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空を見上げて

日本の広葉樹無垢フローリング 清涼たも(せいりょうたも)幅広柾目一枚物フローリング

前回の清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリングは、すでにご覧いただいたでしょうか?!

輸入品のタモアッシュ)フローリングではなく、日本で育った日本の広葉樹であるたものフローリングです。
その意味の特別さは、清涼楢(せいりょうなら)清涼樺(せいりょうかば)も同じですが、実は清涼たもは、他の2種に比べても若干の特別さがあるのです。

それを紹介するのが今回!
いよいよ公開!、特別な日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ。

「清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢柾目一枚物フローリング」です。

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング11

突然ですがみなさん、柾目をご存知ですか・・・

弊社では、高樹齢!百年杉柾浮造りフローリングが定番として存在しますが、木材の中でとっても贅沢で貴重なものです。
それはなぜかというと、板目に比べて効率の悪い製材方法をとらないといけないからです。
それともう一つは、それなりに大きな原木が必要となること。

まず前者は、丸太の半径よりももう少し小さいくらいの大きさの板しかできない、ということです。
柾目板を作るには、丸太の中心に対して直角、もしくはそれに類する位置で製材しなければいけません。そのため、幅の広い板ができず中心部分も使えないので、非常にロスが多いといえます。

後者も、先ほどのように丸太の半径よりも少し小さい寸法しかできない、ということは大げさに言うと今回の様に120mm以上(一部は150mm)の幅の柾目板を得るには、その寸法の倍、最低でも300mm以上の丸太を使わないといけない(実際はもっと厳しい)ようになるので、自ずと丸太の価格も高くなり、芯の部分などのロスを生んでしまうことも含めて、非常に得にくい木目であるといえます。

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング2


きれいな柾目のフローリングを製作しようと思うと、百年杉柾浮造りフローリングの場合でも、その名の通り樹齢100年生以上の丸太を必要とします。
杉の場合は比較的まっすぐで、100年生位のある程度太く節の無い丸太も安定して製材することはできますが、成長が遅いために太い丸太が安定して供給しにくく、枝下の長さが短い=長い材がとれない広葉樹では、柾目に製材する材を入手しづらく、そのうえ非常に生産効率が悪くなってしまうので、一部の材を除き柾目製材をすることは非常に稀です。

そんな貴重な柾目製材の日本のたも材ばかりを集めてつくられたのが、清涼たも幅広柾目無垢フローリングです。

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング7

柾目の良さは、木材として貴重だというだけではありません。
人間が木材を見て、どこか落ち着くなぁ・・・と思う感情。
その感情は木目が持つ視覚的作用だと言われていますが、その中でも柾目は 「1/f ゆらぎ」という独特のリズムを持っている為に、人の視覚が安定し、落ち着きを生むというのです。

実際のところ、上の写真でみる清涼たもの柾目はとっても綺麗な直線を描いているものと、すこしゆらゆらと左右に揺れていたり不規則だったりします。
規則的ではないこのリズムこそが、その「ゆらぎ」なのですね。

もしこれが、完璧に整ったまっすぐで規則的なラインになると、このようになります。

規則的なライン


かなりチカチカとしませんか?!
別に点滅させているわけでもなんでもないんですけども、とっても見づらい。
規則的に並んでいて美しいはずのラインが、あまりにも規則的だと落ち着かない。

感覚や線の濃さの問題もあると思いますが、木材の柾目はたとえ非常に整った直線であっても、人工的な狂いの無いものと違い、目に対する負担が少ないのです。
もちろん、中には追い柾目という柾目がまっすぐには通っていないものも含みますが、その不ぞろい具合もいい感じに思えてきます。

もちろん、成長の過程で何らかの影響を受けて木目が揺れている部分なんて、特に魅力的!

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング6


そして、清涼タモ幅広柾目無垢一枚物フローリングの隠れた特徴は、フローリングの幅方向の伸縮が広葉樹としては非常に少ないこと。
どうしても、暴れが大きくなったり幅寸法が安定しなくなったりしがちなところを、柾目という木取りで安定させることができています。
木を板にするとき、板目というタケノコ状の木目が出る方向に製材すると反る。
「木が反る」と書いて板目。
一方、木の使い方として正しい方向に製材すると、比較的暴れない。
それが「木と正しい」と書いて柾目。
木の使い方のうちで、もっとも安定している状態のことを漢字にしている。
そう思ってしまいますが、果たしてその通りなのです。


もちろん、広葉樹特有の板目(木目)模様を楽しみたい、という要望はありますがそれは前回紹介の清涼たもやその他の無垢フローリングをご検討いただくとして、二つとない貴重な「日本の広葉樹の幅広無垢一枚物の、柾目のフローリング」は、限られた数量の中のそのまた一握りの特別品。

広葉樹で仕上げたいお料理屋さん、和風旅館や料亭、縁側や廊下のあるおうち。
そしてなによりも、日本の広葉樹を愛する皆さんに使ってほしい!
そう思う日本の広葉樹フローリングです。


清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング5


杉や桧などの針葉樹もいいものですが、日本にある広葉樹を使えるという価値と、その広葉樹の柾目を手にすることのできる贅沢を、あなたの足元に!!


〜清涼たもをご検討いただく前に〜

清涼たもフローリングは湿度の比較的低い北国の寒さの中で育っています。また、製材や乾燥工程も同じ環境で行っていますので、施工頂く地域によっては稀に吸湿して寸法の伸縮が大きくなる場合もありますので、施工環境にはよく馴染ませてから施工していただくことをお勧めします。

また、清涼たもフローリングの原材料の「たも」は、ケヤキやナラと同じように環孔材広葉樹であり、キクイムシによる白太(辺材)の食害を受ける可能性があります。
全てがそうではありませんが、無垢の木材の特徴として、採用にはその可能性がある事を含みおき頂きますようによろしくお願いいたします。(必ず発生するわけではありません。)

 

 
一枚物プルミエグレード貼上りイメージ

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング11



・清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング(板目)はこちらから

・日本の広葉樹シリーズ、以前にご紹介の清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから。
清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらからご覧ください。

