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空を見上げて

平家よりの伝記伝承、ふるさとに残し・・・ 〜洞のカツラ(桂)  エピローグ〜

洞のカツラ、その見事な姿にしばらく見とれていたい気持ちはあるものの、心を急かせる理由は帰る為にもちろんながらも、再度来た道を戻らないといけないということ。

洞のカツラ 17

若干けもの道のようになっているように見えるとはいえ、昼薄暗い中一人で、クマに怯えながら(涙)草をかき分けて帰るのです。
普通は、苦労してたどり着くと「よっしゃ、来た道やから、怖くないぞ!」と少し思うんですけど、今日はちょっと違う。
クマじゃないんです。もう一つの理由です。
実は、この洞集落は既に住民全員移住し、現在は人がいないのです!(汗!!!)

うひょ〜!!!万が一なにかあったら叫ぼう、と思ってたのに、しかも民家があるから大丈夫!と言い聞かせてきた、小さな心臓はバクバクと脈打っています。

洞のカツラ 13

この連載の当初にも写真をだした石碑ですが、右側の「平成二十三年十二月 洞区民全員転居」の大きな字が見えていませんでした。
なんたることか。
事前情報の集会所と民家という言葉ばかりに気を取られ、目に入っていませんでした。
よく考えると、民家の前に立ち入り禁止看板があるのも見えていなかった・・・・

最初に鳥居にシートがされていたこと。
そして途中の社殿の燈籠にもブルーシートがかけてあったことから、なんとなく背中では人気のなさを感じてはいたものの、山の中に入る自分にそんな情報は必要なく、誰かいるもんだ・・・いや、居てほしい!と信じていました。

洞のカツラ 18

カツラとの出逢いも、別の意味での背中のゾクゾク感を感じていたのはやはり人気のなさゆえでした。
石碑にあるように、往時は富山県との交易でさかえたようですが、車があるとはいえ元々が多くはない住民の数からすると、奥飛騨のさらに奥山に位置する洞地区にとっては、生活という意味での基盤を保ちにくかったのかもしれません。
もちろんそれは、私の勝手な想像なのですが石碑を眺めていると、ものすごく淋しいといいますか、ふるさとを離れるということを思うと、目の前にある民家と集会所が今にも霧と消えるのではないかと感じるような儚い気持ちになってしまいます。

平家の時代から住んできた地をはなれるということは、この立派な石碑をみればどのようなものだったかを思うことができますし、今後も石碑によってその事実は無言に語り継がれていくことでしょう。
感動的な巨樹訪問のはずだったのですが、気がつけば少し物哀しいような、そんなエピローグになってしまいました。







って、まだ終わりじゃありません。
私にこんな大きな石碑を見落とさせた犯人を、この記事にさらさねばなりません!!!

通常であれば、先ずは周辺にて巨樹の位置や存在を知らせる案内を見つける為に、石碑や看板は読むのですが、今回はこいつのおかげで、こんなことになってしまいましたよ!


洞のカツラ 1


ミラーの左、見えますか?

おまわりさん、こいつです!!私に攻撃してくる奴は!!
早く捕まえてください!!!

人がいるなら頼みたい。そんな気持ち。

写真にはただ一匹ですが、実は車の周辺には数十匹?いや百以上?!という景色がかすみそうなくらいの数が飛んでいて、それも何が原因か知りませんけども、車に体当たりしてくるんです!!!
最初は走行中の小石の跳びはねの音かと思っていたのです。
そしたら違うんです。こいつ、走行中からずっとぶつかってきてたみたいで、停車してもずっと「バチン!・・・バチンバチン!!」と音がする。
ドアを開けると絶対車内に入ってくるし、開けないとカツラには行けない。
チクショー!!!


そんなこんなで、停車してから「体当たり」が納まるまでイライラとしていたので、あの石碑を見落としたのでした。

しかも、よく見たら集会所の壁にカツラへの道順が記してある・・・・(涙)

洞のカツラ 11

無意識のうちの道順は正解だったものの、これを見ておけば安心していたのに・・・
いや、住人不在をしっているとなると、そうでもなかったか・・・


しかしながら、以前に同じくビビり巨樹紀行をお伝えした「大古井の千本カツラ」も同じく岐阜県の山中。
巨樹も木材用の人工林も、そして豊かな混交林をも育む岐阜県ならではの、ドキドキ巨樹紀行ですが、もうカツラの場合はある程度の諦めで行くしかありません。

いつになったら慣れるのやら・・・

いつも以上に、巨樹の存在する場所と「ふるさと」について感慨深くなった、今回の洞のカツラへの訪問となったことをここに残しておくことにします。


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平家よりの伝記伝承、ふるさとに残し・・・ 〜洞のカツラ(桂)ぁ

山道を何キロ走った(通行できずにバックで下ることも含め、)のかもわからないほどに、「ここ以外に集落への道はあるのか?!地図にない道が!!?」と山道を何回往復したかわからない、前回までのやるせなさとは違い、開きかけた道の先は明るく、多少大雨での土砂が車道に流出してはいるものの、今までの事を考えるとドンドン車をすすめられます。

