大阪の本物の木材を追求する材木店のページ
空を見上げて

挽板フローリング S1シリーズ 〜カスクオーク・バーチ〜

人によってフローリングに求めるものは様々。

足ざわりであったり、外観の美しさであったり、色合いであったり木目であったり・・・
色々とあるものの、大きく左右される要因の一つに「貼り上りの印象」があります。

弊社は、おうちにかかる費用のうちでとりあえず家にいる間の殆どの時間を直接触れるであろう床面であるフローリング材だけは、最低限無垢材を採用してもらいたい。そう思っています。
その理由は今まで書いてきたとおりですが、どのおうちも希望を全て兼ね備えたフローリングを選べるわけではありません。
できることならば表面にたて継ぎのジョイント部分が見える UNI 品ではなくて、つなぎ目のない一枚物の OPC タイプにしたい、という希望や標準的な90mm幅ではなくて幅広の130mmや150mmにしたい、というような希望が出て来ると、どうしても後者は稀少なだけにコストの兼ね合いが発生します。
もちろん、一枚物の幅広フローリングを選んで頂けるといいのですが、すべてがそういうわけにもいかず、場所ごとに予算の範囲内でUNIタイプと貼り分けたり、グレードを変えることで予算を押さえたりという工夫をします。


しかし、UNIタイプにするとどうしてもつなぎ目が目立つことや、予算に合わせたグレード選択にすると節やパテの表情と色ムラが多くなってしまうので、少しにぎやかになってしまう事を気にされる場合が多くありました。


そんな悩みに一石を投じるフローリングとして近年注目されているのが、質感良く価格もリーズナブルな挽板フローリング。
ここでいう挽板とは、無垢の一枚板を挽いたものであり、それを合板やランバー材に貼りつけたものをさします。
つまりは、基材は合板などの複合素材であるものの、表面は無垢の一枚板であるもの。それが挽板フローリングです。

挽板フローリング S1シリーズ カスクオーク セレクショングレード 1


一般的な合板フローリングとして普及しているものの表面材の厚みはおよそ 0.2mm。
それに対して挽板フローリングは3mm〜1mm。
今回紹介するもっともフレンドリーな価格のものでも1mmという厚さがあるために、写真の通りでどう見ても無垢材の一枚物フローリングに見えるのです。

挽板フローリング S1シリーズ カスクオーク セレクショングレード 3

今回紹介する「挽板フローリング S1シリーズ」は、合板フローリングの表面材の5倍の厚みである1mmという挽板を用いたフローリングですが、流通普及品の合板フローリングとほとんど変わらないほどの価格を実現している点が驚くべきところ。


普通に考えると、見た目が非常にかっこよくきれいなものは、価格も相応に・・・というのが当たり前。
しかし、この挽板フローリングS1シリーズは、製品長さを909mmとし、今までは2mmが限界だった挽板製材を1mmにすることが出来たおかげで、原板のロスが少なく価格を抑えることに成功している点が、非常に魅力的です。

その上、近年人気の天然木の風合いを感じやすいとされる「節や色違い」ですが、合板フローリングではなかなか表現しづらいものの、挽板フローリングでは1mmという挽板の性質を活かしてしっかりと本物の節の表情や色違い、ネイキッドグレードにおいては変色などさえも原木そのものを忠実に切り出すことが出来ているのです。

挽板フローリング S1シリーズ カスクオーク ネイキッドグレード 1


そのうえ、製品幅が127mmという幅広サイズ。
ここが非常に大きなポイントで、無垢フローリングの90mm幅ももちろん美しいのですが、やはり自然の木目をしっかりと味わおうと思うと、弊社での幅広サイズである130mmや150mmという商品を採用したくなります。

この挽板フローリングS1シリーズは、無垢フローリングとほぼ変わらない127mmという幅寸法のため、写真の通り、カスクオークの自然の表情をとっても良く表すことが出来ています。


そして樹種は定番のカスクオーク以外にもう一つのラインナップ、バーチをご用意しています。

挽板フローリング S1シリーズ バーチ セレクショングレード 6


白太中心でとってもさっぱりとした感じ?!のバーチ。
しかし、真っ白一辺倒ではなくて、そこが挽板フローリング。
原木のなかに隠れているバーチの個性を十分に引き出しています。

それは細かにでる節であったり、もしくは白っぽい樹種には避けられない色ムラであったり、はたまた何とも言えない美しさの照りであったり・・・

無垢材でしか味わえない質感と外観を、1mmという挽板で見ることが出来るようになりました!!

挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード 4


この照りの出方!!
写真ではさほどではない様に感じるかもしれませんが、実物を見ているととってもきれいな波打ち際にいるかのように、ゆらゆらときらめく木目。

見る方向によってその見え方が変わり、木目の表情自体が同じ場所とは思えないくらいに変わるバーチ。

カスクオークほどの木目の印象は強くはないものの、反面この輝くような照りが控えめな木目を強く印象付けるきっかけになっています。


挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード 3


もちろん、バーチの方も自然な風合いそのものを楽しめるネイキッドグレードもラインナップしています。
カスクオークでもそうですが、やはり自然そのものの野趣を感じられるネイキッドグレードは、近年非常に人気です。
このバーチでも、セレクショングレードは辺材である白っぽい材を中心にしているのですが、ネイキッドグレードは節や変色を自然のまま取り込んでいるので、合板フローリングでいうところの「源平(げんぺい)」ではない、不規則な色違いを楽しむことが出来るのです。


挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード 2


中には、どうしても含まれる原木の傷をパテで補修した部分があったり、菌によって変色している部分も含みます。

しかし、それがまた本物でなくては味わえない、印刷でもないリアリティーを感じさせてくれるのです。
ここまで本物そのものにこだわっている挽板フローリングS1シリーズ。
もちろん、表面はオイル塗装です。

本物の無垢フローリングと同じように、木の風合いを損なわないオイル塗装を施されているので、見た目だけではない足触りや質感も、無垢材そのものなのです!!

挽板フローリング S1シリーズ バーチ セレクショングレード 7


近頃は印刷技術の進歩で、印刷の表面に微妙な凹凸をつけたり、ざらつきを持たせることでこの無垢材のしっとりさらっとした風合いを持たせるような加工をされている合板フローリングもあります。
それでも、やはり本物の質感にはかないません。

触れた時の手や足から伝わる湿度に対しての質感やお部屋に貼伸ばした時の照りや節の表情は、決して印刷では表現できないもの。

これはぜひ施工してみてもらうしかないほどの良さです。

日頃無垢材しかお勧めしない私でも、予算と住まい方によっての選択肢にお勧めしたいんですから、その出来は推して知るべし。

挽板フローリング S1シリーズ カスクオーク ネイキッドグレード 2


基材に合板を用いることで、無垢材では基本的には避けている「床暖房」への使用が可能(*)になっている点も、無垢材とは大きな違い。
もちろん、合板といえども表面はオイル塗装の無垢挽板です。
高温の床暖房では隙間等の発生は生じるものではあるものの、127mmという幅広の一枚物材で床暖房が使えるということ自体で珍しいものですので、柔らかな昇温でじっくりとこのオイル塗装の質感を味わってもらいたいと思います。
(*床材表面温度が目安30℃)

2


オーク好きならば、この虎斑の表情を見ただけでもワクワクするのではないでしょうか?!