・清涼たも以外の無垢フローリングの記事はこちらから

・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ


日本の広葉樹 清涼たも幅広無垢一枚物フローリング(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×101×1820
15×120×1820
15×150×1820 


・形状

一枚物

・エンドマッチあり

・品番と価格

ST-15PQ OPC一枚物 柾目 無塗装 15×120×1820 プルミエ
¥26,400(税別)/7枚入り(1.52屐

ST-13PQ OPC一枚物 柾目 無塗装 15×150×1820 プルミエ
¥28,800(税別)/6枚入り(1.63屐

ST-18PQ OPC一枚物 柾目 無塗装 15×101×1820 プルミエ
¥24,000(税別)/9枚入り(1.65屐


・運賃

別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:材の特色を活かしたトップグレード(清涼たもには白太を含みます。)

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから


・表情の違い 参考(通常の清涼たもの表情の違い以外に、含まれるもの)

軽微な流れ節

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング1

節の影

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング3

節の影部分の加工目こぼれ

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング4


表面の若干の毛羽立ち

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング9


端部の板目かかり部

清涼たも(せいりょうたも)柾目幅広無垢一枚物フローリング10



木のビブリオが、それぞれの木が持つストーリーとともに、こだわりの木材をお届けするブログと、稀少木材・無垢フローリングのホームページです。

・樹種別無垢フローリングのブログ記事一覧 http://trackback.blogsys.jp/livedoor/muku_mokuzai/1611916

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日本の広葉樹無垢フローリング 〜清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング〜

日本の広葉樹、好きですかぁ〜!!!!


拳を突き上げて演説したくなる気持ちです(笑)。
特に、日本で育った広葉樹製品をPRする時は・・・


現在は国の啓発活動(少し情報が偏重しているとこもあるけど・・・)があって、間伐とか光が入らない森とか、またはスギがもつ素晴らしいパワーとか(これも最近若干宗教的に受け入れられすぎな気がする・・・)、いろんな面で木材や森林にスポットが当たる場面が増え、確実に木材製品に対する反応が違ってきたことは実感していますが、この場合の木材製品の多くは「スギかヒノキ」であって、いわずもがな「間伐材を使ってます」的なモノです。

もちろん、それは間違ったことではなくて一つの大切な使い方であるし、そこまで目にとめてもらえるようになったのは凄いことだともいますが、しかし、山が抱いているのはなにも人工林の「スギかヒノキだけ」ではありません。
そして、スギかヒノキ以外の樹種も同じ様に、課題を抱えているのです。
脱線しそうなので、その詳細はいつかにしましょう。
そんな理由で、私は「日本の広葉樹」が活用されることに注力したいですし、山からでてくるのだから、求められる人に向けて発信したいと想い続けています。

そして、それが形になっているのが「日本の広葉樹無垢フローリングシリーズ」です。
今までに清涼楢(せいりょうなら)清涼樺(せいりょうかば)を御案内してきましたが、この度遅れてやってきた日本の広葉樹の旗手を御紹介したいと思います。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリングです。

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング8


建築に馴染みが無いと、必ず「なら」の方がポピュラーだと思いますが、無垢の木材を活用する建築に携わる方は、もしかしたらこの「たも」の方が親しみ深いのではないでしょうか。
そう言う私もその一人です。

弊社での昔からの定番在庫アイテムの一つに「たも挽き板」があります。
20年ほど前はちょっといいお宅になると、造作材と呼ばれる窓枠や入り口枠などの殆どは「たもの無垢材」で作られていました。
その為、「たも」は私にとってはとても身近な広葉樹で、むしろ「広葉樹といえば、たも!」位のものでした。
ですから、私には盟友というか物凄く近しい親戚の様な気になってしまう商品ですので、いつもより声を大にしてアピールしておきます(笑)。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング2


「たも」については、イースタンアッシュ無垢フローリングのところでも触れていますが、簡単におさらいしてきましょう。

建築の世界では、先のように有用広葉樹の代表(その理由は以下に)とされているものの、一般的に知られるようになったのは「バット」でしょうか。
木製バットの材料として「アオダモ」という、たもの仲間の名前がよく聞かれるようになったこともあるのですが、野球好きのかたには少しは知られているのではないかと思います。
メジャーリーグにて一般的な「メープル」のバットではなく、たものバットはメープルにはない「打ち味」があるといわれます。

それは木材として比較した場合に私も感じますが、メープルの「カチカチカチーン!」な印象から、たもは「コツコツコツーン」という感じ?!といいますか・・・
そのへんはやはり、たもという木材を構成する大きめな「穴」でできる細胞組織の特徴で、環孔材という部類の木材であるからこそという感じです。

でも、私が言いたいのはその感触ではなく、楢(なら・オーク)に似ていながらも、ケヤキほどの押し出しの強さはない「ほど良い木目」です。
落ち着いた褐色の木肌に、明瞭な木目。
針葉樹を多用する場合、ちょっと「木々しい(もくもくしい)」感じがしてしまうので注意が必要ですが、たもは木目がはっきりとしているものの、多くの場所に使用しても必要以上の木質感はなく、その代わりに豪華で立派な印象を醸し出してくれるような気がします。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング5


使い方によっては和風にも洋風にも合う、今では住宅スタイルの和洋の使い分けというような言い方はしなくなったように思いますが、ケヤキは和風でナラは洋風、のような意匠性に左右されにくい樹種として重宝される存在である「たも」。
だから、ほかの木部との関係性や色合いの違いを気にしなくても、どこかゆるりと合わせてくれるような印象があるのです。

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング4

そんな万能選手である「たも」。

日本にも比較的多くの蓄積があり広葉樹としては珍しく、通直で枝下が長いために建築材としての「長さが取れる」木材として使われてきましたが、現在流通しているものの多くは外国から届けられたもの。
建築用の板材だけではなく、よく見かける無垢フローリングにおいてもそうです。

日本の広葉樹の流通量が少ない理由はいろいろとありますし、もちろん、外国からくる広葉樹が悪いわけでは決してありませんから誤解のないように。

だって、ブラックウォールナットやブラックチェリーもとても親しまれているでしょ?!
輸入材というだけで一概に品質は語れません。

が、もしできるのであれば日本の広葉樹も使いたい。
木材としてあるんだからぜひ使ってほしい。
そんな想いでお届けするのが、日本の広葉樹フローリングシリーズであり、今回の「清涼たも幅広無垢一枚物フローリング」です。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング13


日本の広葉樹をフローリングとして活用するのであれば、乱尺という方法で、長さがバラバラなものを組み合わせていく活用方法が身近ですが、今回はみなさんご期待の幅広一枚物!を用意していますよ!