そして進んだその先、民家の様なものが見えてきた!!!!!
おぉ!!洞地区に違いない!!「誰か、だれかいませんかぁ〜・・・」
心の声で、実際は車で走っているのですが、山あいでは民家が見えるだけでも心強く、しかも今回は事前情報にて「集落の方にカツラへの道をたずねた」とあったので、私も訊くが一番!と住民を探しながら車をゆっくりと進めました。
すると、人を見つけるよりも先に目印となる集会所のある広場に到着。

洞のカツラ 21
 
おぉ、この地区の皆さんは、ふるさとを誇りに思ってらっしゃるんだなぁ・・・

この時は、やっとのことでたどり着けたことと、カツラに早く逢いたい一心でしたので、この写真から見きれている一つの石碑には目がいっていませんでした。
なので、後ろに見える集会所も、どの地域にもある「今はほとんど使われない集会所」になっているんだろう、と思っていただけでした。
いや、これも後に記しますが、降車しようとする私を阻む者の存在の為かも知れません。 
そう思い込んでいました。

情報によると、集会所近くの民家の裏手にそのカツラが存在するといいます。
とりあえず、鳥居があるところから廻り込んで、道がなければ民家にお声かけしてみよう!
そう思い、とりあえず待ちに待ったカツラの姿を探しに、昼少し暗い鳥居をくぐり裏山に入っていきました。

洞のカツラ 20

「あれ?!参道に草が・・・
それに鳥居にもカバーみたいなものがかぶせてある・・・
さらに進むと燈籠にもブルーシートのカバーが。
むむ?!
地区の人達が高齢でお世話ができないのか?!それとも?!・・・・・」

こんな山の中で、もし人がきいてたら変人かと思われるくらいの音量で、↑の言葉はしっかりと口から発しながら歩いています。
一つはクマが怖いから(涙)。もう一つは、反対に人がいてほしいから・・・・

いつもどおり、入り口でビビり乍も進んでいくとなにやら道の様な状態になっている。

洞のカツラ 19

方向的にこれに違いない!
これなら安心!、と自分に言い聞かせ歩を速めていくと、おぉ!!!!あの姿はまさしく!!

洞のカツラ b

あぁ・・・・やっと逢えた・・・
今回は、かなりの廻り道を要した上に、何度も諦めかけたので感嘆の声もひとしお・・・
このまみえた瞬間の姿を残そうと、遠目に一枚。
実は、近くに見えますが距離は結構離れているのです。のちほど、昌志メーターでお分かり頂けるでしょう。

その正式?!な姿がこちら。

洞のカツラ c


これぞ、私が抱く森の巨人のカツラです。
太いひこばえが入り乱れ、少し傾斜した沢沿いに、小さな祠を抱きながらたたずんでいる。

まさしく、森のカツラの理想の姿!!!

洞のカツラ 5


紅葉にはまだまだ早い初秋の訪問だったのですが、「新緑」とでも形容したいほどの緑の美しさが命の輝きをみせ、それに対してくすんだカツラの樹皮が、季節の移ろいや時間の経過すら意識させず、ただしずまった山の空気と共に私と「洞のカツラ」との間にありました。


一部を除くスギのような単幹の巨樹巨木であれば、樹高や幹回りの太さ、そしてインパクトのある表情などの「ポイント」を押さえておけば、素人である私が写真で切り取ったとしても、「ある程度」の説得力のあるものが取れると思うのですが、カツラの場合はその私の定石は通じません。
もちろん、出会ったときの姿もそうですが、どのように印象深く伝えるかということと、ある意味どのカツラの巨樹も「同じに見えてしまう」ために、近接写真では違いを伝えにくいというところに、素人泣かせのポイントがあるのです。

洞のカツラ e


特に写真のように主幹?!部分が失われていたりすると、巨樹を強調する太さの基準の○○mという単位では語れなくなってしまうので、いつもの私の好きな見上げるアングルもこのように、中央に青葉が光る!という形になってしまいます。

もちろん、それはそれで美しいのですが・・・

角度を変えてみましょう。

洞のカツラ d


あれ、おんなじだ・・・(汗)。
でも、カツラに出会った時には、こうやって近くにより添って上空を眺めるのが好きです。
葉っぱの青い時は光を受けて、また葉っぱの無い時には空に対比して一層「太い幹のない巨樹」としての存在感を表現してくれるように感じます。

しかし本当は、もうちょっと離れてじっくりとその全体像をお届したいところですが、この10数年でカツラの周辺の木々が成長しているようで、ネットで見た事前情報写真の様なアングルでは、カツラの前に数本の木々がかぶってしまい、うまく撮ることができない!

なんとかギリギリのところから、カツラの偉大さを伝える為に私を含めて一枚撮っておきたい!!というのがこの写真。

洞のカツラ a


単純な大きさが伝わるでしょうか。
本当はもっと離れたいところですが、限界。

しかし、巨樹の時間の流れの中では一瞬かもしれませんが、周囲の木々にとっての10年というのは確実に流れていて、当り前ではあるものの土壌や環境の変化というのは巨樹の廻りでも確実に進んでいるんだ、ということを改めて感じさせてくれました。

洞のカツラ f


もう数十年で、カツラの一部として取り込まれるのが先か、それとも朽ちていく方が先かという祠に手を合わせ、何度も何度も見上げては周囲を歩き、若いヒコバエと古い?ヒコバエそれぞれに触れながら、ようやく出逢えた感謝を伝えました。