挽板フローリングでは、後日紹介します挽板3mm貼りの150mm幅6尺一枚物商品と、同じく909mm長さの120mm(挽板2mm)幅商品があります。

そちらのラインナップは樹種も多く存在しますが、もうこの1mm品であるS1シリーズで十分ではないかと思えるようなできですので、困りもの(笑)。
弊社は無垢フローリングの幅広一枚物からUNIタイプ、そしてUNIでありながらもつなぎ目が目立たない「つなぎ目V溝タイプ」などをラインナップしているので、選択肢は非常に多くあるものの、予算の都合でフローリングを妥協しなきゃいけない・・・そんな時に、無垢材の最後の砦として挽板フローリングを検討されてはいかがでしょうか。

単層の無垢材ではないけれど、無垢の質感とスピリットを得られる挽板フローリング。
S1シリーズは、無垢材の質感を最も身近に感じられるリーズナブルな高機能フローリングです。


挽板フローリング S1シリーズ
カスクオーク セレクショングレード 貼り上がりイメージ

挽板フローリング S1シリーズ カスクオーク セレクショングレード

カスクオーク ネイキッドグレード 貼り上がりイメージ

挽板フローリング S1シリーズ カスクオーク ネイキッドグレード全景

バーチ セレクショングレード 貼り上がりイメージ

挽板フローリング S1シリーズ バーチ セレクショングレード全景


バーチ ネイキッドグレード 貼り上がりイメージ

挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード全景


!!挽板フローリングの特徴とご注意事項!!

挽板フローリングシリーズは、合板や積層板の表面に数mmの無垢材を貼り合わせた商品ですので、稀に接着材の成分が表面の挽板に変色となって表れる事があります。(特にオークは黄色変色部分が出ることがあります。)
床暖房向けに使用可能ですが、主暖房とする使用方法や床材表面温度が高温になる場合は、フローリングのすき間の発生や床鳴り、反りを生じますので、使用環境には十分配慮下さい。



挽板フローリング S1 シリーズ バーチセレクショングレード、編込みのおうち施工写真はこちらから



挽板フローリング S1 シリーズ 〜カスクオーク・バーチ〜

・寸    法 
12×127×909

・形    状
表層1mm挽板貼 一枚物

・エンドマッチあり

・品番と価格(表示価格全て税別表記です)
カスクオーク
CO-579OS 表層1mm挽板一枚物 オイル塗装 12×127×909 セレクション
¥7,750/14枚入り(1.62屐

CO-579ON 表層1mm挽板一枚物 オイル塗装 12×127×909 ネイキッド
¥7,250/14枚入り(1.62屐

バーチ
NB-579OS 表層1mm挽板一枚物 オイル塗装 12×127×909 セレクション
¥7,250/14枚入り(1.62屐

NB-579ON 表層1mm挽板一枚物 オイル塗装 12×127×909 ネイキッド
¥6,650/14枚入り(1.62屐

・運    賃
別途、地域によりお問い合わせください。

・グ レ ー  ド 
セレクション 小さい節や軽微な色むら、オークは白太、バーチは赤身を含みます
ネイキッド  色むら、節、源平、パテ補修など無垢材の持つ樹種本来の特徴を全て含みます

・納    期
無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産をするということが出来ませんので、余裕をもってご確認ください。


表情の違い

セレクショングレードの節跡

挽板フローリング S1シリーズ カスクオーク セレクショングレード 5

挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード 5


セレクショングレードの白太

挽板フローリング S1シリーズ カスクオーク セレクショングレード 6

セレクショングレードの色違い


挽板フローリング S1シリーズ カスクオーク セレクショングレード 7


セレクショングレードの変色部分

挽板フローリング S1シリーズ カスクオーク セレクショングレード 8


セレクショングレードの原板の着色部分

挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード 8

挽板フローリング S1シリーズ バーチ セレクショングレード 4


ネイキッドグレードの白色変色部分(色抜け)

挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード 7

ネイキッドグレードの変色部分(傷害変色)

挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード 9

ネイキッドグレードの変色

挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード 10

挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード 6

各グレード共通の軽微な補修

挽板フローリング S1シリーズ バーチ ネイキッドグレード 11


原板を活かすための軽微な傷修繕削り

挽板フローリング S1シリーズ バーチ セレクショングレード 2

バーチ特有の葉節

挽板フローリング S1シリーズ バーチ セレクショングレード 3



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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 無垢フローリング | 本物の無垢木材 

静かなゴールデンウィークには・・・

外出できない今年の連休。
私にとってはすごく都合がよくて、普段はできない書類の整理や写真の整理、先に必要になるものの用意などをしています。

もし移動できるのであれば、今すぐにでも出張したい場所はいくらでもあるのですが、そうできない間にしなければならないことが製品仕様の決定と販売方法などの詳細。
弊社は大阪の街の材木屋としては珍しく、山での原木伐採をしたり森林へのツアーをしたり、製材での物作りをしたりなど様々取り組みをつづけていますが、同時進行の企画が多いことと「自分がやりたいことをしてしまうこと」から、きちんとした計画がないまま進んでしまうのが悪い癖・・・

今も少なくとも3つ以上の企画を抱えていて、整理が出来ていません。
それを整理する機会と考えているのが今年のゴールデンウィーク。


賢い営業企画が出来る人は、街や人が求めるものを考えそれを具現化して商品とします。
おそらくそれは、マーケットイン。
対して、市場に出す商品を企画してそれを作り出して販売する。これはプロダクトアウト・・・
で、私は後者であるために、なかなか売りづらいものばかりを手掛けることになるのでは・・・!?と、博識の方には見通されたことがあります。
正直その通り。

もちろん、マーケットインは非常に大切な考え方ですが、プロダクトアウトも潜在的なニーズを掘り起こす製品を作ることが出来る方法としては、決して劣っているわけではないと思います。

しかし私の場合は、市場の潜在的ニーズというよりも自分自身が欲しいと思うものや、あればいいと思うもの、若しくはお勧めする理由のあるこの木材を使ってもらいたい!、というそんな「自分の気持ち」だけが先行している状態で物事を進めてしまうから、良いものである(と思っている)にも関わらず、非常に販売に苦労したりします。
そのおそれが現在の企画にもあるのです。

オリジナルフローリングの原板 1


今回はその悪い癖を封じるべく、この連休の間に価格設定や販売方法、PR方法を考えておかねばなりません。
そのうえ、費用の事は後回しで進めているものばかりで、肝心の商品が出来ても開発費を回収できないという、商売としてあり得ない事態を起こしてしまいかねません。
こうやって告白をすることで、自分への戒めとしているのですが、うまくいくかどうか・・・


今ではクラウドファンディングなどで事前に資金集めをして、商品開発に臨むことが出来ますが、未だにインターネットの世界を信用していない私には、クラウドなど遥か遠い世界・・・
現実的に自社の費用をジャブジャブとつぎ込んで、販売して儲けが出せるのかわからない物を作ろうとしているのです。
アホです。本当に。



でも、自分が良いと思うものでなければいけない。
自分でも使いたいと思えるものでなければ喜んでもらえない。

そう思うからこそ、まずは自分が良いと思うものをつくり出そうと思うのです。
山での伐採授業もそう。
無駄にすることなく、伐採される立ち木を活かすこと。
現在進行中の広葉樹材企画もそう。
山からきちんと出てこないことで流通しない貴重な広葉樹を活かせるように道筋をつけること。

カエデ無垢幅はぎ板1


量を確保しにくい広葉樹は、使いやすい形の材にして届けられるように・・・
まとまって確保できたときに、小さな寸法のものも様々な形で使うことが出来るように、幅方向を接着でつなぎ合わせる「幅はぎ加工」をした板材「OPCボード」をつくること。
利用できること、需要がある事、そしてなにより製品にすることが出来るということを、山側に示すことで活用できる広葉樹が市場流通する可能性を増やすことが出来ると考えています。
広葉樹を使いたい声を届けるためにも、試作を続けて需要を作り出す必要があると考えています。

