大阪の本物の木材を追求する材木店のページ
空を見上げて

認知されて嬉しいのか、悲しいのか・・・見慣れた写真が見慣れぬサイトに!

皆さんはエゴサーチ?!っていうものをされるのでしょうか?!
私、したことありません。

最近まで知らなかったほど。
だからしたことなかったのですが、今年のゴールデンウィーク前のこと。
自社の検索をした時の事です。



有難いことに、弊社で好評をいただいている超こだわりのつまった「高樹齢杉シリーズフローリング」にお尋ねをたくさんいただき、インターネットでも実店舗の材木屋さんでも、いや無垢材を殆ど販売することのない建材屋さんでも、世の中のあらゆる建築関係者が取り扱っているであろうと思われる杉という樹種で、どうして弊社を見つけて頂けるのか・・・

いろいろとキーワードを探っていたのですが、特段検索に引っかかるような細工をしていない弊社が通常の検索で表示されるわけがなく、なかなか見つからない(汗)。
良くこんなので弊社にお尋ねを頂けるもんだ・・・となかば感心をしてしまったのですが、その中に明らかに弊社と関係がない会社のホームページに、どうも弊社の高樹齢杉商品らしきものの写真を見つけたのです。

見知らぬサイトに自分の写真3


もしかして?!、ではなく、絶対に私の記事の写真!!
間違いないです。
ブログの記事更新は当然ですが、写真の撮影からアップロードまで(もちろん使用写真の選定)もすべて自分でやっているから、間違いなく100%わかるんです。

それが、弊社の高樹齢杉百年杉柾浮造りフローリング古希杉浮造りフローリング

見知らぬサイトに自分の写真2


この現場も、とっても大きなお屋敷で赤身勝ちの高樹齢杉の幅を特注しましたので、忘れるはずが無いんですよね・・・
で、そうやって見ていくと、他の樹種でも弊社の無垢フローリングの写真が・・・・
そりゃ、普通のオークとかバーチとかウォールナットなら、インターネット検索すれば沢山素材が見つかるので、わざわざ弊社の写真を使わなくてもいいんでしょう。
高樹齢杉シリーズ以外にも、石山赤松(せきざんあかまつ)幅広無垢一枚物フローリング国産黒松(雄松・男松)一枚物フローリングが掲載されているではありませんか。

これも一目でわかる。
自分で決めたアングルだもの・・・

見知らぬサイトに自分の写真1


以前から、ホームページや御会社が有名なところは、掲載の写真を無断使用されて困っている、という話を聞いていましたが、広告もだしていない弊社は大丈夫!と気にとめていませんでした。
しかし初めて、自分の写真が見知らぬ人に使われているのをみると、少し気味が悪くなりました。

杉や赤松等をPRしてくれているものの、そのページを見ているとあたかも自社が扱っている商材であるかのように見てとれる。
私の扱っている杉や赤松材を知ってもらい、良い商品だという風に思って頂くのは非常にうれしいものの、それでもやはり何の記載もなく、その会社のもののような見せ方をされてしまうと気持ちのいいものではありません。


記事の内容としては、いろんな御会社や私の様な個人ブログから抜粋した様な樹種説明の記載があるので、一般の方にとっては非常にわかりやすいのに、勿体ない。
私が気づいて訂正を申し込んだのが5月の7日。
いまのところ、音沙汰がありません。
う〜ん。
これからどうするべきか。
今非常に悩んでいます。

知ってもらうのはうれしいものの、なんか気持ち悪い日々。


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*消費税10%への改定前、2019年9月以前の記事の価格は旧税込み価格となっています。お手数ですが、ご連絡の上正式なお見積の依頼をいただけますようにお願い致します。(ホームページ価格も改定が間に合っていない物もありますのであしからずご留意ください。)


 木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 材木屋の独り言  

挽板フローリング S2シリーズ 〜カスクオーク・ブラックウォールナット・ブラックチェリー・ロックメープル・チーク〜

過日に、挽板フローリング S1 シリーズをご紹介しましたが、今回は同じく挽板フローリングの仲間を紹介します。
といいますか、こちらの方が以前よりラインナップにあったものの、すっかり紹介が遅れてしまって今日になります(汗)。


さて今回紹介の挽板フローリングは、過日のものとはどう違うのか!
大きなポイントは、

・表面化粧挽板の厚みが2mmであること(S1シリーズは1mm)
・商品の幅が120mmであること(S1シリーズは127mm)
・樹種が多様であること(S1シリーズは、カスクオークとバーチ)

です。(写真はロックメープル)

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 5


商品の総厚み12mm、長さは909mmでS1シリーズと同じ仕様。
狭い場所への搬入やリノベーションなどではとっても手頃なサイズ。
そして、リノベーションにおいては、既存のフローリングが12mmなので同じ12mmで貼り替えたいという場合にも使えるのではないでしょうか。
(*要、下地合板貼り)

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 7


先にS1シリーズを見てもらっているので、仕上がり具合は想像がつくと思いますが、表面挽板が1mmでもあれだけ綺麗な木目が出ていたんですから、それが2mmではそれ以上?!の仕上がり。
いや、正直に言いましょう。
1mmも2mmも、殆どわかりません。
合板フロアーのように0.2mmほどの単板とは違い、無垢材をそのまま切削している挽き板をしようしているので、もうその貼り上りは無垢フローリングのそれです。

S1シリーズと重複しているのはカスクオークのみですが、その違いを知っている私が贔屓目にみてもわかりませんから、良いのか悪いのかはっきりといって殆ど見た目の違いはありません(汗)。

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク セレクショングレード


しかし、S2シリーズにはカスクオークの他にも銘木挽き板が揃っています。
ブラックウォールナットを始めブラックチェリー、ロックメープル、チークという顔ぶれ。
これらの樹種は、弊社無垢フローリングのランナップの中にももちろんありますが、挽板フローリングとおなじような仕上がりの表情を求めるとなると、ちょっと手が届きにくい価格になってしまいます。

長さは909mmであるものの、貼り上りは一枚物フローリングのそれで且つ、幅広の120mm仕上がりなんですから、無垢フローリングの場合だと手に汗握る価格(笑)になってしまいます。


簡単に比較してみましょう。ブラックウォールナットの場合ではこんな感じです。
無垢一枚物フローリングでは、
・WN-12S OPC一枚物 無塗装 15×130×1820 セレクショングレード
¥38,080/7枚入り(1.65屐

対して挽板フローリング S2 シリーズでは、
・WN-559OS 挽板一枚物 オイル塗装 12×120×909 セレクショングレード
¥11,500/14枚入り(1.52屐