本当はまだまだゆっくりと、時間の流れを感じながらカツラと一緒にいたかったのですが、実は私焦っていました・・・
写真を撮っている間も落ち着かず、記事ではゆっくりとしているようですが、相当焦っています。
その理由はいつもの通り、「一人山行きビビり」だからです。

それにもまして、民家の裏と思っていたここは実は、もう今は「民家だった建物の裏」になっていたからです。
エピローグは、岐路の車に戻って冷静になって気がついた、この集落とカツラについてを記しておきたいと思います。



洞のカツラ所在地

岐阜県飛騨市宮川町洞

おそらく、2018年現在からは、宮川町の打保駅北からの山道ルートは道路として通ることができないと思われます。宮川町菅沼から上る道がありますので、そちらから行くと沢の下方に菅沼のカツラを見ることができ、それを過ぎてそのまま上ると、前回写真に出していた林道の分岐T字路に出ます。それを左折(北)して下って行くと集落の先に集会所が見えます。

使われなくなった集会所の前に駐車可能。
集会所の壁に、カツラまでの案内看板あり。(次回参照。)


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平家よりの伝記伝承、ふるさとに残し・・・ 〜洞のカツラ(桂) 〜

ここは岐阜県飛騨市の北。
南北に細長い岐阜県においてももう少し北へ行けば富山県、というあたり。
観光上は「飛騨高山」と言われることが多いですが、市街地観光の高山市中心部からすると、車でも1時間・・・いや、今回の目的地までだと1時間30分以上はかかるほど、近くて遠い?!飛騨市の山の中です。

洞のカツラ 24

峠道にはところどころにこのような看板が見られるようなところなのですが、わかってはいるものの万が一クマに出会っても、ゆっくり後退なんてできないでしょうね、私。
絶対走ると思います。
この看板みるだけで、山の中の巨樹に逢いに行くヤル気を半分以上削がれるのですが、まぁそれくらいの山の中だという事です。

大阪から行くと、鉄道高山本線に沿って走る、国道360号線を富山県方面に北上していくと打保駅近くの宮川町に出る。
きりたった山あい、というほどではない川のせせらぎと山の緑が美しい地区だと感じるその宮川町から、今回の目的のカツラに逢いに洞谷という方面に上っていきます。
事前情報では、舗装はしっかりしているということだったので、いつものように愛車で行くには涙が出るような道ではないことが唯一の安心材料でしたが、やはり山あいの巨樹まではそう簡単には通してくれず・・・・・


今までの経験上、山道を上るということはいろいろと問題がある場合が多いです。
工事での通行止め、土砂崩れ、道が既に無い、道があっても到底乗用車では行く気になれない、または行けそうなのに草や枯れ木が数キロも続き「途中で車も人の心もボロボロ・・・」的な時など・・・
今回も、若干の懸念はあったものの穏やかな宮川町の風景を見ながら、意気揚々と車を走らせていたのですが、うぅ・・・・・やっぱり・・・・

洞のカツラ 2

この写真の先はご覧のように未舗装路で、しかもその土さえ見えないほどに草木が生い茂った状態・・・
あぁ、やっぱり・・・
そういえば、事前情報の訪問も優に10年以上前のこと。
どうも、最近はこの道が使われていない様子。このまま歩く?と考えるも、まだこの先数キロはある上に道が見えない状態ではどうしようもない。
その上に、冒頭のクマの看板です。
あぁ、やはり今回も山の巨人には逢えないのか・・・
そう嘆きながら、苦労して上ってきた車一台しか通れない道をひたすらバックして帰路へ。

ここはこの時の巨樹巡りの一番の目玉だっただけに、落胆しながらも「縁がなかったんだ・・・」と思い、一山向こうにいるお目当て巨樹に行くことにしました。
そしたらなんと、そこも・・・

洞のカツラ 3

先程のようではないものの、のぼり始めてすぐに斜面が崩れています。道路には大きな落石と台風で折れた枝が散乱し、こちらも道ではない状態。
とほほ・・・と思いながら、落石と折れ枝を度々降りては手で移動しながら行けるところまで行こうと上り、ようやくこちらは辿り着くもなんと!!
お目当ては道路より15m程下の沢沿い。
しかもお目当てまで降りられる予定の階段が、大雨の土砂崩れで崩壊・・・・

もう、今日は運もない・・・もう諦めて帰ろう。クマがでてきそうや(涙)・・・

と思いながら車に戻るも、「さっきの道(↑の写真)をバックで戻るんやったら、このまま山上ってみようか。もしかすると、山越えしてさっきの目的地にでられるかも・・・まぁ、無理やわな、地図でも道路ないんやから・・・」と独り言が出る。

どこか諦めきれない思いで、とりあえずそのまま車を走らせてみると、割合に進むことができる。

洞のカツラ 25


お?!わりとまともな分岐点!!
方角的に、このT字路を左折すると、先程諦めた目的地の洞地区方面!林道名もそうなっている!!
これはもしや、いけるのでは?!
急にヤル気が復活し、この先の洞集落にてカツラの居場所を尋ねればいいや!、と考えてはいたものの、実際私を待っていたのは、淋しい現実と車の外から襲い来る黒い集団だったのです・・・

次回、本編に続く・・・・

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平家よりの伝記伝承、ふるさとに残し・・・ 〜洞のカツラ(桂) ◆

