうか。
車好きなら、どれくらい凄いのかは容易に想像できますし、黄色字表示になっている部分を見ても、そのすごさが伝わってくるのですが、これをさらに一般の視聴者にも分かりやすく伝えられていると感じたのが、後で出てきたこちらの説明。

同じではない性能比較 1


表示されているのは、有名サーキットの周回タイム記録。
上の数字が今回紹介されている車。
そして下が、車名が書かれているとおりスポーツカーの代名詞的な存在である「ポルシェ」です。
つまりは、あの世界的に有名なスポーツカーのポルシェと同等の記録でサーキットを周回することが出来るほどの、超高性能車である、と表現されています。

非常に分かりやすく、且つ凄さの伝わる表現だと思います。
感心してしまいました。
これなら、だれが見ても「え?ポルシェと同等なら相当凄い!」と一目瞭然。
比較としてのお手本のような表現だと思います。


しかし、昔からのポルシェ好きでもあり車好きからすると、この比較は少し納得できません。
比較というのは、同じ条件でくらべるから比較になるもの。
比較されているポルシェは排気量3000cc+ターボで450馬力(メーカー公表値)というエンジン性能。
十分すぎるくらいのスペックではありますが、紹介されているメルセデスを見てみるとこの通り。


同じではない性能比較 4


馬力(最高出力)を見てください。
ポルシェを実に、190馬力上回る力を持っています。
2000ccの高性能スポーツカーのエンジン1台分位の差があります。
排気量でも1000cc違うんですから当たり前です。
しかも、このメルセデスはかなりスポーツ性能に尖らせたモデルです。
たいして比較されているポルシェの方は、シリーズの中でもエントリーモデルに近い仕様。
同じくらいで比較するのであれば、ポルシェにもツインターボ(ターボ2つ装備)でサーキット走行仕上げを施したGT2というモデルがあります。
そちらで比較するべきところ。
単純にポルシェファンとしては納得ができません(笑)。

いや、それだけではなくてやはり先に書いた通り、比較するのであれば同じ仕様で比べないと意味がありません。
片方が際立つような見せ方は、非常に分かりやすい反面誤解を生むこともあります。
車に詳しくない方は、ポルシェに比肩するんだという認識になるはずですし、わざわざそんな比べ方をしなくても、写真の様にあり得ないほどのエンジン性能をもっているんですから、走行性能が高いのは当たり前。
しかも、価格も相応に高いのですから、わざわざポルシェをださなくても・・・と思ってしまいました。

メルセデスの持つ性能は、自身もサーキット走行をしていたこともあり、しかも私が走りこんでいた鈴鹿サーキットを走行する映像をみると、その車の動きや傾き方、そして車載カメラの景色の流れのスピードも通常の車とは大きく異なることが見て取れます。


同じではない性能比較 5


このコーナーをこの姿勢で曲がるか・・・という私の感想(笑)。
いや、そうではなくて、紹介VTRをみていて物事の伝え方や受け取られ方というのは、非常にデリケートであり方法一つ違えば非常に魅力的にもなるし、反対に全く興味がないものにもなる。大きく変わる、ということに気が付きました。
自身の説明にも気を配らなければいけないポイントです。


木材でいうと、シロアリの食害試験などをするときには、食害を受けやすい樹種を比較対象に並べておくことで、食害を受けにくい樹種よりも受けやすい樹種に被害が集まるようにすることもできます。
また、材木屋さんが使いたくなるのがヒノキのネタ。

1000年以上風雨に耐えて現存する建物にも使用されているヒノキ!、と言われがちです。
確かにそうなんですけども、その建物に使われているヒノキと一般的に流通しているヒノキとでは、樹種は同じでも樹齢も材質も全くの別物。
同じヒノキというだけで、同等の性質があるかのように例えてしまいがちです。

スポーツカーという指標としてポルシェがでてくるのと、木材の優等生であるヒノキが比較に出てくるのと同じような感じです。
スギはすぐに腐るからヒノキの方が・・・とも言われますが、ヒノキも辺材はすぐに腐ります。
また、ヒノキの芯材であってもより硬質な木材やチークなどの樹脂分を多く含む木材に比べると、腐朽のスピードは速いものです。