材を余すことなく使える「定乱尺(ていらんじゃく)」もご用意していますが、やはりその木材の表情を存分に味わえるのは一枚物、しかも木目がしっかりと確認できる幅広です。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング10


今までに何度もお伝えしていますが、いろんな木材の板があるんだから、フローリングの一枚物を作るのはたやすいもの、と思われそうですが、そんなに簡単なものではありません。
理由は木材の反りや伸縮、そしてコストや原木の質などの問題と製材乾燥技術まで多く存在しますが、とにかくむつかしいのですよ。

そしてもう一つ、幅広というのもムツカシイの一つです。
木材は厚みが薄くて幅が広くなるほど、一般的には反りが大きく出ます。
木材の持つ性質が原因ですが、300幅とか400幅とかいうフローリングが見られない(厚みが通常の15mmで)のはそんな理由もあって、です。

そんな中、一枚物を紹介できる喜びは、製材に感謝としか言いようがないのです。
ぜひ、使ってもらいたいのです。この貴重な日本の広葉樹の一枚物を!!!

通常の無垢フローリングの90幅に比べて用意している幅広サイズは、120幅と150幅!です。
(一部105幅もあり。)

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング12


これは清涼たもフローリング120幅の上に、クリの90mm幅フローリングを載せているところ。
たかが一枚30mmだけの違いですが、もし90mm幅であれば、下に見えている木目が途切れてしまうのはお分かりになるでしょう。
120mm幅というサイズだからきれいに表現できる日本のたもの表情。
それを堪能してもらいたいのです。
それも、さらに幅広の150mm幅まであるんですから、その存在感を存分に感じてもらえます。

そして広葉樹のお楽しみである、こんなものも幅広だと十分に見て取れます。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング3

そうはっきりとしたものではないものの、ケヤキなどの広葉樹の中の銘木にみられる「杢(もく)」がでているものもあるんですョ。
一部分だけ、布が縮んだような模様になっている部分や、まぁるく玉のような木目が形成されている部分。
これらが多くあると銘木として扱われるわけですが、その片鱗?!を味わうことができるのも無垢の幅広一枚物フローリングならでは、でしょう。


しかし、こんなに魅力的な清涼たもですが、さらに驚きのラインナップを用意しているのです!!
今までの広葉樹フローリングでは存在しなかった(*)、非常に珍しいラインナップもご紹介できます!!!
(*)その時限り、やたまたまできた数量限定などを除く
これも「たも」という樹種だからこそ、というところですがそれでもやはり、それを実現してくれる製材に、やっぱり感謝です。
で、それって何なの?!!と気になっているあなた!

次回にたっぷりとみていただきますので、日本の広葉樹シリーズ「清涼たも」にもう少しお付き合いください。


清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング9



〜清涼たもをご検討いただく前に〜

清涼たもフローリングは湿度の比較的低い北国の寒さの中で育っています。また、製材や乾燥工程も同じ環境で行っていますので、施工頂く地域によっては稀に吸湿して寸法の伸縮が大きくなる場合もありますので、施工環境にはよく馴染ませてから施工していただくことをお勧めします。

また、清涼たもフローリングの原材料の「たも」は、ケヤキやナラと同じように環孔材広葉樹であり、キクイムシによる白太(辺材)の食害を受ける可能性があります。
全てがそうではありませんが、無垢の木材の特徴として、採用にはその可能性がある事を含みおき頂きますようによろしくお願いいたします。(必ず発生するわけではありません。)

 

 
一枚物プルミエグレード貼上りイメージ

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング8

定乱尺プルミエグレード貼上がりイメージ

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング1


日本の広葉樹シリーズ、以前にご紹介の清涼楢(せいりょうなら)幅広無垢一枚物フローリングはこちらから。
清涼樺(せいりょうかば)幅広無垢一枚物フローリングはこちらからご覧ください。


・清涼たも以外の無垢フローリングの記事はこちらから

・無垢フローリング・羽目板の一覧はホームページからどうぞ


日本の広葉樹無垢フローリング 清涼たも幅広無垢一枚物フローリング(寸法表記はすべてmm単位)

・寸法

15×101×1820(又は定乱尺:455/607/758/910の組み合わせ梱包)
15×120×1820(又は定乱尺:455/607/758/910の組み合わせ梱包)
15×150×1820(又は定乱尺:455/607/758/910の組み合わせ梱包)


・形状

一枚物無塗装

・エンドマッチあり

・品番と価格

ST-15P OPC一枚物 無塗装 15×120×1820 プルミエ
¥21,600(税別)/7枚入り(1.52屐

ST-45P 定乱尺一枚物 無塗装 15×120×455〜910 プルミエ
¥16,800(税別)/(1.52屐

ST-13P OPC一枚物 無塗装 15×150×1820 プルミエ
¥24,000(税別)/6枚入り(1.63屐

ST-43P 定乱尺一枚物 無塗装 15×150×455〜910 プルミエ

¥24,000(税別)/(1.63屐

ST-18P OPC一枚物 無塗装 15×101×1820 プルミエ
¥19,200(税別)/9枚入り(1.65屐


ST-48P 定乱尺一枚物 無塗装 15×101×455〜910 プルミエ
¥14,400(税別)/(1.65屐



*原木状況によっては、2730mm長さができる場合があります。在庫は都度確認ください。

・運賃


別途地域により、お問い合わせください。

・グレード

プルミエ:材の特色を活かしたトップグレード(清涼たもには軽微な節や白太を含みます。)