そして、銘木という価値に届かない原木を、本来求められる用途で現在の世に活かすこと。


クリ角材 試作


現在では目にすることのなくなった、本来の適材適所での使い道をもう一度見直すために、日本のクリ材での土台角流通に取り組んでいます。

また、細くて量がまとまらないことで販売しにくい状態にある原木を、新しい用途として活用すること。

オリジナルフローリングの原板 2


順調であれば、今頃実をつけて日本の広葉樹フローリングシリーズの仲間入りを果たしていたであろう、「キハダ」、「トチ」、「ホオ」、「ブナ」の原板たち・・・・・


これらすべてがチャレンジで、マーケットでの需要があるわけでもなく、消費者の声を聞いているわけでもありません。
ましてや、販売できる価格でできる企画なのかすらも分からない状態で進めている、という馬鹿さ加減。
もちろん世にないということは、儲からないか失敗するか、はたまた成功するのは非常に難しいかだと思います。
でも、それでも、活かしたい原木がそこにある。だから挑戦する。

自分がなんとか活かしたいと思う木がそこにある。
それだけが理由です。
だから、お金ではないことを始めてしまう。販売方法もお客さん像もないままに支払いリスクばかりをかかえながら(リスクでなく、デンジャーか・・・)・・・

そんなアホな奴ですので、少しづつ紹介していきます企画に賛同して頂ける方は、是非その商品を使ってみたい、欲しい!と手を挙げてください。
安売りはできないけれど、それ以上の見えない価値と見えない経費をかけた(涙)、お勧めできる商品をお届けします。

情勢が見えにくい世の中ですが、そんなことを日々考えています。
まとまった時間のある連休に、少しは商売に出来るように(?!)価格設定や販売方法を考えたいと思います。

そんなアホな企画ばかりの毎日ですので、いつも楽しみにしている趣味の読書の時間は、今年はお預けかも知れません・・・・・・・・

読書



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木ぃクンmuku_mokuzai  at 18:24  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 材木屋の独り言  

同じ樹種でもこんなに違う 木材の不思議 〜木目から見える道管にる差 タモの場合〜  

今回比較実験の好条件材料として登場したタモアッシュ)。
少しむつかしいお話も入れながら木材としての実験結果をみていくと、注目したいのはキーワードとなる道管の大きさ。

タモ材は木材中の道管の比率こそ多くはないものの、道管の大きさでいうと、直径100〜400μmという大きさ。
これは、空気を多く含むため、柔らかくて軽い木材の代表とされるキリ(桐)よりも大きく、年輪も道管もはっきりとしているケヤキ(100〜250)よりも大きい数値。
(単純な大きさ比較です。実際の性質には他の構成物質が大きくかかわっています。)

広葉樹の道管13


この大きな道管がたくさん存在する木材は「糠目材(ぬかめざい)」と呼ばれています。
環孔材は年輪の幅が広くなると晩材の幅も広くなるものの、早材の幅は変化しないといわれます。
そのため、年輪幅が非常に狭くなると早材部分の道管の比率が高くなり、木質繊維部分が占める割合が少なくなることで結果、道管の占める比率の多い軽軟な木材になるということです。


前回の最後にもあるように、糠目材が劣っているわけではありません。
用途によっての違いがあり、木目の細かな木材が好きな私は非常に好きですし、細工をする用途などには非常に好まれるうえ、木材としても糠目材のほうが狂いが少ない傾向にありますから、材木屋さんとしてもうれしいわけですね(笑)。
ただ、はっきりとした木目が好まれる樹種であるケヤキやナラ、もちろん今回のタモにおいても、糠目になると木目(板目)部分が少しぼんやりと狭い範囲になってしまうことから、敬遠される場合もあります。
たとえば栓という樹種などは、木材としては美しいものの癖が強いということで、広葉樹のなかでは敬遠される場合もありますが、私のお勧めする糠目の良質材などは、比較的おとなしくていい感じ!!

タモ材と道管 栓の場合2
(栓板物、在庫材)

材の優劣ではなく、用途によって使い分ける必要があるのは前置きの必要がありませんが、先にお話ししたうちのナラなどは、年輪幅によって大きくその用途が分類されている代表的な樹種であるかもしれません。
脱線してしまうこと必至(汗)でお話をしますと、ヨーロッパでの重要なオークナラ)の用途である樽の材となるものは、年輪幅がおよそ2mm以下のもので良質な木材のうちで幅広材としての木材生産ができないもの(約直径45cm以下)は、洋酒熟成用の樽用材としての用途に分類されているそうです。

もちろん、その中でも産地によって成分の違いや特性の違いがあるので、非常に細かく分類されるわけですが、そのように区分されるほどに道管の構成による木質の違いというものの影響力の大きさがわかると思います。
脱線が大きくなるので、それによるお酒の味わいの違いや樽の違いについては心残りながら、この場では控えておきましょう・・・

ナラ材と年輪による木質の差のお話になると、ミズナラとコナラの違いやそのほかの名称、そして両者の材としての違いについても脱線したくなるのですが、その差にも上記のお話が少し関係してきますので、木材の特に広葉樹を理解する上で道管を理解することは、非常に重要であるといえます。

その一歩として、見える形で道管の違いを出すことができた今回の比較実験。

タモ材と道管 6


実は今回のお話は一昨年にお届けしようと思っていたものなんです。
しかし、用意をしていた直後に大阪北部地震があり、弊社の直近が震源地だったこともあり建物も大きな影響をうけ、倉庫の木材がすべて倒れ崩れてしまったときに、用意していたタモ材も行方不明になっていたために、公開のタイミングがなかったものです。
今回、皮肉なことにこの深刻なコロナ禍のなかで業務が少なくなっている中で、整理が進む倉庫から見つけることができた事で、記事にすることができました。

学術的なところにまで踏み込むことは容易ではありませんが、材木屋さんなりのやり方でできるだけ平易に木材の特性や違いを伝えようという「木まぐれコラム」の記事としては非常に良かったのではないかと思っています。

しかし、今回の実験はこれで終わりではありません。
道管を話題にした実験は、もう一つ。
視覚的により一層わかりやすくて衝撃的な実験を、皆さんは目の当たりにすることになります!!

道管という孔の存在を知ったみなさんであれば、驚きとともに楽しんでもらえるであろう実験。
それをのちに敢行したいと思いますので、次回の記事も乞うご期待!!!

広葉樹の道管12


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同じ樹種でもこんなに違う 木材の不思議 〜木目から見える道管にる差 タモの場合〜 

木材の個体差を非常に理解しやすい題材として取り上げる今回。
その差を見る素材は、長さも幅も厚みも、そして入荷時期も全く同じというタモアッシュ)材。
弊社の誇る、30年超長期在庫です(汗・・・)。

タモ材と道管 1


早速ですが前回お話しした通り、この2つをつかって重量差を数字でみてみようという趣旨です。
その数字を見れば、視覚的に環孔材に本当に孔があることがわかっていただけるはずなのです。
実験する私も、経験上でその差を理解しているわけですが、実際には目にしたことがないので、どのくらいのさになるか、結果が楽しみ。

それでは比較実験を始めましょう。
まずは実験に用いる大きさのタモ材の平均的な重量を、文献を参考にして計算するとおよそ6.3kg。(実験材の厚みは27mm)
それを念頭において、まずはこちらの木目のはっきりした材(上の写真左側。以下A材)から重量を測ってみましょう。
こちらの材は、含水率はおよそ 13.6% 。

広葉樹の道管8


いい感じの含水率と考えるべきか、30年で13%?!と考えるべきか微妙なところ(もちろん、0%にはならないんだけども・・・)と感じてしまいますが、とりあえず計測。
計測は助手であるわが息子H君に協力してもらって、体重計で簡易計測。
計測した重量からH君の体重を差し引いて、このA材の重量を推測。
H君の体重は33.4kg。

広葉樹の道管14


これから、実験材を抱えて体重計にのってもらい、総重量からそれを引いた重さが、A材の重量ということです。
事前の計算では材の平均値である6.3kgとH君の体重である33.4kgをたして、39.7kgということが想像できますが、さて計算通りになるのか否か!!?