どうですか!!この差は。
単純比較とはいかないまでも、手の届く価格になっているのは一目瞭然。

挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 4


ブラックウォールナットだけではありません。
世界三大銘木といわれ、高級材の代名詞のように宣伝されているチークもそうです。
弊社でのフローリングの扱いの多くはインドネシア。
天然生のチークを過度に使用せずとも済む上、コンスタントに一枚物のチークフローリングができることや、グレード選別ができることが主な理由です。
弊社が古くから在庫をしている板材では、ミャンマーチークなどもありますがフローリングにおいてもやはり、ミャンマーチークの指定をされる場合もあります。
もちろん、その時には稀少なチーク材といえど価格も同時検討されるのですが、無塗装で提供出来る弊社のネシアンチーク一枚物フローリングでは、色味の印象が異なるといった声もあったりします。(それには理由があるんですが・・・・)
そんな時も、挽板フローリングです。

挽板フローリング S2シリーズ チーク セレクショングレード 6


オイル塗装されているうえ、909mm長さの一枚物挽板ですから貼り上りは非常に美しい「チーク色」に・・・
これについては、無垢の1820mm一枚物の価値をお勧めしたくなるところではありますが、お施主様にとっては貼り上りの第一印象も非常に大切。
挽板フローリングのそれは、ネシアンチークのUNIタイプとはまた異なった魅力を持っています。
そこが挽板フローリングの大きな利点ですね。

挽板フローリング S2シリーズ チーク セレクショングレード 7


もちろん、挽板フローリングになってもフローリング自体の仕上がりは、無垢フローリングと変わりません。
多彩な表情がありますし、早速の採用現場で紹介したS1シリーズのバーチの様に、綺麗な杢が出るのです。
この杢の表情は、挽板フローリングだからこそ如実に表れる特徴。
一枚物仕上がりのフローリング面を、一層華やかにしてくれます。


そして、S1シリーズ同様S2シリーズでも床暖房仕上げに対応しています。
(*床材表面温度目安30℃)
無垢フローリングでの床暖房使用の場合は、エインシェントオークなど以外の場合は伸縮を抑えたウレタン塗装品が多くなってしまいます。(弊社のお客様は、伸縮ご理解の上でオイル塗装や無塗装のまま使用されますが・・・)
しかし、挽板フローリングS2シリーズはオイル塗装仕上げで、足裏には木の質感を十分に感じることができ、それと共に床暖房のほんわかとした温かさも感じることができます。
これは、機能性が付加できる挽板フローリングならではだと思います。

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 6


合板フロアーにはない表情と、合板フロアーにも劣らない性質を持つ挽板フローリング。
樹種の選択肢の多いS2シリーズを活用してください。
*基本ラインナップはオイル塗装ですが、樹種によっては低光沢のウレタン塗装を施したシリーズもあります。



挽板フローリング S2シリーズ
カスクオーク セレクショングレード 貼り上がりイメージ

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク セレクショングレード


カスクオーク ネイキッドグレード 貼り上がりイメージ

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク ネイキッドグレード 7


チーク セレクショングレード 貼り上がりイメージ

挽板フローリング S2シリーズ チーク セレクショングレード 9


ブラックウォールナット セレクショングレード 貼り上がりイメージ

挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット1

ロックメープル セレクショングレードの貼り上がりイメージ

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 3

ブラックチェリー セレクショングレードの貼り上がりイメージ

挽板フローリング S2シリーズ ブラックチェリー 1


!!挽板フローリングの特徴とご注意事項!!

挽板フローリングシリーズは、合板や積層板の表面に数mmの無垢材を貼り合わせた商品ですので、稀に接着材の成分が表面の挽板に変色となって表れる事があります。(特にオークは黄色変色部分が出ることがあります。)
床暖房向けに使用可能ですが、主暖房とする使用方法や床材表面温度が高温になる場合は、フローリングのすき間の発生や床鳴り、反りを生じますので、使用環境には十分配慮下さい。

また、挽板フローリングS2シリーズは120mm幅ですので、2ケースで3.04屬箸覆蠅泙后施工坪数計算の場合は、入り数が若干一坪を切りますのでご注意ください。



挽板フローリング S1 シリーズ バーチセレクショングレード、編込みのおうち施工写真はこちらから



挽板フローリング S2 シリーズ
〜カスクオーク・ブラックウォールナット・ブラックチェリー・ロックメープル・チーク〜

・寸    法(表示は全てmm単位) 
12×120×909

・形    状
表層2mm挽板貼 一枚物

・エンドマッチあり

・品番と価格(表示価格全て税別表記です)
カスクオーク
CO-559OS 表層2mm挽板一枚物 オイル塗装 12×120×909 セレクション
¥9,000/14枚入り(1.52屐

CO-559ON 表層2mm挽板一枚物 オイル塗装 12×120×909 ネイキッド
¥8,000/14枚入り(1.52屐

ブラックウォールナット
WN-559OS 表層2mm挽板一枚物 オイル塗装 12×120×909 セレクション
¥11,500/14枚入り(1.52屐

ブラックチェリー
BP-559OS 表層2mm挽板一枚物 オイル塗装 12×120×909 セレクション
¥10,000/14枚入り(1.52屐

ロックメープル
RM-559OS 表層2mm挽板一枚物 オイル塗装 12×120×909 セレクション
¥9,600/14枚入り(1.52屐

チーク
MT-559OS 表層2mm挽板一枚物 オイル塗装 12×120×909 セレクション
¥14,000/14枚入り(1.52屐

・運    賃
別途、地域によりお問い合わせください。

・グ レ ー  ド 
セレクション 小さい節や軽微な色むら、白太を含みます。(メープルは赤身を含みます)
ネイキッド  色むら、節、源平、パテ補修など無垢材の持つ樹種本来の特徴を全て含みます

・納    期
無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産をするということが出来ませんので、余裕をもってご確認ください。


表情の違い

カスクオークセレショングレードの軽微な節

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク セレクショングレード3


カスクオークセレショングレードの軽微なパテ

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク セレクショングレード2


カスクオークセレショングレードの白太(辺材)

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク セレクショングレード4


カスクオークセレショングレードの変色

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク セレクショングレード6


カスクオークネイキッドグレードの色差と節

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク ネイキッドグレード 2


カスクオークネイキッドグレードのパテ処理

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク ネイキッドグレード 3


カスクオークネイキッドグレードの変色 1

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク ネイキッドグレード 5


カスクオークネイキッドグレードの変色 2

挽板フローリング S2シリーズ カスクオーク ネイキッドグレード 6

チーク セレクショングレードの黒条

挽板フローリング S2シリーズ チーク セレクショングレード 2

チーク セレクショングレードの白太(辺材)