つまり、比べられた結果を見る側にはそれなりの見方を知る必要があり、伝える方は誤解のないように分かりやすく伝えなければいけないという風に思います。

木材や無垢フローリングを上手に販売するには、上手な比較販売が必要だと思いますが、私としては知識がなくても誤解がないように理解してもらえる方法をとりたいと思いますので、説明が分かりにくくなることもあるでしょうが、なにとぞ今年もお付き合いくださいますようにお願いを致します。


まぁ、これだけいろいろと車の事を書いていますけど、ポルシェもメルセデスも、私には全然無縁ですから真剣に語る必要はないんですけどね・・・・・
せいぜい、私が購入して喜べるのは神代木などくらいのものです・・・・(汗)
こんなものには、喉から手が出ても届くはずがありません¥¥¥¥¥¥¥
夢でも手にできない物を見る、お正月の一コマでした。


同じではない性能比較 3



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2020年、恭賀新年

あけまして、おめでとうございます!!

本年も、多くの出逢いがあります事を期待しておりますので、みなさまよろしくお願い致します。

2020年の通常営業開始は下記になります。

お休みの間のお問い合わせやご予約は、業務始まり次第順次回答致しますので、よろしくお願い致します。


カレンダー 1


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黄金色のフローリングの民家には、黄金に比するお宝あり! 

見た目は石になっていても、やはり木というキーワードがあるからには興味をそそられる存在である珪化木。

誇らしげに自慢したくなるのは私の様な人間だけかと思っていましたが、どうもお施主様もその魅力(価値)
がお分かりの様で、ご自慢の珪化木にそっと手を伸ばしてらっしゃいます。

黄金に比するお宝 3

アクセサリーなどとしても利用される琥珀もそうですが、珪化木もじつはとても魅力的な存在です。

私が何度も訪れている島根県にある施設「小豆原埋没林公園」。
およそ4000年前の火山活動によって、森が丸ごと埋まったことによって「立った木のまま」神代木が残っている、非常に貴重な姿を見学できる施設。
出雲大社が空中神殿として存在していた時代を彷彿とさせるような、驚くべき太古の巨木が残されているのです。

今年だけでも3度訪れているのですが、いつ行ってもそのスケール感や迫力は見ごたえがあります。
県内の方でも行ったことのない方も多いうえ、他府県では私の様なマニアックな人間以外には殆ど知られていない(言い過ぎか・・・)とすら思われる施設ですが、ぜひ皆さん一度訪れてみてください。

以前にはその売店で、その埋没林公園の整備の際に出た埋没材を多く販売していたのですが、現在は小さなアクセサリーとして販売されているのみ。
しかし、現在は埋没材の代わりに珪化木が販売されています。

もちろん、そこで産出されるものではありませんが、どれくらい前のものかというと、想像もできない時代の物なのです。

珪化木 1


に、2億年前って・・・・

神代木をも超える恐竜時代に繁栄していたであろう樹木たちのひとかけらなのです!
人間は日進月歩進化し、不可能なものがなくなるのではないかというような進歩を遂げています。
人智を超える、といわれることも将来的にはなくなってしまうのではないかと思うほどに、自然を征服するだけではなく自らの生命への扉をも開けようとしています。

そう考えると、将来を思うことにもロマンを感じるところですが、未だその時にいくことはできない2億年前の世界にも、やはりロマンを感じます。

時の流れが作り出すもの。
それは、まだ人の手では作り出せない物でもあり、だからこそ魅力的でもある。

今回のお施主様も、そんなところに心を動かされているのかもしれません。
もちろん、私もその一人です。
そのうち、珪化木テーマパーク、なんてのになるのかもしれませんね(笑)
アメリカは国定公園があるくらいですから、ありえるのかも?!


さて、2019年ももうすぐ終わり、2020年を迎えます。
ものすごい勢いで時間が流れていますが、流されるのではなく流れをつかんで泳ぎ続けられるように、来年も木の道を歩んでいきたいと思います。

ロマンをもって。

本年も一年ありがとうございました。
新しい出逢いに期待して、来る年もなにとぞご愛顧をよろしくお願い致します。



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