広葉樹の道管16


少し見えづらいですが、結果は40.6kgになりました。
平均値から考えると誤差が0.9kg 。
なかなか優秀な計算結果でしたが、これが基準となる重量です。
覚えておいてくださいね。


次に木目が非常に細かく年輪幅の狭いB材を計測します。
実は、これは手に持った時点で非常に大きな差を感じるのですが、それが数字としていかに表れるか・・・
こちらも、実験開始前に含水率を測定しますと・・・・


広葉樹の道管10


むむぅ~・・・9% 。
こちらは30年の歴史を感じさせる数字(笑)。
曇りがちな撮影当日の影響をうけずに、人工乾燥材カマ出し時並みの数字を記録。
この計測が大切なのは、言うまでもなく含水率が重量に影響を及ぼすからです。
この点でみても、入荷時期が同じである同一樹種の同一寸法材を、同一環境で保管しても差が出る、という天然素材の特徴が見えてくるポイントだと思います。

さぁ、お待たせしました。
ではいよいよ計測!

広葉樹の道管17


おぉ!!
38.8kg!!

なんと!!
同じ体積の木材同士 1.8kg の差があるのです!!!
実験成功!
およそ2kgも違う。
実は、手で持ち上げても明らかにわかるほどの差があるのです。
だから、結果は見えていたものの、数字で見るとやっぱりびっくり。
皆さんにも分かりやすい結果になったと思います。

先程の含水率に多少の差はあるとしても、これほどまでの差は出ません。
ということは、この差こそ、道管という細胞組織の構造を顕著に知ることのできるものだという事です。

木材自体にたくさんあいている孔は道管(どうかん)。
広葉樹の組織のうちの一つですが、この空洞となっている道管が多いか少ないかで重量もかわり、強度も変わり、そして加工性も変わってくるのです。
この差を重要視するのは家具屋さんだと思います。
加工がしやすいというのは良いことである反面強度がなくなってしまいがちなので、荷重のかかる部分には向いていません。
そのため、使われる部材ごとに木目をみて材を振り分ける作業をされる場合もあります。

彫刻においても環孔材でおすすめ樹種があるものの、その樹種だからといってよいものではなく、上記と同じように道管が多くを占める材は切削加工しやすいのですが、反面木質部分の多いものは比較的硬質になるので、切削しづらいことになります。
文献で見た、といって材種のみを重視してお探しの方もおられますが、安かったからといって木質部分が多い材を購入し、こんなに削りにくいのかと驚いた、というお話も聞くことがあります。
それも、この道管の違いによるところが大きい場面です。

タモ材と道管 5


数字で見るとはっきりとわかるこの違い。
次回は、ちょっとむつかしい話をしながら、この細胞組織の違いについてのお話を進めたいと思います。



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同じ樹種でもこんなに違う 木材の不思議 〜木目から見える道管にる差 タモの場合〜 

ながく続くコロナウィルスの影響が広がるばかりで、当初業界では物資の流通を心配していたものが、今はおそらく感染を管理しきれない状態で仕事を続けなければならないと思われる、建築業界の職人さんの間に広がらないことを祈っています。
医療も物流のみなさんにも尽力を感謝しなければならないと思います。


さてそんな中、お家でできるエクササイズやおもしろ動画などがたくさん公開されていますが、私もひとつ、木材のお話をお伝えしたいと思います。
樹木にしろ木材にしろ、多くの種類を学んでいくときに手がかりとなるのが、広い意味での「針葉樹と広葉樹」の分類。
弊社記事でも今までにいろいろな角度でとらえてきましたが、今回は広葉樹に絞りながらもその中でも建築にも家具にも身近で、有名な樹種が多い「環孔材」を使ってお話を進めたいと思います。

最初に、なぜ環孔材なのかというと、違いが非常にわかりやすく説明がしやすいからです。
今回話題にするのは、その名の通り「環(わ)っか状に、孔(あな)のある材」に、本当に孔があるのか?!ということと、その孔は本当にあいているのか?!ということ。

私はいつも、ショールームにお越しいただいて木材や無垢フローリングの説明をさせてもらうときには、樹木や木材も細胞組織でできていることや、わかりやすく説明するためのたとえ話として、その細胞組織がストローの列のように並んでいることを説明します。

広葉樹の道管1

そして、その配列があることで強度があることや伸縮すること、吸放湿できることなどをお話しします。
しかし、たとえ話としては理解ができても、本当に木の中に孔があいているなんて、にわかに信じられないかもしれません。
広葉樹の中でも環孔材は、その孔による違いを顕著に理解できる特徴がありますし、見た目にも違いが分かりやすいので、代表的な樹種であるタモで違いを見ていきたいと思います。

まず、木材の木口を見てみましょう。

広葉樹の道管5


環孔材は、孔となる組織が年輪のように環っか状に並んでいる木材です。
よく見ると孔が認識できます。
この部分は内部まで孔になっていて、それ以外の部分の多くが木質部分です。
つまり、極端なお話ですがこの孔の部分が多い木材は「空洞が多い」ということになるのです。

空洞が多いということは、木質部分が少ないわけですから重量も軽くなるはず。
孔だらけ、なわけですものね。
これは、広葉樹を多く扱っている材木屋さんであれば、ある程度経験でご存知のことと思います。
ご存知なくても、無垢フローリング屋さんや材木屋さんが商品の特徴を説明する場面で決まり文句のように「足触りが柔らかな・・・」とか、「軽軟な木材なので、あたたかみがあり・・・」などと説明されている根拠のうちの一因も、この孔なんですね。

わかっているようでわかっていない、見えづらいこの孔の存在を数字でみてみれば、納得しやすいはず!
そう思って今回、視覚的に見ることができるタモアッシュ)材を用意しました。

タモ材と道管 1


長さも厚みも、そして幅も同じで樹種も同じ。
弊社に入荷した時期もおよそ30年前!!( ゚Д゚)で同じというこの2つ。
比較するにはこれ以上にない素材です。
これを使って、孔が多いものと少ないものの差を簡単な数字で見ることのできる「重量比較」を次回に行いたいと思いますので、ご期待ください!!