挽板フローリング S2シリーズ チーク セレクショングレード 8





ブラックウォールナット セレクショングレードの白太(辺材)

挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 2


ブラックウォールナット セレクショングレードの小節

挽板フローリング S2シリーズ ブラックウォールナット 3


ロックメープル セレクショングレードの入り皮

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 1


ロックメープル セレクショングレードの黒条

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 2


ロックメープル セレクショングレードの小節

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 12


ロックメープル セレクショングレードの軽微な変色部分 1

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 8


ロックメープル セレクショングレードの軽微な変色部分 2

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 9


ロックメープル セレクショングレードの軽微な逆目 1

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 10


ロックメープル セレクショングレードの軽微な逆目 2

挽板フローリング S2シリーズ ロックメープル 11


ブラックチェリー セレクショングレードの黒条

挽板フローリング S2シリーズ ブラックチェリー  4


ブラックチェリー セレクショングレードの白太(辺材)

挽板フローリング S2シリーズ ブラックチェリー  9


ブラックチェリー セレクショングレードの軽微な逆目

挽板フローリング S2シリーズ ブラックチェリー  8


ブラックチェリー セレクショングレードの特有の杢

挽板フローリング S2シリーズ ブラックチェリー 2




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今願うなら、早期終息を・・・ 〜那智大社参道大門坂の巨樹と、那智の樟 胎内くぐり ◆

美しい参道をくぐりぬける那智大社への道。

夫婦杉5

この道を一人占め出来る瞬間は、この先にはきっと神仏がおられるのであろうと確信する気持ちになるほど、見事なものです。
私もまだまだ世間知らずですので、全国にある有名な参詣道や杉並木、古道などを見ずして語るべからずなのですが、これだけの木々に囲まれていると、そんな気になってしまうのです。


さぁ、その美しい参道である大門坂をぬけ、いよいよ境内へ。
大門坂から境内までも見ごたえはあるのですが、そこは巨樹のために申し訳なくも割愛・・・
そして到着、お目当ての那智の樟です!
神格化された別名は、樟霊社。

那智の樟1


むむ?!
迫力が今一つ・・・というか有難さが少し薄いような・・・

そうなんですね。
私が訪れた時はちょうど工事中で、クスのすぐそばには足場と工事用の無機質なシートが・・・
これだけは仕方ありません。

とりあえずは一通り写真をと思いながらカメラを手にするのですが、撮影当時はなかなかな人出で足場があるために、どうしてもみなさんクスの前で立ち止まるために、なかなかいい写真が撮れない。
仕方なく先に近景を撮ることに。

正面に人が多いなら、ぐるっと回ってすこしづつ・・・と思っていると・・・

那智の樟3


おぉ、ぽっかりと幹に穴が・・・
まぁ、巨樹にはよくあること。
前回の大門坂の樟にもあったように、内部が空洞になっているんだろうな。
そう思いますね。
しかし、幹回り8m少々という樟の巨樹としては驚くほどではないその姿以外に、那智の樟が特別に神聖視されているのは、実はこのぽっかりとあいた空洞の中に入られる・・・いや、その空洞の内部をくぐり抜けられる!からです。

わかるでしょうか。
くぐり抜け、です。入るというのとは違う、くぐり抜ける。入口とは異なる出口があるということ。

この那智の樟の大きな特徴は、この空洞を願い事を記載した護摩木を携えてくぐり抜け、出口にて初穂料とともにそれを納める「胎内くぐり」(体内ではない・・・)なのです。

くぐり抜け、というその事実を自身で確かめる以前に外国人の観光客の皆さんと、初老の観光客の皆さんが出口らしきところから少しずつ出てくる・・・

その様子を見ていると、少しありがたみが減少する(失礼・・・)様に感じたので、私も早速に胎内へ入らせていただくことにしました!!

那智の樟18


入口となる部分には石の鳥居があります。
有難く護摩木を携えて早速内部へ・・・・・

那智の樟4


鳥居をくぐった後、すぐに目に入るのは急に下る階段。
そうか、内部は根の方か・・・

イメージとしては、地上面がそのまま続いていて入口と水平に入っていくのだと思ってしまいますが、そうではないんです。
朽ちていったのだろう木質部分が退色し、まるで岩場の様。
崖を洞窟の中へ降りていくような感覚です。


那智の樟16

この感覚では、内部は相当狭いんだろうなぁ・・・そんな想像をしていました。
特別深いわけではないのですが、明るい場所から入るからなのか視覚の順応がすぐには行われず、一瞬の間どれほどの広さがあるのかわからない状態に・・・

普段の生活では、視覚がさえぎられるような闇というのを経験することは滅多にありませんが、闇のなかで視覚という感覚が立たれると、意外と人間の感覚は研ぎ澄まされるものだと感じます。
それは以前に、かの有名な善光寺での経験から。
奇しくもその善光寺での経験も「胎内巡り」!
本堂の下、真っ暗闇の中を進んでいく経験をしたわけですが、当初は本当に光の無い世界というものにおびえる自分がいるのですが、そのうちに少しづつ意識が先鋭化してくるというか、そんな感覚になったことをふと、思い出しました。

那智の樟7

もちろん、そこまで大げさな闇ではないのですが、岩場の中に取り込まれてしまったような世界の中で頭上から光が差し込む。
少し暗い部分に慣れた目に、一瞬にして光が。

それも、胎内深くに潜り込んでいる為に頭上から差し込む天上からの有難い道標の様に感じるのです。

那智の樟6

もちろんそれは、地上へ出る出口の明かりなのですが、、、、って、階段がまた(勾配)きつっ!!

しかし、この位置から外の光と空を見上げると、そこに見える緑の枝が空に浮かんでいる様で、そしてまさしく那智の樟の胎内に抱かれて、人としてではなく別のなにかとして外の世界を眺めているような錯覚に陥りそうです。

内部へ進む前は、どこか吸い込まれるような印象でしたが、内部から眺めていると差し込む光に導き出されるような、そんな感覚になります。
不思議なものです。

誘われているような心もちで階段を上がると眼下には、樟の視線で世界が広がるようです。

那智の樟14

あぁ、そうか。

こうやっておよそ800年、見続けるうちに神格化されていったんだなぁ。
この景色が変わりゆくのはどのようなスピードだったんだろうか・・・そんなことを思います。

そして、出口となる階段をおりて護摩木を納めました。
どんな願いをしたかって?!
もちろんそれは、世界の巨樹に逢えますように!、ではありませんよ。

もう少し、いやもっと現実的でした。
現在の様にウィルスが蔓延するとは思っていない頃の訪問ですが、もし今願うとするならばもちろん、一刻も早いウィルス流行の終息です。