海外、ことヨーロッパにおいて神様を代表する木といえばやはりオークでしょうか。
もちろん、ほかにも伝説の木はありますがゼウスの象徴であるといわれるオークは、木材としての価値や存在感も含めて立派な地位であるといえます。

それに比べて、というのも失礼ではありますが今回のカツラは木材としては、オークほどの価値は知られていません。

桂2

いや、その利用に地域性があるから、といった方がいいのかもしれません。
良質なカツラの材を産していた北海道では、アイヌ民族の丸木船、寒冷地での接触冷感の少なさからフローリング材など、私の周りではもっぱら彫刻材だったカツラが地域によって大きく用途が違っているのです。

そうです、前回京都の桂の地名を出しましたが、同じく京都の葵祭の使の冠にカツラをかざすとなっているらしく、これも用途を限った特別なものだと感じます。
伝承や古典に多く出てくるカツラですが、その時代の人たちはカツラのどのような姿を見ていたのでしょうか。
皆さんは想像できますか?


私はカツラのイメージは2種類で、一つは生業である木材としてのカツラでもう一つは、多くの株を立ち上げて生い茂る森の巨人であるカツラです。
古典に出てくるカツラは、上記のどちらでもないと思いますが、それでも古典の時代から伝えられたであろうその命を、今でもこの目で見ることができる(正確には、そのすべてがその時代からあったものではないけれど・・・)ものの一つがカツラです。

巨樹の多くは時代の流れとともに移り行く世界や、その時代に暮らした人々の営みを見つめ続けてきたはずですが、古典に出てくるカツラのように伝説的な存在ばかりだとは限りません。
むしろ、これから伝説・・・いや言い伝えによって数千年先に残るのだろうと思われるカツラの巨樹があります。

次回に紹介するカツラの巨樹は、平家の落ち武者が隠れ住んだとされる地であり、車では行くことが容易ではあるものの、人里離れた、と言わざるを得ない場所に生き続ける姿をお伝えしたいと思います。


洞のカツラ 21

 

 
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平家よりの伝記伝承、ふるさとに残し・・・ 〜洞のカツラ(桂)  

いきなりですが木材として考えたとき、カツラという樹種を簡単に想像できる人は、彫刻に携わる方くらいでしょうか。
山登りをされる方は、秋の紅葉で早くからその姿を見せる樹種ですし、なによりもその特徴的な香り(材の香りではなく)を好まれると思いますが、意外と一般的ではない樹木のような気がします。

 

 洞のカツラ 22 

 

カツラについての詳細は以前までの記事にありますが、その意外と知られていないカツラも、古典には多く登場し更には特定の祭事にも伝えられてきたということは、木材関係者には特に知られていないと思いますので、あえて取り上げたいと思います。

この年になっていつも恥ずかしく思うのは、やはり学生自分の学の無さ(汗)、です。
今回のように古典を取り上げたく、肝心の古典古語を理解しようにも、解説現代文を読まなければわからない。いや、読んだとしてもやはりその時代の人たちの気持ちを汲みながら理解するにはやはり古語そのままで読みたいもの。
今から勉強、と思っても知りたいことはほかにも山ほどあり、苦慮するところ・・・
基、そんな古典に登場するカツラはいつもどこか魅力的で幻想的です。
針葉樹のように、現実的な材としての用途などではなく、伝説や神様とともにある、といった感じ。

私の住む大阪府から少し東に行った京都府京都市には、その建築と庭園で有名な「桂離宮」があります。
この桂離宮のある地、「桂」も一説によると樹木のカツラの伝説によって命名されたようです。
「木の上に神が宿る」といわれる「ゆつかつらの木」に因み、月読命がその木の傍らにたち、桂と名付ける、というお話。
「ゆつかつら」自体は、それをカツラに見立てたものということになっているようですが、「ゆつ」は「神聖な、清浄な、葉が茂った」という意味を持っているということ。それにゆつかつらは宮殿の門の前に立っている木、ということで、皇室縁の離宮とカツラ(桂)というのは、伝説上も至極当然の組み合わせ、ということになってくるようです。


神様が宿る、といえばカツラは「たたらば」のあるところに植えられた、とも伝えられています。

洞のカツラ 23
(たたらば跡)

たたらば、とは有名な映画でおなじみの製鉄施設ですが、実はその「たたら」の神様が降りた木だという伝承から、たたらばの近くにはカツラの木がある、ということ。
伝承の一部ですし、広葉樹の森での「たたら」の場合はカツラももちろん近くにあったでしょうから、言い伝えなのかもしれませんが、どちらにせよ、「神が降りた木、宿る木」という点では「ゆつかつら」にも共通していますので、伝説伝承に彩られる木であることに変わりはありませんね。

 

 
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戸田先生とゆかいな仲間たちの事前授業 2018年度

少し前に、今年度の伐採丸太の下見を報告しました、2018年度の戸田先生と愉快な仲間たちの伐採授業ですが、その一環である座学を過日、校舎内にて行ってきました。

昨年度と同じように毎年本格的な伐採の前に、仲間の皆さんと伐採のことや山の事、そして今年は伐採中に気をつけなければいけない災害に対して、プロが経験とユーモアを交えてお話するのです。
先ずは企画主である私が仕切りを務めながら、トップバッターとしてお話します。