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言い伝えか現実か?! 〜滑り落ちた巨樹 臥雲の三本杉〜

先月紹介した、日下野のスギは覚えていらっしゃるでしょうか。
天使の咆哮の如く、集落のある谷に向かって構える姿に圧倒されてしまうのです。

その記事の最後に、「数百メートルの距離にある」と書いたもう一つの巨樹。
それを今回紹介したいと思います。
連続して近くにある巨樹を紹介する意味は一つしかなくて、近くにあるのであれば一度で訪れたいから、です。
私も実はおかげさまで暇な人間ではないので、巨樹巡りをするといっても毎回貴重な時間(早朝5時に現地着とか・・・)を使って廻っている為、近くにあるのであればできるだけ「一筆書き」で廻りたいのです。

どうしても、拙記事は巨樹のページではないために多くの巨樹を掲載できず、近くに存在するものでも紹介していないものが数多くあります。
しかし今回は、前回の最後で対比させたように「人里と神域」の双方のスギという形で紹介したく、「臥雲の三本杉」をとりあげることにしたのです。

長野市街地から西、私の毎年恋焦がれてやまない白馬八方尾根方面へのみちすがらの山あいの、臥雲院という古刹が舞台。


臥雲の三本杉 11

巨木巡りに慣れている私にとっては良いドライブコースである山道も、街中ばかりを走る一般の方にとっては少々距離を感じてしまうかもしれませんが、道も細いわけでもなく時間さえあればゆっくりと到達できる長野市中条日下野地区。
目的地近くになると、斜面が開けた場所に写真の石碑とともに現れるのが、臥雲の三本杉です。

上の写真で左側に写っているものがまさしくそれなのですが、このアングルからはどのような性質の巨樹なのかを想像することはできないと思います。

杉の巨樹は様々なパターンで私を驚かしてくれますが、今回はその歴史に驚く巨樹なのであります。

あってほしくはないものではありますが、いつ起きるかわからない自然災害。
この山あいの地にも、およそ170年前に大地震があったそうです。
その時の史実を物語る存在として残っているのが、この三本杉だというのです。

臥雲の三本杉 8


近づいてみてもものすごく扁平で、ゴツゴツとした木肌と歴史を感じさせる痛みを受けた幹の状態などが、風格を思わせるものの、太さや存在感という観点でいうと、驚くほどのスケールではありません。

しかし、史実にある災害を伝える存在としての驚きは、単にそのものの大きさだけでは知ることができないのです。だからこそ、大切に、そして貴重な存在として人が語り継ぐことのできない永い歴史を称する存在として、そこにあるのだと思います。

この三本杉の驚くべき事実というのは案内板によると、180m上方から「滑り落ちてきた」ということです!


臥雲の三本杉 6


1847年の大地震の際、現在の地に滑り落ちてきたのがこの三本杉だというのです。
そして滑り落ちてきたために、斜面に不自然に傾いて立っている。
幹が扁平なのもその影響があるのかもしれませんね。

臥雲の三本杉 7


正面?!からみると、幹が襞のように割裂しているような印象を受けます。
そして、傷ついた幹を修復する樹木の特性として「巻き込み」をすることで、傷の部分を覆い隠すことがありますが、滑落と共に避けてしまった部分を包み込むべくしてこのような形状になったのではないだろうかと、推察しますが真相はわかりません。

むしろ、180mも滑落してこの状態で立っているものだと感心してしまいますが、それよりも、こんな巨樹を滑落させる大地震というのは、集落にとっての影響も相当なものだったと拝察します。
そしてこの状態を維持していることで「生き証人」として、史実を後世に残す存在でいてくれるありがたさを感じます。

臥雲の三本杉 1


もちろん、スギという樹種の性質を考えれば納得もできます。
幹が割裂しようとも、光合成し根を張ることができるのであれば残された主幹から成長をすることができるでしょうし、切山の大杉で顕著に見られるように伏条更新するほどの生命力ですので、根付くことができるのであれば生き残ることができたのかもしれません。

一部分からみると、600年ほどと推定される樹齢の割にはかなり老いている様にみえるものの、反対方向からみると印象は一気に変わります。


臥雲の三本杉 2


初めからこの傾斜に対応してきたかの様に、太く強く大きく見える幹。
そして羽をたたんで佇む孔雀の如く、細かく美しくみどり鮮やかに斜面下部へと延びる枝は、若々しくすら感じてしまいます。

人は見かけによらぬもの、といいますが巨樹もそうです。
この三本杉のように、一方向からみると太い幹でありながらも裏側は殆どが洞の様な状態になっているものも、各地で見られます。

長生きをして、これからも史実を伝えていってほしいと感じるも物の、生命力を感じるその美しい枝は、精一杯光合成のために斜面へ伸び、もし地面へ着いたのならば、そこから伏条更新で後世へ自分のうつし身を残そうとしているようにも見えるのは私だけでしょうか。


臥雲の三本杉 3


今の人里に自然災害の史実を伝え続けてくれる臥雲の三本杉。
私の様に訪れる人間をどれだけ迎えたのでしょうか。

そのたびに、どのような目で眺められているのかを感じながら、少しでも史実を感じてもらえるようにとその姿を保持してきたんだと思います。
巨樹は人間よりもはるかに長い時間軸の存在です。

だからこそ、貴重な存在に感じ大きさに圧倒され、どこか力を秘めているようにすら感じる。
その存在は様々な影響を与えます。
どれだけ人間が叡智を極めても、植物程の時間を生きることはできません。
人間が経験することのできない時間というものを、その存在で感じさせてくれる存在。それが巨樹なのかもしれません。


臥雲の三本杉 15


樹下に立っているつもりでも、その傾斜角でのけぞってしまうほどに傾いている幹。
直立していたであろう時代を想います。

しかし今は、この傾斜した姿こそがこの杉の存在そのものであり、知るべき史実。
時代は変わり災害も変化し環境も変わる。
三本杉が教えてくれる史実に対して、自分たちがどのように向き合っていくべきなのか。
訪れる人一人ひとりが考えるきっかけを持つことに、意味があるのかもしれません。


里にあり、人々に伝え続けてくれる存在、臥雲の三本杉でした。


臥雲の三本杉 14



臥雲の三本杉所在地

長野県長野市中条日下野3374 臥雲院の下にあり

邪魔にならない様、道路端に駐車できます。


 
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戸田材木店謹製! ジェットストリーム対応!! ノック式木製ボールペン 木輪(kowa) 〜完成発売編〜

前回のブログ記事にて初公開しました、弊社オリジナルの木製ボールペン。
私のきついこだわり(汗)と自己満足を具現化した商品だけに、高級ボールペンのように万人受けするものではないのですが、もしかすると私のように感じている方もおられるかもしれない、ということで本日すべて完成した商品を販売するための詳細をお伝えします。

一本ずつ、弊社で使用している樹種名と元となる木材商品の品番など(台湾樟除く)を刻印しています。


・カスクオーク

ジェットストリーム芯対応ノック式木製ボールペン〜木輪 kowa〜9

弊社がおすすめする無垢フローリングの人気樹種の一つであるカスクオーク
広葉樹特有のはっきりとした木目と、特徴的に現れる虎斑(とらふ)が印象的な樹種です。
その特徴はボールペンになっても同じで、光の当たり具合によって印象の変わる木目が綺麗です。
重硬な部類の木材の為、握った感触がしっかりとしていて安定感があるイメージです。
また目止め塗装を施してありますが、使用中の手の温度や湿度の状態で仄かにオークの「ほんのり甘い香り」を感じられることがあります。
刻印されているのは、カスクオーク幅広無垢フローリングのつなぎ目V溝仕様の品番。
つまり、このボールペンの原材料となったものです!