胎内に携えたその願いや祈りは、差し込む光と一緒に外に導かれ神仏のもとに届けられる。
そう信じたい気持ちです。

那智の樟15

やっと人通りが落ち着き、那智の樟とのツーショット・・・ではなく、タイマーがピコピコいっててもお兄さんが・・・
まあ、それも一つですけども、世の皆さんはやはり様々なお願いを携えてこられるようです。

もちろん、胎内くぐりではなく本堂を熱心に拝んでおられる方が多いのですが、みなさんどのような願いをもっておられるのか。

樟を眺め終え、奥の社殿へ向かうと目前には滝が・・・

皆さん、熱心にカメラを向けておられる。
記念撮影のカメラマンさんもいらっしゃる。
で、私もパシャッと・・・

皆さんは社殿とともに、この景色が楽しみなようですが私はすでに一仕事も二仕事も終えた後(笑)。

余裕で眺めていると、数組の方にシャッターを押してもらうように頼まれる。
そういえば昔から、観光地ではシャッター押す係よろしく、見知らぬ人にしょっちゅう頼まれていたなぁ・・・と、仕事でしか出歩くことのなくなった今を思いながら、「はい、もう一枚いきますね〜!!」とか言ってシャッターを押すのでした。


この時のお願い、今叶っているのであろうか・・・
こうやってなんとか仕事が出来ているということは聞いていただいたということか。
もう一度お礼に「くぐりたい」、那智の樟です。

那智の滝


那智の樟 樟霊社胎内くぐり所在地

和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字那智山 那智大社拝殿前
 


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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 巨樹・古木をたずねる | 本物の無垢木材 

今願うなら、早期終息を・・・ 〜那智大社参道大門坂の巨樹と、那智の樟 胎内くぐり  

最初にお伝えしておきます。
今月の巨樹の記事は、2回?3回?!シリーズになります。
というのは、それくらい見どころが多い上に多くの巨樹が立ち並ぶ並木道を通るから。

私の長々とした文章の変わりに、先に解説板をご覧頂いておきましょう。

夫婦杉6

石畳のことや、大門坂と呼ばれる旧参道の由来などの詳細が書かれています。


この参道の先に目指すのは、日本一の落差を誇る那智の滝を望む那智大社。

その名瀑布を有する那智山にも、当然のごとく巨樹は存在します。
多くの参詣者が訪れる那智大社。現在では大社のすぐそばまでバスで上がることもできるものの、その参道となる大門坂は巨樹好きではなくとも、石畳のグレーと木々の緑が非常にすがすがしく、大社までのみそぎ登りの様な雰囲気。
大門坂手前に駐車場が整備されているので、是非歩いて上ることをお勧めします。

そして登り始めていきなり現れる巨樹。
それが通称、大門坂の夫婦杉。

夫婦杉4


各地に夫婦杉というものは多く存在しますが、こんなに均整がとれたというか仲良し夫婦というか、良い環境にある夫婦も珍しいのではないかと思います。(私の背後が入り口側)
太さも立派、葉の青さもとっても気持ちが良いものです。
樹齢はおよそ800年。
威厳があるはずです。
これから神聖な場所に立ち入る、という心持ちにさせてくれる存在の様な気がします。


夫婦杉2

大門坂、といいますがまさしくこの夫婦杉が門であるような雰囲気。
登り口から見ると、下り枝などがあり大きさを少し覆い隠してしまうようですが、反対からみるとはっきりとその大きさを視認することが出来ます。
通常であれば、これで立派な一か所の巨樹訪問となることろですが、ここでは盛大なプロローグに過ぎないのです!!!
この立派な大杉の門をくぐると、少しづつ登り始めることになるのですが、とにかく参道が美しい。
そう思って登り始めると、遊園地のアトラクションの様にすぐに次の巨樹が目前に迫ります。

これもまた見事な存在感を示す、クスノキ。
通称、大門坂のクスノキ。


大門坂の樟2


こちらも、推定樹齢800年ということですが、こちらの方がより一層古老感があるというか、まさしく巨樹古木というお手本のような姿の様に見受けられます。
もちろんそれは先入観なんですが、人間が決して体験することのない数百年間という時間の流れを、視覚的に体感させてくれるかのような、ある種くたびれた感がたまりません。

大門坂の樟3


名木としてや単純な巨樹としてみると、過日の加茂のクスなどには到底かなわないのですが、大門坂参道に並ぶ荘厳な杉並木の中において、広葉樹の存在感は大きく、常緑広葉樹の緑が杉の緑と交わっている様子が非常に印象的に映りました。
それでも、巨さでいうとこんな感じ。

大門坂の樟8


地際で幹内部まで欠損している部分が、どこか蒲生の大クスを思わせますし、もしかするとこの先は巨樹の世界に通ずるトンネルになっているのでは?!と思わせるような「入口感」も、たまらなく興味をそそられてしまいます。
世界の巨樹のスケールに比べると、決して大きな部類ではないと思うものの、参道を登って参詣される方には外国の方も多くいらっしゃって、我々と同じように巨樹の迫力を愛でるような視線を感じました。

大門坂の樟5


本来ならば、一つ一つを丁寧にみていきたいのはやまやまで、記事文章も羅列したい気持ちがあるのですが、一向に進めないこと必至ですので、写真紹介が多くなることをご了承ください。
といっても、私がこの参道を登り切る迄にかけた時間はおよそ2時間強。
これでも結構急いで撮影をし、止まりたくなる気持ちを抑えて(もちろん、この日も他の予定掛け持ち・・・)の道中ですから、2回シリーズで納められるのかどうか・・・・


巨樹や木、そして山や森が好きな人にとってのこの大門坂は、のぼることもそうですがその空間にいること自体がとても特別で、道を急ぐことが非常にもったいなく、横にそれたり振り向いたり、時には日差しが変わった部分に戻ってみたり、もちろん立ち止まることもあり。
その一瞬一瞬がとても特別に感じるのです。

参道の杉並木3


それが大門坂であり、参道の杉並木全体として県の指定を受けている「大門坂のスギ」となるのです。
鬱蒼としているように見えて、当日も晴れてはいるものの時折パラッと雨が落ちるような曇天入り混じる天気でしたが、全く暗さは感じられず、どちらかというと少し湿気た荘厳な感じが心地よい位でした。

ところどころで、朽ちた枝が伐られているものがあったりするんです。
切り口をみても、内部が空洞になっていて普通は興味を持たないようなもんですが、そんな枝(といってもそこそこ太い)ですら感激するほど年輪が細かいんですよね・・・!