・納期

無垢商品の為、該当年度の原材料が限られている都合いつでも生産するということができませんので、余裕を持って確認ください。


*ご検討の前に弊社からのメッセージを必ずご覧ください。 

お問い合わせ・ショールームのご予約はこちらから

・表情の違い 参考

濃色の変色

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング6

軽微な節 1

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング7

軽微な節 2

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング11

原板を最大限に活用するための実部製材残り

清涼たも(せいりょうたも)幅広無垢一枚物フローリング14


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良質な?スポルテッドの入荷

見方を変えれば、もしくは立場を変えれば見え方や考え方は変わる。
前回までの「藤(フジ)」と同じようなものですが、今回も見方を180度位変えなければ「廃材」と思われるような木材のお話です。

これって、良質な!と言うんだろうか。
通常の木材として考えたときは、仕入れからずぼらしてほったらかしの末に「やってもぅたぁ・・・・・」の結末はこんな感じなんですけど、見方を変えればとっても良質なんですよね。
よくここまでできたものだ。

久しぶりの入荷の、スポルテッド材。

ブナ表情1


うひょ〜・・・・
写真で見ると、実物よりも迫力があるように感じるのは気のせいか・・・
妙に平面的に見えて、実物を知っている目からすると異常に劇画的というか漫画チックというか。


スポルテッド。
以前にも少し紹介をしたことがありますが、菌の影響で木材が変色変質している材の事です。
変色とか変質、というとなんかまともに聞こえますが、要するに「カビが生えてる、腐ってる」状態です(汗)・・・
そういうとかなり印象が悪く感じてしまいますが、それと引き換えに得たこの模様を見てください!

ブナ表情2



まるで、悪と引き換えに強い力を手に入れた、みたいな感じ?!
私が大好きだった名作漫画、デビルマンの主人公や、キン肉マンのバッファローマンみたいな感じでしょうか!!
そういうと、すごくヒーローに見えてくるなぁ・・・
だって、「悪魔」的な魂の交換等を通して、強大な力を手に入れるも、最終的には正義のヒーローになる。
すごくいい奴!!って感じに思えてきませんか?



基、日本で珍重されるケヤキ等の杢(もく)や黒柿の縞模様等と同じような感覚、というと語弊があるかもしれませんが、海外では結構スポルテッドの価値は高いと聞きます。
杢にしてもスポルテッド、双方自然の産物。
どのような模様になるか、どの木にできるのかわからない、そんな状況で生まれる特殊な木材。

前回一昨年は、トチの板材に見事な模様が出たのですが、今回トチはかなり大人しめ・・・

トチ2


菌は入っているものの、網目模様といいますか蜘蛛の巣といいますか、そんな不規則な模様はなりを潜めています。
通常の木材だとしても、トチは腐朽し易い=菌が入りやすい木材なので、今回も結構期待をしていたのですが、こればかりは本当に天然のもの・・・
思ったようにはいきません。

その代わりと言っては何ですが、想像以上に出来がよかったのはブナ。
日本のブナ材ですが、通常は木の芯材部分である赤身のところには模様が出にくいのですが、赤身に近い中心部分やその周辺にも網をかけたような「墨流し模様」が見られます。

ブナ表情3


ブナは木材として見ても白くはないものの、菌は比較的入りやすいので通常の木材を生産する場合にも注意していないと、これの一歩手前の様な状態になり、木材としての価値を相当引き下げてしまいますが、やはりこのように激しくつきぬけると、もはや芸術的というか神秘的な模様に見えてきますよね?


そんな博打?!みたいなもんなので、使われる方の好みの模様が出ているかどうかはみてもらわないとわかりません。
なんと販売しにくいのだろうかっ!

しかしながら、自然の産物はいつもそんなもの。
簡単には思い通りにいきません。
もちろん、今回の入荷量もごく僅か・・・

装飾用、小物製作、オブジェ?!そして一部の楽器などで使ってやろうか!!という猛者はお声かけくださいませ(^_-)-☆

ブナ1

ブナ2


*材は特殊な状況で、腐朽菌部分とそれ以外の木質のしっかりしているところでは、含水率に差があります。特殊材ですので、乾燥材としての出荷にはなりませんので、ご了承くださいませ。

*裏面と表面では表情に違いがあります。

*スポルテッド材は基本的に腐朽菌等が入っている為に、木材としての強度や表面硬度を有していないものがほとんどですので、実際に使用される場合は用途により木固め材などによる処理をすることを前提としてください。
もちろん、下記の様な表情は含むものとご理解ください。


表情の違い

節と節割れ

ブナ 節

大きな虫穴(小さなものもあり)

ブナ 虫穴例

腐れによる木質部の脆弱部分(粉体化)

ブナ 腐り



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令和彩る紫の蝶 〜藤(フジ) 第六話 壮麗極まる九尺ふじ〜

意外にも第六話までつづくことととなったフジの物語。

最後を飾るのは、壮大なスケール、とでも形容したくなるようなフジをご紹介しておきましょう。
数々の巨樹を擁する丹波市。以前に紹介した木の根橋もここ丹波市です。
最近話題になった、お隣の丹波篠山市とは異なるので、近畿圏以外の方は要注意。

街を形成している部分もあれば山間部もあり、そして大阪や神戸から程よく山間部な為に、移住してくる方や古い物件を探しておられる方も多くあると聞きます。
確かに、とってもいいところ。
ドライブコースとしても、私はよく走らせてもらっています。

そんな丹波市に見事に咲くフジを見ることができます。

九尺ふじ 6

どうです!!
この見事な枝垂れ具合。

これが有名な白毫寺の九尺フジ!
開基は慶雲2年(705年!)という歴史ある寺で、石仏やお堂、太鼓橋など見どころも多く、このフジの花の季節には混雑するそうですが、いつものごとく、私は早朝一番訪れています。

九尺ふじ 5

それにしても、もちろんこんな見事に咲き誇るフジを見るのは初めて。
藤棚というものも各地で見ることはあるのですが、ここはスケールが違うのです。
それもそのはず、この藤棚の総延長距離(笑)はなんと120m!!
なんということでしょう!!