 戸田先生の伐採授業 2018-2


2年生と3年生が集まってくれるわけですが、3年生は昨年も授業を受けてくれているわけですが、2年生は初めて。
若干内容が重なるところもあるものの、企画の趣旨についても交えながら木のお話をさせてもらうのです。


生徒にとっては授業時間の2枠は永く感じるかもしれませんが、やっている方としては「あふれて来る伝えたいこと」を、どのように時間内に納めるかという事にも注意が必要で、今年はこのお話、的な取捨選択をしながらの進行です。
特に、企画自体の特性を毎年お話する為に、私の持ち時間がどうしても短くなってしまうので、次年度からやり方を変えようと、喋りながら感じていました。
やはり、聞く方もいつも同じではつまらないし、それ以上に話す方もつまらない(笑)

戸田先生の伐採授業 2018-1


今はまだ興味がなく「作業」になっているとしても、仕事となった時に単純な作業だと思わすに行動できるかどうかは、モチベーションに関わってきますし災害予防にもなると思っています。
ちゃんと目的を持って、自分がすることの意味や目標を感じて行動することができるように、山の事や木の事、そして山の担い手にはとかく忘れられがちな「木材となった樹木の事」をお話しするのです。

とても重要な、伐採中の災害についてのお話をしてくれたN村さん、お手製のスノーボードを持参してくれたH本さん、小道具と軽妙なトークで生徒を虜にした(?!)N井さん、今年度も多くの事を伝えていけるようにお力添えを〜!!



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近頃気になる、お酒同士のコラボ 木は何とコラボ? 〜あとがき〜

前回の日本の広葉樹 楢(なら)乾燥無垢材の紹介を挟みましたが、わざわざそれを紹介したかったわけではなく、ふと晩酌の時に・・・といっても書類づくりをしていた時ですが、お酒業界のコラボから楢の無垢材が思い浮かび、そこに自分の活動やこれからのことなど、いろんなことが重なり、書き連ねたという形になりそうです。


一つには、スギやヒノキに代表される針葉樹木材利用や、一般に問題視される森林の課題等を考えたときには、自分がその業界にいるからですがどうしても建築目線で物事を考えてしまいがちです。
いわゆる、構造材や仕上げ材といわれる木材として使えるかどうか、です。
これが本当に欠点で、木材ってそれだけが使い道ではないんですものね。もちろん、わかってはいても、どうしてもそれを優先的に考えるので、「使えるものと使えないもの」という判断が生まれて、建築材にならないものはチップかバイオマス、という考えに偏りそうです。

あとがき 2


全くそんなことはないし、とくに日本の楢(なら)のように広葉樹の利用は、建築というよりも多くは家具や製作物ですし、求められるものがことなるんです。
それをきちんと考えていると、前回のような使い方次第でとても魅力が広がる木材として紹介することができるようになるのですが・・・・


当方に限って言えば、もちろん今までも木工や家具屋さん、彫刻他様々なお客様があったものの、やはり量といい売上金額といい、建築用途への出荷が多かったのは言うまでもなく、そのために建築への供給をしっかりとしていれば材木屋としては、迷うことはさほどなかったのです。
しかし、時代の変化と言えばそれまでですが、森林の状況や木材市況、そして外国産材の状況や日本の木材の状況など、今まで見えていなかった(見ないようにしていた?!)様々な事が自分の目の前に林立していて、「うちは、建築材料卸だから・・・」というような状況ではなくなっているように感じています。


いやいや、もちろんだからこそ!建築需要の変化や今までにない木材と共にサービスをお届することも大切なのですが、物だけを流しているような状況ではいけないんだと感じるんですね。
今まででも、打ち合わせをして気にいってもらった木のデザインや樹種、建築納まり等はありますが、それらをもっと広くわかりやすく、いろんな人と共有していかないといけないと思っているんです。
インターネットの世界が当たり前になっているので、共有することは簡単ですがその共有の場所やアイディア、人、物、時間や体験を私が「自分のテイストで」提供するということを考えているのです。


前回の様な良材の広葉樹を紹介することも一つですが、それが建築以外に人にも知ってもらう事、そしてそれによって今までにない用途が生まれること。
直接的な木材だけではなくて、山を知ってもらう事。作業を知ってもらうこと。苦労を感じてもらうこと。
それによって共有できる思いや感情、背景によって環境が変わること。

講師 戸田昌志


同じもので競争して、他社より抜きんでることよりも自分に求められ、できることを精一杯やって喜んでもらうこと。
それによってつながった縁から、遠いところで林業や森林、木材や建築や家具や製作等の環境が良い意味で変わっていくこと。

その場を作って共有できるようにすることが、私の仕事の様に思える今日この頃。
昔々、会長が様々な想いを綴っていた自費出版本も、今の様に手軽に情報発信できない時に「材木屋の場」を作りたかったのではないか?!と思って読み返しています。


もしできるのなら、「材木屋がいる」不定期のギャラリーやバーなど、人が集まって木の事やそれ以外のことを語れる場所を作りたいなぁ、とも思ったり・・・
大人が真剣に遊べる場所。
遊び、楽しみながら何かが生まれる場所。
まだまだ先になりそうですけど、やりたいなぁ。バーは、そんな形態で林業の人達がやっている「林業バー」がありますしね。
(場所が京都じゃなかったら、しょっちゅう行くのに・・・)

あとがき 1



人の輪ができて想いがつながるような場所の作れる材木屋。
ツアーや企画等を通しても、今後も活動していきますので、応援してくださいませ〜!!