参道の杉並木4


こんなのを見ていると、本当に前に進めない・・・
でも、急いでいくのは勿体ないので、次の予定の時間を推し量りながら少しづつ進み、なんとか次回で本題の那智大社での巨樹対面となるのですが、これがまた珍しい「胎内くぐり」なるものがあるのです。

その様子は次回にお伝えしますね。


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薫りで和らぐ水周り 〜日本の広葉樹フローリング 兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリングの仕上がり

昔から稀にあった、日本家屋の水周りでのクスノキ利用。


弊社でも10数年前に、お手洗いと洗面スペースの床に贅沢にクスノキの一枚板を並べたお宅をお手伝いする機会がありました。
その時は、クスノキのフローリングが無かったので、幅広の一枚板、そうテーブルにするような一枚板を贅沢に床面にドカンと並べて使用したのでした。
そういう使い方が出来るということは、相当に広いスペースだということですが、その当時はデジカメに収めるということをしていなかったので、写真が無いのが悔しいところ。

そんな昔ばなしですが、今回は弊社が製作している実のある無垢フローリングとしてお届けできるクスノキを、当時と同じように住宅の水周りに使っていただいたお宅を紹介します!!


兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング 17


以前に記事にて紹介している、日本の広葉樹フローリングシリーズの「兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング」です。

兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング 7


フローリングに使用される樹種としては、オークブラックウォールナットなど特徴がはっきりとしているものが多いですが、それらに比べると一部分だけを見た時のクスノキは大人し目。
もちろん、中には深い小豆色だったり緑褐色っぽかったりするものもあるんですが、黄白色の部分の落ち着きが非常にのっぺりとしているので、一見迫力なく感じるかもしれません。

兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング 8


しかし、実際は違います。
他の広葉樹フローリングとは異なる、クスノキ特有の「照り」などの特徴が見えて結構きれいなんですよ!

兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング 20


私がクスノキを好む理由の一つに、その芳香があります。
クスノキに関しては過日のクスノキの一連の記事を見て頂きたいのですが、樟脳という成分をもとにする「スカーっとした」爽やかな香りがやみつきになってしまいます。
そして、この樟脳の香りがお手洗いスペースなどに香ることで、天然の芳香剤として働いてくれることもあります。

兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング 12


クスノキフローリングができたての時は、弊社にはそのクスノキの芳香が充満。

好き嫌いが分かれてしまうほど、ある種強烈な香りではありますが、少しづつ弱まっていきます。
薫りが落ち着いても、雨の日や晴れの日、その時々の状況によりフワッと香る時もあり、現代に多い人工的な芳香剤とは異なって、自然の香りそのものを感じることが出来ます。
因みに、我が家のお手洗いはカウンターがクスノキです。

兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング 9


今回は、お手洗いと洗面所への使用でした。
適材適所といいますか、樹種の特性や昔からの伝統的な用途に使うということは、現在の様に科学的に証明されていない時から、人と樹木の間にある関係性が非常に表れているように思えてなりません。

今の様に便利なものの無い時代、木の持つそれぞれの特性ごとに使い分けていた人たち。
その完成は、現在の人たちには簡単に真似できるものではない様に思います。


兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング 13


写真にあるクスノキの木目。
ちょっとギラギラしていると思いませんか?!

クスノキはご存知の通り非常に大木になりますが、それとともにいろんな方向に力をためています。
そんな木目がこのギラギラ模様ですが、実はこれ、きれいに加工するのは結構神経を使わなければいけないのです。
逆目といって、木目がけば立つようになりやすかったり加工途中で刃物や研磨機に引っかかるため、実はちょっとした配慮がいるのです。


兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング 14


しかし、綺麗に仕上がっていると思いませんか?!
ちょっと光っているように見えるのがわかるでしょうか?!

表面はつるつるピカピカ。そんな陳腐な表現が似つかわしくはないほどに美しく仕上げられていますので、部分的には若干景色が映るようなところもある?!位にきれいなんですよ。

これもこの兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリングの大きな特徴。

ちょっとした見た目は敵わなくても、実はとっても味わい深い樹種なんですよ。

兵樟(つわものくすのき)幅広無垢一枚物フローリング 16


この贅沢な水周りスペースにいると、クスノキのもつ長命で奇(くす)しき力が家中に充満しているようで、緑に囲まれている様でもあります。
そうです、ここは以前にも紹介している「横架材、総地松(じまつ・日本の赤松)材の家」なんですよ。

赤松自体も神様の降りられる木ですし、縁起の良いとされる樹木。
そして赤松の持つ成分がリラックス効果や気持ちを安らげる効果があることが知られていますので、クスノキのパワーと地松のパワーで家運隆昌・健康長寿、間違いなし!!


そんな特別な日本の木材で建築された本物の木の家。
贅沢で特別な心地の良い施工ご写真となりました。


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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験 〜

さぁ、前回のたも材の割れに驚いてもらえたでしょうか?!
木材は水分を含んでいることや、湿気を吸放湿することなどは理屈ではなんとなくわかっているつもりでも、実際に目で見ると私でも結構驚くもんです。

理論的に考えても実際に起こった現象と同じことを考えられますが、しかし百聞は一見に如かず。

しかし、そんな結果の更に数日後・・・
もう一度驚くことになるのですよ!!


それは実験後、何気なく家に置いてあった実験後の材に目がとまったことで気がつきました。
実験後は水で濡れていますし、見事に水が噴き出たことで結果に非常に満足していたので、材を置きっぱなしにしていたのを忘れていたのです。
家内の「これ、どこ置いとくのよ?!!」という、またやりっぱなし!!的な声が聞こえていなかったわけではないのですが、、きちんと棚に収納されていたのを知らず、何気なく見つけた材を凝視していると気が付きました。


な、なんと!!驚いて下さいよ!!










道管への通水実験 後日 6




え?!割れがない?!!!

というか、同じ木なの?これが?!