なので、全体を撮影しようとするとあまりにも遠景になりすぎて、紫一色の写真になってしまうのがもったいない。
これは、やはり人間の目で見るべき光景であると感じます。

九尺ふじ 2

これはL寺になった藤棚を奥側から撮影したアングルですが、一番奥はまだ後ろ。
あんまり離れると、本当に迫力がなくなる・・・
そのため、早朝にもかかわらず訪れる人も完全に2パターンに分かれていて、仰々しいカメラの重装備で固めておられる人は結構離れたアングルから・・・そしてご夫婦やコンパクトデジカメを片手の方は花に近づいたり、藤棚の下に入ったりして撮影をしています。

やっぱり、こういった圧倒的な迫力を撮影するには、きちんとしたカメラとウデが必要ですね。実感。

で、ちょっと悔しいのでスマホのパノラマ機能で対抗(?!)するとこんな感じ。

九尺ふじ 7


ちょっとおかしな感じですが、写真中央少し右の飛び出ているような部分が私の立っているところに一番近い藤棚。
こんなに長い距離で、どの部分も途切れることなく咲いているこのスケール、やはりパノラマでも伝えきれません。

寺のホームページによると、正式名称は「野田長ふじ」。
この枝垂れが今までで最長のものは、その長さが180cm!にもなったそうです。
完全に藤棚の暖簾をくぐる、的な長さだと思います(笑)。
しかし、実は私が期待していたのは180cmではありません。
このフジの通称はなんでしたっけ?

そう、「九尺フジ」です。
九尺、です。
つまり、簡単にいうと270cmです。
えぇ?!そんなに長く枝垂れてるの?!と期待してきたものの、上記の180cmもないような長さ。
仮に180cmだとしても六尺フジ、です。
これには訪れた老夫婦も、「こりゃ九尺は大袈裟やな・・・」とおっしゃってました。私だけではなかったのね。


九尺ふじ 4


いや、しかしそれでも十分な迫力であることには変わりありません。
嬉し恥ずかし、オッサンが一人早朝からカメラを抱えてフジの下にいる・・・私の事ですが、こんな年になって巨樹ではなく花に萌えるなんてちょっと意外。
このフジの下に入って見上げてみると、大瀑布の内側に潜り込んだような、フジのパープルシャワーを浴びているような感覚。
滝の豊かな水量の様に、多くの花を枝垂れ咲かせる九尺フジ。
本当に見事です。

九尺ふじ 1

昼間ならば、後ろに見える人工林との対比が何ともいえずいい感じ。
針葉樹の幹の通直さとフジのまっすぐな枝垂れ。
何とも言えない縦ラインです。

夜はライトアップもあるようなので、できることならナイトドライブででも訪れたいものです。

白毫寺自体は、ここともう一つ有名なのが奈良県。
そちらも名木「五色椿」を有する白毫寺。
同じ名前ですが、白毫自体が仏さまの眉間の上に渦を巻くように生えている白い毛を意味すると聞いていますから、お寺の名前にあってもおかしくないですものね。


山門脇には、毒蛇をも食べることから仏教の守り神とされているクジャクが参拝者を出迎えてくれます。

白毫寺の九尺フジ 15

その美しい羽根をみていると、何かの暗示にかかったかのように吸い込まれそうな感じがしますが、これも仏教の世界のうちの一つ?なのかもしれません。


ある部分では疎まれるフジをお伝えしてきたシリーズですが、このように人の目を楽しませてくれる存在でもある。
前回に提案した「森の藤棚」も悪い案ではないと思います。
山に人を呼び、関心を持ってもらう。
美しい景色も両立する。雇用も生まれる、満足感もある・・・
そんなこと実現できないでしょうか・・・・



令和の時代には、あらゆる動植物や環境が共生し発展する時代であってほしい、新紙幣のデザイン案にそんな思いを持って、フジを見つめなおしたシリーズになりました。


九尺ふじ 8


白毫寺の九尺ふじ所在地

兵庫県丹波市市島町白毫寺709

駐車場有


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令和彩る紫の蝶 〜藤(フジ) 第五話〜

やはり、フジというと樹木としてではなく「花」として親しまれている場合が多いですね。
私の場合は、立場上林業の人達のお話を聞くことが多いので、巻きついて上がる幹の方への関心も大きくなってしまいますが、通常注目するのは花ですものね。

しかし、自身のものの見方によっては、同じものでも異なった見え方になる。
それなら、いっそのこと考え方を転換して、山で厄介者とされているフジを利用して「山の藤棚」をつくって、その一帯を頭上数メートルから花序が枝垂れる「藤棚シャワーランド(仮称、笑)」にしてしまう。
そうすることで、その一部分はフジの美しさが堪能できて、さらに遠くからでも美しい山の一つの景色として楽しめる。
施設の維持に、地域の人たちの力を借りて雇用を生む。
林業として木材を生産する地域からは離して管理することで、すみわけをする。
林業の山とフジの共生・・・うむ、素人考えはどうでしょうかね・・・

白藤

種類によって異なりますが、花序が20cm〜50cm、または最長2m!!というのもあるといわれるため、街にある、人が仕立てたものとは異なって、意外と人気がでるかもしれません!


さて、そろそろフジのストーリーも終盤ですが、ねじれて巻き付くフジの材ですが、実は使い道があります。
いや、材というより古くから樹皮の繊維を藤布として利用されてきたのです。
紙の原料ともされていたそうですから、花以外も実は有用な樹種なんですね。
もしかしたら、以前は布や紙用にある程度管理されていたものが、使われなくなって山で厄介者扱いされている・・・そんなストーリーではないか?!と思ったりしますが、主要な産業としてなら今でも少しは残っているはずなので、昔のように物の移動がたいそうだった時代のお話なんでしょうね。

それでも、木材利用だけが山の産物ではありません。
環境のことや、このように布や紙の原料として大切にされる。もちろん、花の景観もですが。

それを一体的に行っていくと、もしかしたら林業の面においてもフジと共生できるのかも?!しれませんね。
そういえば、昔弊社の倉庫には、フジかはわかりませんが、巻き付き植物によって螺旋状に幹がえぐれたようになっている変木(変わった木材で魅力のあるもの。銘木扱いされてきた。)がありました。

今思い出したけど、私は結構気味が悪くて嫌いでしたね・・・
今、どこにあるんだろ。
巻き付きの後が残ったものの、考えようによっては銘木になる可能性があるということも言えますね。

野山のフジ2

それと、森林にとってフジが貢献していることもあるのですね。

このように、高い木の樹幹を覆っていくフジですが、こうやって覆うことで森林の水分の急激な蒸散を防ぐとか、温度の急激な上昇を抑えるとか、そんな効果もあるといわれています。
全くの役立たずではない。
やはり最後はその役目をどのように考えるかになってきそうですね。

偏見なく、いろんな考えと意見を許容しながら山と街にかかわる。
そんな人間でいたいものです。
令和の新デザインの紙幣に逢える日はまだ先ですが、少し身近な存在になったに違いないフジを、これから観察してみてくださいね。

次回は、究極のフジ?!
花序が2m!!いや、はるかに超える9尺(およそ2.7m!)の名を関するフジを紹介して、フジのコラムを締めくくりたいと思います!!