ジェットストリーム芯対応ノック式木製ボールペン〜木輪 kowa〜10


・ブラックウォールナット

ジェットストリーム芯対応ノック式木製ボールペン〜木輪 kowa〜4

言わずとしれた銘木ですが、今回活用しているのはブラックウォールナットの表情豊かなネイキッドグレードの原板材。そのため、木目が通っていないものや変則的なもの、色目の柔らかなものから木目の素直なものまでバリエーションがあります。
見た目のイメージ程の重さは感じませんが、細かな木目のため指先の使い心地平滑な木材、というイメージですらすらと書くことができます。
非常に落ち着いた色合いの印象はフローリングと同じく、非常にシック!
大人の物書きから書斎のマストアイテムまで!(私は読書にはペンが欠かせません。大事な部分のメモ取りの為です。)
単に豪華なだけではない、しっとりとした落ち着きのある雰囲気が味わえると思いますよ。

ジェットストリーム芯対応ノック式木製ボールペン〜木輪 kowa〜3


・キハダ( Pecked Amur)

ジェットストリーム芯対応ノック式木製ボールペン〜木輪 kowa〜5


ご覧の通り、若干黄色みを帯びている木目のはっきりとした樹種。
樹皮に近い黄色い部分は胃腸薬などになり、私も整腸剤として愛用しています。
はっきりとした木目ですが、比較的軽軟で「道管」という木材の組織である「孔」を若干手触りに感じます。
古く一時期には、天皇の衣がこのキハダの染め物であったり、染色された紙は虫食いにあいにくいといわれています。
今回の原材料となった原木は、キツツキによって大きな穴をもったものでした。
製材した時、穴の周辺部分を始め多くの「商品にならない部分」ができてしまいました。
しかし、自然の中でできたもの。キツツキが気にいるような魅力的な樹木を余すところなく使いたい!ということで出来上がったのが、本商品です。

ジェットストリーム芯対応ノック式木製ボールペン〜木輪 kowa〜6


・台湾樟(たいわんくす・ Taiwanese Camphor Tree)

ジェットストリーム芯対応ノック式木製ボールペン〜木輪 kowa〜7

まるでラワン材のように、一見全く木目の特徴が無いのが特徴的な樹種ですが、実は大きな特徴を持っています。
それは、クスノキ特有の香り!日本のクスノキとは異なるものの、どこか懐かしいようなちょっと埃っぽい民家の中の様な、独特な芳香をもっているのが台湾樟です。
視覚的な木目のアピールではなく、どこからともなく香るその芳香で木製ペンであることを主張します。
ペン自体の感触は少し柔らかめですが、肌理が細かいためにざらつきがなく抵抗感なく使う事ができます。
幹回り数m〜十数mにもなる巨木に育つクスノキ
木材として乾燥させる途中でどうしても出てしまう、裂けるような割れの部分をやむなく切り離した一部分を、香り豊かなボールペンとして活用しています!
(香りは少しづつ揮発して弱くなります。)

ジェットストリーム芯対応ノック式木製ボールペン〜木輪 kowa〜8


それぞれに特徴のある樹種たち。
同じ原材料が多くありませんので、一度にできる数量は限られますが木材となった木々を有効に活用し、使う人に喜んで頂けるように願っています。


★お問い合わせはこちらから


ジェットストリーム芯対応!!ノック式木製ボールペン 木輪〜kowa〜 

--- 基本コンセプト ---

原材料は、フローリング製作上で発生する傷商品や仕様変更で使われなくなった商品、または原木製材ででる勿体ない端材や乾燥工程で割裂してしまった板材の断片など、銘木でもなければ使われる用途の無くなった材木屋の持つ「勿体ない材」を用いています。
それにより廃棄することなく、使う人が嬉しく原材料も本望な木材活用をして木の輪を広げたい!
そういった想いの詰まったボールペンです!


・使用樹種:カスクオーク、ブラックウォールナット、キハダ、台湾樟(たいわんくす)

・仕上状態:目止めシーラー塗装(カスクオーク、台湾樟の香りは残っています。)

・ペン形状:長さ約135mm(ペン先からノック金具端部まで)×約9mm〜約12mm(木軸先〜最太部/クリップ除く)

・金具色調:ガンメタル色

・交換用芯:三菱鉛筆ジェットストリーム SXR600-07(0.7mmタイプ)を回して交換するタイプです。)
(0.5mmタイプも使用可能です。)

・配送方法:簡易ケース包装(*)にて、郵便にて出荷

・同梱内容:説明書、試供用芯(ジェットストリーム芯ではありません。)

・価   格:¥6,500/本(税別)

・送   料:¥109/本(税別、一部地域を除く)

(*)本品は、日々使い続けて頂きたい、という想いから配送箱は簡易なものとしています。(紙包装あり。)
私の個人的な、「大切に仕舞うのではなくいつも手に取っていただきたい」という想いがその理由です。


*ご注意事項

・本品は基本、金具の性質上分解修理ができない構造となっていますこと、ご留意くださいませ。(初期製作分にて、ペン繰り出し動作を100回/日×60日以上の動作確認試験をしています。また、動作確認後の出荷をしています。)

・手作業での組み立て・削り出しですので、ノック金具の摺動部分に動作跡がついていたり、金具部分に軽微な擦り跡の残るもの、刻印作業時の軽微なこすれ跡などがあります。

・素材の樹種が同じでも、部位によって硬さが異なる為レーザー刻印による刻印の深さの違いやズレなどが生じているものもありますが、素材の特性として御理解を下さいませ。

・樹種によっては、ペン先の木部を強く握った時にパチパチと音のすることがありますが、異常ではありません。

・ペンの機構の特性上、市販のプラスチックボールペンよりも芯を出し入れするノックの感触が重たくなっています。

・クリップ部分の金属は、一度開いてしまうと元の形状には戻りませんので、開きすぎにご注意ください。

・天然木を使用していますので、木目や色合いの違い、使用環境によっては変色や退色、割れが発生しますので、使用環境にはご配慮下さい。
特に、直射日光のあたる場所や冷暖房機器の直射、車中などの高温の場所での保管は避けてください。

・交換用芯のインク色は2020年4月現在、黒のみです。


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高樹齢! 百年杉柾浮造り無垢フローリングを大切な場所に!!

先日、リニューアルを報告しました「高樹齢! 百年杉柾浮造り無垢一枚物フローリング」の記事。

その時にも書いていますが、昨年から急に多くのお尋ねを頂くようになりました弊社の杉フローリング製品。
「葉枯らしをした高樹齢原木を使い、天然乾燥を経て丁寧に浮造り加工をされる」という非常に手間と時間をかけて、素性の良い杉のみを製品に仕上げる、弊社の高樹齢杉シリーズ。

その中のフラッグシップグレードの百年杉柾浮造りフローリングにも、注目をしていただいていてお声掛けが増えているうれしい状況です。
柾目がどれだけ稀少なものかは、フローリングの記事で紹介している為に割愛しますが、天然乾燥材に浮造り加工を施した柾目材というものは非常に珍しく、他に類を見ないだけに弊社の様な無名な材木屋(汗)に御注文を頂ける有難さです。


早速ですが、その杉の柾目のフローリングを施工いただきました現場の様子をご紹介したいと思います。

高樹齢! 百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング 個室施工 1


いつもながら、きれいに施工頂いている大工さんに感謝なのですが、それとともに自画自賛な美しさを誇っている、天然乾燥の杉柾目たち!!
ゆっくりと時間をかけて乾燥させ、その後も選別を経て製品化される工程を考えると当然ですし、板目とは違って主張する部分が少ないだけに、その目合の美しさが引き立っているように感じます。

高樹齢! 百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング 個室施工 2


百年杉柾は、芯材と辺材が適度な割合で組み合わさる「源平(げんぺい)」という状態で造られます。
芯材部分の仄かに赤い色調と、辺材部分の白い色合いがとっても印象的で、「赤身勝ち」という芯材部分をメインに木取りした「古希杉浮造りフローリング」や「埋め節フローリング」とは趣が異なっています。
どちらもこだわりの塊で、双方に個性を持たせるために行っている選別手法ですが、これらの木材の部位ごとに製品を作るということも、一本の丸太を余すことなく利用することが出来るからこそ可能になる事。


高樹齢! 百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング 個室施工 3


そして、良質な丸太から製材し、さらにそれを選別するからこそ、均質でありながらも天然のバラつきがある表情が見える製品となる。
そういった、自然のバラつきが見えるのが弊社の高樹齢杉シリーズ。
辺材ばかりを使った高樹齢杉! 純白浮造り羽目板も非常に好評ですが、それができるのも選別を徹底しているから。
そして、余すことなく原木を使うための製品づくりをしているから。
当たり前にあるように見える完成の様子ですが、実はとっても貴重な材からできている百年杉柾材。

こんな床で生活できるお施主様がうらやましい!!