そうです、同じ材です。
ほらね・・・

道管への通水実験 後日 1


ちょっとアングルは違いますけど、切断丸鋸のやけの部分や下の方の若干黒く変色した部分等を見てもらうとそのものであることが分かると思います。

しかし、こんなにバカっと割れていたのに、この割れはどこへ行ったのか?
不思議ですよね。
こんなに割れるのも驚きですが、このわれが無くなるんですよ。
因みに、割れたことででこぼこになっていた木口もこのとおり。

道管への通水実験 後日 7

前回、同じアングルを掲載していますので、是非見比べてください。

含水率が10%を切るほどの乾燥材だったものが割裂するほどに水分の影響を受けていました。
しかし、その水分が徐々に乾燥し、元の状態に近づいた・・・という事でしょうね。

ちょっと順序が理解しにくくなってしまいましたが、昔の建築では似たようなお話がありました。
和室の床の間に入れた、高級床柱材である「磨き丸太」。
私がまだまだ未熟だったときには、磨き丸太は床柱の定番のうちの一つでした。
弊社にも常時数十本の在庫を抱えて、そのおうちの和室に合わせて「丸太の顔を見て」使うものを決めていたものです。

そんな高級丸太が、お施主さまの入居後に割れる、という事がありました。
正面にうっすらとヘアークラックが・・・
ヘアークラックであっても。白く美しい肌に一筋の線が目立つ。
特に、一本の価格が相当する高級材ですので、お施主様も気になる。
工務店さんに、割れてきてるけど大丈夫かなぁ・・・と問われていました。
そこで工務店さん。
うん、そのうちにひっつくからね!、という回答。

私びっくり、お客さんもびっくり。
しかし数カ月後、ぴったりとわからなくなるんですよ、これが。
まさしく、今回と同じように・・・

道管への通水実験 後日 5


今回の場合と異なるのは、柱の水分が過乾燥で抜けて割れたところに、季節の変化などで湿気が戻り膨らんで割れがわからなくなった、ということ。
吸放湿による伸縮です。

今回の材も、実は割れが無くなったわけではないんです。
非常にわかりに食くなったんです。

よく見てください。

道管への通水実験 後日 8

ここにうっすらとクラックが残っています。
大きく割れた部分の写真を見てもらうと分かりますが、ここまで拡大しないとわからないほどに割れが閉じたのです。

これも写真ではイマイチ臨場感の無いものではありますが、経過を知ってもらっていればどうなったのかはわかっていただけるかと思います。

私が普段お伝えしている、無垢材は環境によっては割れることや伸縮するということが、今回の一連の実験で少し感じてもらえたかと思います。
木材には孔があって、そこには湿気が自由に出入りしていること。
それによって、割れなどが起こること。
木は本当の「呼吸」をしていなくても無機質な材料ではないという事。

それらを感じてもらえる実験ではなかったかと、自身も楽しんで行った道管の見える化実験シリーズ、でした!!


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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験 ◆

前回の実験は見て頂いたでしょうか?!

ドバ〜!!!!っと出ていたでしょう?!道管から!

木材の組織である道管が、孔のある空洞組織であるということを目に見える形で認識できる実験だったのではないかと思います。 
さて、今回はそのドバ〜!!!の後日談です。


先日の実験を経た翌日のこと。
実験大成功に満足し、投稿する記事の内容について考えていた時のこと。
文章の構成を考え(一応、そんなことも考えています・・・)いろいろと組み立てているとふと・・・

そういえば、実験後の木材ってどうなっているんやろうか・・・。別に変化があるわけではないやろうけども、一応見とくか・・・。

学者でも技術者でもない、普通の材木屋ですから実験やとか言ってますけど、まったく手順も何もない、えぇ加減なもんなんで思い付きで、実験後の木材を「一応」確認してみることに・・・

しかし、それが実験と同じくらいに驚き轟き・・・・・・・・



試験材の状態を覚えてらっしゃいますか?!
弊社で30年以上じっくりと(売れずに・・・涙)天然乾燥されたタモ材で、含水率驚異の一桁台。
そんな材の道管組織に水道水を通した実験でしたが、これ以上ないほどの乾燥材の組織に水を通すとどうなるのか?!

後から気づいたのですけども、これも実は凄く大きなテーマなんです!
生の含水率が高い木を乾かすことには心血を注がれますが、乾燥された木材の組織に通水した後には、含水率は変化するのかどうかということに興味を持つ人は、そうはいないでしょう。
もちろん、そんなことに興味を持つ意味がないからですけども、だからこそ木の変態である私が取り上げなくして誰が取り上げるのかっ!!!(自己肯定・・・・)


能書きはこれまでとして、早速後日談。

驚くなかれ・・・・・・・・
実験を経た30年天然乾燥材の状態はこれだ!!











道管への通水実験 後日 1










えぇ〜!!!!!!
割れてるぅ〜!

30年超のスーパー天然乾燥材なのにバリバリにぃ〜!!!

念のため、実験前はこれですよ。

道管通水実験 3


もちろん、大きな割れどころかヒビ一つありません。
なのになのに・・・


道管への通水実験 後日 2


翌日だというのに、ペットボトルを押し当てていた部分がまだかすかに残っている!!
その跡がついている部分が少し盛り上がって、材の表面部分が割れているのが分かりますか?

こうやって見るとボコボコしてます。

道管への通水実験 後日 3


この材は、もともと住宅の枠材として加工されて現場にて切り落とされたものの残りです。
糠目材大好きの私は、非常にもったいなく感じてずっとサンプルとしてとっておいたものですが、大工さんが枠材に加工したものなんだから、面は全て水平なんですよね、もちろん。

写真よりも目視の方がはっきりとした違いが見えるのですが、信じられないほどに膨らんでいるんです。

学問的に考えると至極当然なんですよね。

いつも木材関係者は、原木(生木)➡製材(生木)➡材木屋/製材所にて乾燥、というような流れの中で自然と「乾燥による目減り分」を木材製品につけた状態で流通させています。
木材が乾燥すると細胞組織から内部の水分が放出され寸法が小さくなるから、ということがわかっているからですが乾燥させるのと逆の手順、つまり今回の様に湿潤な状態にするということは、細胞組織に水分が充填され寸法が大きくなるから、という理由で木材が膨れ上がる?んでしょうね?!


木材が乾いていくイメージは、木材や建築業や家具生産などに関係する方はなんとなくご存じですが、その逆は想像できますか?
実は、意識しなくてもそれを経験しています。


木材は伸縮します。
無垢フローリングのご注意においても、フローリング同士の嵌合部分は乾燥すると隙間ができて湿潤な状態になると伸びてひっつく、ということをみなさんご存じです。
または、木材には調湿効果があります、とPRしますがそう、それと同じ。


木材は乾燥した環境で水分を放出し、湿潤な環境では吸収する・・・
まさしくそれと同じ現象ですが、今回の実験は湿潤な環境というには激しすぎる、水分を注入される状態だったために、木材の一部分の細胞が急激に湿潤状態になり伸びて、その伸びに耐え切れずに割れが生じてしまった!!