もちろん、無垢フローリングや木材購入による金銭的応援もどしどしお待ちしていますよ〜(笑)。


 

 
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日本の広葉樹 楢(なら)無垢乱幅乾燥材

今回紹介する「なら」は、もちろん木材の楢(なら)ではありますが、いつも紹介する無垢フローリングや建築内装の造作材やカウンターといった建築材ではありません。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 5


もちろん、建築に使ってもらってもいいのですが、寸法的にはどちらかというと家具や製作ものに向いているといったほうがいいかもしれません。

早速ですがご紹介します。
輸入のホワイトオークではない、日本のならの乾燥材無垢一枚物です。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 1


厚みは58mmほど、長さは約2,1m、幅は各種均一ではありません。100mm〜200mmの間でいろんな寸法が混在するのです。
スギやヒノキを主にする建築材料であれば、規格寸法というものがあって、それにそろえて製材されているものですが、楢(なら)などの広葉樹は丸太の通直性が針葉樹に比べて得にくい事や、同じ大きさの丸太を一定量かつ定期的にそろえるということが難しい場合が多いので、木材の幅は丸太ごとに得られる大きさのまま、製材されることが多いからです。

もちろん、最初から用途の決まっている場合は別ですが、用途限定せずにいろいろなものに使ってもらいたい、という場合はそういった製材になります。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 6


そのため、針葉樹の規格商品に慣れた人にとっては、寸法がまちまちな板材の使い方がピンとこない、という方もおられるかもしれません。
無垢フローリングの場合などでは、長さが異なる場合に「乱尺(らんじゃく)」などと表記しますが、まさにそれの幅バージョンです。

しかし、その用途の一例をはっきりと言いましょう。
幅の違いにとらわれずに、数枚を幅方向につなぎ合わせて一枚の板に仕上げてテーブルにする!というのはどうですか?!
現実的にいざ、日本の楢(なら)の一枚板を探すとなると、テーブルほどの大きさのものを探すのはとても大変ですし、それ以上にとっても貴重になっている楢(なら)の幅広板は、やすやすと財布が緩むような価格で入手することはできません。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 7


そこで、今回の「日本の広葉樹 楢(なら)無垢乱幅乾燥材」の出番となるわけです。
一枚物とは違いつなぎ合わせる手間はかかりますが、手作り感が出ますし一枚ごとの木目が楽しめるランダムな幅のつなぎ合わせになるので、来客の方にも一目で本物の楢(なら)の無垢材を感じてもらえることと思います。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 8


また、テーブルを作るとき必要となるものが「脚」。
テーブルなんだから、板だけあっても仕方ないので、脚をつけないといけません。
テーブル天板が楢(なら)なんだから、やっぱり脚も楢材で!!と思うのが普通だと思います。しかし、そこでもやはり、楢材の乾燥した適当な角材というものがすぐには入手しにくいという問題が出てきます。
しかし!!今回の無垢乱幅乾燥材をそのまま流用すれば、十分な厚みがある為に脚まで日本の楢材でつくったテーブルができてしまいます!!!

どうですか!日本のなら、使いたくなったのではないですか?!(笑)


もちろん、テーブルだけにとどまらずにいろいろな用途を考えて使って頂きたいのですが、ちょっとだけ注意点をお伝えしておきます。
できる限り材を有効活用したいことは言うまでもありませんが、それと共に大いなる「もったいない精神(汗)」を皆さんにも共感頂きたいのです。
例えばこんなものが入っています。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 15

ちょっとした傷がある部分や・・・

若干変色した部分、

日本の楢(なら)乾燥無垢材 13

そして菌が入っていて、白くなっている部分。(木質部は有していますが、強度などは期待できません。)

日本の楢(なら)乾燥無垢材 12


これらを多少含んでいます。


日本の楢(なら)乾燥無垢材 14

そしてこんな丸みがついた部分があるので、木材の寸法は長さの中間で計っていますが、先すぼみしているものや表示寸法よりも幅が狭いところも出てきます。
その辺は、一律の寸評表示の仕方として御理解を頂けるとありがたいです。

また、中にはこのような大きな節の部分も含まれるものもあります。

日本の楢(なら)乾燥無垢材 10


これらは、無垢のフローリングを製作するときと同じなのですが、スギやヒノキの様な針葉樹材と同じように、「節なし」や「小節」等の様に分類が難しい広葉樹材を無駄なく上手に使う為にあえて取り入れている部分です。


上記のような部分があるおかげで、無駄にする部分が減って価格も日本の楢(なら)の乾燥材にしては、かなりお手頃な価格になっていると思います。
一度に多くの量を紹介することはできませんが、このような広葉樹材が使えるものとして、少しでも多くの方に認識してもらうべく、街の材木屋さんが在庫をしているということはとっても大切だと、一人で思っています。(汗)


材の持っている特徴を活かして上手に使えば、表情豊かな作品ができることと思います。
楢(なら)は、お店でも住宅でも施設でも、木の雰囲気を醸し出すにはとっても重宝する樹種です。
自分なりのアイディアで、日本の広葉樹である楢(なら)を是非味わってくださいね!!