高樹齢! 百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング 個室施工 4


ついでにお伝えしておくと、百年杉柾を含む高樹齢杉シリーズを作るための選別は非常に厳しく、通常の製材であれば避けたいような手間のかかる工程なのです。
丸太の状態から管理し(もちろん、仕入れる丸太の基準も・・・)、製材するときの木取り、そして部位ごとに変わる事すらある木目と色合いのバランスなどの、それぞれの状態を管理し選別することは非常に手間であり、一つ間違うと貴重な原木を無駄にしてしまいかねないこともある。

それをあえて行っているのは、実際に肌で感じないと分からない苦労。
実際に一緒にいる職員さんが、「社長の選別はえぐいで〜・・・」と、暗に聞こえるように(笑)言うんですからね。

高樹齢! 百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング 個室施工 9


そして聞こえた社長も「そりゃ〜よ、・・・・・・」と、選別するからこそ生まれるこれらの製品が如何に素晴らしいかという、自分の子供や孫の自慢をするかのようなお話が始まるわけですよ。
そういう自信をもって作り出される杉が好きなんです。わたし。


木材は全て好きですけども、想いのない木材製品はただの商品になってしまいます。
私が扱っているもの、特に皆さんに紹介する無垢フローリングをはじめとする製品は、想いのあるものばかり。
そして、日本全国ほぼどこでも手に入る杉という樹種だからこそ、異常なほどにこだわりたい想いが、製材と私とで共有できるからこそ扱っている商品。
それが、高樹齢杉シリーズなのです。

高樹齢! 百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング 個室施工 7


それは、製品の色合い然り。
それは、製品の香り然り。
それは、浮造りの精度然り。

生産者と、そして原木となる杉への想いが詰まっているからこそ生まれるフローリング。
それが、弊社が扱う高樹齢杉シリーズフローリングです。

高樹齢! 百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング 個室施工 6


写真では、そのこだわりの杉を活かした浮造り加工の制度が伝わりにくいですが、そこもよし!
浮造りしていることがすぐにわかる、ということは非常に粗いために分かりやすい場合が多いから。
一見分かりづらいもののとても丁寧に、かつしっかりと施された浮造り加工により、杉がもつ本来の樹脂成分の効能が発揮されるとともに、樹脂によるきれいな色合いの変化をもたらしてくれます。

施工当初ははっきりとしている辺材と芯材の色合いの差ですが、次第とわかりづらくなり、その過程を経て少しづつ夕焼けの様な橙を帯びたような色合いに変化していきます!
もちろん私の主観ですけども、全国の産地の杉を見て触って感じて変化を見ている私にとっては、その変化は経験として知る部分であり、高樹齢杉シリーズだからこその美しい経年変化だと思っています。

高樹齢! 百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング 個室施工 8


決して杉という樹種自体に優劣の違いがあるわけではありません。
育った環境や手入れによって大きく変化するのが天然の業。
しかし、それを木材製品にするのは人の手です。

フローリングという状態に仕上がればよい製品と、厳選された原木とこだわりの人の手で造られたものとを比較すると、同じ杉でも相当の違いが生まれる。
その違いを、最大限活かしたものが百年杉柾浮造りフローリング。

今回はUNIタイプですが、一枚物もあるラインナップ。

杉の美しさを最大限に表現しているとさえ思う高樹齢杉シリーズ。

杉がいい、と言われるけれども何がいいのかわからない、という方。
弊社の高樹齢杉シリーズを体験してください。
そして、私が情熱をもって語る高樹齢杉のお話を聞いてください。

そうすれば、杉の良さと日本が誇る樹種である理由を理解して頂けると思います。

杉の素晴らしさを伝える高樹齢杉シリーズの中のフラッグシップ、百年杉柾。
これから一層の需要に応えるべく、天然乾燥を進めていきます。

高樹齢! 百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング 個室施工 5


私の大好きな映画、ハッピーフライトの綾●はるかちゃんの「ただのビーフか、・・・・・」ではないですけど、「ただの杉か、お勧めする理由のある弊社の杉か?!」というほどに自身のある杉製品。
大切な住まいのパートナーに、取り入れてみませんか?!


ただのビーフ・・・
笹野さん、面白い!


ぜひ、こだわりの杉製品がどんなものか。
弊社のショールームにて体感してください。

きっと、杉ってこんなにいいものなのか、と思ってもらえるものかと思います。

高樹齢! 百年杉柾浮造り(うづくり)無垢フローリング 個室施工 10


・高樹齢! 百年杉柾浮造り一枚物フローリングはこちらから
*一枚物施工例はこちらから
*UNIタイプ、書斎への施工例はこちらから

・高樹齢! 古希杉板目浮造りフローリングはこちらから
*2017年仕様変更後の施工例はこちらから

・高樹齢杉 純白浮造り羽目板はこちらから
施工例はこちらから

 
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戸田材木店謹製! ジェットストリーム対応!! ノック式木製ボールペン 木輪(kowa) 〜出来上がり発表編〜

ずっと欲しくてたまらなかったもの・・・
やっとできました。
人一倍凝り性で、物事にはまるタイプですので一つの事をするにも、なかなかスタートできないタイプの私。

今回出来上がったもの、ボールペン一つとってもそうでした。
その理由とは、書き心地の納得できるインクであることと、自分の筆圧に合ったペン径であること、そしてノック式であること。なおかつ、私の手持ちの木材で作る無垢木材のオリジナルボールペンであること。

ずっと以前から製作したいとおもっていたものの、上記の理由を満たすことが出来ずにずっと立ち止まっていたままでした。
しかしこの度ついに、上記の条件を満たすものを製作することが出来ました!

ジェットストリーム対応! 木製ノック式ボールペン 1


高級で稀少な木材を使用した木製ボールペンは、インターネットであればたくさん見つけることができます。
もちろん、私としても稀少な木材を材料としたものを製作することもできましたし、自分も欲しいと思います。
しかし、私の作りたかったボールペンはプレミアム品ではなくて、日常いつも身の回りにあって毎日使ってもらえるものであること、でした。
なおかつ、それがほぼ最小単位の木材利用であることを含めて、です。

私の職業上、どうしても小さな木材の塊が出来る時があります。
一般に端材と言われるようなものです。
中には、少し前まで商品だったものもあります。
それらの使われなくなった最小単位の木材を使って、使う人の傍に毎日あるものを作りたい!そう思ったからです。
そしてそこに、先にあげた条件を再度当てはめていくと、なかなか要望通りにはできませんでした。
自分も欲しいものとして、私の思っていた条件は、

・自社の理由のある木材を使って作る事
・細身だけども細すぎないペン径であること(木製ペンは、総じて太いかかなり細いと感じていたから。)
・ノック式であること
・ジェットストリーム芯が使える事

です。

ジェットストリーム対応! 木製ノック式ボールペン 2


ここで大きな問題がありました。
上記の3つ目と4つ目を同時に満たすものがなかったのです。
木製ボールペンは、私の知る限りではツイストしてペンを繰り出すタイプやキャップ式のタイプがありますが、前者は径が細すぎたり太かったり、又は電車で本を読んだりする私には両手でペンを出す両者は避けたいところでした。(もちろん、高級感ではこちらの方がよいのかもしれませんが・・・)
そして、ノック式のものもあるものの、持った時に指にかかる部分が木材ではなく金属だったり、木材ではあるものの「ジェットストリーム芯が使えない」ものだったのです。