そう考えるのが妥当なところでしょう。


道管への通水実験 後日 4


なんか私の実験の犠牲になったような(涙)・・・

なぜだか微妙に悲しい気分になってしまいましたが、これによって皆さんに肉眼では内部を見ることができない、道管という組織の役割と存在を、しっかりと確認してもらえたのではないかと思うと、満足した気分です。

難しい話をできるだけ抜きにしていますので、こんなことになるのか!という視点で見てもらえればと思うのですが、簡単そうですが、なかなか普段皆さんが自分ではできない実験結果になったのではないかと思います。



これで一連の道管を見える化する実験はおしまい・・・・・
ではないんです。

もう少しだけ、次回に続くんです。
今回の割れた材がさらにどうなったか。
数日後のお話をお伝えします。


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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験  ‘芦菠圈

 前回に写真でお伝えした、道管から水が噴き出す実験。


今回はその様子を別の材料を使って動画でお伝えします。

動画ならではの、プツプツとした気泡を伴って水の噴き出す瞬間と、ペットボトルの水を押し出す臨場感たっぷりの音をお楽しみください。ぜひ、全画面で見てね!
(稚拙な紙芝居方式も・・・(;'∀'))


楽しんでもらえたら、感想コメントしてね!!





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木材の不思議 〜道管から水が噴き出す! びっくり通水実験  ー命進圈

みなさん、中学校の技術家庭の授業って覚えておられますか?!

私の思い出といえば、物を作ることがヘタクソで課題の木製カセットテープケース(古!!)さえも満足に組み立てられなかったことと、電流を流された事!しか覚えていません。
後者なんて、今では考えられませんけども発電機だったか(ビビっていて覚えていない)の電流を体感する、というとんでもないと思われるものでしたから、今でも忘れません。

基、中学校の教科書を見ているといつも思います。
非常に物事わかりやすいって。
すごく簡潔に平易に説明がされていて、すぐに頭に入る。
どうして中学生の時には入ってこなかったのか、不思議なくらいです(汗)。

そんな教科書を見ていると、非常に興味深いことが載っています。
木は水を吸い上げる管をもっているので、木材も水を通すことが出来ます・・・と。

普通の人ならば、「まぁ、樹が活きているときは根っこから水分を吸うやろうけど、木材が水を通したらもれるやろ!建築材も・・・」って思いますよね?!
木造住宅も雨漏りだらけ?!

いや、そういうことではなくて組織自体のお話しで、木材を構成する道管が水を通すことが出来る孔であり、それは木材になっても変わらない、というお話。
そしてそれを体験できる実験ができる、というお話です。
で!!、今回それを皆さんにおみせする実験をしようというわけ。

広葉樹の道管6

少し前に、道管という孔の多い少ないで、木材の重量が異なることを重量測定の実験でお伝えしました。
つまりは、孔は空洞となっている、ということ。
重量という数字としては目で見ることができたものの、実際に穴が開いていることを「一目瞭然にできる」実験はないものか!?
ということで、教科書にも載っている今回の実験です。

実験で用意するものは環孔材で、できるだけ孔のはっきりしているもの。
この時点で、一般の方が用意するのは少し難しいと思うので、ここは材木屋さんの出番です。


道管通水実験 12


実験に用いるのは、以前の道管を知る実験でも活躍した弊社の長期天然乾燥在庫商品(涙)のタモ材の切り落とし材です。
含水率は驚異の7%!!
どんなに乾くねん・・・・

この超乾燥材(内部の水分量は殆ど無いに近い)の道管組織に、人為的に水を通して、その様子を写真に収めようという今回の実験。
材料をもって、いざ試験会場へ・・・





到着。
風呂場です(笑)。水、こぼれてもいいようにね!

道管通水実験 2


ちょっと画像がコケているのはご勘弁。
なんせ、一人で実験しているもんで2本しかない腕では、なかなか撮影もままならず・・・
ということで、早速このタモ材に水を通すのですが、その方法はいたって簡単。

ペットボトルをこの写真の木口部分に押し当てて、直接水を流し込むのです。

道管は、木材の成長した方向(地面から空に向かう方向ね)に孔をつくってならんでいるので、その孔に直接流し込むのです。

道管通水実験 3


さぁ、準備できました。
ここからは、ペットボトルを強く握り、内部に圧力をかけて水を送り込むのみ!!

どうなるか?!


・・・・

・・・・

・・・・






で!でたぁ!!!!

道管通水実験 5


ドバっとでてくる!!

ドバドバ出てくる!!!


道管通水実験 6


この流れてくる様子、写真では分かりづらくても、気泡を伴って木口から噴き出る様子が見て取れます。

違う部分でももう一度いきますよ!!
濡れていない端っこの木口に注目です!!


道管通水実験 7



ぎゅーーーーーーーー!!!!




っとすると、・・・・・・・・・・・




ぷくぷくぷく・・・・・・・



道管通水実験 8








ドバ〜〜!!!!!







道管通水実験 9





っと、出てきました。

これでわかりますよね?!

道管という組織が水を通すってこと。
百聞は一見に如かず。
実験はとても楽しい(笑)。

ウソみたいですが、本当にものすごく水が噴き出たタモ材。
もちろん、他の木材でも実験は可能ですが、道管組織の特徴を顕著に知ることのできるタモ材の、しかも道管だらけになっている糠目材であるために、非常に簡単に行うことが出来ました。


次回(16日公開予定)には、別の材料を使って動画で撮影した実験を公開しますので、噴き出す瞬間をじっくりとご覧ください!!


そして次々回(19日公開予定)は、この材料の後日談をお伝えするのですが、またそこでもちょっとした驚きが待っています。
え?!
こんなになるの?!
ってね!

乞うご期待!!


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挽板フローリング S1シリーズ バーチ セレクショングレードを早速使っていただきましたよ!!

過日にご紹介した挽板フローリング S1 シリーズの記事はもうご覧になってもらえたでしょうか?!
貼り上がりは、節や変色、照り、虎斑など無垢フローリングそのものの質感でありながらも、非常にリーズナブルな価格で驚きを頂いている商品。

今までも挽板フローリングは様々あり、記事では紹介をしていませんが採用を頂く機会はありました。
しかし、そんな中でも予算が非常に厳しい場面や、無垢フローリングにしたいものの部屋の質感を考えると、UNIタイプのつなぎ目が気になって・・・という声があったことも事実。
一般的な挽板フローリングは、無垢一枚物フローリングと比較すると非常に身近な価格設定ではあるものの、それでもUNIタイプのフローリングからすると手を出しにくいものでもありました。

そのすき間を埋めるべく登場したのが、先日紹介の「S1シリーズ」。

表面の挽板の厚みを従来の2〜3mmからなんと1mmに抑えることで、挽板が持つ無垢材としての質感を損なうことなく、価格を一般的な合板フローリングと同じような非常にリーズナブルな設定にすることのできた、新しい挽板フローリングです。