日本の広葉樹 楢(なら)乱幅無垢乾燥材


・寸     法 :2,1m 58mm×100mm〜200mm(乱幅)

・形     状 :無垢一枚物板(丸みほかあり)

・価     格 :¥9,450〜/本(¥10,206〜/税込)

・運     賃 :別途 地域によりお問い合わせ下さい

・状     態 :天然乾燥後、仕上げ人工乾燥。仕上げ加工別途です。


*ご検討前に、下記ご注意と弊社からのメッセージをご覧ください。

ぜひ一度お問い合わせください


 
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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 本物の無垢木材 | 無垢一枚物天板 

近頃気になる、お酒同士のコラボ 木は何とコラボ? 〜はじめに〜

異業種参入とか、異業種コラボとか。
専門の業界を超えて協力したり協業したりという成功例もよく聞きますが、いざ自分の属する木材の業界はどうでしょう。

あ、今回は経営とか商売とか、そんなにカタイお話ではありません。
ちょっと気になる、木にも関係するお酒のお話と自分の想いをつらつらと・・・。

皆さんはそんなに意識されていないかもしれませんが、近頃お酒の世界でのコラボというか、今までの手法とはことなった種類の材料を由来として作られていたり、あえて原材料にこだわっていることを明確にアピールするものが多いように感じています。


たとえば、私の好きな「ワイン」を醸し出すブドウ品種のソーヴィニョンブランから採取された酵母を原料に加え、ワインのさわやかさにアルコール度数を感じる日本酒のような、爽やかでいて味わい深い風味を出している(と感じる)焼酎。

蔵の師魂 グリーン


今まで、ワインを熟成させた樽(それも確か、かの有名なロマネコンティ社の有名ワイン・・・)を使って日本酒を作った、というものは頂いたことがありますが、ワイン用のブドウの酵母を使って焼酎を醸造するというのは聞き覚えが無いので驚きましたが、これが洗練されているのです。
芋焼酎なのですが、芋独特の少し尖ったようなところが無く、芋のまろやかさとは異なる、繊細な味というか今までになりフレーバーを感じさせてくれます。
もちろん、ラベル(ワイン風にはエチケット?!)も今までにないようなこの斬新さ!
こんなのありか!ってな印象。


有名なものでは、プレミアム焼酎として有名だった「百年の孤独」は、オークの樽で熟成されている為に、焼酎とは思えないほどにまろやかで深くて、若干熟成の甘みとうまみを感じるものだったと記憶しています。(もちろん、今でも好きです。)
甕壺で熟成ではなく、洋酒で主流であるオークの樽を使う。
これも異なる者同士の融合。

そして、樽で熟成することが基本であるウィスキーでも、近年はワインで使用した樽を利用して、より深みがあり優しい味わいと香りを感じるものに仕上げているものもあります。
お酒という分類は同じでも、全く異なる種類のものの「いいところ」を合せ合う。
そして今までよりもよいものを生み出す。
フュージョンですね!!


木材や森林林業の業界も、他の業界のいいところを取り込んだり、アレンジするということにもっと取り組まないといけないのかもしれません。
もちろん、先端技術的なナノセルロースがあったり異業種コラボも散見はされますが、まだまだ私たちの様な一般木材業界に活気があるというところまでは感じられません。
もちろん、自分がそのような取り組みをしているかどうか、も大きくかんけいしてくるわけですが・・・
どんな事に閃き、どんなものを生み出すのかは関わる人次第ですが、やはり協業して取り組む姿勢や、新しい可能性を感じてもらうような状態でいないといけないと、お酒業界?!から教えられているように感じました。

最後に、木材と関連のあるお酒で近年有名になっているもの、それは「ミズナラ樽ウィスキー」ですよね。(気にしているのは、業界人だけか?!)

ミズナラウィスキー


単なるオーク樽熟成、ということではなくわざわざ日本語で「ミズナラ」なところが、とっても重要ですよね。
ウィスキーの購入層が、どの程度の知識で「ミズナラ」という固有の樹種による違いを欲しているかはわかりませんが、そういったことよりも表記をすることによる差別化と、より一層のプレミアム感を演出し、ウィスキー市場の急拡大を見せる日本市場への大きな差別化商品として成り立っているのではないかと思います。

樽とナラオーク)については、今までいくつかオークの記事にて書いてきましたが、今回はオークではなくその「なら」、特に日本の楢(なら)の新入荷材について次回記事で報告をしたいと思います。
樽を作る、というのではなくもう一つ大きな用途の一つである「家具」や「木工」などの分野にも使っていただけるような、手が届く価格の日本の楢(なら)の厚板材を紹介しますので、次回をご期待くださいね。


 
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ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)無垢一枚物フローリング(オイル仕上げ)、 こども達の足元へお届け!!