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令和彩る紫の蝶 〜藤(フジ) 第四話〜

美しい花をつけながらも、その外見とは反するような生き方をするフジ。
いや、それも到底人間の考え方で、植物の厳しい世界では生き抜くことが一番ですから、美しいもくそもないのかもしれません。

フジはどうしてもその花に目が行きがちですが、自立しにくいとはいえ幹を形成する木本植物です。

まきつくフジ4

本州から九州に広く分布するマメ科フジ属の落葉ツル性植物。
マメ科というだけあって、本当にマメのさやの様なものを持っていて、中身をはじけ飛ばす散布方法をとるらしいのですが、花のイメージからは想像しがたいような気がします。
生育環境は、あまり土壌の状態を選ばずに育つといわれるのも、生き抜き方のたくましいところ。
ただ、その「よじ登り」からも分かるように、日当たりのよい場所を好むために、よじ登りの後は他の樹木を覆い隠してしまうことになるようですね。

学名を Wisteria floribunda (花の多い、の意)
英名を Japanese wisteria
和名を 野田藤

大阪在住の人間としては、大阪駅近くに位置する地名にその名があるために、「野田」の名を不思議に思っていたところ、やっぱり大阪の「野田」の地名と関係するそうです。
今までフジをひとくくりにしてきましたが、細かく分けるとおよそ3種類になるようです。

上記の野田藤以外に、「ヤマフジ Wisteria brachybotrys (短い総状の、の意)」と、「ナツフジ Wisteria japonica 」の2種。
ヤマフジのみが、反時計回りに巻き付きをするという特徴を持っているそうですが、文献によっては表記が異なるので、いつもは花と幹の特徴の観察に注意を払っていますが、今後はもう少し詳しく見てみたくなります。
ナツフジは、夏に花を咲かせるためにナツフジと称されるそうですが、花が白っぽいことが大きな違い。
ヤマフジにも白っぽいものもあるようですが、やはり印象的なのは紫の花。


まるでたくさんの蝶が羽ばたいているかのような美しさとでもいうのでしょうかね。
しかし、この美しさを生むまでに、じつに実生から開花まで20年かかるといわれています!!
その間は一体どのような生態なのか・・・ひたすらよじ登ってるんだろうか?!!という変な想像をしてしまいますが、20年分の美しさ、と思えばありがたいような気もしてきます。
美しい花は、食用としても供されるほど蜜が多く香りがよい、とされていますが豊食で味の強い食事の多い現代人には、特段のおいしさを感じるものではなくなっているかもしれません。

先日、久しぶりにキイチゴをいただいた時のこと。
いつも甘いイチゴを食べているウチの息子からすると、初めて食べる天然のキイチゴは、酸味が強く甘みのないもの、と感じたようで、一瞬たじろいでいましたが二つ目三つ目と、少しづつ口に運ぶように、、、
それと同じかもしれません。


それと驚くべき生態はまだあって、よじ登って光を受けられるようになった後、紫外線を受けすぎる環境になってしまうと今度は、その「葉を折りたたんで」紫外線をよけるようになる、というのです!
なんという生態。
樹木は、光合成の為に光を受けやすくしている、と思われがちですが実際は、直接に燦々と太陽光を受けるのとはことなり、直射以外の散乱光などを利用しているといわれます。
強い日差しは、人間に禁物なのと同じように植物にも強すぎるようです。
その防御方法が、葉を折りたたむだなんて・・・

もし、これが「花を折りたたむ」なら、本当に羽を休めている蝶の群れ、のように見えるのかもしれません。

20160507_072513



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令和彩る紫の蝶 〜藤(フジ) 第三話〜

以前、プラタナスに関連する記事にて記載しましたが、街路樹としての性質を考えた時に、刈込に対する生命力や大気汚染への耐性などは、優れた樹種の指標となるところですが、それらの性質を併せ持つフジの場合は、必ずしも良いものとして受け取られる場合ばかりではありません。

野山のフジ3

山間部で見られる美しい紫の花。
新緑の山に鮮やかな色合いが映え、見とれてしまうことがあります。
しかし、この光景は山にとっては良し悪し・・・

林業として山に関わっておられる方からすれば、前回に記した通り、樹高の高い樹木に巻き付いていき、このように高い位置できれいな花を咲かせるので、巻き付かれた樹木は成長が悪くなり、巻き付かれたことでフジの幹が食い込んでいき木材として生産しようとした場合の価値が期待できなくなってしまいます。(真円な丸太とならない。)

ちょうど杉に巻き付いているフジ。

まきつくフジ

この巻き付きによって、せっかく植林して育てた樹木が台無しになってしまうわけですね。
なので、フジをはじめとした「巻き付き系」の植物を植林地で見つけた場合、林業家さんたちはせっせと刈り込んでいかれるのですが、そこで問題になるのがさきほどの「刈り込みに耐える」という点。

いくら刈り取られても、すぐに同じように伸びてまたまとわりついてくる。
おかしな話、前に刈り取ったのにまた違うものが巻き付いている、と思うものが実は、前回刈り取ったものが再度伸びてきていた、ということも考えられるとか・・・・

さらに恐ろしい(?!)ことに、巻き上がるだけではなく匍匐してクローンを作りだして増殖(!!)することもできるという、もうアメーバー?みたいな生命力。
前回、大木によじ登っていたものはもしかすると、より近くに他の樹木があり、そちらに巻き付いていたものの、その樹木が枯れてしまったことでその近くにあったあの大木に触手?を伸ばして絡みあがったものではないかと推測します。