今回は、さっそくそのS1シリーズを採用してもらったおうちをご紹介したいと思います。

挽板フローリング S1シリーズ バーチセレクショングレード 施工3


第一印象。
きらっきら!!!めちゃきれい。

そんな単純な語彙力のない感想になってしまうくらいに綺麗です。

挽板フローリング S1シリーズ バーチセレクショングレード 施工2


バーチは木目があっさりとしていて柔らか。
だから、オークのような重厚感や無垢の木質感という意味では控えめ。
しかしながら、オークにはない自然な色違いやゆらりとした節周辺の表情、そしてどこか温かく感じてしまう柔らかな質感が特徴です。

見ていると、自然とほっこりとしてしまう。
そんな感じです。

挽板フローリング S1シリーズ バーチセレクショングレード 施工4


オークほどの木目の印象がない、といいましたがそれと引き換えに持つバーチの特権があります。
それは、縮み杢や照り(てり)といわれる特有の木目の表情。

成長の過程でできる特殊な木目ですが、これが派手さのないバーチフローリングの見た目を大きく変化させるのです。
ある角度から見ていると、白っぽくてあっさりとしているにもかかわらず、少し違った角度に移動してみるとなんと、まるで一部分が波打っているような感覚に!!
水面に一石を投じた波紋の様な、静かに打ち寄せる海のさざ波の様な・・・

そんな木目がたまりません!!

挽板フローリング S1シリーズ バーチセレクショングレード 施工5


特に、今回採用いただいたセレクショングレードの場合には、芯材と辺材の色の差が少なかったり、基本的に辺材の白っぽい部分を選別して使用している為に、より一層この特徴的な照りの表情が多く出ることになります。

こんなきれいな表情があるのに、バーチはあっさりとしている、なんて言えませんね。

もちろん、そうはいってもしっかりと木目の見える部分もあります。


挽板フローリング S1シリーズ バーチセレクショングレード 施工1


まっすぐとのびやかに木目のつながる部分と、ウネウネと水玉模様のような丸い形を作っている部分。
そこへ、特有の色調の違いと照りの表情が重なっていて、これも見る角度によっての違いが顕著で、周辺を何度も行き来していろんな角度の表情を確かめたくなるポイントです。

今回の写真の殆どは自然光で撮影しました。

私自身が自然光が好きだということもありますが、照りの表情や樹種の持つ素材の色合いが最も顕著に写真に表せる、と思うからです。
もちろん、照明を合わせた時の素晴らしさもあるものの、まだまだ私の写真のウデでは、その素晴らしさを肉眼以上には表現できません。

もう少しウデをあげて、照明とのコラボもお伝えしたいものですが、それはもう少し先に・・・

その他、セレクショングレードにおいての特徴的な表情というもののあります。

挽板フローリング S1シリーズ バーチセレクショングレード 施工写真9


ところどころに表れる葉節。
これがまた良いアクセントになってくれる。
また、皮を巻き込んだ入り皮という部分や、大きな枝が折れた後の部分、そして白っぽい部分に若干の変色のある部分など、無垢材に表れる特徴をそのままに採用しています。

それも挽板フローリングだからこそできること。

セレクショングレードの中にも、一部分ですが芯材近くのものも含まれていますので、バランスをみてうまく生かしてもらえればと思います。

挽板フローリング S1シリーズ バーチセレクショングレード 施工14


さて、広々としたワンルームリビングの撮影を終えて広い玄関ホール部分へ。
桧の美しい上がり框ともぴったりと合う。

そうですね。
針葉樹である桧のあのピンクから乳白色に近い色合いと、広葉樹であるバーチのこのセレクショングレードの温かみのある色合いが、非常にいい感じにマッチング!

広葉樹の床には同じ樹種で仕上げなければならない、という固定観念を崩すよい例だと思います。
無垢材の活かし方に法則はない!そう思います。
普段から無垢材を活かし、様々な方法で木の良さを表現することのできる大工さんの仕事なうえに、フローリング以外の部分にも無垢の針葉樹材を活かしている空間だからこそ、今回の「木目の強くない」バーチは共演できたようにも思います。


挽板フローリング S1シリーズ バーチセレクショングレード施工6


そうやって一通りの撮影が終わったとき、玄関ホールの向こうにおしゃれな障子で閉ざされた部屋が・・・
おそらく、和室なんだろうなぁ・・・と思いながらも完成した和室には、畳を汚すことにもなるうえ手垢を付けてしまう恐れもあるために、普段から足を入れることはそうそうないので、見ることなく失礼をしようとしていたとき、大工さんからのお声かけ。

「そこね、和室なんですよ。」と・・・・

そして、おもむろに障子戸を開けて頂くとなんと・・・・・!!



挽板フローリング S1シリーズ バーチセレクショングレード 施工8



うひょ〜!!!!!

圧巻。
驚き。
驚愕!


最後に見てもらおうと思って、戸を閉めてたんですわ・・・って。
もう、意地悪っ(笑)。
完全に、今まで説明して「きれいですね〜」といってきたフローリングの美しさを忘れてしまうような、材料の美と大工さんの手仕事の美しさを完全に表現されているこの編込み天井に脱帽です。


既製品で、同じような仕上げに見えるものもあります。
しかし、これは完全に一から大工さんが編み上げたというではありませんか!!
しかもですよ、一枚一枚の幅と厚みをそろえて、木の表情が出るように表面の加工までされていると・・・・


納品させてもらったフローリングの仕上がりに満足していたものの、ここが最大の見せ場なんだと気づかされ、脱帽。

挽板フローリング S1シリーズ バーチセレクショングレード 施工7


こんな仕上げをしてもらえるお施主さま。
なんとも贅沢な・・・
お金に換算することのできない価値。
大工さんが手で仕上げることの意味。
手仕事だからできる仕上がりの質感。

このおうちが、とても特別なものであることを、この天井がさりげなく強く訴えかけているようです。
幸せなお施主様ですね。

因みに弊社でも下写真の、貴重な天然生樹齢数百年!の原木から「手作業で割り出した板材」を在庫しています。
そちらと同じような仕上がりを、一から手作業で大工さんがされているのが感嘆です。
製材や機械加工では表せない木の年輪の表情は、浮造りとはまた異なった魅力にあふれていいます。

天然ねずこ板



最後の最後で隠し玉を披露され、圧倒されて終わった撮影。
やっぱり、手仕事のできる大工さんの手がけたおうちというのは特別です。
こんなおうちに納品させていただいたことを幸せだと思いながら、また以降にもこの手仕事とコラボさせてもらえる期待を感じながら、現場を後にしました。



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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:30  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 施工後のお宅にお邪魔しました | 無垢フローリング