樹種にこだわる、惚れこむ。
その理由は人それぞれあると思います。
色合いであったり、木目の良さであったり、又はその樹種がもつ固有のストーリーだったり・・・


今回は、西日本ではあまり馴染みが無いかもしれませんが、秋には美しく黄葉を見せる樹種についてです。
その多くは寒冷地で造林されているため、西日本ではあまりなじみがないものの、その山肌が綺麗にうっすらとやわらかな黄色に色付くのが印象的な樹種、カラマツです。

カラマツ黄葉


黄葉というと、街中ではイチョウが代表格ですし紅葉するものはカエデなどの広葉樹の印象が強いですが、スギやヒノキと同じく針葉樹であるカラマツも、黄葉する樹木です。
針葉樹である為に、通常想像するもみじ類などの紅葉のイメージとは少し違い、若干樹幹が透けて見えるようなうっすらとした優しい黄葉であるのが又いい感じなのです。


さて、今回はそのカラマツにこだわりを持って、ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)無垢一枚物フローリングを、子供さんの集う保育施設に使ってもらいました。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル4


広い面積に伸びるピュアラーチの木目と天然林由来だからこそなせる、これ以上ない木目の美しさ!!
惚れ惚れとしてしまいます。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル20


ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル13


今回は、ピュアラーチ(カラマツ)にこだわって設計された室内空間で、フローリング以外にも様々なところにその姿が見られるこだわりでした。
しかし、通常は節であったり色ムラなどで「うるさく」なりがちな針葉樹の木材を、フローリングはほぼ節なしのプルミエグレードで統一してもらったことで、全く派手さ無く納められています。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル22


そしてもう一つのポイントは、この施設が鉄筋コンクリート造の建物の一部分であって、室内空間のほとんどの部分はコンクリートが現わしになっているということ。
そして、その一見無機質であるはずの空間に、ピュアラーチの木質感がまるで光が差し込んでいるかのように温かい空間の演出をしているのです。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル3


ピュアラーチは土や寒さなど、とっても厳しい環境で育ちます。
他の樹種が育ちにくい様な場所だからこそ、太陽光を受けることができるのが、この明るい木目に反映されているのでしょう。
しかし、他の樹種がいないということは、樹木間の競争はなくても自然環境や動物による食害などの危険とはいつも隣り合わせ。
そんな環境で逞しく育つからこそ、針葉樹としてはとってもしっかりとした重厚感と、柔らかすぎない適度な硬さを持つことができたに違いありません。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル7

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル24

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル6


そして今回も、木目のはっきりとしたピュアラーチフローリングでの、大工さんの隠れた見せ場の一つである、これがありましたよ!

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル23

わかります?!

写真中央の一枚物をはさんで右と左、そのつなぎ目に注目。
つなぎ目があるのに、木目が続いているように見えませんか?
まるでもともと一枚の木材だったかのように。
そうです、こういうところが施工者の静かな見せ場です。
多くは語らずとも、しっかりと見せ場をつくっているところ。気が付く人だけが気が付く。そんなポイント。

私なんて反対に探してしまうのですが、今回もあった!
大工さん、お見事。しっかりと揃えてくれていました。

こんなのって、まったく仕上がりに関係ないというか、特に気にしなくてもいいところなのですが、そこまで気を配って施工している証拠ですよね。センスです。はい。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル21

もちろん、プルミエグレードといえど色差がありますし、節のほとんどない部分は辺材部分の白い色合いも含みます。
そのため、山吹色っぽい濃い目のものと、アイボリーに近いような白い部分が混在するので、偏りなく貼り上げてもらうことが基本ではあるものの、ばらつきの中にもおさえるところはおさえる。

そして、施工者の心意気を残す・・・

むぅ・・・大工さんかっこいい!!

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル17

いや、そんな美しいものばかりではありません。
こんな野趣あふれる場面もたまには・・・

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル16

おぉ!!

この中央の、なんとも形容しようのない、自然が作り出す不思議な木目。
伸びやかな木目に挟まれながらも、唯我独尊!我ここにあり!!ですね。
これも森の先駆種、カラマツにふさわしい一コマです。

最後まで、どこかあたたかくほんわかとした雰囲気を醸し出してくれていたピュアラーチフローリング。
訪問当日はオープンスクールだったこともあり、子供たちが床に座り込んで、いや大人である保護者の方も床がとってもいい!とおっしゃる声が聞こえて、椅子がいらない、というような意見も耳にして、うれしい訪問となりました。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル8


ふと気が付くと、女の子ってこんなところあるんですね。
さらに気持ちが温かくなりました。
とってもいい訪問のしめくくり。

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル18


ここで育った子供達が、厳しい社会の環境にもまれながらもたくましく育ってくれる、そう願っておられたかどうかはわかりませんが、私はそう思っています。
競争する場面も多く出てくることだと思いますが、この実生のカラマツの様に、過酷な環境でも、健康で活発な成長をしていってくれることを信じています。

実生のカラマツ

*写真出典 大町市荒山林業地にて 香山氏

今回紹介のピュアラーチ(カラマツ)フローリングのそのほかの施工例は、下記のリンクからご覧になれます。
黄金の輝き!見てくださいね!



・ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから
・ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)幅広無垢一枚物フローリング、セレクショングレード施工写真はこちらから
・ピュアラーチ(TENKARA・カラマツ)無垢UNIフローリング、ネイキッドグレードオイル塗装、施工写真はこちらから


ピュアラーチ無垢一枚物フローリングプルミエグレードの中のキャラクター一例

・軽微な節

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル1


・一枚の中での芯材と辺材の色差

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル2

・一部変色部分

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル15

・部分的な変色

ピュアラーチ無垢一枚物フローリング プルミエグレード オイル19


 
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木ぃクンmuku_mokuzai  at 13:15  | コメント(0)  |  この記事をクリップ! 施工後のお宅にお邪魔しました | 無垢フローリング