私、昔からの癖で筆圧と握りが強くて、滑らかに描くことのできるインクでなければ非常に疲れてしまうんです。
そのため一度ジェットストリームのボールペンを使ってからは、事務も家でもずっとそれです。


しかし、探せどもノック式でジェットストリーム芯が使える木製ボールペンがない!
今まで製作できなかった最大の理由がそこでした。
私が今まで使っていた木製ボールペンはどうしてもインクが硬く、自ずと筆圧をかけたくなるうえペン径がなじまない為に、「眺めているのはいいけども使いたくないもの」でした。
飾りですね。
木材も特徴的な木目や色合いの物でしたが、使えなければペンにせず材のまま持っておきたい(なんでやねん!)位。
もちろん、高級な銘木を使って少し太目やツイスト式のものにした方が高級感はあるのですが、コンセプトはそこではなく、「身近で使ってもらうこと」なので、ずっと探し続けていました。

やっと今回、条件をすべて満たす材料とご協力頂ける製作作家さんとのマッチングで、ジェットストリーム芯に対応したノック式のオリジナル木製ボールペン「木輪〜kowa〜」が誕生しました!!


ジェットストリーム対応! 木製ノック式ボールペン 3
(写真はカスクオーク)

たぶん、このペン径のノック式ジェットストリーム対応の木製ボールペンはどこにもないな!うん。
ない。
木軸の先でおよそ9mm、少し太くなるペンの中心部分でおよそ12mm程です。


そして弊社にあった大切な木材達が、書き味最高な木製ボールペンになって甦った瞬間。

樹種は現在4種類。
大人っぽいさりげない木質感のブラックウォールナット、周囲に柔らかな「民家っぽい香り」が立ち込める台湾樟、虎斑が特徴的に光るカスクオーク、漢方にもなる黄色い木目が特徴的なキハダ、です。

それぞれに特徴がある木材なのは当然ですが、ありそうでなかったノック式のジェットストリーム対応の木製ボールペン。
今回はたくさん販売したいという目的ではありません。
材を活かすということと、私が納得できるものを、欲しいと思ってもらえる方やお世話になっている方に使ってもらえる形にしたいということが目的です。
凄くこだわりすぎて、製作費用が掛かりすぎていることもある(涙)ので、「おぉ!ジェットストリームが使える木のボールペン!探しとったんや!!」という私のような方には喜んで販売いたしますので、お声かけ下さい。

販売は、このあと最終段階の「樹種名の刻印」を経て進める予定です。
ただいま少しずつ刻印作業が進んでいます。

最終的な完成までもう少しですが、きちんと出来上がったら再度ご案内しますので、よければお申し込みをお待ちしております!


(写真は台湾樟。鞄の中、香り充満!(^^♪)
ジェットストリーム対応! 木製ノック式ボールペン 4


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30  | コメント(2)  |  この記事をクリップ! 本物の無垢木材 | 材木屋の独り言 

「三大チ祭り」終わる ◆ΑΑ

いよいよ「三大チ祭り」のクライマックス、「イチイ祭り」です。

前回までのチリ杉チークもかなり珍しい材でしたが今回のイチイ祭りも相当に珍しいものとなりました。
一位という樹種は、前回までの2種ほど珍しくはありません。
しかし、今回祭りを催すほどの一位というのは、サイズと木目ともに非常に珍しいものだったのです。

一位の用途で有名なのは、飛騨の一位一刀彫。お土産でみることができるので、まだ身近なのではないでしょうか。
その他では、笏に使われるということが広く知られていますが、実物の笏を見る機会というのはそうはありません。
そのため、一般には木材として見られることがないでしょうし、材木屋さんのなかでもご存じない方もおられるかもしれない、この樹種が祭りのメインとなるというのはどういうことか。

それは、一位の持つ名称の縁起の良さや特異な朱色の色合い、そして巨樹まで育った者だけがみせるその何とも言えない木目です。

一位祭り 1


一般的に見かけるであろう一位の木材というものは、おそらく幅300mmまでのものが多いのですが、今回の祭りはそうではありません。
上の写真に代表される、幅680mm!!という幅広の一位だったのです。
しかもそれが6枚なんだから、どれだけすごいことかというのを私自身どうやってお伝えしたらよいのかわからない状態です(汗)。
中には480mmほどのものもあるのですが、それらも「屋久杉かっ!!」と突っ込みたくなるような美しい杢があり、貴重な高樹齢木の美しさを見せてくれています。

そして祭りを盛り上げる驚きは、600mmを超える幅を有した4mの一位カウンター材です!!!

一位祭り 4

杉や桧に慣れ親しんでいる方や、建築木材の規格をご存知の方にとっては「4m」というのは普通に感じることと思います。
が、一位という木が樹木である姿をご存知の方は「600mmという幅で4mの長さの板をとること」がどれだけ難しいことかがわかると思います。
いや、難しいではなく現在では天然記念物か相当の巨樹を伐採しなければ不可能といえるそのサイズ!

購入いただいたお施主様も、「一位でこのサイズはまず無いですよね・・・!!!」と興奮されているほど。
もちろん、私も興奮です。
樹木と木材がすきなものであれば、この材の稀少性はいうまでもなく、またこんな材を建築に取り入れられるお施主様が羨ましくも悔しい・・・基、うれしい状況です。

いや、悔しいというのは若干本音で、今回の「三大チ祭り」は会社の売り上げとしてはうれしい限りなのですが、私個人としては「集めた宝物」が次々と放出される「危機的状況」なわけで、先の様に「こんなものもう入手できない!」というお宝たちが現金へと変わっていくのです。
普通ならば現金に変わるのは非常にうれしいことなのですが、変態材木屋としては自分の手元から離れていくことが非常に淋しくてたまらないのです(涙)。

一位祭り 5

材の用途を吟味されている間も、売れて喜ぶべきか売れずに安心するべきか・・・、商売人にあるまじき2択に悩んでいた私。

結果として、全て一位材で4m材4枚と2m材が5枚、そして同じく一位の4m角材が1本という結果になったので商売としては喜ぶべきものとなりましたが、手放した淋しさは言葉にならず・・・
三大チ祭りを終えたのでした。

稀少材ばかりが続けて販売できるということは、頻繁に起る事ではありません。
しかし、今回の三大チ祭りをできたのも貴重な在庫のおかげと巡りあわせを頂いた、弊社の記事をご覧のお客様とつながりを活かしていただいた施工者様のおかげ。

無名であっても検索でヒットしなくても(汗)、発信することの大切さを実感するとともに、きちんと見て頂いている有難さを感じた今回のチ祭りでした。

一位祭り 3


さて、手放して淋しいチ祭りかとおもいきや、別れれば出逢いあり!
チ祭り始めに出荷したチリ杉が稀少な4mの和室天井板という形に加工された状態で、私の手元にやってきました!!

なんとも美しい杢!
販売した1m×2mの迫力も素晴らしいものでしたが、この杢と非常に珍しい朱色から橙の中間の様な色合いは、他の材では見られない稀少なもの!!
しかも、この材は弊社のお得意さんが元の持ち主という、なんとも奇遇な縁で弊社に来ているのです!

チリ杉 和室天井板


木材がつないでくれる縁。
次のチ祭りである、この天井板を使っていただける家はいつご縁があるのか・・・
楽しみでもあり、手放したくなくもあり?!な複雑な思いとともに、次回の祭りを待つ「チ祭り終わり」なのでした・・・


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30  | コメント(2)  |  この記事をクリップ! 本物の無垢木材 | 材木屋の独り言