光合成を妨げられることでか、もしくは樹皮に巻き付いた影響からか、巻き付いた本体の樹木が倒れると近くにある樹木に巻き付くか、クローンを他の樹木にのばすか、いち早く種をとばすなどの方法で生き延びていくようです。
フジ自身も幹は形成するものの、自立する力はほとんどないようなので、やはり頼っていく存在が必要なのですね。

頼られた方の樹木はたまったものではありませんし、もちろん林業の視点からしても厄介者なのですが、そんな事情を知らなければ美しい野山の風景の1ページにすぎません。
これも樹木の生き抜く方法のひとつではあるものの、複雑な心境です。
それでも、やっぱり花は美しいものですよね・・・


野山のフジ1


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令和彩る紫の蝶 〜藤(フジ) 第二話〜


日本人に親しみ深い樹木と「藤」という漢字の付く人名。
先日の藤浪くんもその一人ですが、他にも藤原、藤本、藤田、それから加藤や佐藤など多くおられます(敬称略)。

藤浪くん 1


もちろん、それぞれに由来があるんだと思いますが、樹木のフジの名の方には名前の由来とされるものがあって、「フ=増える・ふるえる」+「ジ=血・乳」がつながってフジと称されるというお話があります。
花を多くつけ、その花がふるえる様子と血・乳がほとばしる(沢山出る)様子からなっているそうです。

その様子から、繁栄を兆すものという考え方も生まれたようで、縁起のよいものとする地方もあるようです。

縁起というと、フジは縁起の良い木とされていますが、それにはちょっと複雑なお話があります。
野山においての藤は、高木に絡みついて自身の太い幹を形成することなく、空に近い光を受けられる場所を優先的に占領することができる樹種です。
つまりは、太い幹を形成している樹木をつたってその樹幹をフジが覆ってしまいます。
そうなることで、巻き付いた樹種の光合成が妨げられることと、巻き付いて登ってくることによって巻かれた樹木は樹幹が変形し、木材としての価値をなくし、場合によっては巻かれた樹木が枯れてしまうことがあります。
大きな木をよじ登り、ついには枯れさせてしまうことを天下取りにたとえることで、大きなものを乗り越え自身が成長するという縁起担ぎとされているといいます。

まきつくフジ

こんな大木の後ろから、どうやって位置を決めて巻き付いてくるのか不思議で仕方ありませんが、樹幹に上り詰めています。

ちょっと複雑な縁起物ではありますが、それだけ生命力や生き抜く力がある、ということですよね。

成長も早く、萌芽力も旺盛で刈り込みに耐え、大気汚染にも強い。
完全無欠のヒーローの様な気がしてきますが、この強すぎる性質が林業や山の環境に対してはいろいろな影響を及ぼす場合があるのです。


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令和彩る紫の蝶 〜藤(フジ) 第一話〜

ゴールデンを超越した、スーパーゴールデンウィークを作り出した平成から令和への改元の流れ。
それからすでに2か月が過ぎようとしていますが、すでに令和が浸透しているような気がするのは私だけでしょうか。

その改元と時を同じくして新しくなることが発表されたのが日本銀行券、通称(?)お札。
千円、五千円、一万円と三種類の紙幣が2024年頃に刷新されるとのこと。
デザインの詳細は別に譲るとして、そのデザインの中の一つに樹木が描かれているのに気が付かれたでしょうか。
発表からずっと気になってはいたものの他の業務の記事で遅くなりましたが、今回から少しの間、その新紙幣に描かれている樹木のお話をしていきたいと思います。
しかも、少し前がちょうどその樹木の花の時期・・・
とっても綺麗だけども、見方を変えればとっても難あり・・・

さて、その樹木がみられる紙幣はというと五千円札。

新紙幣 五千円 2


いきなり裏面ですが、表面はたくさん取り上げられているので皆さんご存知のはず。
この裏面に描かれているのが「藤(フジ)」。

おそらく、藤棚からしだれている情景なのだと思いますが、色合いもとても美しく出されていると思いますし、人目見てフジだとわかるデザインはなかなかいいのではと思います。
フジが採用された理由ははっきりとされていないのではないかと思うのですが、花の時期はとっても美しく各地に名所もありますし、野山を彩っている姿はとても華やかです。

フジは古くから日本人に親しまれていて、元号のもととなる日本の古典にも登場しその時代の人々にも、花をめでられていたものと想像します。
私のご贔屓のプロ野球チーム、阪神タイガースのエースと信じて疑わない藤浪晋太郎投手。
字は異なりますが、「藤波」というのは万葉人がフジの花をまとめてみたことによる呼称だというのですから、藤浪くんは本当に華のあるプレーヤーだと思います。
がんばれ、藤浪くん!!(ほんとに。)

そんな藤浪君をはじめ、日本人の名前の中にもフジは多く登場します。
やはり、それくらいなじみ深い樹木、ということになるのでしょうね。
次回以降にもう少し掘り下げていきましょう。


新紙幣 五千円 1



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千年の命の具現化?! 〜堂庭(山)のスギ(千年杉)〜


ここのところ出張で、とても真摯に取り組んでおられる山に行かせてもらう機会が多く、いろいろな山と木材を見せて頂いていましたが、それとともにいろいろなセミナーや講義にも出席していると、こと私のいる木材業界は「木をどんどん使うべき!」というイメージが先行で、とにかく山の木を伐る事が大切、というところがクローズアップされがちで少し疑問を抱くことが多い。(植林もセットで語られるものの、ただ植えればいいという単純なことでもないでしょうし・・・・)

植林をされた山の中でも杉が話題にあがることも多いうえ、60年ほどで成熟して収穫期!というようなお話を聞くことがあるので、うぅ〜ん・・・と考えさせられたりもします。
いつも巨樹巨木を巡っているからなのか、1000年を超える樹齢のものや、まざまざと生き様を見せつけるようなものと対峙すると、利用ばかりではなく考えることってないのかなぁ・・・と思うこともあり・・・・

そんなことを考えていて、久しぶりに思い出したのが「千年杉」ともいわれる「堂庭(山)のスギ」です。

堂庭のスギ(千年杉) 7


複雑に絡み合っているような根。
そしてその傍に並ぶ石仏。
この巨杉自体が信仰対象だったのでしょうか、どのような経緯か定かではありませんが、どちらにせよ拝みたくなるような見事な杉です。

愛知県の豊田市中心部からくると、国道420号を東に進み足助町あたりで脇道へ。
ちょうどのその分岐あたりに、「千年杉」という大きな文字が目に入る。(下の写真とは異なります。)
実は、私がこの巨杉に訪れた時の目的地は別にあり、たまたま通りかかった分岐の「千年杉」が目に入ったことでの訪問でした。
最初に看板を見た時には、「なぬ?!千年杉?!千年?!」と、もし後続車が来ていれば追突でもされそうなほどに驚いて進路を変更したのです。

堂庭のスギ(千年杉) 1

もしや、千年も生き続けているということはよほどの山中にあるのか?!・・・と気にしながら進んでいった先には、急傾斜に前のめりになるように立っている「堂庭(山)のスギ」の姿がありました。
あ、早くも私登場。

堂庭のスギ(千年杉) 9

少し様子を見ている雰囲気。

枯れて折れたのか、途中でなくなってしまったような枝や、枯れているのかそれとも触手であるために葉が無いのか(そんなことはないけれど・・・)、異様な伸び方の枝を伸ばしています。
樹高はおよそ34mほどなので、それほど大きくはないものの、まるで荒れ狂う波をまとっているかのようだ、とでも形容すればいいのか、荒々しさを発揮しています。
露出気味の根、大きな割れ目のある幹、大きく枝垂れながら伸ばす枝、そのどれもが迫力十分。

堂庭のスギ(千年杉) 13


この瘤にまみれた姿の理由は一体?!
日本海側に多くみられるスギには、これに近い異形のものが少なからずありますが、どう考えても太平洋側である豊田市の山中で、この形容しづらいような姿を呈しているのは、やはり1000年の樹齢のなせるものなのでしょうか。
実は千年杉というのは推定樹齢か伝承樹齢かのようで、はっきりとはしていないようです。
それに、豊田市の「名木」には指定されているものの、希少なものの代名詞である「天然記念物」の指定がないのが不思議なくらい。

堂庭のスギ(千年杉) 2


もしかすると、意外と若いのかもしれません。

堂庭のスギ(千年杉) 3

このように、「房」といった印象をうける葉の茂り具合は若さを象徴している、と思ってしまいます。
樹木は、若いときにも多くの葉を茂らせるものでしょうが、反対に老齢になっても茂らせることがあると聞いたことがあります。
自身の最後の力を振り絞るために光合成をする、もしくは多くの種子を残すために葉を出す、といったものだったように記憶しています。
そうすると、あながち推定1000年もあり得るのかもしれないその姿。

しかし、しかしです。
正面から眺めて圧倒されながらも、後姿を拝見してみると、なんとまぁ・・・
とってもすっきり。

堂庭のスギ(千年杉) 5


え?さっきまでの荒ぶる形相はどこへ行ったの?!
もしかして、数歩歩いただけで他の樹についてしまったのか?!
少し襞のような縮模様があるものの、すらっとしたその姿は本当に同一樹種とは思えない!

まさか正面からはこんなことするような気にならないけども、後ろ姿ならば・・・

堂庭のスギ(千年杉) 4

といっても、私と比べるとそのしっかりとした大きさがわかっていただけるでしょう。
スケール感としては十分に巨木であるのですが、まるで阿修羅の面のように表情を変える堂庭のスギ。
一粒で二度美味しい、ともいう?!

いや、失礼。
表面(?!)に戻りましょう。
この巨象の膝、と申しましょうか・・・年老いた生き物の、ひび割れたその皮膚のように思わせる幹の下部。

堂庭のスギ(千年杉) 12


実際にこの場に訪れてまじまじと、この「足」の部分を観察すればするほど、「本当に足だ・・・」と納得されることでしょう。
となれば、胴体がこうなってこの辺が腕で・・・
といった感じに見えてくる、その理由は実際に正面に立ってもらうと分かると思います。
もし、スギに雌雄があるのであれば十中八九、この個体は雄株であるはず。間違いないです。

雄ならではの猛々しさと、その後ろ姿にはさわやかさすら感じさせる堂庭(山)のスギ。


堂庭のスギ(千年杉) 14


電動機械や重機で山も樹木も簡単に伐りだすことができる時代。
植林木の存在とは比することはできないものの、伐って使うだけが山の役割でもなく木々の存在理由ではありません。
伐るために植えられたものであったとしても、山の為や周辺環境のため、他の動植物の為、そして今から100年後や1000年後の山の事を考える時、チップや燃やすために伐りだすこともないし、単に量を求めて価格競争に入っていく必要もないとも思います。

一度の施業で量を確保できるからこそ業として続けられる材木屋でありながらも、とっても複雑ではありますが、使わせてもらうものもあるけれども残す場合もある。
植林地でも積極的に残す選択肢もあるかも知れない。
それを実行されている山があるのは、少し前の出張で目の当たりにした山でお伝えした通り。

最初から人がかかわった山はそのまま放置できないのかもしれない。
なら、関わりを最小限にしてもいいかもしれない。

伐る事だけが林業でもないし、施業でもないんじゃないかな・・・
そんな自分の商売とは矛盾するようなことを考えている時、この千年杉である堂庭(山)のスギを思いました。


しかし威風堂々、「前のめり」にすら思えるその姿は、悩んでも悔やむことがあっても、進むことが大切で行動することが答えを見つける一つの方法である、と言ってくれているようです。
これからも山にかかわり続ける材木屋として、1000年先を見据える力(笑)つくといいなぁ・・・・・・・
もちろん、商売の行き先も・・・・・・・・



堂庭のスギ(千年杉) 8


堂庭(山)のスギ(千年杉)所在地
(豊田市の名木としては、スギとしか登録されていない模様。地名は堂庭山のようですが、一般的には山は付けずに呼ばれている模様です。)

愛知県豊田市葛沢町中本郷66-1

周囲の邪魔にならないように駐車しましょう。
近くには、有洞のサワラなど巨木が数カ所存在します。


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